カラフル(2010)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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カラフル(2010)

[カラフル]
2010年上映時間:127分
平均点:6.63 / 10(Review 51人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-08-21)
ドラマファンタジーアニメ青春もの小説の映画化
新規登録(2010-05-28)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-04-29)【イニシャルK】さん
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監督原恵一
宮崎あおい佐野唱子
南明奈桑原ひろか
麻生久美子真の母
高橋克実真の父
中尾明慶小林満
入江甚儀早乙女
藤原啓治沢田先生
矢島晶子駄菓子屋の子供
納谷六朗校長先生
真柴摩利駄菓子屋の子供
田中秀幸医師
原作森絵都「カラフル」
脚本丸尾みほ
音楽大谷幸
作詞尾崎豊「僕が僕であるために」
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
作曲尾崎豊「僕が僕であるために」
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」
編曲大谷幸「風」
主題歌miwa「青空」/イメージソング「僕が僕であるために」
製作亀山千広
島谷能成
フジテレビ
サンライズ
電通
東宝
アニプレックス
市川南〔製作〕(製作委員会)
企画内田健二
プロデューサー山内章弘
石原隆〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
制作茂木仁史(制作プロデューサー)
サンライズ
配給東宝
作画末吉裕一郎(原画)
美術中村隆(美術監督)
編集小島俊彦
録音大熊昭(音響監督)
西尾昇(デジタル光学録音)(デジタル光学録音)
その他東京現像所(現像)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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51.《ネタバレ》 家族の崩壊と再生という視点で見れば『岸辺のアルバム』に似てなくもないが、子供向けにだいぶ薄くしたかなという印象。また、記憶喪失的に自分をやり直してみるというのは興味深い設定ではあるけども、もうちょっとドラマチックな描き方があったのではないのかと。ただし、少年期は「カラフル」を達観するよりも、「純粋さ」を追求した方がよいのかなという気もするが、それでは生きるのが苦しくなるというメッセージなのだろう。その苦しさも「青春」だとは思うが、自殺するほど苦しいのなら無理することもないし。原作がどうなのかはわからないが、二子玉の開発時代をアニメ化したのは貴重ではあるね。「空間的な新旧」というのもテーマになっているのかもしれないが、内容にあまりリンクしていないようにも思えた。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-12-22 11:17:18)
50.《ネタバレ》 見終わってまだ1時間たっていないが、このアニメ映画になんか違和感があると思った。たとえば主人公の家族がみんな、作り物くさい、善人ばかりなのである。あばれて万歳氏の文章を読んで、なんだか納得した。確かに原作と大違いである(私は原作未読)。

最近、私の中で、原監督作品への信頼が急落した。某番組での発言や、某監督との交流が原因で。

「人間はカラフルやで」を、原監督は否定してる。母親の不倫には理由があるなんて変更は、不愉快すぎる。他者から指示されたなら徹底的に戦うか、「じゃあ降ります」くらいであって欲しい。だがたぶん、原監督が変更したのだろう。脚本はベテランの脚本家一人だけということになっているが。もしこの作品に関する原監督のインタビューがあれば読んで確認したい。

映画として楽しめたので7点をつけるが、近いうちにまた観たいと思わない。嘘臭い映画は嫌いだからである。


<追記 2017年12月11日(同日やん)>
WEBアニメスタイルの、原恵一監督インタビュー(全四回)を読んだ。母親の設定変更について、何も書かれていなかった。他の場所でのインタビューも同じ。原氏は、アニメーターには「さん」「君」をつけるが、脚本家の丸尾みほ氏には「丸尾」。つまり呼び捨て。同年代で身内感覚のようだが、事情は知らない。かなり近しい間柄のようだ。
激辛カレーライスさん [DVD(邦画)] 7点(2017-12-11 00:47:46)
49.《ネタバレ》 原作既読です。もし私が原作未読なら6点か7点を付けたと思います。
しかし原作既読である以上、このアニメ版を許容する事はできません。。
それはこのアニメで、原作から大幅かつ致命的な改変が行われているからです。
それは両親の設定です。
原作では、父も母ももっと軽薄でファンキーな面のあるキャラです。
父親に関しては軽薄な面が削られているだけでまだいいのですが、問題は物語のキーになる母親です。

