道(1954)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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道(1954)

[ミチ]
The Road
(La Strada)
1954年上映時間:104分
平均点:7.92 / 10(Review 209人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-05-25)
ドラマモノクロ映画ロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-26)【にじばぶ】さん
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監督フェデリコ・フェリーニ
キャストジュリエッタ・マシーナ(女優)ジェルソミーナ
アンソニー・クイン(男優)ザンパノ
リチャード・ベースハート(男優)キ印
アーノルド・フォアザンパノ(ノンクレジット)
市原悦子ジェルソミーナ(日本語吹き替え版【NHK】)
小松方正ザンパノ(日本語吹き替え版【NHK】)
愛川欽也キ印(日本語吹き替え版【NHK】)
原作フェデリコ・フェリーニ(脚本原案)
トゥリオ・ピネッリ(脚本原案)
脚本フェデリコ・フェリーニ
トゥリオ・ピネッリ(脚本/ダイアローグ)
エンニオ・フライアーノ
音楽ニーノ・ロータ
撮影オテッロ・マルテッリ
カルロ・カルリーニ(ノンクレジット)
ロベルト・ジェラルディ(カメラ・オペレーター)
製作ディノ・デ・ラウレンティス
カルロ・ポンティ
配給イタリフィルム
ニッポンシネマコーポレーション
美術ブルネッロ・ロンディ
ハーマン・G・ウェインバーグ(タイトル・デザイン:英題)(英語版にクレジット)
あらすじ
子沢山の貧しい家に生まれた頭の弱い娘ジェルソミーナは、剛力の鎖切り芸人ザンパノに1万リラで売られてしまう。粗野で乱暴なザンパノは彼女をロバのようにこき使い、夜は力ずくで我がものにし、他の女と遊ぶ時には平気で放り出す。ある日、2人はローマでサーカスの一団に身を寄せるが、そこにはザンパノと昔馴染みで、犬猿の仲の綱渡り芸人、キ印がいた。彼はジェルソミーナと気が合い、ザンパノから逃げられず、生きる意味も見出せずにいる彼女を励まし、去って行く。その後、ジェルソミーナは自分の意志でザンパノについて行くが…。
ネタバレは禁止していませんので
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209.これはいい雰囲気物語でした
afoijwさん [DVD(字幕)] 7点(2023-03-15 01:15:03)
208.《ネタバレ》 GYAO の無料動画で視聴。たぶん2度目の鑑賞です。
何かとてつもなく深遠な名作のように錯覚してましたが、あらためて観てみたら思いのほか凡庸だった(笑)。ネオリアリズモっぽい面もあるけど、なによりニーノロータの音楽がやたらと叙情的に鳴ってるし、終盤はほとんどお涙頂戴的な展開で、まるでチャップリンのような通俗的なセンチメンタリズムに終わっていた。まあ、これこそがフェリーニの個性でありジュリエッタ・マシーナの個性なのかもしれませんね。「女を支配することへの自戒」がテーマなのだとすれば、その点では『8 1/2』に共通してる気もします。
まいかさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-18 13:17:55)
207.《ネタバレ》 -La Strada- “道”。 アタマのLaは三人称単数のLaみたいで、フランス語みたくLe(男性)、La(女性)ではなかった。ので、“彼らの(彼女らの)道”…みたいなことでしょうかね??全然違ったらごめんなさい。
事前情報無しで観たから、最初コメディだと思ってた。夜道で待ちぼうけするジェルソミーナが、野良馬にビックリするシーンがとても好き。
私が子どもの頃は、親に「言うこと聞かないとサーカスに売り飛ばすよ!」なんて言われた世代だけど、もしかしたらこの映画の影響なのかもしれない。今じゃ“サーカスに売る”なんて差別発言になるだろうね。
主な登場人物は3人。言葉狩りに臆せず書くと(って、普段から気にしてないか)、ジェルソミーナ=知的障害者。イル・マット=キチガイ。ザンパノ=野蛮人…今だとモラハラ男かも。こういうところ、変にオブラートに包まれると、この時代の映画の本筋が観えなくなる気がするなぁ。

