マイノリティ・リポートのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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マイノリティ・リポート

[マイノリティリポート]
Minority Report
2002年上映時間:145分
平均点:6.09 / 10(Review 477人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-12-07)
アクションドラマサスペンスSF小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-11-30)【イニシャルK】さん
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監督スティーヴン・スピルバーグ
助監督ブライアン・シュメルツ(第2班監督)(ノンクレジット)
演出ブライアン・シュメルツ(スタント・コーディネーター)
キャストトム・クルーズ(男優)ジョン・アンダートン
コリン・ファレル(男優)ダニー・ウィットワー
マックス・フォン・シドー(男優)ラマー・バージェス局長
サマンサ・モートン(女優)アガサ
ロイス・スミス(女優)アイリス・ハイネマン博士
ピーター・ストーメア(男優)エディ・ソロモン医師
ティム・ブレイク・ネルソン(男優)ギデオン
キャスリン・モリス(女優)ララ・クラーク
マイク・バインダー(男優)リオ・クロウ
ダニエル・ロンドン(男優)ウォリー
ニール・マクドノー(男優)フレッチャー
パトリック・キルパトリック(男優)ノット
ジェシカ・ハーパー(女優)アン・ライブリー
カーク・B・R・ウォーラー(男優)刑事
ジョエル・グレッチ(男優)ドナルド・デュビン
ジェイソン・アントゥーン(男優)ルーファス・ライリー
ジム・ラッシュ(男優)技術者
ポール・トーマス・アンダーソン(男優)電車の乗客(ノンクレジット)
キャメロン・クロウ(男優)バスの乗客(ノンクレジット)
キャメロン・ディアス(女優)地下鉄に乗っている女性(ノンクレジット)
堀内賢雄ジョン・アンダートン(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
須賀貴匡ジョン・アンダートン(日本語吹き替え版【DVD別音源】)
楠大典ダニー・ウィットワー(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
大木民夫ラマー・バージェス局長(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
仲野裕エディ・ソロモン医師(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
牛山茂ギデオン(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
日野由利加ララ(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
根谷美智子アガサ(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
水樹奈々アガサ(日本語吹き替え版【DVD別音源】)
久保田民絵アイリス・ハイネマン博士(日本語吹き替え版【DVD・BD】)
原作フィリップ・K・ディック「マイノリティ・リポート」
脚本スコット・フランク〔脚本〕
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
作詞ジョニー・マーサー"Moon River"
作曲フランツ・シューベルト交響曲第8番「未完成」 第1楽章
ピョートル・チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」 第2楽章
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン弦楽四重奏曲ハ長調OP64-1 第3楽章
撮影ヤヌス・カミンスキー
ラリー・ブランフォード(空中撮影:撮影監督 他)
製作ヤン・デ・ボン
ジェラルド・R・モーレン
ウォルター・F・パークス
マイケル・ドーヴェン(製作補)
ドリームワークス
20世紀フォックス
製作総指揮ロナルド・シャセット
ゲイリー・ゴールドマン〔脚本〕
配給20世紀フォックス
特殊メイクK.N.B. EFX Group Inc.(メーキャップエフェクト制作)
ジェイク・ガーバー(ノンクレジット)
グレゴリー・ニコテロ(ノンクレジット)
特撮ウィリアム・ショート(特殊効果)
マイケル・ランティエリ(特殊効果スーパーバイザー)
ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
K.N.B. EFX Group Inc.(メイクアップ・エフェクト)
アサイラムVFX(視覚効果)
ドナルド・エリオット
美術アレックス・マクドウェル(プロダクション・デザイン)
レスリー・マクドナルド
セス・リード
クリス・ゴラック(美術スーパーバーザー)
衣装デボラ・リン・スコット
編集マイケル・カーン
録音ゲイリー・ライドストロム
クリストファー・ボーイズ
字幕翻訳戸田奈津子
スタントトロイ・ギルバート
アンディ・ギル〔スタント〕
パット・ロマノ(ノンクレジット)
その他コンラッド・ポープ(指揮)
あらすじ
西暦2054年、犯罪予防局の予知能力者(プリコグ)を利用したシステムにより、犯罪が激減したワシントンDC。予防局のリーダー、ジョン・アンダートンは息子を誘拐されてから、犯罪撲滅に力を注いでいた。ある日、プリコグはジョンが殺人を犯すと予知する。予知の結果が信じられないジョンは逃亡、かつての仲間や司法省の役人から追われながら、システムの考案者と接触する。そこでジョンは、プリコグが誤った予知をした少数報告(マイノリティ・リポート)が存在することを知る。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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477.ほんの50年ほど先の未来を想像した事あるでしょうか。情報手段や機械文明といったテクノロジーの更なる進歩。或いは高層の建築物に代表されるような景観の近代的変化などは想像に難くない。しかし人間はどうかと言うと、やはりまだまだ犯罪が後を絶たないようで、こと人間に関してだけはどうやら進歩がない様子が窺い知れる。要するに現代とそれ程変わらないということだと思うのだが、しかしそれでは映画として面白くない。ひたすら映像で語り続けてきたスピルバーグは、フル・スケールのビジュアルから細やかなアイテムまで、現時点で考え得る限りの近未来を我々に創造してみせた。さすがと言うべきか、やはりと言うべきか、その独創性と映像センスは他の追随を許さず、凡百のSF映画にありがちな絵空事的なものとは決定的に違う。明らかに現代と50年先とは繋がっているのだという基本的なことを、我々に体感させ納得させてくれる。そして原作の持つ雰囲気やそのテーマ性などから、スピルバーグお得意のアクションが、今回だけはピンポイント的で、大スペクタクル・シーンなども極力避けて、全体に渋め・抑えめにしているのが良く分かる。しかしサスペンスのハラハラ度やドキドキ感の演出の冴えはいつも以上で、浴槽の一粒の泡でスパイダー・ロボットがピタッと足を止めるシーンの、その呼吸の間の巧さ。さらに、自分の目玉を追っかけるT・クルーズや嘔吐棒のアイデアなどは、彼の悪趣味が遺憾無く発揮されて、傑作。そして最も好きなシーンに、ジョンとアガサの道行きを挙げたい。この時代でも雨が降れば、やはり傘を差していると思います。(笑)
ドラえもんさん 10点(2003-02-14 00:27:47)(良:3票)
476.《ネタバレ》  さながらオーケストラの指揮者のように、空中に浮かんだ情報の数々を整理する主人公の姿が印象的。