この映画での母親は「祖母の介護と軋轢に疲れて望まぬ不倫に流されてしまう弱い母親」という超ありがち設定です。
そして主人公は、母親の葛藤の正確な理由について知る事がありません。母と会話してないから当たり前なのですが。おかげで終始「不倫する汚物」扱い。

一方、原作の母親は「平凡な暮らしに飽きて自分探しで習い事を点々とするうちにフラメンコの講師と(自分から望んで)ヒャッハーな不倫関係になる女性」です。
そもそも原作に祖母はいません。原作では母親は平凡な暮らしに飽き飽きして不倫するわけです。
今の日本を考えるとこちらの方がよほどリアルです。
そして何より、原作の母親は不倫に至る一部始終を主人公に手紙で伝えます。
「女として不倫を楽しんだことは否定しないし申し訳ない。しかし母親としての自分はお前を本当に愛してる」という事をきっちり主人公に伝えるのです。

このスタンスの違いはあまりにも大きくて映画の色が変わってしまっています。

このお話は、人間にはカラフルないろんな色があって決して一色ではないという事を、例えば母親には女としての一面もあり母親としての一面がある事、あこがれてる女子は援交の一面もあるし自分に悩む一面もある、と、いろいろな人間を観る事で、初心な主人公が人間というものの多様性を理解し、一皮むけて大人になる話です。
しかし話のキーになる母親は、この映画では、ただ不幸な母。ストレスからでた不倫を理解もされず絶対許すまじと叩かれ続けるひどい役です。しかも実際どうなのかを主人公は知らないまま。
これでは主人公が「人間がカラフルだ」と理解できないはずなのです。
にも拘わらず最後に「僕は僕で人間はカラフルなんだ」と言われても違和感しかありません。
原作では母や父、好きな女の裏の顔を知る事でそれを理解するっていうのに、この映画では父や母の裏の顔の真実は主人公に説明されないからです。
それでは話が成立しないはずで、これは構成的に致命的な変更です。

芸能人の不倫騒動が大きくたたかれる事からもわかる通り、日本には不倫に必要以上に否定的な見解を持っている人は一定数います。
おそらく原監督もそうであり、だからこそ母の設定を変えたのでしょう。
「ヒャッハー!」と不倫する母親を肯定するような映画を撮りたくなかったんだと思います。
しかしそれは逃げです。
原作は映画「アメリカンビューティ」のように、みんないろんな裏の汚い顔があるという事を描いた小説。
にも拘わらず不倫表現から逃げて平凡な家庭物にしてしまっては、原作を映画化する意味はないですし、そもそも統計的にも日本の既婚女性の不倫経験率は約3割。そこらのごく普通の奥さんの3人に1人は不倫経験があり、秘密にされてるだけで日本において不倫とは実はどこにでもある平凡な事象にすぎないのです。
その事実を表現する事から逃げて、母の事情を義母との葛藤というくだらない理由に変更してストーリーを破綻させた原監督には本当に幻滅しました。
がっかりです。
あばれて万歳さん [DVD(邦画)] 2点(2016-12-18 23:12:25)(良:1票)
48.《ネタバレ》 期待してなかったけど、面白いと思います。以下ネタバレ注意です。

ゲオでオススメ品だったので借りてみました。
最初に登場の案内人のキャラでドン引きして、見るのやめようか迷いました。
お話は、ファンタジーですが、扱っているエピソードは、実の親の不倫に、
気になる異性の援助交際等、中学生には重い現実で暗いムードが続く。
でも、その現実にもまれながらも成長して人生の意義を見出していく前向きな
展開と、ベタだけど芯の通ったテーマがあるのは原作が良いという証かな。

自分を第三者の視点から、客観的に冷静に分析するのはそう簡単ではない。
その環境を完璧にお膳立てするために、ファンタジーを利用したお話。
実に面白い。記憶を消されて、他人の体に入り込みその人生の代打を努める。
成り行き上、始めてしまった他人の人生を、ゲーム感覚で演ずる主人公が
次第に演技ではなく、素の自分で家族や友人と関わり、対峙していく。
他人の人生を歩みながら、失った自分の記憶を取り戻せという使命には
タイムリミットがあったが、最後に取り戻した記憶の中身は・・・?

