サマーウォーズのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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サマーウォーズ

[サマーウォーズ]
SUMMER WARS
2009年上映時間:115分
平均点:6.39 / 10(Review 211人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-08-01)
アクションドラマSFコメディアニメ青春ものネットもの
新規登録(2009-06-01)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2021-06-24)【イニシャルK】さん
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監督細田守
神木隆之介小磯健二
桜庭ななみ篠原夏希
谷村美月池沢佳主馬
仲里依紗陣内由美
富司純子陣内栄
田中要次陣内頼彦
今井悠貴陣内真吾
信沢三恵子陣内万理子
玉川紗己子陣内理香
中村正[声優]陣内万作
小林隆陣内太助
永井一郎陣内万助
山像かおり三輪直美
斎藤歩陣内侘助
桐本琢也陣内理一
入山法子
羽鳥慎一
諸星すみれ陣内真緒
佐々木睦篠原和雄
板倉光隆陣内克彦
原作細田守
マッドハウス
日本テレビ
角川書店
脚本奥寺佐渡子
音楽松本晃彦
岡田こずえ(音楽プロデューサー)
作詞山下達郎「僕らの夏の夢」
作曲山下達郎「僕らの夏の夢」
佐藤勝「上田わっしょい」
編曲山下達郎「僕らの夏の夢」
主題歌山下達郎「僕らの夏の夢」
製作西垣慎一郎
ワーナー・ブラザース(サマーウォーズ製作委員会)
角川書店(サマーウォーズ製作委員会)
マッドハウス(サマーウォーズ製作委員会)
日本テレビ(サマーウォーズ製作委員会)
読売テレビ(サマーウォーズ製作委員会)
企画丸山正雄
プロデューサー奥田誠治(エグゼクティブプロデューサー)
制作マッドハウス(アニメーション制作)
配給ワーナー・ブラザース
作画貞本義行(キャラクターデザイン)
名倉靖博(原画)
伊藤嘉之(原画)
高橋英樹[作画](原画)
山下高明(レイアウト設定)
青山浩行(作画監督)
古屋勝悟(原画)
中鶴勝祥(原画)
橋本敬史(原画)
田中敦子〔作画〕(原画)
美術武重洋二
上條安里(OZ美術デザイン)
男鹿和雄(背景)
小倉宏昌
高屋法子(ハーモニー)
編集西山茂
録音上田太士(光学録音)
東京テレビセンター(ダビングスタジオ)
その他マッドハウス(提携)
日本テレビ(提携)
IMAGICA(フィルム&デジタルラボ)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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211.な、な、な、なんですか、これは? 
 コンピューターウオーズはいいとして(しょうがないね、こういうのがスキなんでしょう?)、そもそも、電話回線で(電波でもなんでも、知らないが)いとも簡単に、世の中動かしちゃうスイッチが入るようなシステムにするわけねえだろ!アホか?コンピューター系というか、電波系というか、理数系というか、ゲーム系というか、こども向けというか、なんなんでしょうか。こういうピコピコ妄想は、気が萎えるなあ。映画”トータルリコール”のような”夢旅行”ならわかるが、画面にらめっこしながら、キーボードぱたぱたぴこぴこじゃあ、どうもなあ。その他スジはみんな子供っぽいおはなし。大親族一同の表現は紋切り型、表層的ではなはだうすら寒い。そう、なんか”オタク的”ですね。になにか、ひじょうに”特定”の嗜好のひとびとの絶賛をねらって作られているようにみえる。追加!
コンピュータ(電気計算暗記システム)の無限の巨大化で、性能(スピード?)をはかっている(?)ように、それを映す画像”グラフィック””スクリーン”も無限に巨大化することが、いわゆるコンピュータグラフィックの”無限の目的”なのだろうか?いいかえると、そうすること、が”楽しい”のだろうか? それとも、”映像”そのものの”サイズ”ではなく、”グラフィック”の”無限の空想の可能性”がたのしいのであろうか?”グラフィック”自体はもちろん非常にきれいな”絵”であったが、おそらく、キャラクターや造型自体の”デザイン”をつくることの楽しみなのではないか。
しかし、その事じたい、まったくもって、”普遍的”ではない。なぜなら、この映画で出てきた”絵”は全て”アニメーション”であったから。これは、創る側の安易な”一方通行”である。
そりゃー、こういうのは、創っている方は楽しくってしょうがないでしょう。わたしに限っていえば、残念ながら、監督が表現してくれた”絵”デザイン”を見続けることは苦痛で、不快ですらあった。(コンピュータウオーズのところの表現のことを指して)
男ザンパノさん [映画館(邦画)] 2点(2009-08-06 20:48:42)(良:4票)(笑:1票)
210.《ネタバレ》 細田守監督の作品って前作の『時をかける少女』でもそんな気がしたんだけど、主人公たちが向かい合う問題、立ち向かう敵が外部からのものになっていない。
身から出たサビ、というか自分との戦いみたいなのが核になってる。
『時かけ』ではほとんど真琴の行動が原因で色々事件が発生するし、今作でも事件の原因は(主人公は健二というより陣内家全体なので)主人公=陣内一家の影の部分である侘助。
明確な問題、敵はあるけれど、それが微妙に“勧善懲悪”にはなっていない。
こういう所がかなり良心的でもあるし、細田監督の(良くも悪くも地味だけど)上手い所なんだなぁと思った。
それに加えて、今作は“進んだネット社会と田舎の大家族”っていういくらでも説教臭くなる題材を扱っている・・・のに、そうはならない。細田監督は「顔も見えず、匿名性の高いネットとかじゃなくて、やっぱり実際に人と人とが向かい合ってこそ“真のつながり”だ」なんてことは言わない。ネットも田舎のやかましいまでの大家族も、どっちも肯定して描く。この辺りネット絡み、家族絡みで嫌な事件が多いからこその細田監督の思いが強く出てるんじゃないだろうか。
