パンズ・ラビリンスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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パンズ・ラビリンス

[パンズラビリンス]
Pan's Labyrinth
(El Laberinto del Fauno)
2006年メキシコスペイン上映時間:119分
平均点:6.95 / 10(Review 147人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-10-06)
ドラマサスペンスファンタジー
新規登録(2007-01-29)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2021-02-12)【イニシャルK】さん
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監督ギレルモ・デル・トロ
キャストイバナ・バケロ(女優)オフェリア
ダグ・ジョーンズ〔男優〕(男優)パン/ペイルマン
セルジ・ロペス(男優)ビダル
アリアドナ・ヒル(女優)カルメン
マリベル・ヴェルドゥ(女優)メルセデス
アレックス・アングロ(男優)フェレイロ医師
ゴンサロ・ウリアルテ(男優)フランセス
宇山玲加オフェリア(日本語吹き替え版)
塩田朋子メルセデス(日本語吹き替え版)
伊藤和晃(日本語吹き替え版)
脚本ギレルモ・デル・トロ
音楽ハビエル・ナバレテ
撮影ギレルモ・ナヴァロ
製作ギレルモ・デル・トロ
アルフォンソ・キュアロン
配給キュービカル・エンタテインメント
特撮カフェFX社(視覚効果)
美術エウヘニオ・カバイェーロ(プロダクション・デザイン)
字幕翻訳松浦美奈
その他アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(サンクス)
あらすじ
1944年スペイン。少女オフェリアは身重の母と共に山岳地帯に移り住む。レジスタンスを討伐する残忍な義父、ヴィダル大尉と同居する為だ。彼女は屋敷近くにある迷宮の遺跡の中で半身半獣のパンと出会い、自分が魔法の国の王女であると告げられる。パンは王女に戻る為の試練を彼女に課す。
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27.どういう客層を狙って映画を作ってるんだこの監督は!(褒め言葉)
グロでブラックでダークでクールな映画です。
…なにがなんだか分からない表現ですいません。
ふくちゃんさん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-02 12:09:04)(良:1票)
26.《ネタバレ》 いたたた・・・ダークファンタジー。すべてオフィリアの空想だったのか?
現実の愚かさと非情さに対比した彼女の逃げ場。逃げ場なのに結構ダーク。
どうして子供は食べちゃいけないってあれほど言われてるのに食べちゃうかなー
最後に、やっぱり血の通った唯一の肉親を守ろうと現実を選んだ。でも現実は迎え入れてくれなかった。現実に戻れなかった彼女がとても切なかった。
しゃっくりさん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-02 10:20:07)
25.《ネタバレ》 これって史実とリンクしてるのかな?レジスタンスが軍隊にあっさり勝っちゃう事自体がファンタジーぽく感じた。
Robbieさん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-30 15:24:51)
24.《ネタバレ》 少女が主人公の冒険ファンタジーと戦争レジスタンスのコラボレーション。いったいぜんたい誰に観て貰いたいのか?マーケティングもへちまも関係ない孤高の姿勢。クールだ。観ていて悉く予想と期待を裏切り続ける展開は、次はどうなるの?と久々にドキドキワクワク。極悪非道の大尉さんにかすかな人のぬくもりを残しつつ、バサッと切り捨てる。クールだ。2つの大きく異なるジャンルを見事に組み合わせ、建設的対峙の中で新しい物を生み出す。これが弁証法的発展ってやつなんだろうな。それにしても、まんまと騙されて子供と鑑賞する親の身にもなって欲しいものだ。子供に悪夢を見せてやろう、トラウマを植え付けてやろう、という悪意すら感じるが、あまりにクールに騙されたので許す。
正義と微笑さん [DVD(吹替)] 10点(2008-03-29 02:21:44)
23.過酷なファシズムの現実と幻想世界との対比の中に
現実の方が遥かに重要である状況に驚きと新鮮さを感じた。
非常に面白く、インパクトもあったのだが、冷静に振り返れば
美しい感動は、物語の中には決してなかった。

幻想世界は少女の妄想なのか、彼女は幸せだったのか、そういう
神の目線も、一元的な批評視点も、この物語には必要で無い気がした。
すべてが主体で、それぞれの登場人物の中にそれぞれの物語が
存在している。それは固執であり、醜さであり、崇高であり、
一途であり、逃避と依存であり、純粋さであった。
(でも愛は無かったよね、正直いって。)

