必死剣 鳥刺しのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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必死剣 鳥刺し

[ヒッシケントリサシ]
2010年上映時間:114分
平均点:6.42 / 10(Review 38人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-07-10)
ドラマ時代劇小説の映画化
新規登録(2010-07-14)【ぶん☆】さん
タイトル情報更新(2023-09-07)【イニシャルK】さん
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監督平山秀幸
演出吉田康弘[監督](メイキング)
キャスト豊川悦司(男優)兼見三左エ門
池脇千鶴(女優)里尾
吉川晃司(男優)帯屋隼人正
戸田菜穂(女優)睦江
村上淳(男優)右京太夫
油井昌由樹(男優)大場兵部
関めぐみ(女優)連子
矢島健一(男優)矢部孫千代
石山雄大(男優)茂吉
外波山文明(男優)兼見清蔵
高橋和也(男優)兼見伝一郎
木野花(女優)はな
小日向文世(男優)保科十内
岸部一徳(男優)津田民部
山田キヌヲ(女優)多恵
村杉蝉之介(男優)山内
濱田龍臣(男優)鳥刺しの少年
加藤隆之(男優)
原作藤沢周平「必死剣 鳥刺し」
脚本伊藤秀裕
江良至
作詞松井五郎「風に向かう花」
主題歌alan「風に向かう花」
撮影石井浩一
柴崎幸三(協力撮影)
製作伊藤秀裕
平城隆司
東映(「必死剣 鳥刺し」製作委員会)
ポニーキャニオン(「必死剣 鳥刺し」製作委員会)
テレビ朝日(「必死剣 鳥刺し」製作委員会)
制作IMAGICA(制作協力)
配給東映
特殊メイク江川悦子
特撮岸浦秀一(操演)
作画橋爪謙始(画コンテ)
美術中澤克巳
江川悦子(造型)
衣装江川悦子(かつら)
編集洲崎千恵子
その他吉田康弘[監督](メイキング)
遠藤茂行(宣伝総括)
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未見の方は注意願います!
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7.《ネタバレ》 藤沢周平の「隠し剣」シリーズの一篇を映画化した平山秀幸監督の時代劇。山田洋次監督以外の藤沢周平原作映画を見るのは初めてだったが、かなり本格的な時代劇でなかなか面白かった。打ち首覚悟で藩主(村上淳)の側室(関めぐみ)を斬殺したトヨエツ演じる主人公・兼見の処分がなぜ軽かったのかという点は最後まで興味を引くし、この主人公の生き様とでも言おうか、それを描いたドラマとしてもよく出来ていると思う。この兼見と吉川晃司演じる別家との対決、およびその後の大人数を相手にした決闘シーンがすごい迫力で、最近はCG処理されることの多い流血シーンを血糊で撮影したりしていてかなり気合が入っていてこれぞ本物の時代劇という感じがした。そして最後に兼見が繰り出す必死剣 鳥刺し。先ほども書いたように最初、側室を殺めた時点から死を覚悟しているような兼見だが、この技はまさにそんな兼見の執念がにじみ出ていて本当にすごかったし、兼見を利用するだけしておいて側室同様に道理に反することをし、結局は鳥刺しによって命を落とした家老・津田(岸部一徳)や最初に兼見に殺された側室の最期は兼見とは対照的でなんとも皮肉めいている見事な結末だった。最後のシーンが来るはずのない兼見を待ち続ける里尾(池脇千鶴)というのも余韻を残すうまいラストシーンだった。ただ中盤あたりに兼見と里尾の濡れ場があったのは余計だったかな。それに岸部一徳を時代劇で見るとたいがい悪役なので意外性に乏しく、側室役の関めぐみもわかりやすすぎる悪女でちょっと残念。とはいえ、トヨエツを時代劇の主役で見るのは初めてかもしれないが、静かな抑えた演技で味のある演技をしていてとても良かった。それにかなり久しぶりに見た平山監督の映画だったが、また平山監督の映画に興味がわくにじゅうぶんな出来だったと思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2012-07-06 23:28:32)(良:3票)
6.《ネタバレ》 「鬼の爪」も「武士の一分」も最低な出来としか思わなかったので、これも期待していなかったんだけど、何と予想外に良い内容だった。●豊川悦司って、こんなに落ち着いた芝居をしてたっけ?と驚き。池脇千鶴って、こんな可憐なキャラクターを表現してたっけ?と驚き。冒頭にいきなりキーポイントの刃傷をずばり持ってきておいて、あとは本筋と回想を織り交ぜる構成も巧い。あと、あまり時代劇では注目されることのない、「閉門蟄居」の具体的作法をきちんと描写しているのもポイントが高い。●クライマックスはちょっとしつこいくらいなんだけど、緊張感は維持されているし、文字通り「必死」の状態を表すには、あれくらい必要なんですね。主題に忠実な表現です。●ああそれなのに、エンディングテーマはとにかく最悪。こんな使われ方をしたら、歌手の方がかえって迷惑なのではないかと思うが、そういうことは誰も考えなかったのかね。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-06 23:58:40)(良:1票)