ただ、あくまでこう言ったテーマはオマケみたいなもので、『サマーウォーズ』の一番の楽しみは『時かけ』からも通ずる登場人物たちへの愛着であり、OZの世界観(これ一番!)、そして大家族がそれぞれのスペシャリストとして活躍し、色んな人々が一丸となって試合に勝つ、何かを成し遂げる気持ち良さ。ただ、健二と夏希の関係や学校での立場についての描写はもっと欲しかったかな。あの2人は物語の軸にしては弱い。このキャラの薄さは結構大きな欠点だったりする。
物語自体の完成度や面白さとか衝撃度は『時かけ』の方がだいぶ上なんですが、『時かけ』以上にまたあの世界観に浸りたいという思いが強いのでちょっと甘めに9点とします。 ・・・うーん、今作も『時かけ』ももう一回観直してみたんですが、やっぱりすごく惜しいんだけど8点にします。『時かけ』と比較しての点数になってしまって良くはないのですが・・・。
Sgt.Angelさん [試写会(邦画)] 8点(2009-08-02 00:21:42)(良:5票)
209.《ネタバレ》 MP3を例に挙げると、昔は、パソコンの知識をある程度持っている、いわゆるオタクな匂いのする人達しか知らない代物たったけど、今では、外に音楽を持ち歩いている人には当たり前のように普及しています。音楽界の商業としても成立してます。この映画では、OZという仮想空間が人々の生活に密着し、浸透しています。今で言うとmixi・Twitter・セカンドライフのようなSNS、何でも支払いできる携帯電話・スイカ、免許証のICチップの中の個人情報などでしょうか。最初はMP3のように、ある一部のコミュニティ内だけの代物だったとしても、時代の流れに切磋琢磨され角が無くなり、本当の輝きが見えた途端、瞬く間に全世界に浸透していきます。最近のアップル社の革新さのように、急速に。OZの世界観は、そう遠くない未来のように感じさせます。そしてその未来に対する警鐘が、この映画のテーマとして前面に出ています。でも、そんな便利そうなOZに対して正反対なポジションにいるおばあちゃんの存在が、強く心に残る映画でした。いくら最先端な技術にどっぷり浸かっていても、人として忘れてはならないもの、無くしてはならないものがあるんだよ、っていうこと。おばあちゃんのネットワークの多さ、そして太さは、伊達じゃない。そう簡単に誰でも気軽に作れるもんじゃない。そんな素敵なおばあちゃんの背中を見て育ってきた家族たちが、いざ仮想空間の中でピンチを迎えた時、見ず知らずの人達が協力してくれるんですよ。ちゃんと引き継がれたんですね。ちょっとしか面識の無い健二にでさえ、おばあちゃんの心がしっかりと引き継がれていましたね。結局、バーチャルでもリアルでも、人の心が伝わる伝わらないって部分は、同じってことなんですね。いつの間にか自分もおばあちゃんの家族の一員になったかのような錯覚がありました。清々しさが残る2時間でした。
VNTSさん [DVD(邦画)] 8点(2010-04-23 02:58:14)(良:3票)
208.《ネタバレ》 トトロの様な普通の一家団欒(この映画の場合は二十人近くになるが)を描くというのは、単純かつ難しい事だと思うが、見事に表現出来ていたと思う。私の家系も正月など年の節目には二十人近くが祖母の家に集まるから分かるのですが、正に映画のあの感じです。映画はただ家族がご飯を食べる、話をする、何かで遊ぶなどのシーンを描かない作品が多いだけに、本作の様な"普通の家族の生活"を自然に描けている所には関心しました。
問題はOZの中に舞台が変わってからです。イマイチ他のアバターを取り込んでパワーアップするという事がネット上でどういう状態である事かよく分かりませんし、敵のコンピュータ(名前がラブ・マシーンって……)の性能が、「ただ情報をより多く自分で収集する」といった物からいつの間にか「ゲーム好き」に変わっていたり、コンピュータ相手に花札で勝負したり(しかも勝つ)、もう滅茶苦茶です。
前半が上手くいってた割に後半でガックリしてしまったのが惜しいと思います。序盤のペースを最後まで持続して欲しかった。
民朗さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-09 12:13:27)(良:3票)
207.《ネタバレ》 「時をかける少女」が私的に素晴らし過ぎて、過度に(あくまで勝手な)期待をして観たのがいけなかったのでしょう。ご覧の点数で失礼したい。いや、映像美はやはり期待通り、デザインなど表現力も群を抜いていると思う。そう遠くない未来、現実にあんな馬鹿でかい仮想空間が生活の半分(?)を占める時代がきっとやってくるのでしょう。ちょっと前の時事にユビキタスって言葉があったけど、正にそれになり得る世界。そこで想定すべき危険に警鐘を鳴らす、根底にあるテーマはタイムリーかも。攻殻機動隊なんかと比べると、かわいいアバターとか、ショッピングモール、チャット、サイバーな世界観を上手に表現できておりとっても分かり易く入りやすい。ほんと細かいとこまでデザインが素敵。しかし誉めちぎって何だが、健二の存在感が主人公として足らない(事件のきっかけと、締めのみ?)。物語の導入も、なんだか歯の浮く夏希のお願いからで幻滅。好きになったかも?みたいな幕引きも無理矢理。結局描きたかったのはかっこいいアクションシーン?田舎でサイバー劇、仮想空間で花札、ミスマッチ、これがまたいいでしょ?みたいな感じがありありと見えてがっかり。ゲートキーパーなクジラって一体何してたの?無意味に萌えるレアアイテムくれただけ。最後のアバターの変身シーンって必要でしょうか…。アルマゲドンばりの、山や谷やの連続に辟易ともした。一般ウケしそうな要素を散りばめ、そして埋め尽くされてしまっていた。夏、夏休み、田舎、友達、恋、観衆が自らを振り返って懐かしむことができる、そんな感覚を期待して、私は前作の様な作品を描いた細田監督にしか表現できないと思えたあの感覚を、勝手に期待していただけなんですけど。バランスって大事です。
乳時雨さん [映画館(邦画)] 5点(2009-08-02 16:34:42)(良:3票)
206.ネット上の仮想世界が、現実世界のライフラインをも司るようになったごく近い未来社会。
そんな中、田舎の“おばあちゃんち”に集まった家族一同が、結束して世界を救う。という話。

