20.3人の極悪な囚人たちが善良な雑貨商の家族と接しているうち、何かしてやらなければとまで思う温かさ。軽妙で歯切れの良い展開のなかに随所にくすっと笑ってしまうおもしろさ、まさに舞台劇の真骨頂である。それまでニヒルで格好ばかりつける嫌な奴と思っていたハンフリー・ボガートがとても良い味を出しているし他の2人もとっても良い。芝居好きの私には大満足の映画で満点をあげてもいいのだけど、勝手に死んでいったとはいえ蛇を使った犯罪?にちょっとだけひっかかってマイナス1点。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-02-03 08:28:50) |
19.《ネタバレ》 だってクリスマス映画ですもん、ゆる~くたっていいじゃないですか。でも緩いながらも、ボギー、ピーター・ユスチノフ、アルド・レイ、この三人の曲者を観てるだけでなんか幸せな気分になっちゃいます。三人の中でもいちばん良く喋るのがやはり我らがボギーで、彼は寡黙なヒーローよりもこういう肩の力を抜いたしゃべくり芝居の方が似合っている感じがします。 展開は原作の舞台をそんまんま映像化しちゃった様な撮り方なので視覚的な面白さはないですね。後半の殺人劇(?)も、英国のイーリング・コメディの様なブラックな笑いにつながってないのが残念と言えるでしょう。この分野のコメディは、やはり英国映画の方が上手いですね。でもラストは蛇のアドルフくんにも天使の輪っかがついたので、一点プラスさせていただきます。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-13 23:01:55) |
18.《ネタバレ》 まぁとにかくのんびりムード。カギ開け名人の開け方、ナデナデして手を縦にしてコン、でパカッと開くという(笑)後半支配人?が来て物語は動くけど、止めたのに勝手にヘビに噛まれた訳で、あの3人に悪意があったわけじゃないと思うんだけどなぁ。H・ボガード初め3人のキャラが見事で、悪人だけど善人という難しい雰囲気を軽いコメディさも入れつつうまく演じていましたね。最後は、最初に出てきた若者が再登場するというなかなかな展開。このゆるさ加減が絶妙な一本でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-11 10:54:54) |
17.《ネタバレ》 デ・ニーロとショーン・ペンが脱獄犯を演じたリメイクは昔見ていまして、このオリジナルは初めての鑑賞です。脱獄犯を主人公としたユル~いコメディということ以外、ここまで全く別物のストーリーとは思いませんでした。この時代のコメディにある無邪気な空気は好きだし、3人組と善良な雑貨屋一家のクリスマス映画らしいほんわかした空気も良かったです。のんびりした前半と比べると後半は話が大きく動きます。クリスマスものとしては、その中に死が絡む展開が残念なのですが、リメイクのデ・ニーロと同じく、ボギーが肩の力を抜いてとても楽しそうに演じていたのが印象的でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-09-09 21:21:15) |
《改行表示》16.人情味溢れる脱獄犯三人の描写が面白いコメディ映画。 それぞれのキャラが立っていることはもちろん、特にハンフリー・ボガートはふだんから鉄仮面の顔つきだけに、ギャップが楽しめる。 ハートフルなストーリーもいいが、ややテンポが遅く、総体的にもっさりしている感は否めなかった。 後半はややドタバタぎみの展開で、ちょっと観る人を選ぶかも。良質な作りといった印象は受ける作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-01-09 09:22:08) |