 他にも「エレベーター式で上下にビルを移動する車」「次々に新しいニュース映像が表示される為、紙一枚分の薄さで事足りる新聞」など、近未来的なギミックが次々に飛び出すもんだから、それらを眺めているだけでも退屈しないし、面白かったですね。
 裏路地のトンネルや、シリアルの箱にまで忙しなく映像が表示されるという「情報過多社会」を描いており、ディストピア的な雰囲気を醸し出す一方で「風船売り」の存在だけは今と変わらぬ等身大のまま描いてるってバランスなのも、実に興味深い。
 この辺りは、たとえ世相がどれほど変質しようとも「夢を売る商売」だけは変わらずにいて欲しいという、作り手側の願いが込められているんじゃないかな、って思えました。

 独特の粗い画面処理も魅力的だし、それらの「視覚的な面白さ」は満点に近いものがあったのですが……
 ストーリーの方はといえば(何で?)と思える部分が多かったりして、残念でしたね。

 まず、主人公の息子ショーンを誘拐した犯人が最後まで分からず仕舞いって事には、ひたすら唖然呆然。
 こう言ってはなんですが、全体的にかなり無理のある展開を重ねている訳なんだし、ここも適当に「知り合いの誰かが犯人だった」って事にして、決着を付けても良かったんじゃないかって思えました。
 あるいは、単なる事故死だったのをラマー局長が誘拐殺人に偽装して、主人公のジョンを「殺人の被害者代表」「犯罪予防局の象徴」として担ぎ上げたとか、何でも良いので、観客に「答え」を提示して欲しかったですね。