“バーチャルリアリティ”の世界と、旧家の“おばあちゃんち”という相反する「場面」の融合。
このユニークな題材を、「時をかける少女」の細田守×マッドハウスがどうアニメーションとして描き出すのか。
それは興味深さと同時に、大いなる疑問符を持たざるを得なかった。

が、その疑問符は、圧倒的に高い「創造物」としてのクオリティーの前に、早々に一蹴される。

作り込まれた仮想世界のディープさと、“おばあちゃんち”という普遍的な日本の様式を見事に共存させ、映画に引き込まれるにつれ、この上のない“居心地の良さ”に包み込まれる。
ストーリー自体ももちろん面白かったのだが、マトリックス的に入り組んだ世界観を、決して小難しく表現するのではなく、日本独特の居心地の良さの中で極めて身近な感覚で表現できたことが、この映画のこの上ない価値だと思う。

仮想世界の中でのアバター同士の“つながり”を、現実世界の家族同士の”つながり”、そして世界全体の人間同士の“つながり”にまで昇華していく。
その様は、ネット上でしか繋がりを持てないでいる現代人、すべてを“数字”で処理してしまう現代社会に対する警鐘であり、同時に“救い”のように思えた。

そういうことを、難解なフレーズを並び立てて描き出すのではなく、主人公の少年をはじめ、一人の人間の心の成長の中で瑞々しく描き出す映画世界に、泣けた。

梅雨明け初日、夏のはじまりの日に見る映画として、実にふさわしい。実にスバラシイ映画だ。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 9点(2009-08-01 12:48:58)(良:3票)
205.《ネタバレ》 題名通り「夏休みのとんでもないひととき」に巻き込まれるストーリー。
「ぼくらのウォーゲーム」を拡張したような世界観で、さらに複雑に入り組んだ展開である。
何がしたいのかよく解らないヒロイン夏希にいざなわれる主人公の健二。
一貫性が無くて飽きやすい性格、自分のやりたい事がハッキリしないグラグラのヒロインを、一本筋が通った健二が支えていく。
理想を具現化したような大家族に囲まれながら、今の世の中には無くなってしまった懐かしさも感じられる。
大家族のほとんどがネットゲームやアバターに興じるというところは現代的だが、全員が戦力になり得るというのはちょっと疑問。
だが、事件は世界中のネットで突然起こり、主戦場は片田舎である。
「ラブマシーン」と呼ばれる凶悪なウイルスに食い荒らされるネット空間。
何でもかんでもデータにして情報を統一しようという「OZ」の危うさと人間の限界を語りかける。「OZ」を破壊されれば、それが管理する医療機器に繋がれた命も危ない。
栄ばあちゃんもそれが原因で助けが間に合わなかった。
最悪「ラブマシーン」に侵食された軍事システムが街を焼き払うだろう。

仇討合戦誰がやる?
誰もやらなきゃ誰がやる?
俺たちがやってやる!
今作の“戦”は刀や槍ではなく、それぞれの知恵と能力を武器にして立ち向かう。
「いくら大家族とはいえ戦力揃いすぎバロス」というツッコミはこの際ヤボだ。

