めまい(1958)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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めまい(1958)

[メマイ]
Vertigo
1958年上映時間:128分
平均点:6.77 / 10(Review 142人) (点数分布表示)
公開開始日(1958-10-07)
ドラマサスペンスラブストーリーミステリー小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-19)【イニシャルK】さん
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監督アルフレッド・ヒッチコック
助監督ジョン・P・フルトン(第二班監督〔ノンクレジット〕)
キャストジェームズ・スチュワート(男優)ジョン・“スコティ”・ファーガソン
キム・ノヴァク(女優)マデリン・エルスター/ジュディ・バートン
バーバラ・ベル・ゲデス(女優)ミッジ
ヘンリー・ジョーンズ[男優](男優)コロナー
エレン・コービー(女優)ホテルのマネージャー
トム・ヘルモア(男優)エルスター
アルフレッド・ヒッチコック(男優)(ノンクレジット)
安原義人ジョン・“スコティ”・ファーガソン(日本語吹き替え版【BD】)
坪井木の実ミッジ(日本語吹き替え版【BD】)
村松康雄エルスター(日本語吹き替え版【BD】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【BD】)
佐々木梅治(日本語吹き替え版【BD】)
土師孝也(日本語吹き替え版【BD】)
稲垣隆史(日本語吹き替え版【BD】)
小川真司〔声優・男優〕ジョン・“スコティ”・ファーガソン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田島令子マデリン・エルスター/ジュディ・バートン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤田淑子ミッジ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林清志エルスター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
阪脩コロナー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北村弘一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田勝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
斎藤昌(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
京田尚子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横尾まり(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ボワロー&ナルスジャック「死者の中から」(早川書房)
脚本アレック・コッペル
サミュエル・A・テイラー
音楽バーナード・ハーマン
編曲バーナード・ハーマン(ノンクレジット)
撮影ロバート・バークス
ロイヤル・グリッグス(第二班撮影監督〔ノンクレジット〕)
製作アルフレッド・ヒッチコック
パラマウント・ピクチャーズ
配給パラマウント・ピクチャーズ
特撮ジョン・P・フルトン(特殊撮影効果)
美術ヘンリー・バムステッド(プロダクション・デザイン&美術監督)
ハル・ペレイラ
サム・カマー(セット装飾)
ソウル・バス(タイトル・デザイン)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア(メイクアップ・スーパーバイザー)
その他ミュア・マシースン(指揮)
C・O・エリクソン(ユニット・プロダクション・マネージャー〔ノンクレジット〕)
あらすじ
