吸血鬼ゴケミドロのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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吸血鬼ゴケミドロ

[キュウケツキゴケミドロ]
1968年上映時間:84分
平均点:5.67 / 10(Review 21人) (点数分布表示)
公開開始日(1968-08-14)
ドラマホラーサスペンスSFパニックもの特撮もの
新規登録(2003-10-15)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2023-10-04)【イニシャルK】さん
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監督佐藤肇
キャスト吉田輝雄(男優)杉坂英
佐藤友美(女優)朝倉かずみ
北村英三(男優)真野剛造
高橋昌也〔男優・1930年生〕(男優)佐賀敏行
キャシー・ホーラン(女優)ニール
高英男(男優)寺岡博士
加藤和夫【俳優】(男優)百武
楠侑子(女優)徳安法子
金子信雄(男優)徳安
高橋昌也〔男優・1930年生〕ゴケミドロ
脚本高久進
小林久三
音楽菊池俊輔
製作内藤誠(製作)(製作主任)
企画うしおそうじ(ノンクレジット)
配給松竹
特撮うしおそうじ(ノンクレジット)
美術芳野尹孝
録音松本隆司(調音)
中村寛
照明青木好文
その他IMAGICA(現像)
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1
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6.《ネタバレ》 物語の徹頭徹尾が、何しかおっかなく、怖い。

先ず、旅客機に追突するも未だ息があり、血しぶきを立てながら羽根をバタつかせる鳩らしき鳥が怖い。

童貞臭あふれるアマチュアテロリストの爆弾や、殺し屋に銃器を持ち込ませた空港のセキュリティの激甘っぷりも、怖い。

政治家と、癒着している兵器商の剣呑なやりとりも怖いが、政治家が墜落直後にも関わらず兵器商の差し出す嫁とアヘアヘをおっぱじめるという政治家の肉欲が怖い。

精神科医の「ウフフこれからドォなっちゃうんでしょうねぇぇ!」と、超嬉しそうな医学的スタンスも怖い。

殺し屋が宇宙人に乗っ取られるシーンも怖いが、殺し屋の「完璧に誂えたった!」と言わんばかりの額の傷や、出で立ち、立ち振る舞い全てが怖い。

兵器商の嫁も、どっこい怖い。乗っ取られてから宇宙人のメッセージ役となり挙句に崖から落ちて死ぬのだが、その「ワレワレハー」の濁声っぷりが怖い。

寡婦のアメリカ人も「爭イハ何モ産マナイヨー」的な信仰心溢れるスタンスだったが、狂気に中てられた末に銃器を掻っ攫って「ヒャッハー!」してしまう展開が、怖い。

「嗚呼、人間は愚かな生き物じゃぁ!」と悲観や絶望、恐怖に打ちひしがれつつも、機長やCAの「人間を信じるんじゃ!」というスタンスは、救いだった。

さて、ゴケミドロは…あいつら、ただの漁夫の利じゃねぇか!って思うんですよ私。人間様っていう媒介対象が無きゃ、あんなのタダのスライムですよスライム!

だいたい「人間を滅ぼす!」とか言っちゃってますけど、あいつら地球に人間様が何億人居ると思っ…て、あれ?結構安易に人類滅んじゃってましたね…

どうした、人類!俺らにゃ核!核があるじゃんか!(暴言)

くそう残念!しかし、そんなゴケミドロ側の思惑通りになった本作(と私)ですが、結局「人間の敵は人間」という事か。残念ながら面白かった!

…蛇足ですが、寡婦のアメリカ人の銃の腕前が下手すぎて分からなかったんですが、ゴケミドロって宿主が死んだらどうなっちゃうんでしょうか。もしかしたら、機長とCA、生存戦略にワンチャン有りですよね。
aksweetさん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-30 03:17:28)(良:1票)
5.《ネタバレ》  とにかくもう、展開が早い早い。
 映画が始まって十分も経っていないのに「旅客機がハイジャックされる」→「不時着する」までを描き、その間にも「血の海のように赤い空」「その中を泳ぐように飛ぶ旅客機」「窓に激突して血みどろになる鳥」と、印象的な場面をバンバン盛り込んできますからね。
 「爆弾魔は誰か?」「狙撃犯は誰か?」といった作中の謎も、手早く解き明かし「人間VSゴケミドロ」「人間VS人間」という対立劇に移行する。
 その潔さ、割り切りの良さ、実に天晴です。
 本作は国内外でカルト的な人気を誇っており、あのタランティーノ監督もお気に入りとの事ですが、その理由の一つは、この「早さ」が心地良いからじゃないかな? と思えました。

 作品のテイストとしては、自分の大好きな「マタンゴ」に近いものがあり、ゴケミドロなんかよりも、人間の方がよっぽど恐ろしいと思える作りになっているのも特徴ですね。
 日頃恨みを抱いている相手に、喉が焼けて苦しくなると承知の上で、水ではなくウィスキーを飲ませる件なんて、特に印象深い。
 また、如何にもな悪徳政治家とその手下だけでなく、金髪美人のニールさんまでエゴを剥き出しにする辺りも、意外性があって良かったです。
 ヒロインと並んで「善人側」であると思っていた彼女が、銃を手にして主人公に発砲し、自分だけでも助かろうと足掻く姿を見せてくる訳ですからね。
 これは、本当にショッキングでした。

 楠侑子演じる法子さんがゴケミドロに操られ「人類の滅亡は目前に迫っている」と語った後、笑って崖から身を投げるシーンも、忘れ難い味があります。
 干からびてミイラになり、恐ろしい姿になっていた、その死体よりも何よりも(もしや、最後の笑いと自殺に関しては、操られての事ではなく、自らの意思だったのでは?)と思える辺りが怖いんですよね。
 それは人間の意思がゴケミドロに敗北してしまった事の証明、狂気に負けてしまう人間の弱さの証明に他ならず、深い絶望感を与えてくれます。