《改行表示》15.昔「俺たちは天使だ!」って探偵ドラマがあったんですが、もともとはこの映画がタイトルの由来だったんでしょうか?小洒落てて、主題歌も含め(『どうせ一度の人生さ~運が悪けりゃ死ぬだけさ~死ぬだけさ~♪』←今だに時たま口ずさむ)ガキの頃、再放送で観て以来大好きだったんですが。実は自分、有名どころの俳優さんで、良さがイマイチわからかったのが主役のハンフリー・ボガート氏、でもこの映画での彼のユーモラスな役柄が意外にも好きで、いつものただスカしてるだけのカッコつけてる役なんかより、ずっといいと思うんですよね。この映画をコメディと呼ぶには、いささかおっとりしすぎてて緩急の付け具合も悪いし、後半の毒蛇のエピソードとかも頭をひねってしまうんですが、長年の「ボギーアレルギー」を克服させてくれた作品という事でこの点数。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 6点(2010-09-01 11:11:41) |
14.こんなにも非現実すぎると、あまり笑えないものですね。親子はあまりにもお人よしだし、囚人たちも呑気すぎます。ボガートの渋さはだんだん好きになってきましたが。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2010-08-25 17:45:38) |
13.なるほど、確かに俺たちは天使じゃないな!天使ぶってはいるけど、天使ではない。三人の男達、囚人のこの男三人が妙な可笑しさを醸し出していて楽しめるものの、全体的にはいまひとつな印象しか残らない。監督が「カサブランカ」と同じで、しかも、ハンフリー・ボガートとくれば、期待しないわけにはいかない。期待ほどの面白さ、喜劇としての面白さには達してない。まあ、ストーリー的には物足りないが、男達、3人の面白さを観るという意味では観て損はない作品にはなっていると思う。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-03 11:09:35) |
12.《ネタバレ》 以前観たときもそうだったが今回観てもやはりピンと来ない。ゆったりした作りで、良くも悪くも昔のコメディだなと。善人が報われるストーリーなものの、嫌な奴は殺して万歳というのはどうなんざんしょ。殺されて当然というほど悪い奴でもないから、痛快とも言えないし。ちょっとしたブラックコメディ要素なんだろうけど、その点も含めてやっぱりピンと来ない。とはいえ、あのラストシーンだけは好き。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-09 17:38:00) |
《改行表示》11.スタジオ撮影でしたが、脚本がしっかりしているので最後まで楽しく鑑賞できました。 【SAT】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-03-26 22:30:24) |
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10.《ネタバレ》 バカがつくほど善良な(フリをしている)人は嫌いです。帳簿の計算もできやしないお父さんは、イトコがオーナーをつとめる店の雇われ店主。お客になめられて、ツケでお酒をもっていかれる気弱なおじさんです。そこらへんまではちょっとカワイイかなって思っていたのですが……そのイトコが店にやってきて(このイトコっつーのが本当にいやなヤツなんですが)帳簿と合わないところをチェックすると言い出すといきなり狼狽。家にいた脱獄囚のひとり、ボギーが帳簿の改ざんをすると言い出したとき、ダメだダメだといいながら、あわよくばごまかしてもらおうとする小狡さをもっていたりもします。ボギーがハゲの郵便局長さんに、散髪セットを売りつけたときだって、普通は、必要ないものを売りつけたんだから、代金を後から返しにいくもんでしょう。それを売れてよかったって思っているあたり、この人は相当ダメな人です。あーーー、、、ヤダヤダ。一方、店主の奥さんの善良さは、いい感じ。ボギーたち3人を怪しいと思って警戒し、その後の彼らの行動をみて、警戒していた自分を恥じる。で、義理のイトコが死んだときも、驚きながらもけっこう嬉しそうだったし。人間味があるっていうんでしょうか、私はとても好きでした。この映画を見て感じたこと。それは、バカでマヌケで善良だけが取り柄の人(でも本当はそんなに善良でなかったりする人)って、ほんと付き合いたくないなぁってこと。クリスマス映画として許せません……が、それでもそこそこは面白かったのでこの点数、5点! 【元みかん】さん 5点(2004-08-29 16:00:31) (良:1票) |