ジュリエッタ・マシーナは当時33歳だから、ジェルソミーナも少女と言うにはとうが立っていて、成人しているのに料理もできないし、美人でもない。家では流木拾いくらいしか使い道がない知的障害者。
貧しい一家が食べていくための“口減らし”。ジェルソミーナが1万リラで売られる時の、お母さんの極端な猿芝居がちょっと可笑しかったけど、真面目に見ると怖い。1954年の1万リラは当時の5400円くらい。今の価値で20万円くらいらしい。リアルだ。
ローザ(たぶん姉)の死も、母「かわいそうに、お墓がどこかもわからない」なんて、それ以上ザンパノに聞かない母親のしたたかさ。ローザが何故死んだのか、わかったもんじゃないのに、ジェルソミーナを同じ男に売る母親。あぁここは確かに、帰るべき場所じゃないわ。
海岸でひとり微笑むジェルソミーナ。芸人に成ることにちょっと嬉しそうなあたり、状況を理解できてないんだろうな。
母親に売られたのは仕方ないとして、サーカス団に誘われた時、イル・マットに誘われた時、修道院に残りたいか聞かれた時。その後の道を選ぶのはジェルソミーナ自身だった。きっとどれを選んでも幸せになったかもしれないのに、ザンパノと行くことを選んでしまった。

ついついザンパノをからかうイル・マット。やらなくてもいいのに。せっかくサーカス団と行く決心をしたジェルソミーナの決心が揺らぐ。「私はこの世で何をしたらいいの?」に対し「俺と来れば綱渡りを教える。でも、お前でも何か、ザンパノの役には立ってるんだろう?」この会話、イル・マットはジェルソミーナに一緒に来るように誘っているように見せて、ザンパノと一緒に残るよう誘導してないか?からかってないか?だとしたらホント、キチガイだ。でも別れ際にネックレスを渡すあたり、キチガイの良心かもしれない。あのネックレスはジェルソミーナの今後の辛い生活の、心の支えになったことだろう。別れ際ジェルソミーナにラッパを置いていってやるザンパノの心理も同様。あのラッパは、今後独りで生きていくジェルソミーナの飯の種になったことだろう。

海岸で始まり海岸で終わる。友達と言えるイル・マットを殺し、パートナーのジェルソミーナを捨ててきたザンパノ。
姉のローザの死は、きっと彼に何も残さなかった。『死んじまったか、面倒くさいな。』くらいの気持ちで、代わりのジェルソミーナを連れてきた。突如僧院で彼女に求婚された。自分を好きになる努力をする女を前に、何も考えないことにしたザンパノ。
『この小石も何かの役に立っているハズだ。空の星と同じように』は2人の共通のテーマかもしれない。
海岸で泣き崩れるザンパノ。このシーンにはいろんな解釈があるけど、ザンパノは空の星を見上げて、自分の道を考えたのかもしれない。
ジェルソミーナは小石を見て自分の未来の道=今後自分がなにかの役に立つこと。を考えたのに対し、ザンパノは空の星を見て自分の過去の道=自分の愚かな行いで失ってきたこと。を考えたのかも。
でも今さら遅い。考えたって取り返せない。ザンパノの歩んだ過去も、ジェルソミーナの可能性の未来も。
K&Kさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-23 15:33:41)
206.《ネタバレ》 「道」は60数年もの時を超えてなお変わらぬ輝きを放っている。この作品の普遍的価値と魅力は枚挙にいとまがないだろうが、自分が引き込まれた理由の一つは人間と人生についての深い洞察にある。理屈では説明しきれない屈折した心理、人生の岐路において先を見とおせないままに誤って不幸に向かう道を選択し、混沌を突き進み、間違いに気付いても後戻りはできない、そんな復路のない人生の非情さ厳しさを俯瞰させてくれる。重苦しい内容だが芸術的な映像と全体を包み込む叙情的トーン、女主人公の心洗われる素朴さに救われる。矛盾や不条理を突き詰めることなく解釈は観客に委ねるが如く淡々とストーリーは展開する。それゆえ見る側の人生経験によって受け止め方も違ってくる。それがこの映画の奥の深さではないだろうか。主な登場人物それぞれが矛盾を抱えている。ジェルソミーナは自分を虐げるザンパノから逃れ再起可能のチャンスを何度か得たにも拘らず男の元へとどまる。それは無知な従順でも一途な愛でもなくイル・マットとの出会いで自分の存在意義を悟ったからであろう。逆に相手に精神的に依存していたのは女を突き放す言動しか取れない男の方であったかもしれない。ザンパノとは対照的に彼女に理解と思いやりを示しあの珠玉のセリフを語ったイル・マットは英知と善の象徴かと思いきや彼の意味不明の挑発的からかいがザンパノの憎悪を募らせて悲劇的結末を招いてしまう。ザンパノは倫理観の欠落した野蛮人であるがジェルソミーナを捨てる場面では人間性の片りんをみせる。彼なりに苦渋の選択であった。ラストシーンは自分の喪失体験と重なった。当時私は母を亡くして間もなかったので滂沱の涙。砂に突っ伏し慟哭するザンパノの姿は私自身であった。かけがえのない存在を失った時の喪失感、孤独、絶望、後悔、自責(母が大好きだったのに私はわがままだった)一筋の救いの光もない暗黒の海辺に私も置き去りにされた様に感じた。永遠に取り返しがつかないことがあることの認識それが報いだ。うずくまった状態から立ち上がり報いを背負ったまま残りの道を歩き始めるまで数年を要した。そのプロセスにおいてこのラストシーンはカタルシスの役目を担ってくれた。
hitomiさん [DVD(字幕)] 10点(2021-03-09 18:34:16)(良:1票)
205.《ネタバレ》 嫌いじゃない。
一見粗暴な男がだんだんと実は寂しがり屋で弱い部分も見えてくる。
一方弱かったジェルソミーナは少しづつ主張するようになる。
イルマットもザンパノと同じように別の顔を持ってる。
そういう二面性が観てて感情を動かされる。

