愛の集会のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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愛の集会

[アイノシュウカイ]
Comizi d'amore
1964年
平均点:6.00 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
ドキュメンタリーモノクロ映画
新規登録(2004-05-28)【鱗歌】さん
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監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
出演ピエル・パオロ・パゾリーニインタビュアー
アルベルト・モラヴィア
脚本ピエル・パオロ・パゾリーニ
撮影トニーノ・デリ・コリ
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2.パゾリーニ作品で視聴可能なものは全て鑑賞してきた。

本作はそれらパゾリーニ作品群の中でも面白い部類に入る。

インタビュアーのパゾリーニ自身が、異常性愛者(ホモセクシャル)であるところに、この作品の面白さがあるのだ。

つまり、異常性愛者であるパゾリーニ自身が“異常性愛”について、一般人に質問しているという構図が面白いのである。

批判的な意見に対しても冷静と敢然に立ち向かうパゾリーニ。

パゾリーニは冷静且つ頭のいい人だったんだなぁ、と感心してしまった。


本作を観た後に、例の問題作『ソドムの市』を再見すれば、違った見方ができるであろう。

やはりパゾリーニは、『ソドムの市』という問題作を通して、“性とは何か”を真摯に訴えたかったんだと思う。

賛否両論の激しい『ソドムの市』ではあるが、本ドキュメンタリーを観た後ならば、違った見方をできるに違いない。


このパゾリーニの傑作ドキュンメンタリーを観て、そう感じた次第である。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-14 22:16:39)
1.パゾリーニの街角インタビュー集、みたいな作品で、まあ別に「映画としての面白さ」は特に感じないんだけど・・・。性愛に関するインタビューに、この時代において挑戦してる事自体が貴重なんですな(今の日本で同じ事やってもしょうがないわな。でもそれはそれで面白いかも?)。しかも、いかにもサエない一般ピープル相手に昼間っからそんな質問しているのが、まだ殺される前の(←当たり前だけど)パゾリーニですからね、感慨深いものが無くも無く。構成も一応、考えてはいる(らしい)のですが、とにかく雑然としていて、まあそれが同時期の作品『奇跡の丘』を思わせるような気もすれば、ただ単に収拾がついてない気もいたします。労働者はエネルギッシュで、性に関するタブーもなんのその、質問には気前良く答えてくれます。しまいにゃ、後ろの方にいたオヤジ、「オレにもしゃべらせろ」と割り込んできたはいいが、全然関係ない話を始めちゃう。何とか話題を戻すと、オヤジはノリノリで暴走、いきなり音声が途切れて「自主規制」のテロップが! まあ、この「自主規制」テロップは他の場面でも何度か出てきて、時代を感じさせるところでもあるのですが。さて、このドキュメンタリに収められた人々の声、これこそが当時の人々の性意識をそのまま反映しているのか、というと、やはり気をつけねばならぬ面はあるでしょう。カメラを向けられマイクを向けられた時点で、それらは「意識」され、何がしかの「演技」が開始されるのは避けられない。いわば、一種の不確定性原理でしょう(ある状態を「観測」しようとする時、「観測」という行為自体によって観測対象が摂動を受けてしまい、結局、元の状態そのものを観測することはできない。←こんな説明でいいのかな?)。しかし、一番ヒドイのはテレビ番組で垂れ流されるインタビュー、テキトーに街角で声を拾ってきて、その声自体アテにならないのに、さらにこれを番組の意図に沿うように切り貼りし、並べ替える。実にお手軽なテレビ番組製造方法だ。「街の声を聞いてみました」なんてコーナーが始まったら即刻チャンネルを変えたくなる。そんなテレビ番組よりは本作の方が、数百倍、聴き甲斐のあるインタビューと言えるでしょう。
鱗歌さん 6点(2004-05-29 02:25:56)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.00点
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200.00%
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400.00%
500.00%
62100.00%
700.00%
800.00%
900.00%
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