5.《ネタバレ》 生きるのに不器用な剣の達人が政争に利用されてしまうというプロットはあちこちで見ますね。今作の「鳥刺し」は、映像を見る限り、瀕死の状態で油断した敵を、刀を投げて倒すというものですが、重傷を負っても利き手が無事という前提なので、ちょっと無理があると思いました。
次郎丸三郎さん [ビデオ(邦画)] 7点(2021-08-08 01:02:24)
4.《ネタバレ》 最初に側室、最後に家老が殺されますが、やはり武士というものは藩主を討ちにくいものなのですかね。原作を読んでいませんが、必死剣そのものがよくわかりませんね。いくつか違和感ありましたが、ラストの余韻がいい感じでなかなか面白い映画でした。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-31 12:36:37)
3.《ネタバレ》 世間の噂話だけを根拠に、自分の死に花を咲かせるための暴力を行使する、って昭和にもたくさんいた愚かなテロリストの典型みたいな冒頭の事件。あんまりこんな奴に付き合いたくないな、と思いながら観続けていると、疑念を持ちながらもボスの言いなりに用心棒としての殺人を行なう。自分というものを消して、道具に徹する。使役され、善悪の判断を外部に置くスッキリした生き方ではあるが、やはり愚か。しかしそこで使役されていた意味が分かり、初めて自分の判断で「敵」を捉え乱闘から必死剣に至る。「必死」によって初めて、自分自身だけの「生」にたどり着けた男の物語、ってことか。観ながらモヤモヤしていたものが、岸部一徳の下知で「そういう話か」とスッキリする瞬間がこの映画の勘どころ。その瞬間のドキドキに比べると後の乱闘はいささか大味だった(ご別家との一対一の静かな緊張は悪くない)。使役されることの悲しみは漂った。「侍もの」では女性の描き方ってのが難しいんだな。噂話というベールは掛かっているけど、側室は分かりやす過ぎる型通りの悪女で、主人公の妻や姪は、これまた型通りの貞女。寂しく微笑むだけの存在。時代劇でも市井ものでは魅力的な女性をたくさん描けるんだけど、武家ものになるとなかなか型を破れない。それだけ女性が生きづらい環境だったってことなんだろうが。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-07 12:22:57)
2.《ネタバレ》 実際の斬りあいってこんなのだろうな、と思いました。ドタドタって感じで、血もどわーって出て。最期の姿は、侍の生き様の壮絶さを感じました。トヨエツもいい仕事してました。池脇千鶴ちゃんも「大阪物語」の可憐な頃に比べて、大人の女になっちゃいましたね。いやいや何より、ほんっと、藤沢周平作品ってハズレがないですね。この作品は「隠し剣」の次に好きです。もっと映画化してほしい作家です。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-10 06:14:45)
1.《ネタバレ》 久しぶりに重厚で格調高い本格時代劇を観た気がする。冒頭の歌舞伎を思わせるシーンからして、何やらテレビとは違う。映画的な雰囲気が十分に感じられ、主演の豊川悦司と敵対する吉川晃司も違和感こそあるものの、そこは平山秀幸監督による演出、演技指導によってか難なくこなしているようでその違和感も見終わる頃にはどうでもよく感じてしまった。藤沢周平原作の時代劇に出てくる女性はどれもこれも待つ女としての美しさ、可愛さに満ちている。ここでの待つ女は池脇千鶴が演じているが自分が愛している男が命を削っての壮絶な戦いに出向いて、最後は壮絶なる死を遂げる姿を知らないまま、赤ん坊を抱きながら必ず自分を迎えに来てくれるものだと信じて待っているその姿が何とも悲しい。タイトルにもある「必死剣 鳥刺し」についてもあの壮絶な戦いの中で死んで行く男としての人生の結末の儚さ、最後の最後で自分を陥れようとしていた男、その代表格である岸部一徳演じる津田を見事なまでに斬って見せる兼見三左エ門の執念は同じ男として見習うべきものがある。物事は最後まで諦めてはならぬということをこの映画の主人公の姿を見ているとそう思えてならない。それにしてもラストの戦いの場面の壮絶さ、何もあそこまで血を大げさに見せるほどやらんでもいいのに。平山秀幸監督、間違いなく黒澤明監督の「椿三十郎」の影響を受けているだろう!あれは白黒だから良いのに、カラーであこそまでやられると流石にちょっとやりすぎだと言いたくもなるし、そういう意味での不満などもあっての7点てことですが、本格派の大人の時代劇としては久しぶりに観ることが出来て良かったと思います。
青観さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-01 21:56:43)
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【点数情報】

Review人数 38人
平均点数 6.42点
000.00%
100.00%
200.00%
312.63%
412.63%
537.89%
61847.37%
7718.42%
8718.42%
912.63%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review4人
2 ストーリー評価 7.20点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review4人
4 音楽評価 7.00点 Review3人
5 感泣評価 6.66点 Review3人
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