1.《ネタバレ》 往年の怪獣映画を彷彿とさせつつ真面目っぽくおチャラけるという、お馬鹿映画です。
ゴジラは、シリーズを続ける中で、その時々の状況で、テイストをさまざまに変えて続けておりました。
平成ガメラは、昭和シリーズの尻すぼみにダメ担った点をことごとく排除し、特撮、CGを各段に向上させ、シナリオ、見せ方にリアリティを持たせて一級品の特撮映画に仕上げました。
今回のギララはそれらとは全く違った方向で、初代ギララがゴジラ、ガメラにあやかって見事にこけた突っ込みどころ満載のダメダメ映画であることをちゃんと意識して、初めから狙って突っ込みどころを満載させる作りに仕上がっており、狙って作ったダメダメ特撮映画です。
でも、嫌いではないです。
コミカルな見せ方で茶化しながら進んでいくという、この監督特有の作風は、初代ギララのこけっぷりとゴジラ、ガメラの昭和シリーズのテイストを知っていると、非常に楽しめることでしょう。
同じく突っ込みどころ満載のガッパも、復活させて欲しいものです。