犯人追跡中、同僚を死なせてしまったことに責任を感じ、刑事を引退したスコティ。気ままな生活を送っていたが、学生時代の知人エルスターに、近ごろ奇妙な行動が目立つ妻・マデリンの監視を依頼される。最初は気乗りしなかったスコティだが、マデリンの美しさに惹かれて尾行を開始。彼女が曾祖母カルロッタ・バルデスの霊にとり憑かれていることを突き止める。ところがある日、マデリンはスコティの目の前で、サンフランシスコ湾に入水自殺を図る。
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142.バラや髪の毛、階段等主人公が翻弄される”らせん”にこだわった直接的または暗示的なカットに見るものまでをも不安にさせる所にうなずかされます。オープニングも中々渋い。物語前半までは輪廻転生とキーワードを用いて主人公が追い込まれくサスペンス、後半ではキム・ノヴァクの心の葛藤をベースに切ないラブストーリーを展開させる。見ていてグイグイと引き込まれます。登場人物が少ないなかしっかりとした人物描写を描きながらも息苦しくなり過ぎない。教会の螺旋階段で主人公が高所恐怖症に襲われるカット、オプチカル処理で表現した悪夢など実験的な映像も忘れていない。ロマンティックで程よいサスペンスをお求めの方にお勧めです。キム・ノヴァクのブロンドとブルネットの演じ分けも別人の様でした。ヒッチコックらしく金髪の彼女に対するこだわりはこの作品でも現れています。金髪のキム・ノヴァクを幻想的な存在感のない永遠の美として登場させ、真の姿であるブルネットの彼女はラストであっけなく死なせてしまう。それゆえにキム・ノヴァクは金髪でこそ彼女だと感じさせられます。逆にジェームス・スチュワートはクールな姿よりもおどけたり、怯えたりするいささかかっこ悪い表情が彼らしくて印象的でした。
さかQさん 8点(2003-01-09 03:13:22)(良:3票)
141.高校生の頃、日曜洋画劇場でヒッチコックを特集した時観たのが初めてで、『裏窓』『知りすぎていた』『めまい』『ハリーの災難』の順で放送されたんだっけか。最初の2週は、うーむ、これは面白いゾ、と思って観てたのに、3週目はガラッと趣きを変え、この『めまい』という異色作。当時は正直あまり好きになれませんでした。が。後に観直すと、いやいや、これは凄い映画じゃないですか。これは追いつ追われつ式のサスペンスではなく、もっとまったりとしたロマンス仕立ての映画なんだけど、不可思議なストーリー展開を神秘性すら感じさせる映像世界が支え、独特の緊張感をはらんだ映画になっています。幅よりも奥行きを強調した構図。人物もカメラも、「左右」より「前後」の動きを強調してます。また特に屋内シーンでのカメラは執拗に低い位置に置かれ、それによって作り出される歪んだ構図もまた、この映画の忘れえぬ印象となっています。そして、やがてその先に見えてくる意外な真相。見事な映画です。
鱗歌さん 9点(2004-04-05 02:06:32)(良:2票)
140.《ネタバレ》  え?最後そんな終わり方?
 っていうくらい、長々とひっぱったわりにはあっけないラスト。余韻というものをまるで感じさせてくれません。
 最後のネタばらし的な30分。確かにここは面白いんです。
 ジュディが正体ばれないように必死なのも面白いし、恋心からジョンの頼みを断り切れないのも面白い。
 『私が死んだ彼女に似ているから?』
 この言葉が効いているので、ジュディが嫌がるのをジョンが不自然に思わない展開もうまい。
 まあ、普通は着せ替え人形みたいに、元カノが着ていた服を着せられたり髪の色まで変えられたりした日にゃあ、百年も恋も冷めそうですけどねぇ。ジュディにとってはマデリンも結局自分だから、そこまで嫌ではなかったのかなぁ・・・。
 で、このネタバラシが始まるまでの90分。ここがもうとにかくダラダラと長い。
 一つ一つのシーンに無駄が多すぎるし、こんな内容だったらミッジとの色恋沙汰なんて要らないでしょ。もう苦行の90分でした。
 そしてこれだけの尺を使いながら、ミッジは放置。
 妻殺しの夫も何の罪にも問われないまま終劇。
 ええ?なんか後味悪くないですか?