 ジョンの眼球が便利アイテム過ぎて「とにかくID認証システムさえ突破すれば、セキュリティを無効化して自由に侵入出来る」って形になっているのも、流石に不自然。
 「システムに頼り切って警戒を怠っている人間」の迂闊さを描いているのかも知れませんが、作中で二度も同じ手を使っているとなると(いや、ジョンは指名手配されてるし、その後に捕まってるんだから出入り禁止にしておけよ)とツッコんじゃいます。
 ラストにて、主人公と妻が復縁するハッピーエンドになるのは歓迎なんだけど、さながら失った息子の代価のように「妻が妊娠した」というオチを付け足しているのも、ちょっと即物的過ぎて、興醒めしちゃいました。

 勿論(ここは上手い脚本だな……)と感じる部分もあって「どれだけ息を止めていられるか」「片目でも見える奴がキング」などの台詞が伏線になっている辺りは、素直に感心させられましたね。
 「殺人は予知されるもの」という先入観ゆえに、銃を突きつけられても平然としていた男が、警報を耳にした途端に怯えを示す展開なんかも、この設定ならではの妙味があって、面白い。

 元部下に追われる展開になるんだけど、その際に「二分待ってから警報を鳴らすよ」「お願い、チーフ。抵抗しないで」などの台詞を挟み、主人公に信望があった事を示している辺りなんかも、妙に好きです。
 それによって主人公が「良い奴」なんだって事が伝わってくるし(部下達が同情的だからこそ、追撃を何度も振り切る事が出来たんだ)って思えて説得力があるしで、二重の意味で効果的だったんじゃないかと。
 
 それと、予知通りにリオ・クロウを殺すのかと思われた中で、ギリギリで踏み止まり「君には黙秘権がある」と。怒りと悲しみを押し殺して逮捕しようとする場面が凄く良かっただけに、その後「実はリオは犯人ではない」という陰謀色の強い展開になるのは、失敗だったんじゃないかって思えちゃいましたね。
 これなら「ショーンを誘拐して殺した犯人は、リオ・クロウである」「主人公は彼を殺さずに逮捕し、プリコグの殺人予知システムは絶対ではないと証明してみせた」って形で終わる方が、ずっと綺麗に纏まっていた気がします。

 ちなみに、本作には直接の続編となるテレビドラマ版「マイノリティ・リポート」(2015年)なる代物が存在しているのですが、そちらでもショーン誘拐事件の真相は明かされず仕舞いで、しかもドラマ自体も物凄く中途半端に終わってしまう為、あまりオススメ出来ないのが残念ですね。

 ビジュアル面、ガジェット面の面白さは「傑作」と呼ぶに相応しいのでしょうが……
 映画として総合的に判断すると「中々良い映画」くらいの評価に落ち付きそうな、そんな一品でありました。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2019-02-15 12:35:11)(良:2票)
475.《ネタバレ》 今年から数えれば14年前のSFながら、シャープでクールなハイテク機器がかっこよく、予知夢で犯罪予防とかユニークな設定だし、展開もトントン進んでかなり引き込まれた。
しかし、結局はジョンの息子は誰がさらってどうなったかは分からずじまい。ラストシーンでジョンが妻の8ヶ月目サイズの妊婦腹をさすってニンマリして、ハッピーエンドですよと言われても、ぜんぜんこっちはシャクゼンとしない。

プリコグのアガサの母が殺害された真相の解明にばかり皆が奔走していて、アガサがきらいなわけじゃないが、なんでアガサばっかりーって思ってしまう。
息子のことも解明してやれよーと。

途中まで引き込まれていていろいろな穴に気づいていなかったが、こういうオチをみせられると


「別にわざわざラマーが自らの手を汚してまでアガサの母を殺さなくても、1番目のおとりとして雇った人間がいたなら、自分じゃなくて2番目の本番の殺害用にもう一人ひとを雇えばよかったじゃん」とか

「そもそもアガサは、自分の母が不当に殺害されていたことに感づいてたなら、ジョンをいきなりガバって抱き寄せて『あれが見えるぅ!?あれが見えるぅぅううう!?』なんて半狂乱でわめかないで『お母さんはワナにはめられて殺されたのよー!』ってハッキリ言いなさいよ」とか

「ジョンと外を歩いているアガサがいきなり通行人の女性に『あなたは浮気がバレる』とか教えたり、そのうち雨がふることを予知して『傘をとって』とか教える余裕があるなら、ララの家にジョンと隠れている時に、警察に突入される直前にいきなり「ルァアアアアアアーーーーーーーン!(逃げて~)」なんて叫ぶんじゃなくて、1分くらい前に『警察がくるわ』って普通に教えてあげとけよ」とか

