ジンジャーとフレッドのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ジンジャーとフレッド

[ジンジャートフレッド]
Ginger Et Fred
1985年西独上映時間:128分
平均点:6.57 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(1986-12-26)
ドラマコメディ
新規登録(2003-08-31)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-09-17)【Olias】さん
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監督フェデリコ・フェリーニ
キャストマルチェロ・マストロヤンニ(男優)
ジュリエッタ・マシーナ(女優)
フリードリッヒ・フォン・レデブール(男優)
フランコ・ファブリッツィ(男優)
原作フェデリコ・フェリーニ
トニーノ・グエッラ
脚本フェデリコ・フェリーニ
トニーノ・グエッラ
音楽ニコラ・ピオヴァーニ
撮影エンニオ・グァルニエリ
トニーノ・デリ・コリ
製作アルベルト・グリマルディ
美術ダンテ・フェレッティ(プロダクション・デザイン)
衣装ダニーロ・ドナーティ
編集ルッジェーロ・マストロヤンニ
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5.《ネタバレ》 「ジンジャーとフレッド」このタイトルだけで観たい。そう思わずにはいられなくなり、借りてきた。ここ数年、以前は苦手だった。いや、苦手というよりは単なる喰わず嫌いであったミュージカル映画というものが今ではすっかり好きになった原因を私に作ってくれた二人、ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアへのフェリーニ監督からのオマージュ、そして、長年、私の作品を見つづけてくれているフェリーニ映画ファンへのご褒美と言える作品って感じの映画である。フェリーニ映画の中で数々の名演と印象的な姿を見せてくれているジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニの二人が憧れのミュージカルスター、ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアになりきって、踊る。勇気を振り絞り、踊る。よくぞ踊ってくれた。例え、ポロボロでも構わない。年老いてしまった二人だが、年齢なんて関係ない。どんなに年老いても好きなものに対する愛情、情熱は変わらずに生き続けているというものが二人の姿から見えてきて、それだけでも観て良かった。心からそう思う。フェリーニ監督らしくテレビの裏側をサーカスの如く、見せながら皮肉たっぷりに描いている。人生の厳しさと儚さ、年老いていく者の寂しさ、色んな意味でフェリーにという人は人間の持っている一面を包み隠さずに描く監督であることがこの映画を見れば解る。とにかくこれまたフェリーに監督によるフェリーに監督らしいそんな映画になっている。最後にもう一度だけ言わせて下さい。ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニの二人に「よくぞ踊ってくれた」ジンジャー・ロジャースもフレッド・アステアも天国で二人の踊る姿を観て喜んでくれていたと思います。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-09 20:35:16)(良:1票)
4.《ネタバレ》 意外な事に、マルチェロ・マストロヤンニとジュリエッタ・マシーナの2人、お互いに60歳を過ぎてこれが初競演なんですね。相変わらずのちょっぴりダメ男ぶりが見事なマストロヤンニと若かりし頃の面影をこんなに残して久しぶりにスクリーンに帰ってきてくれたマシーナ。これはもう夢のような競演です。TVの特番の為一夜限りの再結成をした芸人コンビを描きながら、そこには失礼極まる態度を見せ付け、あるいは烏合の衆のような業界人やホテルの従業員、コマーシャルの洪水に汚染されたテレビや大都会・ローマがこれでもかと批判的に描かれています。そこにはフェリーニのTV界や大都会に対する思いが垣間見えます。そんな中で老いた芸人コンビが見せる誇りや素朴な人間らしさが実に美しいです。この2人の競演のどのシーンも素敵で、初競演なのに懐かしい。そんな不思議な感覚で観ていました。作品としてはちょっと中だるみする部分もありましたが、そんな事よりも役者人生も晩年にさしかかった2人の名優の本当に貴重な競演を心から楽しませてもらいました。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-28 01:57:22)(良:1票)
3.前作で、あれ、この監督も「枯淡の境地」に入っちゃうのか、とちょっと心配させられたが、また馬鹿騒ぎの世界に帰ってきた。そりゃ『サテリコン』や『ローマ』みたいにはいきませんけど、グツグツ煮立ってる鍋みたいな感じは、やっぱり独自のもの。そして喧騒と静寂の対比がやはりポイントなの。静かなホテルの前に音楽が流れ出し、オカマが腰振って、向こうのビルのネオンが点滅しだし、『青春群像』って感じの若者たちが体を揺すって歩いてゆき、ネオンが水溜りに映り、オートバイが走ってきて…、なんてあたり。テレビ局の廊下、変なのばっかし歩いていてごった返している。とふと改修工事中のトイレみたいなところに入って、ガラーンとした白、二人っきりになると急によそよそしいような…、このシーンなんか実にいい。あるいは衆人環視のステージの上で、不意にプライベートな空間が生まれてしまう皮肉。雑駁な喧騒の中に、急に親密な静寂がポコッと生まれる。と観てるこっちもその静寂の側に加担して、永遠に停電が続けばいい、と思っちゃう。テレビ批判としては別に鋭くないのも、監督本人がこういうゴチャゴチャの世界が嫌いじゃないからだろう。芸人の哀感もの、ってことでは、初期の作品に戻ってみた感じもある。けっこう残酷な話なのに優しさを感じさせ、静寂の中に静かに閉じていく。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2010-10-26 10:02:50)
2.《ネタバレ》 非常に心温まる映画でした。
しかし、ジュリエッタ・マシーナは年取っても雰囲気や存在感が全然変わらないですね。本当に素敵な女優さんだと思いました。そして、マルチェロ・マストロヤンニがこれまた哀愁漂う初老の男を見事に演じています。
しかし、テレビの世界が本当に意地が悪いくらい薄っぺらでいい加減な世界として描かれています。そして、いろんなそっくりさんや奇人変人がたくさん出てきますのでその人たちを見てるだけで飽きませんでした。やはりあの80年代の軽薄さっていうのは半端ないですね
TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 21:47:54)
1.フェリーニの後期の作品。全盛期に比べれば落ちていると思うがそれでもフェリーニを感じさせてくれる作品。ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニの共演だけでも充分です。堕落したテレビ社会に対するアンチテーゼはみてとれるし奇妙な出演陣はいかにもという感じです。
たましろさん 8点(2004-01-28 22:54:41)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.57点
000.00%
100.00%
200.00%
317.14%
4214.29%
500.00%
6321.43%
7214.29%
8535.71%
917.14%
1000.00%

【ゴールデングローブ賞 情報】

1986年 44回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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