黄色い大地(1984)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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黄色い大地(1984)

[キイロイダイチ]
Yellow Earth
(黄土地)
1984年上映時間:94分
平均点:6.94 / 10(Review 18人) (点数分布表示)
公開開始日(1986-07-11)
ドラマ戦争もの小説の映画化
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タイトル情報更新(2022-05-08)【イニシャルK】さん
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監督チェン・カイコー
キャストワン・シュエチー(男優)顧青(グウ・チン)
音楽チャオ・チーピン
撮影チャン・イーモウ
配給日本ヘラルド
アスミック・エース
あらすじ
1930年代後半、日本軍が中国に侵攻し、一方で中国共産党が中国大陸支配を固めてようとしていた頃、口伝えで伝承されている民謡を取材して文字に書き留めるために共産党員がある貧しい農村にやってきた。共産党員に協力して多くの民謡を披露した村の少女は親が決めた相手との結婚を控えていて、結婚によって少女の親は金を受け取り、その金は少女の弟が結婚する時に嫁の親に対して支払われることになっていた。少女は次第に共産党が今のみじめな境遇から自分を救ってくれるのではないかと希望をいだくようになる。
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5.《ネタバレ》 主人公である少女と役人の二人は役者として演技していることがわかるが、この二人以外が演技しているように見えない。
特に父親や息子は、その佇まいや物腰が、まるでドキュメンタリー映画のように自然で生々しい。ラストの雨乞いに出てくる大勢の村人についても、日焼けした顔とその顔に刻み込まれたシワ、味噌歯、前歯のない口など、限りなくリアルだ。
また、娘が嫁ぎ先から逃げてきた後の川(黄河?)の場面などは、まるで自然光だけで撮ったように暗く幻想的だ。悲しい結末と相まって、切なくやるせない気持ちにさせられた。
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-10 21:27:31)
4.タイトルとは裏腹に、描かれているのは人そのものだ。あらゆる相反の狭間で足掻く人だ。劇中心に響くのはその土地で営みの中で生まれた歌だった。映画もまた同じことでしょう。
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-08 22:39:24)
3.冒頭、八路軍兵士が一人で小さく心細そうに現われてくるだけで、「あれ? これは今までの前向きの共産主義者とは違うぞ」と驚かされ、それと重なってくる荒々しい民俗音楽で、なにか新しい中国映画・というより国籍とは関係ない「映画」を観てるんだ、という気になった。過去の悲惨を扱って現在の矛盾から目をそらしてる、と言う批判も出来るかもしれないが、それよりも一本の映画としての完成度にまず驚くべきだろう。照明はスクリーンで観られるギリギリぐらいにまで落とし、ふいごの音や室外の家畜の声が際立つ。目を凝らし耳を澄まさないと捉えられないような世界を築いていく。この時間が粒だって清水のように流れていく感じは、最良の映画だけが持てる幸福な感覚だ。その自然界と結びついたような時間の中に不意に登場人物の民謡が飛び込んでくる刺激、ここに「大きな自然と小さな人間」という彼らの生活が直接に表現されている(特に弟が歌いだす瞬間)。政治的メッセージよりも、人間が生活していることへの新鮮な驚きとそれへの畏敬がベースになっている。突然中国映画の新展開を見せてくれた忘れ難いフィルム。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 10:17:41)(良:1票)
2.《ネタバレ》 「黄色い大地」って本当に黄色い土なんですね。それに川の水も…
女の子が卓球の福原愛ちゃんに似てたような気がしたけど…製作から25年も経っているから、演じた彼女も40近いのではないだろうか?
 民謡を問わず、人に影響を与える芸術というのは、やはり「不幸」からしか生まれないのだろうか? 見方を変えると不幸と引き換えに授かったものが、あの民謡なのだろうか?
 少女が抱いた、軍隊に入るという小さな希望、叶えてあげたかったな。
 14歳で結婚? 
 少女の赤いヴェールを捲る、あの黒い手と少女の潤んだ瞳は残酷すぎました。
 昨今、漫画やドラマの映画化ばかりが目立つ日本映画は、以前はこのような作品も頻繁に作られていた。
 それが今葬り去られようとしているのが、とても悲しい。
 テレビで流れる映画のCMで、映画を観終えた客が「チョー感動した。面白かった。イエ~イ」なんてVサインしているとムカついてくる。これって奴当たりですね、スミマセン。
クロエさん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 02:32:28)
1.中華人民共和国建国直後から文革期に至るまで、中国では共産党を讃えるミュージカルやオペラが数多く作られました。そのほとんどは同じストーリーの焼き直しで何十年か先には忘れられる運命にあります。でもわりと最近に作られたこの映画は、その系列にありながら生き残る数少ない作品の一つになるでしょう。伴奏なしのソロで個人の感情を切々と歌い上げている民謡の一つ一つが歌っている人物と切っても切り離せない正に作品の中心と言えます。この時代、中国の農村にはテレビはもちろんラジオもなく、地方の人々がインターネットを利用して情報の発信まで行う現在とは異なり、農村の人々は共産主義を多角的に評価するどころか読み書きさえもできなかったのです。ですからこの作品を鑑賞する上で、私たちは共産党に関する固定観念や現在の私たちが持っている知識等を排除した上で、「どん底の生活をしていても人間には美しい音楽を作り出す能力があるんだな・・・。」とか「暗い生活をしているから、一筋の光が見えた時に必死になってそちらに手をさし伸べるんだな・・・。」といったピュアな見方でもってこの作品を鑑賞するべきでしょう。自分の運命を自分で切り開く決意をした時の主人公の少女が最高に美しかったです。作品の暗さのせいで点数はちょっと辛めです。
かわまりさん 8点(2004-01-25 08:47:55)
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 6.94点
000.00%
100.00%
200.00%
315.56%
415.56%
5316.67%
615.56%
7316.67%
8527.78%
9422.22%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
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