たきたてさん [DVD(字幕)] 3点(2023-08-15 15:46:50)(良:1票)
139.3回目、およそ20年ぶりの鑑賞。若い頃はキムノヴァクにばかり目が行っていたが、ロケーションの見事さにびっくりした。街中も郊外も屋内も美しく色彩豊かで息を呑む。ストーリーも素晴らしい。ミステリーは謎解きがあまり複雑になると映画では厳しいが、このくらいがちょうどいい。演技も素晴らしく、特に後半のキムノヴァクは本当に良いと思った。キムノヴァクで良かった。あえてケチをつけるところを探すなら、甘美な音楽が印象的だが、それがほとんどずーっと流れっぱなしのうえ、音楽の「圧」が強すぎて、現代の感覚ではちょっとクドく感じてしまう。しかしこの映画のミステリアスかつ甘美なトーンを決定づけているのが音楽であることも確か。若い頃に観た時も傑作と思ったが、半世紀に亘りさまざまな映画を観てきた今、人生でベスト映画の一つと確信します。
すらりんさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2023-02-25 19:46:35)(良:1票)
138.男性と女性の脳の働きで最も異なるのは男性は思考に当たって右脳と左脳を別個に使用するのに対して女性は左右の脳の連携プレーに長けているとのことです。そのせいか女性が「彼こそわたしの運命の人!」と思って追いかける相手は大体ハズレのことが多いとか(笑)。左脳データベースに貯まっている「こういう人は誠実」とか「こういう人がわたしのタイプ」という客観的(?)情報が情動を司る右脳に影響するからだからだとか。。。 そういう目でこの作品の高所恐怖症の主人公スコティを見るとかなり女性的な感性の持ち主のような気がします。そして依頼人の妻マデリンの尾行を開始した後に彼女を追って入場した美術館で彼女そっくりな女性の肖像画の前のベンチに打ち捨てられた、肖像画の女性が持つのと同じピンクの薔薇のブーケと肖像画の前でたたずむマデリンの美しく結い上げられたプラチナブロンドの髪の渦巻。。。 監督のヒッチコックは「何の意味もなく打ち捨てられたものに恐怖が感じられるように映画を撮影する」と言ったそうですが、確かに黒猫や髑髏や短刀などのうわべだけの怖さを与えるものよりも一層恐ろしい世界が再現されていました。モノクロ映画を卒業してテクニカラーの時代に入ったモノクロの巨匠の面目躍如たるものを見ることができます。でも恐怖の源泉をカッコで括ってマデリンを追うことに専念するスコティの行動は男性的でやはり元犯罪捜査官です。
かわまりさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2020-03-26 11:41:00)(良:1票)
137.《ネタバレ》 ヒッチコックの凄さは、映画という新しい可能性に満ちた娯楽が出てきた時、それまでの娯楽の要素を一気に映画に取り込んだために、彼の存在は歴史的に一気に偉大になったとこだ。それからも色んな監督が色んな要素を映画に取り入れているが、今回のこの作品を観た時に思ったのは、手品の演出だ。スターウォーズ以降、遊園地的な要素が過度に競争的に取り入れられてるが、案外取り残されてるのが、このジャンルではないだろうか?自分にとって、ヒッチコックを観た時に新鮮に感じるのは、もう極端に進化してしまったアクション、ロマンス、サスペンス的なとこではなく、この「知ればなんだぁ」の手品のネタ的面白さである。だから割と似てるなと思うのは、スピルバーグである。彼のはアメリカの安い遊園地にある見世物小屋的な演出が好きだ。ヒッチコックの後継者は、デパルマのように言われているが、それはヒッチコックがよそから持ってきたものを、発展させたにすぎない。ヒッチコックの後継者とは、よその娯楽を映画に取り入れようと、そればっかり考えてる人でもある。映画に魅せられたオタクである。そうするとスピルバーグもそうであろう。ジャンルはとぶが、手塚治虫もそういう傾向を持ち合わせてる。ただ彼は紙とペンを持ってしまった。(まぁそれを言い出すともうキリないですけどね・・笑)しかしヒッチコックの持ち込んだものは、それ以外にも実に多岐である。この「めまい」では、推理小説的どんでん返しも入ってる。その後、このジャンルも発展していくが、純粋にこの「めまい」をそっくりに仕立てて、ヒッチコックへの敬意を示したのが「愛という名の疑惑」という作品である。
