1.《ネタバレ》 第2次大戦中のスコットランドの小さな島を舞台にした、実話に基づく人情喜劇です。
スコットランドだけに、島の人々はウイスキーに目が無い人ばかりですが、
戦局の悪化と共についにウイスキーの配給が止まってしまうと、みんな意気消沈。
そんな折に大量のウイスキーを積んだ船が島の浅瀬に座礁してしまったことにより島にウイスキー騒動が勃発です。
こんな絵に描いたコメディのような実話があったことに驚きです。
こういう小さな島の人々が一致団結して、本土から調査に来た者を煙に巻く、
たまにこういう構図の映画がありますが、どれも面白いんですよね。ほのぼのとしていて。
第2次大戦中の実話に基づくヨーロッパの映画は重くシリアスなものが多いですが、そういう空気はありません。
軽くスコッチでも飲みながら気軽に見るのにちょうどいい、愛すべき小品。
ただ、一応本作では悪役ということになってしまうのかな。
任務第一、真面目が軍服を着て歩いているような堅物大尉をコミカルに演じるエディ・イザードがいい味を出しまくっているのですが、
憎めない人物像に描かれている大尉さんがあまりにも気の毒な、島にとってのハッピーエンドはちょっと複雑ではあります。
実際はどういう感じの人かは知る由もないですが、もっと憎たらしい人物像ならばよかったのかもしれませんけどね。