原作が面白いので、後は映像化の出来が良いかどうかですが・・
今回は実写ではなく、アニメ作品という事で、イメージの実体化には
ある程度成功でしょうか。端々の肌に合わない演出は無視しましょう。
2006年の「時をかける少女」の青春アニメに似て、ピアノ練習曲を
BGMにしたりですが、あちらはSFをベースに純な恋愛がテーマ。
こちらは、死後の世界、神の存在をベースに、下衆な現実との対峙が
テーマになっています。どちらも伝えたいコアがしっかりと描かれて
いて良作です。

出来れば、母親との和解の絵も欲しいかと思いましたが、ラストのシーンで
主人公が着ている上着を見て、ホッとしました。ベタですが良い映画でした。

追伸・・母親の声が、麻生久美子さん。コレがハマり過ぎで驚きました。
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 8点(2016-04-18 21:34:34)(良:1票)
47.《ネタバレ》 人生には色んな色がある。あって良いんだというのがこの映画のテーマである。一度は捨てた人生をもう一度やり直すことが出来たら生きてる時にできなかった楽しい学生生活を楽しみたいから母親が頑張って見つけてきてくれた高校受験よりも、自分に初めて出来た親友との約束、大好きな絵を書きたいから違う高校を受験する事を選択した主人公の姿を通して生きるてことの楽しさ、生きる勇気をこの映画から見る事が出来る。友達との友情、自分を思ってくれる周りの人達、父親、母親、兄貴は勿論の事、同じように苛められていた女子生徒やらとにかくこの映画は色んなメッセージで生きろ!人生を真っ当しろ!と言ってる。世の中の今、人生に悩みを抱えてる人達全てに伝えてる。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-04 18:48:16)(良:1票)
46.《ネタバレ》 一体誰に向けて作った映画なのか。 前作の『河童のクゥと夏休み』はアニメでしか出来ない表現があったが、本作は実写でやれば十分な内容と表現をそのままアニメにしても、ターゲットの中学生にはピンと来ないのではないか? 現に声優陣を俳優で固めるあたりからしてもそうだし、極めつけは鉄道に関するエピソードでまんま実写写真がバーンと映し出される。不倫した母との関係にまだ決着が付いてないのはリアルかもしれないが、アニメでしかできない表現を放棄した先にあるのは、表面を撫でただけの"リアル"と思われる事象の羅列とそれを履き違えている製作者の自己満足。だから伝えたいメッセージの説得力が乏しいし、ケータイ小説の薄っぺらさに通じるものがあった。型に嵌って息苦しく、広がりがないんだな。もっと非現実に描いてこそ、物語内の現実が際立ち、"カラフル"が実感できるのではないだろうか。2000年に既に実写映画化されているんだから、この地点で題材を間違えているとしか思えない。"クレしん監督"のイメージから完全に脱却するのはまだ先のようだ。
Cinecdockeさん [DVD(邦画)] 4点(2015-01-31 01:40:01)
45.《ネタバレ》 原作未読。後からわかったが、何と言っても声優に起用されている俳優陣の顔ぶれが豪華。フジテレビが話題づくりのために力をいれて製作したのだろうか。高橋克実だけは見てる途中でわかったが…。他の方も言っているとおり、背景画のち密さとは対照的なチープなアニメーション(動き)は、あえて意図したつくりなのかどうか……。とはいえ、お母さんの微妙な感情は表情によく表現できていたと思う。本作のテーマはフランク・キャプラの名作「素晴らしき哉、人生!」にも底流で通じていると思うが、自分を客観視する、視点を変えるとことにより、誰もが生き方を変えることができる可能性を描いている。そして、たった1人の友がどれほど生きる支えになるかということも……。誰もにとって、この人生もまた「修行」の場なのかもしれない。恐らく原作が秀逸なこともあると思うが、いい映画でした。
田吾作さん [DVD(邦画)] 7点(2015-01-15 11:49:54)(良:1票)
