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[ガケ]
Il Bidone
1957年
平均点:7.07 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2004-05-10)【--------】さん
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監督フェデリコ・フェリーニ
キャストブロデリック・クロフォード(男優)オーギュスト
リチャード・ベースハート(男優)ピカソ
フランコ・ファブリッツィ(男優)ロベルト
ジュリエッタ・マシーナ(女優)イリス
脚本フェデリコ・フェリーニ
トゥリオ・ピネッリ
エンニオ・フライアーノ
音楽ニーノ・ロータ
撮影オテッロ・マルテッリ
あらすじ
イタリア三大巨匠監督の一人、フェデリコ・フェリーニの作品。代表作『道』と同時期に撮られた作品だが、こちらの方が知名度は格段落ちる。しかし、内容的には決して劣らない傑作である。汚れた中年男性が、どうにかして自らの人生を改めようと命を賭して頑張るが・・・後半近くに登場する小児麻痺の少女と、この男性との会話シーンは必見である。
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5.《ネタバレ》 フェリーニ作品としてはわかりやすい。因果応報、道徳と人間性といった問題が凝縮されているように感じた。

■詐欺師どもは貧乏人を狙ってなけなしの金を騙し取る。非道な者どもであり、仲間の一人は妻から見はなされそうになる。悪の道に進むと、通常の人が抱くような愛や信用といった純朴な心とは無縁な世界を歩まなければいけないのだ。それは主人公自身が何よりも自覚しているはずだった。

■だが主人公にも娘がいた。面倒をみたいと思っているのだが、あろうことか娘の目の前で警察に逮捕される。そして次の仕事で狙った相手の半身不随の娘との会話で胸を打たれる。あの娘の健気さとまっすぐさは見ていても素晴らしく伝わってくる。

■悔悛したいと思うが、結局出来ない主人公はそのまま崖に突き落とされ、這いあがれずに死んでいく。最後に体から金が出てきたのは「善良になりたいと思っているけど、儲かる悪事を止められない」という主人公の心の矛盾した側面を表しているのだろう。コートを捨ててふっ切ったピカソとの対比が印象的。
θさん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-24 00:24:06)
4.《ネタバレ》 途中まで主人公は「道」にも出てきた二人の夫婦かと思っていましたが、焦点が徐々に中年親父にシフトしていったのが面白い驚きでした。若い夫婦の現時点での行き着く先がこの中年の主人公であると暗に示されているように感じます。足の不自由な娘を前にし良心の呵責を覚えつつも、わざわざ金を分割してまで体のあちこちに忍ばせる狡猾さ、身勝手さを捨てきれない主人公に賛同も同情も出来ませんが、自身の娘を想う気持ちは伝わってきます。一方若い夫婦はこの先どうなるのか。「家に帰ろう」と言い残した後 映画から完全に消えたところを見ると、主人公とは違う道に進むことが出来たのかもしれません。
njldさん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-10 15:12:11)
3.《ネタバレ》 フェリーニという人の描く世界、見つめる視線の先には人間とは如何に惨酷な生き物、運命には逆らえない。この映画の主人公三人の悪人達、社会から完全にはみ出してしまったどうしようもない人たち、人を騙し金を奪うことを商売にしている奴ら、そんな奴らの苦悩、悲しみ、そんな中で三人のうち、一人の男、アウグストが別れた妻と娘との再会、その瞬間に見せる彼の一人の父親としての娘との幸福感、更に小児麻痺の一人の少女との出会いによって、今までの自分のしてきたことへの償いの意味を込めての仲間との別れ、純粋な少女の優しさ、会話の中で生まれる本当の人間愛、この映画が描いているその人間愛こそフェリーニ監督の持ち味、人間の心の中にある悲哀、人間の弱さというものを感じられずにはいられない張り詰めた空気、最後の最後に良心を見せて死んでいったアウグストを演じて見せたブロデリック・クロフォードの名演技に誠意と意地を感じることが出来る。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-13 21:21:18)(良:2票)
2.《ネタバレ》 3枚目以下が主人公。48歳とは思えなかった、…50代前半かと…。
いんちき薬で刑務所に入ったかに思えたが時間的差異がない。
最後の靴に忍ばせた金はどうするつもりだったのか?
疑問は残るが「眼には眼を」みたいなシュールな結末が尾を引きます。
フェリーニの中間的作品でしょうか。
まだ、全然わかりやすい。
絵も美しい。
PaperMoonさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-15 00:31:40)
1.《ネタバレ》 はっきり言って主人公はかなりの悪人です。無知な貧乏人から金を騙し取ったり、偽の抗生物質を売り付けて病人を死に至らしめたりと。ある意味では『自転車泥棒』で自転車を盗んだ奴等と同類です。金持ちからふんだくれば良いものを…、最後に仲間から言われる「自業自得だ」という言葉もまた然り。ただこれはそういうモラルを問う映画ではないし、そもそもあれで主人公に感情移入するなと言う方が無理というものです。彼を慕う若者の詐欺師に「この仕事では家族は邪魔になるだけだ」と言いながら、実は彼にも娘がいて、しかも事情で定期的にしか会えない。傑作『青春群像』にも似た登場人物の後悔と未練の気持ちがビシバシと伝わってきます。ラスト、どん底に突き落とされ蟻地獄から這い上がるかのようにもがく主人公の姿に、今からではもう人生をやり直すことができないという崖っぷちの心情が重なってようやくタイトルの意味が理解できました。自分はもう無理だからこそ、まだ希望のある若者に願いを託したかったのかもしれませんね。
かんたーたさん [地上波(字幕)] 8点(2005-06-03 18:42:14)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 7.07点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5214.29%
6214.29%
7428.57%
8535.71%
917.14%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review3人
4 音楽評価 6.66点 Review3人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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