「予知夢による犯罪防止対策は、個人のプライバシーを侵しませんとか宣伝するわりに、街頭や店内を通りがかるたびに看板が網膜スキャンで本人確認できちゃって、所かまわず「アンダートンさん、お洋服はいかがっすか」「アンダートンさん、車はいかがっすか」みたいなノリで不特定多数の人前で本人の実名をバンバン大声で発するというプライバシー侵害しまくりの未来図ってどうよ」とか

「3人の予知夢でたまに1人の夢が一致しないこともあるという不確定さがある犯罪予知システムだっていうのに、それで捕まえた”加害者予定者”を裁判ナシでいきなり刑務所カプセルに入れるとか、テキトーすぎるんじゃないの。」とか

「ララがジョンと別れた理由は、『あなたと一緒にいると息子を思い出すから』だと言ってたわりに、なんかドサクサやってるうちに、妊娠してまたジョンと仲良しになってるってあなた前に言ったセリフ忘れたんかい」とか

「ジョンはラマーにハメられたあの現場に散らかっていた幼児の写真の中に息子の写真を見つけて『誘拐されてからずっと、2つのことを考えてきた。1つは息子が生きていたら今どうなっていただろうということだ。そしてもうひとつは、犯人をどうしてやろうかということだ。』なんて殺気立った顔つきで言ってたわりに、息子の誘拐事件が解明されて犯人逮捕されたとか息子が生きていたとか何かしらのフンギリがついているようでもないのに、妻と次の子作りとか、なんという安易な心変わり」とか