数学に強い学生健二、
ネットゲームのチャンピオン佳主馬、
生まれた時代を間違えたネトゲーじいさん万助、
自衛隊の理一、
オーバースペックな電気屋である太助、
戦う覚悟を決めた夏希、
そして曲者の侘助。
41歳にしては若すぎる(伊丹十三モデル)容姿だが、そこにはラブマシーンの開発者として責任を払おうという覚悟が芽生えていく。
そして夏希の家族たち。
ひと時の夏に全てをかけた老若男女の男女たちの映画。
TV版では夏希と侘助が花札に興じる場面がカットされていたり、最終決戦の重要な伏線が削られてしまっていた。今度TVでやる時は是非ともフルで鑑賞したいものだ。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-19 19:54:40)(良:2票)
204.《ネタバレ》 ”夏に見たいアニメ”というランキングで1位だったので、
そういやまだ見てないなと思って見てみることにした。
・・・面白すぎる。
夏っぽい演出は控えめだけど、夏アニメに求めるもののだいたい全部がある。
ジブリアニメが題材にしそうな日常の温かみと、古くからある温もりも描かれているが、
それと同時にネット上のアバターを題材にした現代的な視点でも見事に描かれている。
このネット世界の仮想現実が立体的ですごい(この感じ攻殻機動隊を思い出す)。
そういったものがお婆ちゃんの人間的な温かみとか、大家族の人情とかと同時進行で語られてるところがなんかすごいなと思う。
登場人物だってすごい。
主役級の人が3人以上いる。
脇役だって沢山いるけどみんな性格がちゃんとあって生き生きしている。
そこから生まれてくる人情とか絆とかが凄い。
小さなことが大きなことに発展してく面白さ。それを伝えるテンポもかなりいい。
ある意味で展開のむちゃくちゃさもあって良い。
いろいろなものと絡めて物語が進み、古きものと新しきものとの融合、これはミクスチャー・アニメ。
たぶんこういうのを宮崎駿監督は出来ないんじゃないかと思う。それかやらない。
今や”面白さ”の点では細田守監督アニメは、ここ近年の宮崎駿監督アニメの上を行ってるかもしれない。
ヒロインだって可愛らしいし、恋愛の初心さとか透明感がアニメらしくて最高。
アニメでいう”聖地”が自分の家からけっこう近くて高校野球とか地元ネタですごく親しみを感じたアニメだった。
しかし!エンディング曲が糞。
ゴシックヘッドさん [DVD(邦画)] 9点(2013-08-13 11:10:04)(良:2票)
203.《ネタバレ》 登場人物の多い映画だが、主人公とヒロインに限ってみれば著しく都合のいい青春ドラマである。内気な男子が自分では何もしないのに、年上女子が勝手に手を握ったり抱きついたりしてくれて、その上「あの子をよろしく」とまで言われて本当はうれしいのに迷惑顔できるような、年少男子の願望丸出しの気恥かしいストーリーになっている。ただ、よろしくと言われたのは主人公しか知らないことなので、あとは自分でがんばれということだろう。

また、映画に出るインターネット上のサービスがコミュニケーションや商用機能だけでなく、インフラなどの社会システムまで担っている設定は不自然に思われる。しかしパソコンやネットには詳しくとも実社会とは接触不良の青少年が、自分も現実世界を救うヒーローになれる、と感じられるシチュエーションを準備するためには、多少無理でもこうする必要があったということか。ネットやゲームを馬鹿にする母親(=劇中の主婦連)を見返してやるというような展開は大人気なく、これもまた年少者に極めて甘い内容になっている気がするが、それでも最後は主人公が新しい人間的なつながりを作って終わっていたので、まあよかったとすべきだろう。

ところでこの映画では、インターネットに依拠しない旧世界の「つながり」と、ネット上の新しい「つながり」が競うように危機に対処していたが、前者代表の曽祖母が電話で言っていたのが、要は“あきらめるな、元気を出せ”というだけなのは大変拍子抜けだった。本当の大事件なら関係機関では落胆する暇もなく対策に奔走している最中だろうから、この人は明らかに的外れなことを一生懸命言っている。福島第一原発の所長を電話口に呼び出すようなもので、相手先の組織的対応を邪魔しているようにしか思えない。これがリアルの「つながり」というならお粗末なことで、この映画自体が実社会と接触不良のように感じられた。