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2015-06-07 01:46:08)(良:1票)
136.《ネタバレ》 ヒッチコック作品の中でも「サイコ」とこの「めまい」は毛色が違う作品のようだ。
螺旋を象ったオープニング、印象的な“眼”、ジェームズ・ステュアートが“めまい”の恐怖に捉われる経緯を語る一瞬の銃撃・死・恐怖で構成されたファースト・シーンから一気に引き込まれる。
とにかくこの映画、ひたすら“落ちる”。
冒頭からステュワートが落ちそうになるし、ノヴァクは水に飛び込むわ夢の中まで落ちて落ちて落ちまくる。
かつての婚約者であるミッジの家でのやり取りもそそる。
ステュワートがイスを登るだけでもスリルが発生する凄さ。窓の外を見た瞬間の、あの血の気が引く感じ。
ヴェラ・マイルズの「めまい」も見たかったけど、やはり本作のキム・ノヴァクの存在感は圧倒的。
彼女を車でジリジリと追跡する瞬間の異様な緊張感。
下手に車を猛スピードで走らせるよりも、こういう慎重かつ徐々に敵を追い詰めるようなスリルの方が何倍も怖い。「恐怖の報酬」しかり、「探偵学入門」しかりしかり。
突然ノヴァクが消える瞬間も息を呑む。
この間一斉セリフが無いのも凄い。映像だけで一切退屈させずに観客を引き込むのだ。
「セリフの入らない映画こそ本物」なのだろう。
ステュワートが出会う彼女は得たいが知れない上に「カルロッタ」の記憶とやらを引き継いでいるらしい。彼女の混乱は観客も混乱させる。ノヴァクの夫も何か臭う。
デヴィッド・O・セルズニックと組んだ「レベッカ」も亡き人間の亡霊が人を操るような演出だったが、このヒッチコック“による”「めまい」は生存する人間が亡き人間の亡霊を操る。
ヒッチコック本人は死んだ人間の真似をする事を「屍姦」と言ったらしい。
生前の人間とそっくりの格好、そっくりの仕草をしてその女性の名誉を辱めようとする行為だからだろうか。
まあ、「カルロッタ」との長々しい接吻、何度もブッ“殺す”結果は死姦に等しい行為なのかもな。
セコイアの木は「ラ・ジュテ」や「12モンキーズ」でも引用される。
この作品はまるでタイムスリップするような感覚を登場人物が語るが、後年の上記2作は本当にタイムスリップしちゃうんだから凄い。
終盤のどんでん返し、明かされる真実、ステュワートまで狂気に染まる怖さとアニメーション、蘇る「カルロッタ」、衝撃的な“オチ”…賛否はあるだろうが、とても好きな映画。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-06 20:08:01)(良:1票)
135.《ネタバレ》 現代の感覚で見ると、女性の非力さが強調されて描かれているといえます。食事をおごらせろ、とか、この服を着ろ、とか。映画が作られて時代には、それでもよかったのでしょう。一応ミステリーというカテゴリーに入るこの映画ですが、私にはロマンスの要素を強く作ってあると感じました。なぜなら、鐘楼でのトリックを、観客に教えてしまうからです。また、主犯格の追及もありません。監督が描きたかったのは、J・スチュワートとK・ノヴァクの関係だったといえます。ノヴァクの顔は、気の強そうな表情をしているので、彼女を好きになれるかが、この映画を楽しめるかどうか、鍵になるでしょう。
shoukanさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-07 17:56:53)(良:1票)
134.《ネタバレ》 死者にとりつかれた美しい人妻マデリン。
ヒッチコック一流のサスペンス手法で、ホラーかと思わせるような運びで引っ張っていく。
ミッジがカルロッタの肖像を模した自画像をスコッティに見せるシーンは、セリフなしでミッジのスコッティに寄せる思いが伝わってくる。
困惑して部屋を出ていくスコッティと自身の行動を後悔するミッジ。
この辺り本筋とはあまり関係なかったものの巧い。
終盤はミッジが出てこなかったが、ミッジにもう少し救いがあってほしかった。