9.人を疑うこともせず信じきってどこまでも善良な雑貨屋の一家。ノンビリ、ほのぼのした雰囲気のメルヘンですねぇ。こういうお話は好きです。が、昔見たきりなんで記憶が薄くなってるせいか、印象はなんかもうひとつ、、という感じです。皆さんの言われるように3人とヘビの上にも天使の輪が浮かぶのはほほえましく印象的だった。 【キリコ】さん 6点(2004-01-08 16:44:49) |
8.クリスマスにピッタリのほのぼの映画。強面のボギーが、雑貨屋一家の、自分達を露ほども疑わない、あまりの善良さにほだされていくのが、たまらなくいいです。3人とも、いい味出してますが、アルドレイ扮する、いつも蛇の入った小さな籠を持ってる囚人が、意外な儲け役だ。ボサッと立ってるだけで絵になるんだよな、この人。初心で純情な雑貨屋の一人娘に「あなたが囚人だなんて信じられない」と言われる場面は、こっちも暖かい気持になる。優しさいっぱいのマルクス兄弟という感じ。ラスト、再び刑務所に帰る3人の頭上に天使の輪が光り、蛇の籠の上にもチャンと輪が出るところは、嬉しくて口笛を吹きたくなる。好きなんですよこういう映画。なんで、いまこういう映画創れないのかな・・・・・。 【ひろみつ】さん 9点(2003-10-27 23:17:47) (良:1票) |
7.悪党のハズの3人がとてもかわいらしい。おもわずクスっとしてしまうシーンがたくさんあって楽しめました。 【美月】さん 9点(2003-10-02 15:27:04) |
6.《ネタバレ》 前半(クリスマスイヴ迄)は何か”のほほん”とした感じだが、ボギーら三人の頑張りでそこそこ楽しめる。しかーし!ベイジル・ラズボーン扮するアンドレ&甥のポールを死に至らしめる後半部がコメディにしては余りに後味悪いってか正直言って全然笑えない。確かに傲慢で鼻持ちならない俗物とはいえ何も死なせなくても…。毒蛇アドルフ君の大活躍のせいで何ともヤな感じ。そもそも元凶は(いくら善人であっても)杜撰な商売で大赤字を計上した店主のレオ・G・キャロルの方なんだから、貧乏暮らしも自業自得なんじゃないの?仏人アルベール・ユッソンの舞台劇が原作らしいけど、舞台で観たら少しは面白い…のか??ラストで「やっぱり娑婆よりムショの方がイイ」と三人が監獄へと戻る皮肉めいたオチも全然説得力がなく唐突な印象。愚直な職人マイケル・カーティスの演出も淡々とし(過ぎ)て気合ってモンがちーーーっとも感じられないし。悪いが4点マイナスさせて貰いまする。オリジナルがこの出来じゃニール・ジョーダンのリメイク版を観る気は到底湧きませんな。 【へちょちょ】さん 6点(2003-09-28 02:04:39) |
5.おっさん三人がいい味出しすぎてます。って、ああ、歳食ってるのはボギーだけか。この頃のハンフリー・ボガートはまさにおっさんの中のおっさんですね。まあストーリーの方は大方予想通りに進んでいくんですけど、安心して楽しめるということで。 【鱗歌】さん 7点(2003-08-31 13:17:08) |
4.《ネタバレ》 いいです。こんな映画。いまでは誰もつくれないほのぼの系。天使の輪がとても印象に残っている。 【KINKIN】さん 7点(2003-08-17 20:33:56) |
3.のどかな雰囲気と、テンポの良さ。ストーリーも良くできていて、いい気分になりました。 【BOB】さん 7点(2002-11-25 22:26:01) |
2.終盤にかけて信じられない出来事がバタバタ起きるのにはびっくりしましたが、昔の映画ならではの空気、笑いのテンポに夢中で見てました。登場人物は少ないけど、ハンフリー・ボガードを筆頭に皆キャラが確立してたので全然飽きることもなく楽しめました。最後に天使の輪がでるのがお茶目(笑) 【もみじプリン】さん 7点(2002-02-15 12:24:33) |
1.色々とご都合主義な展開だけれども、そのご都合主義ゆえ成り立つ、クラシック映画ならではの愉快な一作。主演3人の魅力はもとより、オールセットによる雑貨屋の撮影は秀逸。残念ながらこの時代を代表する作品というわけではないが、終始話しのテンポが良く、それに加えてボギー渾身の芝居ではないだろうか。 【チャーリー】さん 8点(2002-02-11 12:53:54) |