観終えて、一日たった今、無垢な少女という設定によって、
過激な現実表現を許され、浄化するだろうという
暗黙の了解な感覚を受けている。(ナウシカもそうだもんね)

パンフレットに、これをイニシエーションという人がいたが
そうは思えなかった。なぜならイニシエーションは社会に、より
近づくための精神的な成長と成熟を得る儀式・経験だが、
この映画の少女の試練は、より現実から逃避するための儀式だった。

かといって、現実世界に喜びを見出せない人が、
幻想世界の中に幸せ(結果的には希望)を
求めることは決して悪いことでは無いと思った。
ただ、それはあまりに現実世界が悲惨で悲劇的な場合であって、
この太平の日本で不満不平と絶望しか感じないのならば、
どんな世の中ならば幸せになれるというのであろうか。
王女様にならなくても幸せにはなれる。

全体を通して、成熟した精神性の視点を感じなかった。
ずっと隠された性を(いや、むしろ公かな)
ふつふつと感じさせられたが、それは主人公の女の子の
健全性でかなりクリアにされていた。

面白かったけれども、長く付き合いたい監督ではない。
観たた瞬間は夢中になったけれど、今はちょっと突き放したい。
夢の中さん [映画館(字幕)] 8点(2008-01-17 12:22:36)
22.《ネタバレ》 非情な現実は逃避手段であった空想をも侵し、終いにはその中ですら裏切られてしまう救いのない悲劇。
そんな顛末にも拘わらず、気高い心を失わなかった彼女に拍手。
自分を恥じるような生き方をしなければ人は皆「天国」に行ける(自爆テロやってるような人にも言えることでしょうから、一概に肯定できませんが)。

宣伝ではファンタジーと謳われているものの、空想内容が幻想的なものだったということでしかないのでジャンル分けとして「ファンタジー」を用いるのは適切でないのでは?
あの世界観は脈略がないので、すぐに空想なんだろうと察しはつくものの、ファンタジーという言葉に惑わさせて、この曖昧な世界も現実でしたなんて処理にしないでくれよと冷や冷やしながらの鑑賞になってしまった。
カラバ侯爵さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-11 17:20:09)
21.《ネタバレ》 自分がオフェリアと同じ状況の下にいたら、彼女と同じような生き方をしたかもしれんなぁ・・・
途中で何度もそう思った。

逃げることのできない環境。
それでも、何かに救いを求めて「満たされる時間を過ごしたい」と思うよね。
あたしも、そうだった。

子どもは、どんな状況でも、そこで生きるしかない。

最近、妄想が減ったのは
満たされているからか、はたまた創造力の欠如か。

ファーストシーンで結末が見える作品だけど・・・
だけど、最初に思ったのとは少し違う。

悲しい悲しいオフェリアは
~だから幻想の国で、
   永遠の幸せを探した~
そうだから。
そうだから、「彼女は永遠の幸せを見つけた」と思いたい。
    
正月早々、重いきねまやったけど、観終わったあと、いろいろな思いが浮かぶきねまなので好き。

幼い頃の自分にも会えたよ。

ってことで、9点★
   
★K★さん [映画館(字幕)] 9点(2008-01-06 20:50:23)
20.《ネタバレ》 うう、ファンタジーということで軽い気持ちで見始めたのに、重かった…。でもよかったです、グロさがあるので気軽にお勧めできませんが、美術なんか興味のある人には見てもらいたいものがあるなー
リブロースさん [映画館(字幕)] 9点(2007-12-24 19:56:49)
19.《ネタバレ》 内戦渦のスペイン、残酷で悲痛な運命の中に放り込まれた一人の少女、彼女が迷い込んだ幻想的な「迷宮」は、現実か妄想か。

まず自分の想像以上に、痛々しく悲劇的展開が衝撃的だった。
悲劇的な運命の中で主人公の少女がファンタジーの世界に入り込み光を見出していくという展開を想像していただが、決してそんな生易しいものではなかった。
どこまでも暗い闇の中で、少女が自分に対する唯一の救いどころとして見出していくもの、それが「幻想」だった。

