2.この夫婦には申し訳ないけど、転任先が過酷であれば過酷なほど面白い。
まあ、どう転んでも離島か先っちょしかないので、もれなく面白くなるシステム。
この設定を考え付いた時点で勝ったも同然ですな。
せっかく兵役を逃れられたのに結局は灯台が標的となり、どんどん殉職していくという皮肉な因果応報に戦争の悲惨さを痛感させられて、ただの家族物語ではない深みもあったように思います。
でも、1本の映画として纏めるにはやや間延びして単調な印象もあるので、どちらかと言うと連続ドラマ向きの素材なのかも知れない。
それでも話が長かっただけにその分ラストの霧笛が感慨深くて良かったです。
あと、どうでもいいことだけど、この作品をロードムービーと評するセンスには脱帽。
そう考えると道程の描写を地図で表現する手法は斬新だったのかも知れない。
ロードムービーなのに移動は割愛するぜぇ!ワイルドだろぉ?