穴という穴をつっつきまくりたくなる。

でも、ピーターストーメアーがブっとんだ目医者で登場していたので、それで加点して6点。
彼って、「8mm」でブっとんだAV監督で登場したり、「アルマゲドン」でブっとんだロシア人宇宙飛行士で登場したり、中盤でいきなり現れてものすごいインパクト残してく役者だなぁ・・・
フィンセントさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-17 20:33:45)(良:2票)
474.《ネタバレ》 スピルバーグにしては珍しく他監督の映画からの引用が多い。とくにトム・クルーズが目玉の取り換え手術をするあたりからで、手術で瞼を固定するのは『時計じかけのオレンジ』、部屋の壁スクリーンに映っているのはサミュエル・フラーの『東京暗黒街 竹の家』(渋すぎ!)、傘をさしてサマンサ・モートンと逃げるカットはヒッチコックの『海外特派員』、そしてヘンなクスリを注射して不細工に変装しますが、その顔は『バニラ・スカイ』の事故で醜くなったトムの顔とそっくりじゃないですか。そうか、それで『バニラ・スカイ』のクロウとディアスの両キャメロンがチョイ役で出演しているわけが判りました(笑)。 捜査局内のPCシステムは、まるで現在のスマートフォンを予言しているみたい、そして未来の縦横に動く自動車のスピード感あふれる映像は、さすがスピルバーグと言わせていただきます。ところがそれ以外の街並みや地下鉄そしてファッションなどは現代とほとんど同じというのはどうなんだろう。手抜きだと言う人もいるでしょうが、これはスピルバーグの未来観だと思います。40年後もきっとワシントンDCでは騎馬警官がパトロールしているだろうし、人間社会には変わらないことが多々あると言う見方は正しいのじゃないでしょうか。 「疎遠な父子関係」というのがスピルバーグ映画の特徴だと言われてきましたが、「子供の不在」に苦しむ父親という今までとは違った視点を持っているのが新しいところです。家族関係に対するどちらかというとシニカルな彼の視線も、21世紀に入ってだんだん変化してきたのも事実でしょう。トム・クルーズの最初と最後のカットがいずれも妊婦と会話していると言うところも、なんだか意味深でした。
S&Sさん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-14 00:27:26)(良:2票)
473.見せ場のキレはさすがスピルバーグで、犯罪予知局の活躍が描かれる冒頭から最高でした。本作には印象に残るアクションが多く、しかもただ勢いで押すだけの代物ではなくアイデアとテクニックに溢れたもので、この人は現代における最高の映画監督であることを再認識させられます。緊迫した逃走劇の間にはドリフみたいなギャグまで入っていて、どういう目的でこんなギャグを入れてきたのかはサッパリわからないものの、意味不明なギャグを入れてもなお見せ場の緊張感を維持しているスピルバーグはやはりタダモノではないなと、おかしなところでも納得してしまうわけです。他の近未来SFとはかなり雰囲気の違う未来社会の描写も面白く、細かいところにまでかなりこだわって作られています。トム・クルーズ、コリン・ファレル、マックス・フォン・シドーはそれぞれよくハマっており、特にコリン・ファレルは初の大作にも関わらずトム・クルーズ以上の存在感を放ち、役者の使い方もバッチリです。。。問題を感じたのは脚本で、二転三転どころか五転も六転もする展開はさすがにクドすぎです。読む分には面白い脚本だったのでしょうが、映像化するにはちょっと捻りすぎかなと。SFアクションの横軸としては複雑すぎるプロットで、アンダートンの目指すべき方向がもっと分かりやすい話にした方がよかったと思います。また、これだけ複雑な陰謀論をバックにしてしまうと、首謀者側にとってかなりのご都合主義になってしまうのが宿命。デ・パルマ作品をも超えるようなウルトラC級の犯罪計画は説得力に欠いています。アンダートンを殺人犯にでっち上げ、それをプリコグに予知させるという計画なんて、一体どうやって仕組んだんだよと。。。サスペンスを映画の核にはせず、まだ犯していない罪で人を罰することが正しいのかという倫理的な問題を掘り下げる話にした方がよかったんじゃないですかね。ここでスピルバーグの不思議なところは、「ジュラシック・パーク」の時もそうでしたが、科学と倫理というテーマからはなぜか逃げようとするんですね。この人は映画で哲学を語ることに懐疑的なのか?それともテクノロジーを批判する話が嫌いなのか?科学と倫理なんてテーマは陳腐だから、今更そんなことを取り上げたくないのか?前述のギャグもそうでしたが、時折意味の分からない行動をとる巨匠なのです。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 5点(2009-12-31 16:31:59)(良:2票)
472.《ネタバレ》 いやいやいや、これはスゴイの一言。あえて淡い色と粗い映像を使うことでCGの違和感が全然なく見事に近未来の世界が作り出されてますし、ストーリーもちょっと分かりづらいけどよく出来てます。やっぱりスピルバーグの映画を作る力量は半端ないなと感じました。ただ一つだけ気になったのがラスト。プリコグの双子と娘が人里離れた小屋でひっそり同棲することになるわけですが、あれって愛憎渦巻くひどくエロいシチュエーションに発展するんじゃないか?せめて小屋分けようよとか、どうでもいいことをエンドロール中考えてました。
