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ふがいない僕は空を見た

[フガイナイボクハソラヲミタ]
The Cowards Who Looked to the Sky
2012年上映時間:142分
平均点:7.07 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-11-17)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2012-11-17)【Carrot Rope】さん
タイトル情報更新(2019-01-04)【イニシャルK】さん
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監督タナダユキ
キャスト永山絢斗(男優)斉藤卓巳
田畑智子(女優)岡本里美/あんず
窪田正孝(男優)福田良太
小篠恵奈(女優)あくつ純子
田中美晴(女優)松永七菜
三浦貴大(男優)田岡良文
梶原阿貴(女優)長田光代
吉田羊(女優)妊婦 西村あや
山中崇(男優)岡本慶一郎
峯村リエ(女優)
山本浩司(俳優)(男優)有坂研二
山本政志(男優)
銀粉蝶(女優)岡本マチコ
原田美枝子(女優)斉藤寿美子
脚本向井康介
音楽津島玄一(音楽プロデューサー)
撮影大塚亮
製作東映ビデオ(「ふがいない僕は空を見た」製作委員会)
プロデューサー加藤和夫【プロデューサー】(エグゼクティブプロデューサー)
制作鎌田賢一
配給東京テアトル
編集宮島竜治
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6.《ネタバレ》 タナダユキさんの作品に出てくる青年って、どうしていつもヤルことばかり考えている性格なんだろうって、本当に思います。如何にも、女性が想像する若者像なんですよね。始まってすぐ、セックスシーンがあるのですが、わざわざボカす必要ないし、エロスも感じません。悪いことばかり書いてしまったようですが、これが見ていくうちに、作品に引き込まれていくから面白い。あんまり長いので、途中で2回くらいトイレに行ってしまいましたが、一つ一つの偶像が面白かったです。コスプレに夢中な主婦には感情移入出来たけど、相手の高校生が、学校で暴露されたおかげで不登校になることが、どうもピンとこなかったです。人と違う世界を見た人って、もっと強い意志を持っているんじゃないかっていうのが、持論なんですけどね。タナダユキさんの作品、久々に観たけど、彼女のカラーが強く出た、いい作品だとは思います。
クロエさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-04 01:36:56)(良:1票)
5.《ネタバレ》 どんなに惨めで辛くても生きている意味はある。自分の生き様や存在意義に自信が持てなくなった時,孤立無援な時、そんな時は空を眺めれば「生きることには意味があるのだよ」と問いかけてくれる。そんなことをこの映画は教えてくれるし、そこにこの映画を作った監督の温かい人柄を感じることができる。義母からのプレッシャーを一身に受けつつコスプレに走る女性も、その女性とセックスしているところをビデオ動画で撮影されネット配信された高校生も、母から痴呆症の祖母を押つけられて極貧の中で暮らす高校生も、まだまだいろいろな事情を背負った人物が登場するけれど、みんな憤りながら生きることに執着して、だからこそ現状と変わらない自分に悶々としている。そして、何かのきっかけで吹っ切れた時、登場人物の表情には、冬も近くなった秋晴れの空のように,身が引き締まるような爽やかさがある。最後のシーンで、おそらく一人で生きていくこととなっただろう田畑智子がプラットホームで電車に乗り込むときの表情に、非常にひきつけられましたし、ほっとしました。
たくみさん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-01 21:27:05)(良:1票)
4.《ネタバレ》 何かの力でダメになる人たちもいる。若い頃は尚更ダメになりやすい。SEXにおぼれる高校生もいるだろう。そして悩み、苦しむ時もある。それでもこの映画は、生まれてくる赤ちゃんに、ようこそこの世界に!と言って終わる。鑑賞後のさわやかさが心地よい。原田美枝子演じる助産婦さんのような真面目に、苦しくてもダメにならずに生きている、そんな市井の人たちが見守っているから、この話は破たんせずに、さわやかに終われたんだろう。「お引越し」「隠し剣」の田畑さんがあんな演技を披露するなんて・・厳しく躾けられすぎた反動かしら?日本映画界の大事な人材として、これからもまっすぐ育ってほしいなぁ。なんかその内、啖呵をきるような怖い女優に化けるんじゃないかな?それはそれで見ごたえあるけど・・・
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-14 15:15:13)(良:1票)
