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1944 独ソ・エストニア戦線

1944
2015年【エストニア・フィンランド】 上映時間:99分
平均点: / 10(Review 5人) (点数分布表示)
アクション戦争もの歴史もの
[センキュウヒャクヨンジュウヨンドクソエストニアセンセン]
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5.《ネタバレ》 エストニアで同民族が独ソに分かれて戦った悲劇を描いた戦争映画で、日本であまり知られていないようですが、ストーリー、描写共に素晴らしい作品だと思います。
独ソのエストニア人部隊が戦場で遭遇し、戦闘をやめ双方ゆっくち立ち上がり見つめ合った後、一方が静かに去っていく時の両軍兵士たちの表情が非常に印象的。前半主役のドイツ側の兵士が途中で戦死し、殺したソ連側の兵士の話になりますが彼も戦死、それでも生き残った同胞が民族の血をつないでいく・・・時代に翻弄される小国民の悲劇を雄弁に物語るストーリーだと思います。
戦闘シーンも考証、ツボを抑えており、昨今のやたらグロ描写やCG、音響効果等でごまかした映画とは違います。映画での機関銃はやたらとフルオートで撃ちまくられていますが、本作では並射されていたり、ジャムったり描写が細かいです。
クリプトポネさん [DVD(字幕)] 8点(2017-08-13 14:24:37)
4.《ネタバレ》 いやすごいこれはほんと。戦争に翻弄された人々を描いてます。ひどすぎるお話しです。でもあんなすぐに恋仲になるかなぁ。戦争という特殊な環境下だからということですか。まぁ確かに結構(かなり)美人さんですがね、わからなくもないですが。やっぱり戦争は悲劇しか生みませんなぁ。仲良くせないかんですよハイ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-04 16:57:27)
3.《ネタバレ》 エストニアといって思いつくのは精々、確かバルト三国のひとつだったかなと曖昧な記憶くらい。地理的位置からスラブ民族なんだろうぐらいに思っていたが違った、この映画の共同制作国としてフィンランドとあるように、この二カ国は民族・人種的に違いは少ないないらしい。強大な周辺国に囲まれた小国の歴史は言わずもがな、この映画に描かれる、国・民族としての悲哀もそこにある。はじめドイツ軍の軍服を着たエストニア人からなる部隊がソ連軍と塹壕戦を戦うシーンが続く。歩兵と共に現れたソ連軍戦車隊の猛攻を何とか耐え、多くの犠牲を払いつつ撃退する。その部隊の中の端正な顔をしたひとりの青年が主人公でもあるかのように目立って集中的に描かれる。

その青年の部隊に移動命令が下り、戦場も別の局面に変わる。彼の部隊が進む路上には、疲労色の濃い難民が列を成している。現れた飛行機からの機銃掃射がある中、立ち竦む幼い少女の命を救うなど、勇気と優しさの面を見せる。彼等は再びソ連軍に遭遇、銃火を交え戦闘に。その戦闘で件の青年は撃たれ、あっさり死ぬ。その最中にソ連軍の制服を纏った相手側の将校が突如戦闘中止を叫ぶ。所属軍は違っても、エストニアの同胞であるのに気付いたのだ、同じエストニア人同士、敵味方に別れ殺し合わなくてはならない状況に置かれたものの、同族で殺し合いたくないという意志が回避行動に駆り立てたのだろう。先程の青年をこの戦闘で射殺したソ連軍々服姿の青年が、自分が殺したドイツ軍服を着込んだ動かぬ相手に、憐憫と贖罪の気持ちからか、乱れた服を正し、身分証明書と挟んであった投函前の一通の手紙を発見する。