以上、前作に引き続き青少年向けの作りになっているが、対象範囲はさらに狭まった感じである。自分としては普通に面白い娯楽大作という以上の評価はできないが、映像面や人物描写ではいいところが多かった。消防3兄弟、自衛隊員と漁師のオヤジが格好いいが、ヒロインも可愛いと思う(実は予告編の「…1名なの!」という場面につられて映画を見た)。またラストの写真は素直にほめたい。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-11 17:31:44)(良:2票)
202.《ネタバレ》 電車の中とか大学の構内とか喫茶店とかでオタクどもが携帯やらPSPやらの小さな画面で一生懸命やってんのが要するにああいう仮想現実の中のゲームなわけね。ストーリーから設定からへったくそな声優からなにからなにまで馬鹿馬鹿しい。サブキャラの糞生意気な餓鬼ゲームに負けたくらいで大泣きしてんじゃねーよばーか。
S.H.A.D.O.さん [DVD(邦画)] 0点(2012-07-21 15:58:36)(良:2票)
201.《ネタバレ》 ひとつの仮想空間がクラックされただけで世界危機に陥る設定、簡単に解けるパスワード、米軍が関わるお決まりのパターンというのはマイナスではあるが、個人的にさしたる問題ではない。問題はキャラクター。侘助のプログラムによって愛する祖母が死んだ事に関して、寿命で死んだとか実行したのは米軍だとか言ってたがフォローになってない。死ぬほど後悔し、あまりの狼狽ぶりに「アンタのせいじゃないよ」と周りの人間から同情され、一生かけて償うと決心してやっと許されるレベル。それからスーパーコンピュータの暴走を引き起こした翔太に関して。祖母のためとは言え一生懸命準備していた人間の努力を無駄にし、世界危機に陥れた代償がグーパンチひとつで反省もしていない。これにはストレスを感じた。他にもウジウジした主人公に終始イライラしっぱなしだったし、主人公に当たり前のように荷物を持たせて侘助が来たら主人公をほっぽり出すヒロインは好きになれない。負けるとメソメソ泣く佳主馬。ウザいだけで可愛くない子供たち。花札前まで役に立たない女たち。キーとなるバアちゃんも感動の最終兵器たる死をもってしても心を動かされるようなものがなかった。キャラデザも個性がなくて薄っぺらく、人物を描写する気がない。リア充的雰囲気もカンに障る。
「キャラクターの行動に納得できない」「キャラが好きになれない」 というのは時かけの時にも言われていたはずだ。細田守の致命的な弱点はキャラクターだ。これを意識し改善しない限り次世代を担うアニメ監督にはなれないだろう。
sinboさん [DVD(邦画)] 4点(2011-07-03 11:29:04)(良:2票)
200.稚拙な作り。
人物に魅力が無いし、SFとしても底が浅い。
アニメ補正がかかっていない私にとっては4点が限界です。
棘棘棘棘棘棘棘さん [DVD(字幕)] 4点(2011-01-23 20:36:06)(良:2票)
199.《ネタバレ》 一番はバーチャル世界もリアル世界も描き方が甘いと感じました。
まあ、漫画の世界だから唐突感は仕方ないとしても、コメディーからシリアスへの転換が上手く行ってない。
コメディー部分はハチャメチャしてもいいが、シリアス部分に共感が持てないとそのハチャメチャも生きてこないと思った。
なんて言うか、子供っぽさが連続していてどこにも大人感が出てこない。
例えば、ハイスペックのマシンを氷で冷却していてそれを事情を知らない者がどかしてしまった時に、佳主馬が年上の翔太を殴るシーン。
ここにはバーチャル世界でしか自分の存在を感じられない人と、そのバーチャル世界を理解しないリアル世界しか知らない人とのやりとりが表されいうように感じ、
そして、バーチャルを邪魔されリアルで人を殴る。
自分は今バーチャルの敵と戦っているからという理由で正当化する。
こういう間違った子供思想が根底に感じる。
そもそも、氷の意味を知らせてない事や、ライフラインをマシンに一括管理させている事こそが問題なのに、リアル(AIを造り利用する者)に戦わずにバーチャル(AI)に戦っているような気に・・・。本当に不味いのはAIじゃないでしょ。
そこにはリアルで生きていない人の願望みたいのを感じますね。
それって本当におもしろいですか???短い人生で重要???と思いました。
敵にしているAIがいなくなったら、あなたの存在も消えないですか?と言いたくなりました。
森のpoohさんさん [地上波(邦画)] 5点(2010-08-07 10:26:00)(良:2票)
198.おしいなぁーと思う映画でした。爆発的な入道雲の夏の空。日本家屋によるバリケード作戦。こいこい。日本の親戚の集い。きれいなキャラクターの絵。などパーツはものすごく素敵なものがいっぱいちりばめられているのに、全体としての構成が破たんしているから最後までグッと突きぬけない。脚本の問題だと思います。さらに、ヒロインの人間性に魅力を感じられないのがあまりに痛い。なんで最後おまえおいしいとこ持ってくんだよみたいな気持ちになってしまいました。時をかける少女は原作の構成がしっかりしていたから、気持ちよく遊べていたんだな、と確認できました。同人作家的に才能のある監督だと思います。つぎはぜひ原作つきをやってほしいです。きっと面白くなると思います。
コダマさん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-07 18:08:19)(良:2票)
197.《ネタバレ》 本当に素晴らしいアニメというのは実写以上に作り物という印象を受けない
その映画の登場人物たちは映画内の世界で生きているからだ すべての場面において製作者はは登場人物の感情に従っていればいいのだ
「時かけ」はそれに気づかせてくれた素晴らしいアニメだった
さて、サマーウォーズである やはり製作者たちの只ならぬ才能を感じることが出来た
おばあちゃんのようなキャラを魅力的に見せることは困難極まりない なのに引き込まれていく 作為的な所がないのだ おばあちゃんは純粋な一人の人間であった
おばあちゃんが死んだ後の、家族達が廊下に座り込んでいる場面に至っては鳥肌物であった 日本独自の「間」である 撮り方も斬新だなあと感じた
花札の場面も並の製作者だったらチープ極まりない場面であろう
なぜあそこまで惹きこませることが出来るのだろう