54dayoさん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-20 19:57:19)(良:1票)(笑:1票)
471.《ネタバレ》 コリン・ファレルが殺されるまでは良かった。後半、急にB級ミステリーに堕したのは何故か?ラストの無理矢理なハッピーエンドも解せない。たとえ暗い結末でも、観客にもっと訴えかけるものがあったなら、『未来世紀ブラジル』や『ブレードランナー』に並ぶSF映画の名作になったかもしれない。残念な映画。
フライボーイさん [映画館(字幕)] 6点(2007-10-27 21:33:07)(良:2票)
470.プリコグの見た映像を指揮者のごとき手さばきで、並べなおしたり拡大したりする様はまるで映画の編集作業そのもの。会社存続の為の策略によって、捜査の指揮権を奪われ、追われる身となる主人公というのも、映画会社の利益最優先の末の監督交代劇のようだ。スピルバーグがそんなことを暗喩として描いたかどうかは知らないが、これで冒頭からじゅうぶんな興味を私に抱かせた。ジェット噴射機を背負い、空中を浮遊する追手たちの姿は、敬愛するトリュフォーの『華氏451』へのオマージュか?そういえば、『華氏451』は一方的に垂れ流される映像に依存することの危険性を提示していたが、今作品も映像に対する過度の信頼における危険性を提示している。深読みしていくとけっこう楽しめるのがスピルバーグ映画の面白さでもある。リアルな未来像も○(レクサス2054年モデルも見れたし、なにをおいても有名女優と××出来ちゃうバーチャル風俗に興味深々、、恥)。主人公がヒーローではなく、ドラッグに頼る弱さと弱みをを持った普通のパパというのも好印象。しかし後半、妻が事実を知ってからの展開の早いこと。そして安直なこと。ハリウッドでヒットメーカーであり続ける監督の送り出した娯楽作品の限界点でしょうか。おしい。
R&Aさん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-10 18:18:16)(良:2票)
469.結構、みなさんの評価が微妙な中、ほんと申し訳ないんやけど、俺は、なぜか、おもしろかってんな。未来を予想して捕まえるというアイデアも、ありえへんけど藤子不二雄のショートSFチックでおもしろいと感じたし、あの装置もトリッキーで味があってよかった。なんかね、細かいトコほじくると穴があったり、展開に無理があったりしても、たまに、そんな事気にならなく楽しめる映画があって、これがまさにそれやねん。映画の中の色々な小ネタが楽しめたので、全体像はわりとどーでもいいってゆーか、めしで例えてゆーなら、俺の好きな具材が沢山使われてるので、味はどーでもいい鍋料理みたいなもんかな。元々、近未来モノ好きで、スピルバーグの映画とは相性がいいからってのもある。ストーリーや設定に突っ込みどころがあっても、あまり深く考えずに観てしまいオチにそんなに期待を抱かない近未来SF好きな人にはオススメ。
なにわ君さん 10点(2004-08-09 14:48:36)(良:2票)
468.あの、指揮者がタクトを振るようにPCを操作する場面、現代よりも不便になってるような・・・。「その画像はお・い・と・い・て」と、ジェスチャー番組を創造してしまいました。
神谷玄次郎さん 6点(2003-12-23 16:51:57)(笑:2票)
467.《ネタバレ》 映像的に凄かったし、ハラハラドキドキ。でも「ロストワールド」と同様、スピルバーグの詰め込み主義が気になります。主人公が殺人一歩手前で思いとどまるシーン、不覚にも僕は泣いたんで絶対あそこで終わらせてほしかった。いいじゃないですか、それ以外の謎解きは別になくても。
あおみじゅんさん 7点(2003-10-22 15:57:34)(良:2票)
466.評価漏れでした、いまさらすみません。でもおもしろかったですよ。これはこれでありなんじゃない?
HRM36さん [DVD(字幕)] 7点(2015-06-29 16:40:29)(良:1票)
465.《ネタバレ》 SFは合わないことが多いが珍しくこれは面白く感じた。
テンポが良い。予知で危険回避しまくりの場面が良かった。
虎王さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-29 16:36:57)(良:1票)
464.何でこんな評価が高いのでしょうか?はっきりいってすごくつまらなかった。
以上
SAKURAさん [DVD(字幕)] 0点(2007-09-10 23:32:49)(良:1票)
463.けっこう楽しかったような記憶はあるけど、中身をあんまり憶えてない。プルコギが食べたくなったことは覚えている。
Michael.Kさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-23 08:43:34)(笑:1票)
462.予言者による犯罪予測が可能となった未来。それは罪を犯す前の人間に罰を与える世界。自らが殺人を犯すとの予言がなされた警官である主人公。追う者から追われる者へ。果たして自分は罪を犯すのか?設定はかなり面白いです。未来のテクノロジーも良いです。ターゲットとなる場所と時間が特定されているため、緊迫感もあります。予言者役でサマンサ・モートンが出ているのは個人的にプラス要素でした。終盤の畳み掛けが弱いと感じましたが、軽い感覚で楽しめる面白い作品だと思います。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-05 21:54:38)(良:1票)
