白熱(1949)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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白熱(1949)

[ハクネツ]
(地獄の暗黒街)
White Heat
1949年上映時間:114分
平均点:7.30 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-12-25)
アクションドラマモノクロ映画犯罪ものバイオレンス
新規登録(2004-08-15)【マムゲン】さん
タイトル情報更新(2022-06-27)【イニシャルK】さん
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監督ラオール・ウォルシュ
キャストジェームズ・キャグニー(男優)アーサー・"コディ"・ジャレット
ヴァージニア・メイヨ(女優)ヴェルナ・ジャレット
エドモンド・オブライエン(男優)ヴィク
マーガレット・ワイチャーリー(女優)コディの母
ジョン・マクガイア〔1910年生〕(男優)精神科医 その2(ノンクレジット)
スティーヴ・コクラン(男優)ビッグ・エド
フレッド・クラーク(男優)
音楽マックス・スタイナー
撮影シドニー・ヒコックス
製作ワーナー・ブラザース
配給ワーナー・ブラザース
美術エドワード・キャレア
フレッド・M・マクレーン(セット装飾)
ヘアメイクパーク・ウェストモア(メイクアップ・アーティスト)
編集オーウェン・マークス
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5.《ネタバレ》 この映画はよく観ると、アル・パチーノの『スカーフェイス』とよく似たプロットなんですよ。ジェームズ・キャグニーが演じるコーディが病的なマザコンというところは、『スカーフェイス』でトニー・モンタナがシスコンというところを彷彿させるし、コーディが劇中何度か口にしラストの閉め台詞でもある“The Top of The World”も『スカーフェイス』で死せるモンタナに落ちてくる垂れ幕のキャッチ"The World is Yours"に通じるものがあるし、その垂れ幕をぶら下げていた気球は爆発するガスタンクを彷彿させるところがあります。もっともこれは『スカーフェイス』の元ネタになった33年の『暗黒街の顔役』に『白熱』が寄せていった結果だったのかもしれませんが、オリヴァー・ストーンも少なからず意識していたんじゃないかな。 コーディ一味はどいつもこいつも1ミリも感情移入できないクズばかりというのがある意味凄い。コーディは強盗の被害者や仲間でさえも容赦なく殺すけど、いちばん怖いと思ったキャラはやはり母親ですかね。まさに「この親にしてこの子あり」という感じですが、シェリー・ウィンタースが演じたマ・バーカーを遥かに凌駕しています。ある意味もっと怖いというか悪辣なのはヴァージニア・メイヨ=ヴェルナで、全編裏切りの連続のうえに母親まで殺しちゃう。でも最後までコーディを騙して悟られず結果的には彼女だけが生き残って逮捕、お前なんかコーディに…!(以下自主規制させて頂きます)つまりこの映画が言いたいことは、“女は怖い”ということになるんでしょうかね。 とにもかくにも40年代とは思えないスピード感に満ちた作品でした。警察(厳密には財務省なのでシークレットサービスか)の潜入捜査や追跡も丁寧に描かれているし、良い脚本です。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-02-22 22:04:05)
4.《ネタバレ》 マザコンで狂暴なボスが率いるギャングの犯罪映画。古い作品だけどシナリオがよく練られていてテンポがすごくいいので緊張感が全く途切れない。時間は短く感じたけど軽い疲労感が残るのはそのせいか。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-18 23:49:48)
3.《ネタバレ》 最初の列車強盗シーンからもう全開でノリノリです。特に一味の凶暴性は凄まじく、彼らにとって銃は脅しの道具ではなく殺しの道具であり、容赦の〝よ〟の字もありません。そしてやはりギャグニーが素晴らしい。「犯罪王リコ」や「彼奴は顔役だ!」ではどことなく好感も抱けたのですが今回は恐ろしさが全面に押し出され、頭痛持ちという設定が映画をより豊かにしています。また死が訪れる際、多くの者が力なく無惨に階段から崩れ落ちたりするのに対し、花火を打ち上げるギャグニーの鬼気迫った最期は圧倒的です。
 しかしそんなギャグニーと同等の、あるいはそれ以上に強烈な印象を残すのは彼の母親と女房です。裏切りなんて朝飯前の豪胆な女房役のヴァージニア・メイヨの初登場シーンは、驚くことに無防備にイビキをかいている寝顔ときてます(ガムまで吐き捨てる!)。さらに一見、普通の地味な母親も息子を指南する姿は悪魔的ですらあります。ギャグニーの行動は終始一貫して母親の指示に基づくもので、女房にも平手どころか蹴りを入れるのに母親には幼い子供の如く抱かれるのです。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-22 18:27:26)
2.ギャング映画の帝王、ギャング映画と言って外せない俳優の一人、ジェームズ・ギャグニーの悪っぷりとそして、悪さの中にあるマヌケさと、バカぷりを思い存分、楽しむにはもってこいの映画というのが観ての感想です。こういうちょっとマヌケな悪人を演じさせたら、この人の右に出る者はいないのではというぐらい、本当にマヌケなんだけど、やはり憎めない。そのキャラクターとでも言うべきか、個性の強さは本当に凄いと思う。この作品、ストーリーそのものよりもまずはジェームズ・ギャグニーという一人の俳優を楽しむ為のお手本のように私には感じられます。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-15 22:26:39)(良:1票)
1.母親を車で追跡するシーンや刑務所での面会シーンなど随所に緊張感ある場面があり、それに加えて肝っ玉母ちゃん、嘘つきの欲深女と個性的な登場人物が映画を盛り上げる。なかでも、ギャングとマザコンを組み合わせた主人公は驚きで、粗暴でエネルギッシュといったこれまでのギャングイメージに加えて、狂暴性を持ったコーディなくしてこの映画は成り立たない。この複雑な人物を演じたギャグニーは見事で、小柄だが裡に狂暴性を秘めた雰囲気は、彼にしか出せない雰囲気だと思う。ちなみに、マザコン要素をコーディに加えたのはギャグニーの意見らしい。コーディは最期まで留まることなく悪の道を突っ走り、悩むことも、恐れることもない。コーディの鬱屈していた狂気が全開したようなラストも圧巻で、white heatの原題も頷けました。悪漢映画として今観ても楽しめる傑作だと思います。
ペリエさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-02 15:32:10)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 7.30点
000.00%
100.00%
200.00%
315.00%
400.00%
5210.00%
6315.00%
7420.00%
8525.00%
9315.00%
10210.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review3人
2 ストーリー評価 8.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

1949年 22回
脚本賞 候補(ノミネート)原案賞

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