でも何故か私は納得いかなかった 「時かけ」のような感情を得ることが出来なかった
ヒロインが棒読みとか主人公ならどう考えても数学オリンピックの代表になれるとかそういう要素はこの際どうでもいい
本当に、数学が出来る主人公やラブマシーンの製作者、おばあちゃん、キングカズマ等が一同に集うなんていう奇跡が起こりうるのだろうか そしてタイミングよくおばあちゃんが亡くなることなんてあり得るのだろうか
そうだろう 確かにあの展開の中ではおばあちゃんが死ぬのが「映画的に」一番纏まりがよく面白い展開になる
ラブマシーンの製作者が知り合いだったならば「映画的に」心情の変化、葛藤等が細かに描かれる
しかし、私はもっと・・・ 純粋な世界が見たかった この映画の世界は製作者が作ったものだった  主人公たちは話を盛り上げる要素に過ぎなかった
私は「映画的に」面白い世界など望んではいなかった

多分、この映画の製作者が時かけの人たちでなかったら、私は7点・・・いや8点をつけていたかもしれない だが最初に述べたことに気づかせてくれた製作者たちだからこそ私はあえて5点などという中途半端な採点をする
映画が終わったとき、エンディングまで誰一人席を立たなかった 
そして映画館が明るくなるや否や、客たちは「面白かった」と言った
確かに楽しかった 貴方たちが正しいのだろうと思った この捻くれた精神をどうにか直したいものだ

ただ私も、カズマの指はチュッパチュッパしたいかもしれない(男だけど)
板橋島野&綿貫さん [映画館(邦画)] 5点(2009-08-30 06:14:08)(良:2票)
196.《ネタバレ》 予告見た印象では、一時期流行したセカイ系を踏襲しただけの作品かと思っていたが、曾祖母や親戚を巻き込んでの縦の繋がりや、一族の連帯感を投入してきたことは斬新だった。しかし、前半あれだけ人間同志の連帯感を意識的に描いた割には、クライマックスの戦闘シーンで、格ゲーや花札で「個VS個」の戦いに変貌するところなど不可解な点も。だが、所々で甲子園の実況中継を印象的に挿入してきたことで、「あーなるほど」と納得。この監督さん野球が本当に好きなんでしょうね。自分も大好きなスポーツなんだが、後半の戦闘シーンの描き方なんて野球の攻撃とまるっきり一緒。野球は一見、個VS個のスポーツに見えるのだけれど、チームの連携無しには成り立たない競技であり、そこに人間と人間の繋がり、つまり小さな運命共同体である社会が存在する。失敗する人がいたり、それを挽回する為に頑張る人がいたり、それらをお互いにカバー、連携しあってゲームを作り上げていく。そして勝敗が決まる。やはり、意図的にセカイ系とは一線を画す作品にしようと努力したのだろう。ところで肝心の内容なんですが、主人公が野球で言えばサード辺りをやっているようでイマイチ没頭できず。やはり映画の主人公は一番活躍して欲しいというのが正直な所。ピッチャーであり4番である必要もないが、せめてドでかいホームランくらいは打って欲しい。なんか活躍が、地味といいますか…。多分成長する前の段階を丁寧に描いてないからだと思う。それ故に、ナツキが侘助へ抱いていた憧れなのか初恋なのか分からない感情が、ラブマシーン(その感情のメタファー?)をぶっ倒すことで、主人公への恋に発展したという展開も、やや唐突で説得力が足りなかったように思う。他の選手の活躍は、各々泣き所があって良かったのだが。みんなが主役の物語ってのも悪くないが、自分は物足りませんでした。一番印象に残ったシーンは大屋敷の長い縁側で、各々が死の悲しみに浸っている箇所。人間と自然が一体となってる感じ、生と死が身近にある日本の田舎の原風景を描いているようで素晴らしかった。
Nujabestさん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-21 22:08:36)(良:2票)
195.《ネタバレ》 信州の武田勢の旧家って言ったらウチの母方のご先祖の天敵ですなぁ。それはともかく。楽しめはしたのですが、なんだこのマンネリ感、ってところで。細田監督の引き出しはこんなにも少ないの? 毎度のリング状電脳空間、夏、入道雲、画面に平行な構図。やってることずーっと同じ。いい加減飽きますって。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』と本家『ウォー・ゲーム』(83年のジョン・バダム監督のヤツね)をベースに、あと『どれみ』やら『時かけ』やらでお馴染みな細田エッセンスを振りかけたら出来上がり、みたいな。もっと新鮮な驚きを見せてよ、お願いしますよ。キャラが意外なまでに面白味に欠けるのもどうなんだろうなぁ、と。主役かと思われたヒロインなんて延々と役立たずだし、おばあちゃんが頑張るのかと思えばあれだし。大家族という一集合体が1つのキャラとして成立してる、って点では面白いのですが、個々ではそんなにはねぇ。家族ってシステムと仮想システムとの対比から「こころ」に触れてゆこうとするテーマはいいと思います。だけど、この作品には広くアピールするだけの一般性も普遍性も足りてない感じがしました(もっとハッキリ言うとオタクくせー)。大体、OZのシステム自体が疑問だらけなのですが、抵抗なくみんながみんなあのシステムを受け入れているという設定があり得なさ過ぎて、テーマを語るためのハッタリだとしてもアナログな人々の頑固さを実感しまくりながら生きてきた身としては説得力がまるで感じられません。あと、『時かけ』に続き「泣く」シーンを特異点として入れてるのは宮崎アニメを意識し過ぎかな。元々「泣く」シーンは宮崎アニメのポイントなのですし。宮崎アニメの呪縛から逃れられない限り、宮崎駿は越えられないですわな。次はもっと全然違った色を期待します。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-02 16:30:04)(良:2票)
194.《ネタバレ》 大変面白かった。