44.《ネタバレ》 イジメや母親の不倫など、多くの問題に耐えきれず自殺した少年の再起をかけた修行の話。この映画はまさに人生の教科書だと思います。人が良すぎて残業をばかりさせられるのに、一向に昇進しない父。ストレスのはけ口として不倫をする母。医学部受験を理由に無関心を装う兄。一つのネジの緩みをきっかけに家族みんなが壊れていく負のスパイラル。真が命を取り留めたことをきっかけに、一からやり直そうと懸命な母。その思いとは裏腹に、母の不倫に嫌悪感を抱く真は辛く当たります。母親って家族の中の「華」だと思う。その「華」が枯れたり、汚れたりしたときの家族に与えるダメージの大きさをリアルに描いています。開きなおったような真の姿に秘かに思いを寄せていた唱子は、不信感をいだきます。この映画で唱子の存在って重要で、自身もいじめられていた唱子は、苦境に立たされても意思を曲げない強い真を尊敬し心の糧にしていました。それを知った真は初めて、自殺前の真も愛されていたことを知るのです。ここからだんだん変わっていきます。本音を言い合える友達もでき、生気が戻り人間らしくなっていきます。このような伏線があり、家族会議で友達と同じ高校に通いたいことを涙ながらに告げるのです。家族が初めて本音でぶつかったシーン。とても感動しました。兄がティッシュを取るとこが最高にいいですね。悩むひろかに対し、「全然普通。何もおかしくないよ。それでいいんだよ。」と優しく語りかけます。ただあくまで、「これからはお互い一生懸命生きていこうね」ということが前提の言葉だと思います。家族だってこれでずっと仲良くハッピーエンドのわけがなく、これからも就活、老後問題など困難な出来事が何度もやってきます。プラプラは真が復活の試験に合格した後、戸惑う真をしり目にたまには気に留めてやるという言葉を残し、あっさりと去っていきました。あくまでも、本番はこれからなわけで家族や友達と協力し合って生きていかなければなりません。原監督は、めでたし、めでたしで終わらせるような映画は作りません。オトナ帝国だって、「大人になって綺麗なお姉さんといっぱいお付き合いしてみたい。」という名セリフがあるが、ちゃんと大人になるかはしんのすけ次第で確約などされません。「厳しい内容の映画で、生きる希望を与える。」私はこれこそが最高の映画だと思います。
スノーモンキーさん [DVD(邦画)] 10点(2015-01-04 23:46:49)(良:1票)
43.絵のテイストが好きじゃない。
霧に包まれたハリネズミのようは神秘感もなければ、かぐや姫の物語のようなゾクゾク感もない。
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 5点(2014-08-27 00:11:21)
42.《ネタバレ》 人生が一生暗い色のままでいるか、人生をカラフルに彩ることができるかは結局は自分の行動しだい。人生がつまらないと言って悲観的になる前に先ずは行動から変えてみよう、ということです。そして、姿やキャラや生き方なんて十人十色。他人の視線や評価なんかあまり気にしないで、自分らしく堂々と生きよう、といった人生を前向きに生きるためのメッセージをたくさん感じました。しかし実際には言うは易く行うは難しで、それが簡単でないから"人生"は厳しくもあり、生きていくやりがいを感じるのだと思います。
タケノコさん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-11 21:39:26)(良:1票)
41.いや~ 少しだけ期待して観たんだけど..期待を裏切らない、いい作品でした..内容も深いし、雰囲気も、演出も、私好みでした..主人公 真 が家族に自分の気持ちを素直に打明けるシーンでは、うるっときましたね~..なかなかの良作です...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 9点(2014-03-08 12:41:38)
40.《ネタバレ》 絵も声も流れも丁寧。
自分も中学の頃、家族を他人のように見て
無礼な振る舞いをして怒られた思いがあるので、
とても入り込めました。
あのくらいの反抗期というか、かぶれてる時期は
存在の小ささの不安からか、色々考えすぎて
自分なりに奇異な行動を試すと思うのですが、
その代償としてはあまりにお母さんが可哀想で、
しかも可哀想な時間が長いのねw
大人になって懺悔し、母ちゃんを大事にするよう
思い改めた自分には苦しい時間でした。
というわけで中二病既往者にはとてもオススメです。