この辺りから主人公の立場が、ソ連軍に編入されているらしいこの青年に移る。彼はその手紙の差し出し先の住所に直接手紙を渡すことを決意する。ドアを開けた相手は美しい女性、貴方のご主人所持の手紙をお持ちしましたみたいな事を言いながら渡す。女性は主人ではありません、これは弟なのですと言う。自分が手に掛けたことは伏せながら、弟とする彼の最期の状況を伝える。食事を進められ、共に時間を過ごす内に親密になる展開。こうした通俗的なストーリー部分を含め、程よく抑制的な描写なのでそう印象は悪くない。ポーランド映画にも言えるが、ドイツとソ連軍の両国に侵攻され、国権を失う事がどういう事なのか、後世に伝え残す理由の他、その動機には怨嗟と憎悪の感情があるのも事実なのだろう。本作でナチ側の政治将校が、前線の兵士を労いながらヒトラーの名刺版の写真を配るのと比較して、ソ連側の共産党政治局員の動向を非人間的で、より陰険かつ邪悪な忌まわしい存在として描写されていたのも興味深い。
DADAさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-20 09:39:05)
2.勉強になる映画、まさしくそれ。その昔、テレビでソ連崩壊を見ていたけど何のことか分かりませんでした。勉強って大事だと思います。同じ悲劇を許さないためにも。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-02-04 16:00:13)
1.《ネタバレ》 第二次大戦中のエストニアに関する映画である。
エストニアは1939年の独ソ不可侵条約と密約に基づいて1940年にソビエト連邦に併合され、ソビエト体制に不適格とみなされた多くの人々が殺害あるいは収容所送りになった。1941年の独ソ戦の開始後、今度はドイツ軍がエストニアを占領したが、戦況の悪化に伴い(連合国がソ連を支援したこともあり)、1944年にドイツ軍は撤退してソビエト軍が再度エストニアを制圧した。
この映画はその最終段階に関わるもので、ロシアとの国境にあるナルヴァ市近郊での戦闘(1944年7月)から、サーレマー島南部ソルベ半島での最後の戦闘(11月)までを扱った上で後日談を加えている。ちなみに前半の主人公が冗談で言及していたカール12世とは、1700年にナルヴァの戦いでロシアのピョートル1世の軍勢を撃退したスウェーデン王の名前である。

この時期の現地状況についてはよく知らないが、1940年にソビエト軍が現地を占領した際、当時のエストニア国軍が抵抗しなかったのは事実らしく、これに関する悔恨と取れるところが劇中にもあった。それで国軍は解体されたのだろうが、その後は現地で編成されたナチス親衛隊に志願したりソビエト軍に編入されたりして、同じ国民が敵味方に分かれて戦う事態になったことがこの映画で描かれている。戦争が終われば元の暮らしに戻れるとみな思っていたらしいのが気の毒で、そのほか細かいエピソードで描かれた人々の思いも切ない。
また微妙なことだが、劇中ではナチス親衛隊よりソビエト体制の方がはるかに過酷で非人間的に見える。もともと現地では何百年もドイツ人が根付いて来た事情があってのことかも知れないが、もしかすると当時の一般人(ユダヤ人を除く)にとってもドイツの支配の方が寛容だったという感覚が残っていて、それがこの映画にも反映されているのではないかという気がした…そう思うのは、同時期のラトビアについて書かれた本で同様の印象を受けたことがあったからである。
これに関する国民感情として、映画を見る限りは「罪なき人が罪を感じ、罪深い人は感じない」という思いがその後も尾を引いていたのかと思わせるものがある。劇中でも罪なき人への赦しの言葉が出ていたが、戦後70年を機に、そうした思いを受け止めた上で一定の収まりをつけようとしたようにも思われる映画だった。恐らくはソビエト側に協力した人々への感情整理の意味が大きいのだろうと想像するが、シベリア出身でロシア語を話す人物の存在をどう取ればいいのかはわからなかった。まだ読込み不足のところが多いと思われる。
ほか戦争映画としての的確な評価はできないが、少なくとも一兵卒の視点からの迫力は感じられた。当初から出ていたソビエト戦車はT34のようである(T34-85?)。また洋上から艦砲射撃していたのはドイツ装甲艦アドミラル・シェーアか重巡洋艦プリンツ・オイゲンだったらしい(恐らく後者)。
くるきまきさん [DVD(字幕)] 8点(2016-08-05 00:55:45)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.20点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6120.00%
7240.00%
8240.00%
900.00%
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