SNSという、一サービスに国が機能を完全に依存するかというところとか、ネットという一情報提供手段にすべての人が生活を依存しきってしまうかとか、そういうどう考えてもフィクションに過ぎない部分を作り手が設定として作り込むことに、全然躊躇していないところに腕力というか、推進力というか、そういう力を感じた。

冒頭は世界観の説明的な流れで始まるが、実在するものとウソを上手に混ぜて、現実っぽさを巧妙に演出している。そこからいきなり現実世界に戻すことで何も変わった表現のない部分に現実感の表現が相対的に発生する。それが最後まで続く。巧すぎる。

物語の始まり部分からは、結構昔気質の青春ものの話運びで物語は進んでいく。特に彼氏のふりして家族に会ってほしいと学校一の美女に頼まれてノコノコついて行くなんて、なんてうらやましい状況なんだ、と思わされてる時点でもう入り込んでいた。巧い。

話の中に新しい思いつきはほとんど無く、どこかで観たような設定で創られているけど、その組み合わせや絵的な完成度たるや驚きの高さ。作画も良くキャラクターも魅力的とくれば、今までにほとんど無い出来の良い映画になっている。アニメで作る意味を失わせかねない紙芝居状態や止め絵も最小限。

ただ、この映画の良いところは実はそこじゃなくて、「まだ負けてない!」っていうところ。台詞で具体的に表現されたこのテーマ。優秀な主人公が、常識の範囲内で優秀で、異能者と言うほどの能力はない。自分の力で引き起こしてしまった事件だと思っていたものが、実は後一歩のところで自分が起こしたことではなかったことに複雑な気持ちになってしまう。そういう少年にものっすごく感情移入してしまった。

異能者は主人公ではなく、その周りにいる先輩の一族。彼らがほぼすべてをかたづけてしまうわけだけど、その後の最後のがんばりとその演出たるや結構グッとくるものだった。消化不良の新しさよりも、練り込まれた話の満足度の高さの方がずっと大事だということがよくわかる。たまたまとは言え、公開初日に観た映画が、飛び道具的などんでん返しで完成をあきらめたような映画で無かったことが非常にうれしかった。
黒猫クックさん [映画館(邦画)] 9点(2009-08-02 05:11:48)(良:2票)
193.《ネタバレ》 基本は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のあらすじを大筋なぞっている。
ただデジモンが40分だったのに対して本作品は115分となっているため、先輩への淡い恋、旧家への数日の旅行(上田という土地)、Ozというシステム、祖母と義理の子の関係、Ozの制作者、キングカズマ、裏本編とも言うべき高校野球などなど様々な要素が入っている。
Ozのような脆弱な仕組みがー、というが、サイエンスフィクションでもなくただの娯楽映画なのでこれくらい極端でいいのである。
このくらい極端なシステムにした場合のほうがあらゆるものを繋いでしまった後のリスクをわかりやすく体感できるのでそこを突っ込むのはナンセンスだ。
そこは製作者も十分わかっていて作ったはずなのだから。

それと一日一日の変化もまた劇的であり、非常に面白い。
一日目は先輩に頼まれるがままに先輩の親の実家に一緒に帰省。
次の日の明け方、謎のメールに返信することでアカウントを乗っ取られる。
それによりその朝にはニュースでOzの混乱を起こしたのは自分であると報じられる。
という形で半日、一日ごとの経過が非常に素晴らしい。
宮崎駿は知っている人は知っていると思うが、結末を最後まで作らずに書くし、その作り方が一番顕著なのはラピュタで、あれは普通に見ていればわかるがラピュタ到着後はかなり毛色が変わる、つまりその後を考えてなかったのでつぎはぎ的な印象を与える。
多少の整合性がなかったとしても、この作品にはそういうものがない。
とりあえず粗筋を予め決めてから作っている、というのがわかるため、見ていて非常に面白いし、特に野球と上田での現実のシンクロ具合は見ていて最高に面白い。
尚、その後の細田作品は先細りではないがどんどん脚本が荒く適当になっていってしまって残念である。
声優はできればうまい人のほうがいいし、作画もきれいに越したことはないが、何より脚本がつまらないのでは意味がない、と思える。