スコッティは騙されていたとしても同情できず、自業自得としか思えない。
依頼者である友人の妻に手を出すなんてどうなの?
女に着せ替えを執拗に迫るのもストーカーっぽくて気持ち悪い。
ミッジやジュディを虜にするような男に思えない。

ヒッチコックは凄い監督だと思うが、表現の古さは制作年代のために感じざるを得ない。
エルスターが塔から投げたのは明らかに人形に見えたし、特殊効果も今の映画を見慣れるとしょぼさが目につく。
高所恐怖症を利用したトリックや、カルロッタの肖像のネックレスが嘘を見破るアイテムとなったのはおもしろいアイデア。
が、ラストの墜落は少し唐突で不自然に感じられすっきりしない。
飛鳥さん [ビデオ(字幕)] 6点(2014-04-28 01:36:10)(良:1票)
133.《ネタバレ》 サスペンス・ミステリー・オカルト・ラブストーリーと書かれたボードを廻されたように鑑賞者の私が“めまい”を起こしそう・・・

しかし粗はあるにしても良く出来ていると思う。
最初は主人公目線で進み、ネタバレしてからはヒロイン目線で進む二段構え(この辺は、勘が良く最初から事の成り行きがうっすら解っている人でも楽しめると思う)。

ただ私には、キム・ノヴァクが知り合いの金髪のオカマに思えて仕様がないのと、ミッジ(バーバラ・ベル・ゲデス)の扱いがあっさりしていたのが残念。

余談ですが子供の頃の初見時は、キム・ノヴァクの二役に気付かず(髪の色と髪型で全く別のオバちゃんと思っており、オッちゃん(ジェームズ・スチュワート)は一体何をしているの?と)、ストーリーがチンプンカンプンで別の意味で“めまい”を起こしていた幼少時代の思い出深い映画なのです。
ぐうたらパパさん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-14 16:41:52)(良:1票)
132.スローな展開で途中までは眠かったが、教会を駆け上るシーンから急展開。後半は巧みな心理サスペンスとなり、よくできた映画だと感心した。今まで見たヒッチコック映画とは異なり、映像と音楽(効果音)で勝負。幾何学的な模様は今はやりのコンピュータ・グラフィックのようで斬新。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-26 22:10:35)(良:1票)
131.《ネタバレ》 相変わらずいろいろな表現で楽しませてくれますが、この作品のサスペンスは特に強烈でした。前半はマデリンの後半はスコッティの心が見えにくくなっていて、その分想像が働き恐怖を感じます。
怖いようなハラハラした感じと恋愛の切なさで、最後は何とも表現し難い気持ちになりました。
謎めいた部分もあるし、音楽やグラフィックでも良い感じで恐怖を煽っていて、終始目が離せない作品だと思います。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-04-11 14:25:42)(良:1票)
130.思いつきで話を継ぎ足していったような内容であり、今日では、後続の幾多の作品に抜き去られてしまっていると思う。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-12-11 20:50:55)(笑:1票)
129.《ネタバレ》 殺人トリックがどうも分かり難い。友人の奥さんが画面に出てきたシーンは実はほんの一瞬で、マデリンが教会の螺旋階段の最上部で起きた出来事を回想した時の旦那に突き飛ばされるわずか1秒足らずなのでは。要するにキム・ノヴァックは彼の愛人で、ジェームス・スチュワートは単に妻殺しに利用されていただけというのが真実なのでしょう。もう少し丁寧な種明かしがあってもいいのにと思いました。
ヒッチコックのサスペンスという認識でこの映画を観ていると、ストーリーの見どころと言えるのが2度の螺旋階段のシーンだけで、それ以外のシーンの余りの緩さに退屈してしまうことが凄く多かったです。
全体的に古臭いストーリーで、亡くなった曾祖母に自身を投影して髪型を似せたりっていうのは、トリュフォーとかがやれば綺麗なストーリーとして語られそうな気がしますが、ヒッチコックがやるとどうも古臭さばかりが鼻についてしまうんですよね~。何ででしょ?
もっつぁれらさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-11 17:10:13)(良:1票)
128.往年のサスペンス映画やスリラー映画は、どんなに名作であっても総じて“テンポの悪さ”を感じてしまう。
最新作品の展開の早さやそれに伴う“衝撃性”が、そういった過去の名作を礎にして生まれていることを考えれば、一概に否定することはもちろん出来ない。けれど、率直に楽しむことが出来ないことも否めない。

アルフレッド・ヒッチコックの「名作」の誉れ高い映画も何作品か観てきたが、そういった印象はやはりあり、今作についても同様にシンプルなカタルシスは得られなかった。
しかし、流石は映画史に残る巨星の作品である。一度観れば終わりという単純な衝撃性に頼らない、映画作品としての深みを併せ持っている。

高所恐怖症により職務中に同僚を死なせてしまった元刑事が、学生時代の知人から彼の妻の監視を依頼されることから、ストーリーは展開していく。

「めまい」というタイトルが暗示する通りに、映画全体が主人公の主観的な歪みや屈折によって捉えられ、その巧みな展開力が観客をスリリングな映画世界へ引きずり込んでいく。
他のヒッチコック作品とくらべると、幾分かストーリー自体が入り組んでいて、結末も含めて非常に特異な映画なのだと思う。

ラストの顛末はあっけにとられてしまったが、よくよく振り返り、結局どこまでが現実で、どこからが主人公が陥った妄想なのかということを考えていくと、未だ見えていないこの映画の持つ本質が見え隠れしてきた。