461.[最初、30分くらいの感想]→ハリウッドのエンタメ映画って、本当は嫌いなはずだったんだけど、やっぱ、ハリウッドってすげぇーな。ほんと、凄い。、、、、、、、予兆された画像を見るトム・クルーズ、音楽はシューベルト「未完成」、このシステムがコンプリートなものじゃないっていいたいわけね、ふむふむ。、、、、まだ犯していないけど、犯すことが確実であれば、その罪を問うことができるのか、っていう問題かぁ。確かに、凶器を準備するとか、若干でも実行の着手があれば罪に問えるかもなぁ。、、、それと、少し人権が侵される可能性があるけど非常に安全な社会と、人権は守られるけど犯罪が多い社会のどっちがいいか、っていうテーマもあるのか。まさに現代的問題ですね。、、、そんで、システムと個人の自由っていう問題も絡むのかぁ。、、、どう展開するのだろう、楽しみ、楽しみ、ふぉっふぉっふぉっ、、、、、、、[その後、2時間近く見ての感想]→なにっ、単なる犯人捜し映画だったわけ?、、、そんで、よりを戻して、新しいベイビーができて、めでたし、めでたしってわけ?、、、管理社会とか犯罪とか自由とかいうテーマはどこいっちゃったわけ?、、、、こんな展開、信じられないっ。だからハリウッドのエンタメ映画って、嫌いなのだ。
王の七つの森さん 3点(2005-02-11 00:49:08)(笑:1票)
460.予知能力者の人権を完全に無視しているこのシステムは、ワシントンでしか扱われていないテスト式に行われているものである。この犯罪防止法を議会に通し、全国に広めるには余程の効果を発揮しなくてはならないだろう。それが殺人事件0%という驚異的な数字である。しかも冤罪なし(名目上)でだ。この表面的な実績だけなら通っちゃうかも知れない怖さがある。多くの人の命が助かるなら3人の人権などは・・・。多数の人が賛成すれば少数の意見など忘却される。まさに、これこそがマイノリティ・リポートである。
例えば小学校40人のクラスがあったとする。飼育していたウサギが突然死んだ。学級会で何故死んだか話し合われ、教師が多数決をとった。40人中39人がイタチや猫の仕業として挙手した。一人は何らかの不振な点を上げたが少数意見は取り下げられた。しかし、真相はというと頭が可笑しくなった教師が深夜にウサギ小屋に忍び込んで刺し殺していた。少数意見を無視する怖さ・・・。私はそう解釈した。
ハリウッドの近未来映画と聞いてアクションだけを期待していた人、これを火曜サスペンスと比べてしまうという表面性しか見れない人には全く向かない映画ですので気を付けてください。
映画のビジュアルも斬新である。ただ、50年後にしては未来感が発展し過ぎているという感も有る。が、先の事など誰にも分からないので、そこに突っ込みを入れるのは馬鹿げた行為なのでやめといたほうが良いだろう。
システムは完全なガラス張りで管理されていて何の不正もないことを強調しているし、トム・クルーズの扱うコンピュータ画面もパントマイムで操作しないといけないぐらい大型で、これまた個人的に不正操作出来ないように考えられている。捜査官のユニフォームも未来過ぎず現代過ぎずで丁度良い。この作品では“目”が重要視されている。オープニングも目から始まるし、街中の公共施設も目、広告媒体も目、セキュリティーも目、コロコロ転がるプリコグの玉も目を意識している。未来を予知する装置もプリコグの目から来るものである。このように一貫したテーマを持って表現されているのには好感が持てます。
おはようジングルさん [映画館(字幕)] 7点(2004-09-21 08:15:10)(良:1票)
459.《ネタバレ》 結構面白かったです。ただあれほどデジタル化した未来社会で、出てきた玉が(商店街の福引きみたいな)アナログで、しかも書いてある字がエイゴ、漢字は出てこないのかな、韓国人のときは?とつっこみをいれたくなりました。またプリコグの人権と寿命が心配でした。
杜子春さん 6点(2004-06-12 20:00:25)(笑:1票)
458.画質が青いのが気になったがそれは仕様らしい。
weberさん 6点(2004-05-05 00:03:36)(笑:1票)
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【点数情報】

Review人数 477人
平均点数 6.09点
020.42%
140.84%
271.47%
3193.98%
4428.81%
58217.19%
612025.16%
711423.90%
86112.79%
9153.14%
10112.31%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.05点 Review18人
2 ストーリー評価 6.42点 Review28人
3 鑑賞後の後味 5.53点 Review26人
4 音楽評価 5.31点 Review19人
5 感泣評価 3.85点 Review14人
chart

【アカデミー賞 情報】

2002年 75回
音響効果賞ゲイリー・ライドストロム候補(ノミネート) 

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