数年前だとポストパヤオは細田さんと言われていただろうが今は確実に新海さんであろう。
少なくとも「おおかみこども」や「バケモノ」や「ミライ」では次期パヤオには絶対なれない。
でも正直、新海氏はもっとミニマムに動くべき人だと思うので、ケモナーに走らず話を一般人向けに面白く展開してくれるのは細田さんだと信じています。

あー、この作品で一番ワクテカするシーンは、婆さんの死後男たちが力を集めて大学に納入するPC(スパコン?)を家にぶちこんで電力は船から取って冷却は氷の柱で行って、画面もハイビジョンブラウン管を使う、回線も自衛隊のミリ波回線を拝借、といったあの場面ですね。
ああいう、大人たちがそれぞれOzでの格闘のために本気を出してくれるシーンってのはやっぱり見てて爽快だし、「男っていつまでもバカだなぁ」と思わせる良シーン。

多分、最近放送してたとは思いますが、テレビでは見ないのでわかりませんがノーカットでもなければ削られるシーンも多いため、見るならオンデマンドやレンタルBDで見ることをおすすめします。

Ozの設定が緩いと言ってる人がいますが、このくらい緩くないと物語は作れないよ!
こまけーこたいいんだよ!
それより敵のアバターが最後二人になるが、あれは敵当人と主人公のアバターだろうな、と。



ここからは「知ってる人が見てたら少しくすりとできる」話。
その辺に似たようなまとめがあるかも。
まず、携帯は全てドコモのものです、どのメーカーのどの機種かも特定できるレベル。
唯一出てくるiPhoneは海外用にソフトバンクSIMを入れて利用してるのでしょう。
ドコモSIMでも利用できないことはない時期でしたがドコモでiPhoneが出てない時期ではSBのSIM入れるのが普通でしょう。
あと、これは割と見ててわかる人が多いと思いますが、ゲーム機はDSです。
PSPが一台もないのが実に不思議。
ソニーが嫌いなのかといえばHDブラウン管はソニーです。
スパコンの見た目はNECのもの、200テラフロップスは今の技術でぎりぎり普通レベル、当時はあの大きさじゃ無理。
100Gbpsはいまだに実現できてない数字。
まぁ、こういう現実と妄想の狭間あたりが面白いんでしょうね。


追記
衛星を自分ちに落とさなければどこでもいいのか、という発言がありますが、
あれ、落ちた先は陣之内家の私有地でしょう。
なので、私有地で温泉湧いてまた儲かる、ではないけれど、
家は壊れてもそのもとは取ったというエンドだと思いますよ。
にんじんさん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2019-07-07 01:54:41)(良:1票)
192.《ネタバレ》 率直に観て興奮もあるし、面白いし壮大なスケールに感嘆し、クリエイター陣の創造力に圧倒されるし。
でも3点。
ストーリーの骨組みが定まっていないように思えて、勢いに騙された感が残る。
サイバーな仮想空間における疑似コミュニケーションやデジタルに処理される世の中と、田舎の大家族のリアルコミュニケーション・完全にアナログの世界を対比させているようで、
ストーリー上の対立軸としては
アナログ VS デジタル ではなく、
デジタル・アナログ含む人間のネットワーク VS 人工知能
と設定されている。
人工知能への警鐘的な作品ではなく、あくまでも人工知能は暴走したら危ないよという、作中の高校野球と同じくらいの位置づけだし

また人物描写も結局よくわからず。
この作品のマスター、栄ばあさんはどういった判断基準で生きているのか。
つながりを大切にしているばあさんであることはわかるけど。
なぜケンジを認めたのか。なぜわびすけを拒絶したのか。
なつきがわびすけに恋をし、それを見ているけんじの様子は非常にリアリティがあり面白かったが、
ラスト、なつきがけんじを好きになる瞬間がなぞ。
確かに暗号を解いて、みんなのためにがんばっている様子はかっこいいと言えばかっこいいが。
わびすけみたいなクールな大人に憧れ、恋心を持つような女の子がケンジみたいな男にそんな簡単に恋に落ちるのかな。
ちょっとかっこいい、くらいの描写だったら納得した。
人に共感が持てないし、あれだけ作り込んだ設定も鼻血ブーみたいな漫画的でしかも昭和後期に流行ったような表現されても。
せっかく作り込んだ設定全部台無し。けんじにはなつきを受け入れる器は伴っていない。
というわけで人間ドラマとして観れない以上、映画としての高い評価は出来ません。
でもとても面白かったです
大経師さん [DVD(邦画)] 3点(2018-08-10 17:54:58)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 211人
平均点数 6.39点
020.95%
141.90%
252.37%
3136.16%
4115.21%
52411.37%
64320.38%
74018.96%
83617.06%
92511.85%
1083.79%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.08点 Review24人
2 ストーリー評価 6.61点 Review31人
3 鑑賞後の後味 7.32点 Review31人
4 音楽評価 6.75点 Review28人
5 感泣評価 6.25点 Review28人
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