また観直す機会があれば、新たな心象を得られるだろうと思う。そう思わせることが、良い映画監督の良い映画ということなのだろうと思う。


P.S.この時代の映画としては尺が長くて、展開が遅い分殊更に長く感じてしまった。あと主演のジェームズ・スチュアートが、あまり格好良くないというか、主人公のキャラクター性に対して、少々愚鈍で老け過ぎている印象を持った。その点が、主人公に対して感情移入できなかった要因とも言える。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-06 16:08:54)(良:1票)
127.《ネタバレ》 途中まで、「すわ、悪霊とかが関係するミステリー映画か」と思うような展開でしたが、エルスターが妻を殺害するためのトリックだったということが明らかになって、納得。それまでも先が分からない展開にドキドキさせられていましたが、ここでより一層引き込まれました。最後、シスターがマデリンを脅かして塔から転落させ、何もなかったかのように鐘をならす終わり方はゾッとしました。後味の悪いラストですね。。
まいったさん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-26 02:50:10)(良:1票)
126.《ネタバレ》 ラスト、お前何しに来たんだよ!
θさん [地上波(吹替)] 7点(2006-12-18 19:41:39)(笑:1票)
125.《ネタバレ》 パァーっと登場するマデリンのグリーンドレス、森の中で映えるスコティの茶色スーツ(←こんな色似合う人少ないよ)。
これだけでもカラーで撮ってるよ、どやっ、と監督の声が聞こえるようです。
怪しげな裏口(←はじめ私は娼館かと、、そう思わせる見せ方もうまいのよ)に彼女が入って行く、、が、扉を開けるとそこは、、という店内。
彼女を食い入るように見つめる鏡に映った彼のシーンが私は最も好きです。(←このシーンの様子を【InVincible】さんがそれはそれはもう映画同様、目がくらむほど素晴らしく描写&レビューされておりましたが、、嗚呼、、消去されたのでせうか。。(T_T))
また私は本作に監督の女性観というものを嫌でも感じてしまいます。いったいどんな痛い目に遭ったのでしょう??、と考えてしまうほど登場する女たちを’処分’してくれますわね。ブロンド美人は手に入らない。ブルネットの野暮ったい女は要らない。たとえブロンドでも平凡な顔と性格なら報いなし。こんな仕打ちシドイワっ監督。おまけに後半、変身をやめたジュディが変身を強いられる、なんて辛すぎます。でもメロドラマになってて嬉しい(どっちや)。前半ひたすら我慢して観た(←ホテルの尾行シーンなんて要るんけ?野球のボール外しみたいなもん?)甲斐があったというものです(笑)。
でもラストは、尼さん何すんにゃ!みたいな感じでとっさに判断できませんでした。3度も自分のまん前で怖い目に遭ったスコティはこのあとどうなるのでしょうか。でもミッジに頼ることはしないでほしいです男なら(笑)。
かーすけさん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-21 23:44:52)(良:1票)
124.陰鬱な雰囲気がずっと続くので、前半特に退屈でした。トリックも何となく察しが付いてたし、特に驚くほどの結末でも無かったと思います。ヒッチコック映画はこの作品と裏窓を観ましたが、自分にはいずれもそれ程の傑作だとは感じませんでした。
(^o^)y-~~~さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-03 00:11:01)(良:1票)
123.《ネタバレ》 ラストは小さい頃にシスターに叱られたトラウマでうろたえちゃって落ちたんだと思ってたんですが違うの?同僚を亡くしたトラウマからなる高所恐怖症に始まり、愛する女をそのトラウマのせいで失うという二重のトラウマを抱え、ラストで一気にトラウマを克服したとたんに女が自らのトラウマによって死ぬという構成に、巧い!と思ってたんですが..(誰も触れていないので不安になってきた..)。スコティの視点からマデリ-ン(ジュディ)の視点に切り替わるところも巧いなあ。ネタばらしのシーンです。真相を知ってしまったら、知らされていないスコティに感情移入するのは難しいし、反対にどう乗りきろうか、というジュディに感情移入しやすくなっている。スコティの変質的な愛は不安な心理にあるジュディの視点から描かれているのでことさらにスコティを異常に描いているんじゃないだろうか。 個人的にダメだった点を一つ。途中、スコティがどん底に落ちていくのを象徴するような映像は個人的にダメです。顔がくるくる回転していくやつ。もちろん不安を煽る演出のひとつなのでしょうがどうも苦手。また厄介なことにこの作品を思い出す時にその場面が一番最初に頭に浮かんでしまう。なので総合評価は「巧い!でもちょっとイヤ」
R&Aさん 6点(2004-11-05 12:10:44)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 142人
平均点数 6.77点
000.00%
110.70%
200.00%
332.11%
464.23%
52215.49%
62819.72%
73826.76%
82114.79%
91510.56%
1085.63%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.25点 Review8人
2 ストーリー評価 7.00点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.15点 Review13人
4 音楽評価 6.87点 Review8人
5 感泣評価 4.66点 Review6人
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【アカデミー賞 情報】

1958年 31回
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞サム・カマー候補(ノミネート) 
美術賞ハル・ペレイラ候補(ノミネート) 
美術賞ヘンリー・バムステッド候補(ノミネート) 

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