高橋克実、麻生久美子、そしてまさかの宮崎あおいの
布陣と声にはグッときた。
特にお母さんの声、すごい好き。

あとこれ、政府広報にも使えると思うので、
全国の中学校の道徳か国語の時間に、
鑑賞を推奨したいわ。
よこやまゆうきさん [インターネット(字幕)] 8点(2014-01-19 06:17:10)
39.アニメとも知らずに観ました.前半は,やはり母親の不憫な印象が強い.後半はある意味予定調和と言ってしまえばそれまでなのですが,それでも久々に結構きました.原恵一さすがです.必要としている,必要とされている,助けられている,助けている・・・その時解らなかったとしても,生きていれば必ず感じる時が訪れます.
マー君さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-17 01:23:58)
38.《ネタバレ》 終始お母さんが不憫で仕方ないのだが、この作品のテーマである「自殺は罪」と同様、どうやらこの世界において不倫はかなりの重罪であるらしい。罪を背負った主人公以上に母は苦しみ続けるのだ。既に折れた心に鞭打ち息子と向き合おうとする姿は、これ「萌え」である。いつしか観る側はひたすらこの可哀想なお母さんが救われる事を望む様になる。同様に、いつまで経っても想い報われない佐野さんが可愛くて仕方ない。俺なら迷わず嫁にする。さてもう一人のヒロインひろかだが、売春は罪というより病気なのだな…そんな描かれ方である。この病気が同情の対象として描かれるのだ。泣き言を言って主人公に励まされる始末。主人公の許容基準は、好きな子の売春=病気>母の不倫≒鬱陶しいブス、の様だ。私は個人的に鬱陶しいブスが最も許せる気がするので、主人公への共感度は薄かった。しかしどのキャラに思い入れするも良し。健気な母と佐野さんに出会えただけでもこの作品は十二分に価値有りなのである。親友の早乙女君も、とても好感の持てる好人物。彼が登場するだに顔が綻ぶ。そう言えば子供の頃、こんな友達いたなぁ…と、良き思い出に浸って和む事が出来た。どうやら主人公が救われた最大の要因は「人に恵まれた」事による。プラプラが言う「人は誰かに必要とされている」は、なかなか気付けるものじゃない。気付かせてくれる人がいるかどうかだ。それに気付く時は「自分がその人を必要としている」時だったりする。鬱陶しく感じたはずの佐野さんは、実はなかなか気付こうとしない主人公に気付く様促し続けてくれていたのだ。きっと彼はその事に気付く時が来るだろう。…他にも色々思う所・良い所があったが、大体他の方々が書いて下さってる通り。映画好きの知人にお勧め出来る良作です。
にしきのさん [DVD(邦画)] 8点(2013-10-08 17:46:05)(良:1票)
37.何も潜在知識なく見ることが出来大変感動しました。「正解」にたどり着くヒントはいくつかありましたが、あとから、ヒント、とわかったくらいで、よく出来ていたと思います。小中学生に見て欲しい一本です。
HRM36さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-08-12 17:06:23)
36.《ネタバレ》 見たい見たいと思いつつCMでネタバレされてしまい見る気を失った作品。
でもいまになってようやく観れて、それも自分にとってはいいタイミングだった。
公開時の自分は私生活で色々苦難があり多分精神的に辛すぎて受け止められなかったと思う。

人生でたくさんある小さな分岐点を描いている作品。
クゥ同様、地味なキャラに丁寧な心理描写。
これなら実写でいいじゃないかと思われるかもしれないけど、多分私これが実写なら観なかった。
自分は結構メディア作品に対して斜に構えて見る嫌なタイプなのだが、原恵一作品はそうした
なんちゃって批評家気分の気持ちを1枚1枚脱がして素直で純粋な気持ちにさせてしまう。
なので途中うっかり何度もホロリとさせられてしまい、観終えてシラフに戻ったあとで
「ああ自分安いなあこんな中学生日記みたいな映画で泣けるなんて年とったなあ」と
赤面してしまった。でもそんな自分、嫌いじゃない(ドヤァ)