物語が始まった時点で、少女の精神は崩壊していたのかもしれない。
少女が迷い込んだのは、光に溢れたファンタジー世界ではなく、闇の中の限界の淵で辿り着いた、幻想世界だったのだろう。

戦渦の薄暗い山村とその中で見え隠れする妖しい幻想世界を、独特のビジュアルで描き出した映像美が素晴らしい。
時に痛々し過ぎるほどの描写も、確固たるビジュアルセンスによって作品の中で違和感なく溶け込んでいる。

基本的に「悲劇」は苦手で、出来ることなら見たくない。
だが、残酷な運命に対する少女の人間としてのひたむきさ、そして魅惑的な少女の幻想世界にどんどん引き込まれていった。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2007-12-02 21:55:21)
18.《ネタバレ》 2年半前に映画館で観て以来。ダークでこってり、ブラックファンタジー。目を覆うようなグロいシーンが目立ちました。少女がスペイン内乱下で厳格な義父に苦しむ現実世界と少女の無垢な心が生み出した幻想世界。独特の対照的な世界が描写されていて哀愁漂うテーマ曲にマッチしていました。意外な結末に重い余韻が残りました。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 7点(2007-11-25 23:12:00)
17.《ネタバレ》 キャッチ・コピー「だから少女は幻想の国で、永遠の幸せを探した」そのままの映画。それにしても痛かった・・。こんなに痛いシーンが多いなんて。。。この映画って、全然ファンタジーじゃなかった・・。パンズ・ラビリンスって、おとぎ話大好きな主人公の女の子が夢見る現実逃避の手段。出てくる不思議な世界はすべて少女の妄想。少女は地下の魔法のお姫様でもなんでもない。そう考えて見ると、なんて過酷で絶望的な世界に生きてるのこの子は。幼いながらにギリギリの精神の逃げ場、パンズラビリンスは楽園かと思いきやそれはそれで何もかもが楽しい国ってわけでもなくて、少し歪んで暗くって、でもそれでも先が見えない救いのない現実よりは全然まし。「だから少女は幻想の国で、永遠の幸せを探した。」
ネフェルタリさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-22 22:26:09)
16.《ネタバレ》 スペイン内乱で犠牲になった、悲しい母娘の物語です。一人の少女の妄想を柱にして、戦争時での女の戦い方と男の戦い方が、情緒豊かに描かれています。主人公以外も緻密に人物描写されており、単なるブラック・ファンタジーとしての範疇からは超越しています。残された遺児の運命は如何に・・・
つむじ風さん [映画館(字幕)] 8点(2007-11-15 02:30:22)
15.《ネタバレ》 「蜘蛛女のキス」と観終わった感覚が似てました。

どこかのブログで「この映画の残酷描写の意味が分からないなんてウンコだ」と書かれていました。言いたいことは充分わかりますが、それでもあえてここまでの残酷描写は必要無かったと言いたい。
これはただ単にハリウッド映画に対抗するための武器にしか見えない。別の部分でもっと話をふくらませれば、少女のいる現実の厳しさをもっと強烈に描くことなんてできたはずなのに。

ただ、もしかすると実際にスペイン/メキシコの動乱を経験して来た人々にとっては是が非でも外せない表現だったのかも。ただ単に銃弾1発で人を打ち殺すだけじゃ彼らは当時の思いを伝えられず、銃弾を浴びせた後に必ず2発も3発も動かない身体に向かってとどめを刺すことが彼らが当時の様子を描くためには大事だったのかも。でも自分はそんなこだわりに嫌悪感を抱ける人間でよかった。。。

それにしてもスパイの女とオフェリアの母親との対比が女性にとっては痛い所なのではないでしょうか。
HAMEOさん [映画館(字幕)] 6点(2007-11-05 15:00:09)(良:2票)
14.今までステレオタイプのお伽話にしか触れていなかったため、この作品は新鮮なものに見えた。
ある種、「本当は怖いグリム童話」的要素があるため『観る人』を選ぶ作品だろうが、黒いもの好きな自分としてはいい作品だったな、と印象に残った。

