帰って来たヨッパライのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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帰って来たヨッパライ

[カエッテキタヨッパライ]
1968年上映時間:80分
平均点:6.83 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
ドラマコメディ政治ものアイドルものロードムービー
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タイトル情報更新(2021-02-12)【イニシャルK】さん
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監督大島渚
助監督小笠原清
キャスト加藤和彦(男優)大ノッポ
北山修(男優)中ノッポ
はしだのりひこ(男優)チビ
渡辺文雄(男優)毒虫
佐藤慶(男優)青年
緑魔子(女優)ネエちゃん
殿山泰司(男優)タバコ屋の老婆
小松方正(男優)漁師
戸浦六宏(男優)警官
足立正生(男優)警官
脚本大島渚
田村孟
足立正生
佐々木守
音楽林光
作詞松山猛「帰って来たヨッパライ」
北山修「帰って来たヨッパライ」
作曲加藤和彦「帰って来たヨッパライ」
編曲ザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」
挿入曲ザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」/「イムジン河」
撮影吉岡康弘
仙元誠三(色彩技術)
製作中島正幸
配給松竹
美術戸田重昌
編集浦岡敬一
録音西崎英雄
照明佐野武治
あらすじ
三人の大学生が旅行で海にやってきた。泳いでたら、浜辺に置いてあった服が誰か別人のモノと入れ替わっている。仕方ないんでそれを着て近所の店まで電話を借りに行ったら、怪しまれてしまった。この海岸、朝鮮半島からよくスパイが上陸してくるらしいのだ。アイデンティティを奪われた3人の命運はいかに? 60年代のレジェンド的ユニット、フォーククルセイダーズを主役に配し、ヒット曲『帰って来たヨッパライ』をベース…には全くしてない(というか完全無視して)シュールな物語が展開される。反骨の大島渚節、ここに炸裂。
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3.《ネタバレ》 大島における“少年”ってのは重要。デビューが原題「鳩を売る少年」だったし、『飼育』がそうだし、大川橋蔵は少年に見えなかったけど天草四郎ってのも抵抗する少年ですな。『少年』はそのものズバリ、『儀式』の少年も重要だった。『戦場のメリークリスマス』でデビッド・ボウイの弟に異様にこだわったのも、この流れでいくと納得がいく。つまり本作で一番印象に残ったのが密航韓国人少年の顔だったってこと。希望と挫折と反抗とが少年の顔の中に同居しているところが好きなんじゃないか、大島さん。少年が出てくるとリリシズムが出てくる。ベトコン射殺の写真がモチーフになっており、いかにもチャラチャラした日本人がアレヨアレヨとベトナムへ送り込まれていくあたり、当時はもっとブラックなユーモアが醸し出されていたか。密航者はいないかとピリピリしてる日本の沿岸の空気を描いた作品てのは珍しく、その方向で具体的な日本批判を試みたほうが、抽象的な日本人・韓国人論を展開するよりも、実があっただろう。「あなたは日本人ですか」式のインタビューはあまり成功してなかったと思う。殿山泰司がタバコ屋のオバサンになってた。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2010-06-19 11:54:26)
2.当時はかなりデリケートに扱うべきだっただろう題材をコメディにしちゃう神経というかなにかしら物議を起こさせようとする反骨精神というか、いかにも大島渚だなぁという感じ。物語がオープニングに回帰し繰り返される構成は今でこそいくつかの映画に見られるが、それでもこの作品のソレは色あせない斬新さを持っている。戦争逃れの密航者の佐藤慶が「今服を捨てましたね」「拾ってきてください」と妙に丁寧な言い回しで淡々と命令する口調がなぜだかツボにはまってしまった。祖国を捨てても祖国を愛する朝鮮人。名前を捨てても朝鮮人であることに誇りを持つ朝鮮人。一方、朝鮮人に無理やりならされ、流れのままに朝鮮人として右往左往する日本人。街頭インタビューでもしなきゃ判らない同じ顔を持つ両者の極端なまでの思想の違いに何を思うかは自由。でも何か思うはず。
R&Aさん [DVD(邦画)] 6点(2006-09-06 15:04:29)
1.狙いは断然、60年代映画のセックスシンボル緑魔子(異論はおありでしょうが)だったんですがね…ちょっとだけ世代がズレてるせいで、彼女の映画観たことなかったんすよ…そんな想いを吹き飛ばすくらいに北山修が若~ッ!! …いやオイラは彼のコトをまず“自切俳人”として認識する、ごく限られた世代なのですが…。
とまあ、あの時代の雰囲気をムンムンに感じながら、そして昔韓国・今北朝鮮、と完全に回帰してしまった世相(かつての韓国大統領朴ちゃんも今の将軍様並みに言われてたんよ)におののき、胸が一瞬映るだけの緑魔子のヌードにヘナヘナと脱力しつつ、シュールなようでいて辛気臭い展開に日本映画独自の湿気を感じてムシムシした上、教科書的な異化効果&予想外に骨太で安定感ありまくりのシナリオに萎え、来るべきカタストロフの普通さにキョトンとしちゃったワケです。
でも! 最後まで画面にかじりつくように見続けることができたのは、クルセイダーズ3人のとてつもなくヘボい演技力のおかげでした(口パク完全に合ってないし~ (^o^;)。いっやあ、あそこまで下手だと監督が狙った以上のシュールな映画になってしまうっすよ。表情ゼロで、あの棒読みのセリフが醸し出すトボケた雰囲気は、一度でも演劇の訓練を受けた人間ではやれないんじゃないかな。演技ではない天然のノホホンぶりが、作品が追う痛烈なテーマと絶妙なコントラストを作っていました。こぉれはレアだよ~。
緑魔子を堪能できたとは言い難い作品なので、また別の60年代映画にチャレンジするか…。
エスねこさん [DVD(邦画)] 6点(2006-07-19 01:31:02)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 6.83点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5116.67%
6350.00%
700.00%
8116.67%
900.00%
10116.67%

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