話の中盤からマコトの正体はわかったがプラプラの正体にまで気が回らなかった。
故に観終えてからはずっとプラプラのその後の事ばかり考えてしまった。
マコトは救われたけどプラプラが救われる日はくるのだろうか…
肉まんの件が理解できないそこがプラプラの欠落している部分なんだろうな…とか
うちにはステイどころかチャンスもなかったからマコトは本当にレアケースなんだなとか
私の父親もいまプラプラのような『仕事』をどこかでしているのだろうか とか。
大きな罪を犯して死んだ人間が常世にも現世にも留まれないままちゅうぶらりんでいる状態は
当事者の「家族」の視点でみると非常に辛いものでして。
いつかプラプラも救われる日がきますように、と切に願ってしまった。
どぶん子さん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-25 19:00:29)
35.《ネタバレ》 なかなか良かった。かなり久々なアニメだったけど、実写っぽい映像は独特ですね。さりげなーく重い話題を織り交ぜてある内容は、いろいろ考えさせられるね。中学校3年で受験生かぁ…あんまり昔過ぎて思い出せないくらい(苦笑)だけど、オレらがその歳の頃はこんな深刻なことは無かったような、いや、違う。もしかしたらいろいろあったけど、それに気付かないぐらいノーテンキで世間知らずだったのかな、、、田舎だったし(笑) アニメならではな演出・アニメでしかできないこと。なかなかのものでゴザイマシタ
Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-11-13 10:01:23)
34.最近のアニメは人物が極力シンプルで背景が実写みたいなリアルなものが多いけどなんなんだろう?そこまでするなら背景実写でいいじゃんと思ってしまう。中身はいかにもな青春映画な感じです。
とまさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-22 22:04:37)
33.《ネタバレ》 家族や友人など描写が丁寧で、登場人物に共感をもって鑑賞できた。
母親のつらさを抱え込んでる感じはみていてつらかったので、
家族がいい方向に向かっていけてよかった。佐野さんもいいキャラだと思う。
自殺した主人公が記憶を失った状態で自分の体に戻るのだが、いつ記憶が戻るのか、というミステリー的な展開ではなく、さまざまな経験を経て自然と自分自身に戻っていく描写が良い。
ただ、エンドロールで流れる曲は「青空」より「僕が僕であるために」の方が
あっていたのではないだろうかと思う。両方ともとても良い曲だが、「青空」は
差別に満ち溢れたこの場所から、差別のない場所へ思いをはせるような
イメージで悲壮感を感じるが、「僕が僕であるために」はこの場所で
生きていく決意を感じる。この映画のラストの感情は後者の方が近いと思う。
めっくさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-09-24 10:35:13)
32.《ネタバレ》 「河童のクゥと夏休み」のあとシンエイ動画を退社した原恵一監督がサンライズでてがけた作品。あまり期待が高かったというわけではないが、ファンタジーという体裁をとりながらも、人生をやり直すことになった主人公の葛藤や、主人公の家族の人間模様がリアルに描かれていて原監督らしい映画になっていると思う。描写もアニメというよりは実写に近く、作風としては原監督のデビュー作「エスパー魔美 星空のダンシングドール」に近いが、やはり原監督は「クレヨンしんちゃん」シリーズのような派手さのある作品よりもこういった作品のほうが得意なのだろう。この映画でも「クレヨンしんちゃん」や「河童のクゥと夏休み」同様に家族が一つのテーマとなっているが、野原一家や上原一家がなんの問題もない普通の家庭として描かれているのに対し、この小林一家は母親が不倫をしていたりと何かと問題を抱えた家族というのが興味深く、何回も出てくる一家での食事シーンも象徴的に感じられる。終盤主人公・真がひろかに向かって言う「人間にはいろんな色があっていい。おかしくて当たり前、いろんな自分がいていいんだ。」という言葉。ぼくもなかなか自分というものを肯定できない人間なので、聞いていて思わずはっとさせられ、とても共感できたし、もっと自分を肯定する勇気と自信を持って生きていきたいと感じた。タイトルからも分かるが、これがこの映画にいちばん込められているメッセージなのだろう。はっきり言って退屈なシーンもなかったわけではないが、見終わって素直に良かったと言える映画だったと思う。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-15 15:07:16)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 51人
平均点数 6.63点
000.00%
100.00%
211.96%
300.00%
459.80%
5713.73%
6815.69%
71325.49%
81223.53%
947.84%
1011.96%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.66点 Review3人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review6人
4 音楽評価 7.75点 Review4人
5 感泣評価 7.75点 Review4人
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