インド行きの船のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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インド行きの船

[インドユキノフネ]
A Ship Bound for India
(Skepp till India land)
1947年スウェーデン上映時間:96分
平均点:6.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリーモノクロ映画
新規登録(2004-02-11)【--------】さん
タイトル情報更新(2008-05-26)【にじばぶ】さん
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監督イングマール・ベルイマン
キャストビルイェル・マルムステーン(男優)ヨハンネス
オルガー・ローウェンアドラー(男優)アレクサンデル
オーケ・フリーデル(男優)
イングマール・ベルイマン(男優)(ノンクレジット)
イェートルド・フリード(女優)サリー
原作マッティン・セーデルイェルム
脚本イングマール・ベルイマン
音楽エルランド・フォン・コック
撮影イョーラン・ストリンドベルイ
製作ローレンス・マルムステッド
アラン・エーケルンド(プロダクションマネージャー)
配給日本ヘラルド
編集ターゲ・ホルムベルイ
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2.《ネタバレ》 原作ものでベルイマンは脚色だけなんだけど、登場人物たちが恐れに支配されている、すっかりあの人の世界。自分の生に忠実であろうとすることからくる他者への過酷さ。愛人と外国に行こうと思っていることを妻に淡々と告げる船長も船長なら、妻は妻で、旦那の失明が決定的になって自分の保護下に置かれる時を待っている。せがれは父親の圧倒的な支配を恐れ、また自分の背骨の曲がり具合が他人の目にどう映るかを恐れている。せがれと船長の愛人が舟遊びをするシーンの、水のきらめき、空の雲、風車、清潔だけどなにか希薄な世界の美しさが、唯一ホッとする場面。でクライマックス、せがれが潜水しているとき、父親の船長が潜水服へ空気を送っていたポンプを止めてしまうところが怖い。ポンプを押す手が次第にゆっくりになっていく、あたりを見回すと誰もいない、ドライヤーの「吸血鬼」を思わせるシルエットがついに動きを止める。人が魔になる瞬間を、圧倒的な静けさの中で説得力を持って描ききった。
なんのかんのさん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-28 12:15:01)(良:1票)
《改行表示》
1.《ネタバレ》 前半部分は、船長である父親とその息子との確執を描いている。 これが何とも陰惨で、観ていて辛くなった。  しかし、中盤からは恋愛の要素も絡んできて、面白くなってくる。  息子と彼女(父親の情婦)との水車小屋における戯れは、とてもすがすがしく、それまでの暗い展開のせいで、どんよりしていた気分が多少なりとも上がっていった。  それにしても、ベルイマンらしい暗すぎる映像。 これは何度観ても、単に観づらいだけで、どうも好きになれない。   、、とここまでみてくると単なる凡作のようだが、そんなことはなく、ラストがとても良かった。  愛する女性を8年もの間想い続け、8年ぶりに帰郷した息子。 しかしそこには精神的に病んでしまった彼女がいた。 息子は必死に連れ出そうとするが、自閉的になってしまった彼女はそれを拒む。 だが、彼女に一途な愛情を持つ彼は、彼女を救いたい一心で、必死に説得をする。 その想い通じてか、彼女は結局、彼と旅に出る。  女性を愛する気持ちがあれば、どんな苦難でも乗り越えられる。 そして、その女性がどんな状態だろうとも、身を呈して救うことができる。 愛の持つ力が、ストレートに伝わってくる見事なラストだ。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-22 23:30:39)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
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6150.00%
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