 そんな風に「テンポの良さ」「随所に盛り込まれる衝撃的な場面」などの長所がある為、細かな脚本の粗は気にならない……と言いたいのですが、ちょっと粗が多過ぎて、流石に気になっちゃう辺りが、玉に瑕。
 まず、高英男演じる殺し屋は素晴らしい存在感があり、ゴケミドロに寄生されて襲い掛かって来る姿もインパクトがあって良いんですが、これって脚本的に考えると、凄く変なんですよね。
 だって彼、最初から主人公達と敵対している殺し屋であり、別に寄生なんてされなくても、元々が銃を使って争っていた相手なんです。
 にも拘らず寄生されてからはゾンビや吸血鬼よろしく、ゆっくりと動いて襲い掛かって来るのだから「見た目が怖くなっただけで、むしろ敵としての危険度は下がっている」訳であり、これは明らかにチグハグ。
 ベタかも知れませんが、こういった寄生型の場合「本来なら敵対するような間柄じゃなかった相手に襲われてしまう」「善良だった人物が化け物に変わってしまう」という形の方が、よりショッキングだったんじゃないかなと。
 もしかしたら「ゴケミドロよりも人間の方が恐ろしい。だからこそ寄生される前の方が危険な存在だった」というメッセージを意図的に盛り込んだのかも知れませんが、それならゴケミドロなんか襲来しなくても人類が勝手に自滅したという結末の方が相応しい訳で、やっぱりチグハグ。
 脚本上の難点は他にも色々とあるのですが、自分としては、そこが一番気になっちゃいました。

 ただ、バッドエンドが苦手な自分でも、本作の「人類滅亡エンド」に関しては、不思議と受け入れられるものがありましたね。
 最後まで善良さを保っていた主人公とヒロインが、直接死亡する描写が無い事。
 「宇宙の生物は、人間が下らん戦争に明け暮れている隙を狙って攻撃しようとしている」との言葉通り、戦争批判が根底にある事。
 そして何より「人類が戦争を続けていると、何時かこうなっちゃうかも知れないよ」という反面教師的なメッセージが込められているからこそ、観ていて嫌な気持ちにならなかったのだと思われます。

 そういった具合に、歪だけど不思議と整っていて、もしかしたら凄い映画なんじゃないか……と錯覚しそうになる。
 そんな絶妙な、しかして危ういバランスこそが、本作最大の魅力なのかも知れません。
ゆきさん [DVD(邦画)] 7点(2017-10-28 06:41:00)(良:3票)
4.《ネタバレ》 これでハッピーエンドなら評価をもっと下げるところだが、あのバッドエンドはサイコー。

それより最高なのは、本作のお目当て佐藤友美!
白いブラウスに、タイトなグレーのスカート。
スチューワデス姿の佐藤友美を堪能できるのだ。
私が吉田輝雄の立場だったら、二人で逃げるフリをして、岩場で乱暴を…なんて。

それにしても、前半の飛行機内における、人間模様が面白い!
メインのSFホラーな部分より、前半の心理劇の方がよほど面白かった。
会社社長に政治家に精神科医に学者、と何だか知らないが社会的地位の高いエリートメンバーが勢ぞろい。
これらの登場人物たちが、極限の状況でエゴをむき出しにし、互いを罵り合う。
この人間模様が面白い。
吸血鬼のゴケミドロなんかどうでもいいから、いっそのこと、機内密室心理劇として最後まで通して欲しかった。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-09-09 22:29:39)(良:1票)
3.私の自身のトラウマ映画ナンバーワン。幼かった私は、映画と現実をはっきり区別することが出来ず、見た後、何日もうなされ、人知れず人類滅亡というあまりにも大き過ぎる悩みを抱えて苦悶したのでした。見なければ良かったと何度後悔したことか。恐い、恐すぎる。特にラスト、やっと悪夢から逃げだした男女を待ち受けていた運命、そして…。
lafishさん [地上波(字幕)] 7点(2006-02-05 15:42:33)
2.子供の頃見たときは、あまりにも怖かった。
今見ても古くさいが面白い。
ラストは衝撃。バイオハザードのラストってこれのパクリじゃないかなあなどと思った。
うさぎさん 7点(2004-01-09 16:02:44)
1.《ネタバレ》 松竹が発表した数少ないSF作品にして余りにもカルトな1作。脚本に「暗黒告知」で知られる推理小説家・小林久三も参加しているという異色ぶりだ。本作が秀逸なのは旅客機不時着事故にSFホラーを融合させ、生き残った乗員・乗客らのエゴイスティック丸出しの極限状況を更に悲惨なものに追い込むネチっこさにある。タイトルロールのゴケミドロは何かアメーバっぽいゲル状物体で、人間の額を真っ二つに割って中に入り人間を吸血鬼にしてしまう得体の知れないエイリアンである。まぁ、額が割れるトリック撮影は今見るとチャチなんだがw。そして圧巻は空をゴケミドロUFO群(コレも何かチープ!)が覆い尽くすバッドエンディング!!やっと助かったと思った主人公&ヒロインの絶望的な表情で終わる余りに暗い幕切れの後味悪さ。フィンチャーの「セブン」とかにも大して驚かなかったのは、コイツを観てヤな結末に免疫があったせいなのカモカモw。
へちょちょさん 7点(2003-10-16 02:27:01)
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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 5.67点
000.00%
114.76%
200.00%
329.52%
414.76%
5419.05%
6523.81%
7628.57%
829.52%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 3.66点 Review3人
4 音楽評価 2.00点 Review1人
5 感泣評価 0.50点 Review2人
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