子供を食らう悪鬼、ペイルマンのキャラデザインに惚れました。
ッュャさん [映画館(字幕)] 6点(2007-11-04 17:46:13)
13.《ネタバレ》 内戦の無い民主的な政府の国で、そこそこお金のある両親はふたりとも健在で、ぶっ飛んだ空想癖もなく、毎日だらだら生きていられたら、元の王国に戻るなど夢にも思わないでしょう。あの時代、あの両親、あの境遇に陥ることは、オフィーリア自身の選択だったのです。(母といい娘といい、何て思わせぶりなネーミング。)
そう思わないとバッドエンドです。こっちには不幸や不合理さを知るために来た。だから彼女の治める王国は長く繁栄したのだと。
もう一度見たいけど痛過ぎる。
えんびすさん [映画館(字幕)] 8点(2007-10-28 23:48:58)(良:2票)
12.《ネタバレ》 ひさびさのバッドエンディング映画でした。この妄想世界と終わり方で、ダンサーインザダークを思い出しました。
よしふみさん [映画館(字幕)] 8点(2007-10-27 22:18:29)
11.《ネタバレ》 この監督はビジュアル的には好きですね。昆虫やグロい描写なんか抜群です。手の目は日本の妖怪からヒントを得たのかもしれませんが、実際にいたら怖いけど物凄く効率が悪いですよね。 救いの無い現実に絶望するが、自己犠牲により幻想の国で報われる。戦時の子供の空想ですが切ないなぁ。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-27 01:29:02)
10.ブラック・ファンタジー好きなんで早速見てきました。
音楽と色彩はとても良い感じ!おとぎ話チックなところと、痛々しい現実のミスマッチがよく描けているなぁと感じました。ティム・バートンとか好きな人なら割とはまるんじゃないかな?
ぬーとんさん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-26 00:25:42)
9.《ネタバレ》 [2012/8/26追記]他のレビューを観ると、ファンタジー部分がすべてオフェリアの幻想(想像)だったという意見が多くてびっくりしました。自分はオフェリアの幻想ではなく映画の中では地下の王国が実在すると思っています。現実世界があまりに残酷だから地下の王国が本当であって欲しいとかいう希望的観測ではなく、物語中の様々なシーンでのイベントが地下王国の存在を明確にしていると思います。オフェリアは地下の王国で幸せに暮らしていると思います。そういうハッピーエンドな物語だと思います。[以下当初レビュー]物語の独特の雰囲気やストーリーはこれまでの映画にないものがありとても引き込まれる。印象に残ったのは、主人公の少女が様々な試練を乗り越えて、地中世界に戻る最後の条件として「赤ちゃんの血を数滴とる」に対して拒否し、門番の「地中世界にもどれなくていいのか?」に即座に「もどらなくていい」と答えたシーンがなんともいえない。どんなに欲するものであったとしても、決して譲れないものがあることを信念として彼女から感じられた。「俺にはあの少女のような信念があるか」と映画を観た後に自問してしまった。
珈琲時間さん [映画館(字幕)] 8点(2007-10-25 11:48:09)
8.第2次世界大戦下のスペインという現実世界と、ヒロインのファンタジー世界とのバランスが絶妙な映画でした。全体的に重く暗く切なくそして痛い映画でしたが、観賞後は清々しい気分に浸れました。純粋に面白かったなと。あらすじが分かりやすく論理的にも破綻していないことが好印象だったのかもしれません。あと美術と音楽も良かったです。
(^o^)y-~~~さん [映画館(字幕)] 8点(2007-10-19 02:16:32)
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【点数情報】

Review人数 147人
平均点数 6.95点
010.68%
100.00%
232.04%
342.72%
464.08%
5138.84%
62315.65%
73221.77%
83926.53%
91912.93%
1074.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.45点 Review11人
2 ストーリー評価 7.55点 Review20人
3 鑑賞後の後味 6.68点 Review19人
4 音楽評価 6.94点 Review17人
5 感泣評価 6.15点 Review13人
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【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
脚本賞ギレルモ・デル・トロ候補(ノミネート) 
撮影賞ギレルモ・ナヴァロ受賞 
作曲賞(ドラマ)ハビエル・ナバレテ候補(ノミネート) 
美術賞エウヘニオ・カバイェーロ受賞 
特殊メイクアップ賞 受賞メイクアップ賞 として
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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