2.開始5分でこの映画が出来損ないだということが判る。とにかく、70年代が全く70年代に見えない。ここに気を遣わないで一体どこに気を遣うのか。おまけに、劇中の山田かまちが「ロック、ロック!」と騒いでビートルズの「プリーズ・ミスター・ポストマン」を聴いてるのに、流れてくるのがカントリー・ミュージックみたいにアレンジされたBONNIE PINKのカバー曲ってのは一体どーゆー訳よ? 更に、若くして急逝した少年には語るべきストーリーが大して無かったのか、山田かまちの伝記映画は半分も経たない内に、現代若者事情みたいなものを表層的に寄せ集めた内容に変わってしまう。これで堂々と「かまち」なんてタイトルをつけられる神経が理解できない。これじゃ子供向けのアイドル映画としても出来損ないです、3点献上。