3.年間100万人ぐらい生まれて、30万人ぐらいが中絶で生まれてこない。全体の4%ぐらいは体外受精で生まれてくるし昔は試験管ベイビーという偏見もあった。そこには生む側の意思があり、生まれてくる・殺される側には意思はない。生まれた後は自死する人もいるし、突然事故死する人もいるし、生きようと思って病死する人もいる。そういうマクロな話を地方都市の日常に矮小化。ここに出てくる人々は生きる事に悩んではいるようだが、死ぬほどまで追い詰められてるわけでもないし、地方都市にありがちな退屈かつ窮屈な日常でもがき苦しんでいるようだ。原作は未読だが、どうやら短編集のようなので、時系列とか展開に違和感があり、見難い所があった。
総じて男がだらしなく、どうしようもなく描かれているのは著者の作風なんだろうが、まともな人も1名ぐらい入れてもよかったのではないだろうか。全体的なテーマとしては産む事・生まれる事、生きる事の意味を問うているのかもしれないが、さ迷える高校生の青春小説って感じでもないし、産む性としての女性問題とも言えなくもないし、映画としては中途半端な出来ではある。ただし、世の中のほとんどの人は変態・変人だし、不完全だし、それでもどうか生きている実態があるという社会の裏表を俯瞰できるという意味ではよくできているのかなとも思う。但し、皆が前向きに進んでいくのはハッピーエンドではあるけどちょっとデキスギで、逃げたりダメになっちゃう人も描いて欲しかったかな。田畑はラスト逃げたようにも思えたが。だってガンバルのは無理でしょう。どう考えても。
東京50km圏道路地図さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-12-29 16:11:36)
2.《ネタバレ》 生まれてくる環境は選べない。どんな境遇でも生きていかなければならない。
とにかく生きて、というメッセージは伝わりました。
性と生。
この切り離せないものにより深く関る、産む性である女性の多様さに比べて、登場する男性は「ふがいない」奴ばかり。
高校生の斉藤と福田は仕方ないです。何だかんだいってもまだ子どもですから。
でも、彼らの父親は不在。家事育児の助けにならなどころか経済的支援もできない。
徹底的に父親という存在をなくすことで、男の子たちが自力で自立していくしかない境遇を作り上げています。
対照的な二人。
斉藤は助産師の母の手伝いをすることで、新しい命の誕生に立ち会うこともある。
福田は家出して男と暮らしてる母親から生活全般丸投げされ痴呆の祖母まで押し付けられてる。
でも、ふがいないからこそ踏ん張って奮闘して生きていかないといけないんですね。
だから、結局何もできないまま布団被って引きこもってただけの斉藤も、最後は自分からアンズの不在を受け入れ学校へ行くし、福田も僻んでばかりじゃ何も始まらないと悟って受験勉強始める。
不妊については、何故妻側だけが責められるのか。体外受精も辛いのは女性だけ。
孫欲しさに常軌を逸していく義母は怖かったです。
この生活環境があるので、最初はアンズにとって斉藤はアニメの理想の男に似てる非日常を楽しむ存在だったけど、次第に斉藤との情事が心の支えになっていくのに説得力がありました。
nanapinoさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-16 22:29:52)
1.何か辛い感じの人、何か間違っちゃってる人の群像劇。ふがいない人たちが折り重なって作る日常の景色に邦画らしい重たさがあり、そこを切り抜けて行こうとする力がまた良い。若い役者さんが皆良く、それを堪能する作品に思えた。ベテランさんは彼らを光らせる縁の下の力持ちかな。だから田畑智子のポジションにちときついものを感じる。彼女好きなんだけどな。スタートから1時間はもうちょっと端折ってもよかった。
のはらさん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-14 08:49:20)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.07点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
416.67%
500.00%
6320.00%
7640.00%
8320.00%
9213.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 6.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.66点 Review3人
4 音楽評価 5.66点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
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