13.《ネタバレ》 -JEEPERS CREEPERS- “ジーザス・クライスト”のスラングで、“何てこったい!”とか“うわビックリ!”なんて時に使うらしい。
モトはジャズのナンバーでルイ・アームストロングらが演奏してるそうです。“何てこったい!君の瞳はなんて魅力的なんだ!”みたいな歌詞。
…ジーパーズ・クリーパーズが怪物の名前かと思ったけど、ダリーの目を狙ったからこの曲のこのタイトルなのかもしれない。この怪物、気に入った獲物の体の一部を奪う時、それぞれの部位に応じて、ラジオで曲を流すのかもしれない。腕だの脚だのハートだの。で、超能力者イゼルは怪物が狙う部位と曲を知っているから、ダリーには「ジーパーズ・クリーパーズ(曲)が聞こえたら気をつけろ」と…続編があったの知らなかったから、この予想が外れてても当たってても、こんなコト大発見みたいに書くの、ちょっと恥ずかしいかも。
ちなみにこれ、劇場で観ました。当時なんかやたらと『コッポラの最新作』と謳ってたから、コッポラの名前押しに負けて、スゲー大作ホラーなのを期待して観ました。悪魔のいけにえや激突を彷彿とさせる序盤。暴走する錆びた小型トラック怖い。夜にゆっくり近づいて来るハイエースと同じくらい怖い。教会の地下に死体を投げ込む怪物が、ジッとこっち見てるのも怖い。首を切られて死んだカップルの話とか、都市伝説映画としてよく出来てた。
恋人でなく姉弟なのもちょっと新しい。2人の仲の良さもくすぐったくて良かった。ナンバー当てクイズとか、「アーハーン」合戦なんて、どこで勝敗が決まるのかこの2人しか解らない感じが、姉弟らしくてとてもイイ。
中盤から怪物をハッキリ見せすぎたのが、低評価の原因だろう。怖いだろ~って顔をハッキリ見せてしまうから。でもダリーの目を盗む理由付けとして、濁った目を見せておく必要もあったんだろうな。あとひき殺そうとする車をヒラリ、ヒラリとかわすのは、なんかユーモラスに見えて怖さが半減してしまう残念展開。そうそう、車に轢かれた怪物が翼を開くけど、あのニチャ~ッとした感じ、ムワッとしてて臭そう。
弟ダリーの最後、予想外だったけど、あぁしちゃうんだぁ…って、私の期待と違うことへの残念感。
二度と見る必要無いなって思ってたけど、今回再視聴してみたら、思いの外楽しめた。エンディングの抑え気味なブギーマンの歌もいい。駄作と呼ぶには勿体ない要素が多い映画かもしれないので、1点オマケ。
続編知らなかったなぁ、ちょっと観てみたい。