ただ死んでしまったらそれ以上救いがない。
もうちょっと救いのある話が良かったな。
Dry-manさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-30 19:37:56)
204.フェリーニマジックとでも言うのだろうか、不思議な哀しい通奏低音が全編を通して流れている。その流れの中でベタな話が淡々と進んでいく。他愛のない話だと思うが何故か琴線に触れる情感がある。やはり、フェリーニマジックなのだろう。ラストにもう少し捻りがあっても良いと思いマイナス1点だが、贅沢な注文かもしれない。
ブッキングパパさん [映画館(字幕)] 9点(2020-10-17 21:44:07)
203.《ネタバレ》 この映画は何度か見ている。子どもの頃に初めて見たときは、なにやらよくわからなかった。青年期に見たときは、まったくわからないということはなかったけど、理屈で見ていたような気がする。そして、老いというものが近づいてきた今、改めて見直して、胸に迫るものの大きさに激しく心を揺さぶられ、ラストはザンパノとともに嗚咽をこらえられなかった。

いったい、どうしてこんなに激しく心揺さぶられるのか、自分でも精密には分析できないのだけれど、ひとつ言えるのは、自分がたどってきた「道」と知らず知らずのうちに照らし合わせて見ているということだ。ザンパノは私であり、ジェルソミーナは私の周りの人間、とりわけ家人にほかならない。ザンパノとジェルソミーナの道行きは私と妻の道行きであり、ザンパノとジェルソミーナの心模様は私と妻の心の風景なのである。それをこのように見せつけられると、涙なしに見られようか。

それにしても、と思う。ジェルソミーナの人生。こういうものにしたのは映画制作者としてはプロというほかないのだが、他方、ひとつの人生として追うとき、いろんな思いが湧き上がってくる(なればこそ、プロの手腕ということなのだろうが)。彼女は幸せだったのだろうか。常識的表面的には幸せだったはずはないのだが、人間とは深いものなので単純には決めつけられまい。そこを思いつつ考えると「わからない」という答えしかない。

ザンパノに捨てられたのち、どうやらジェルソミーナは誰にも心を開かなかったようである。決して粗末な扱いばかりだったわけではないようなのに、心を閉じたまま一人死んでいったのだ。表面的物質的にはザンパノと暮らしていたときとは比べものにならないくらいの豊かさを享受できる機会もあったはずなのに。

映画のところどころで「神」という概念が想起されるシーンが出現するが、物語が神や宗教に回収されることはない。そのこともまた心に残った。なぜなら、この映画はキリスト教の大本山ともいうべきイタリアの映画なのだから。

諺に「破れ鍋に綴蓋」というのがあるが、案外深い深い意味があるのかもしれないという気がした。生あるうちに、せいぜい妻を大事にしなければ。
delft-Qさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-09-17 15:53:39)(良:1票)
202.《ネタバレ》 子供のころ見たときは「石にも役目がある。何かの役に立っている」という言葉だけが印象に残っていました。
今見ると、3人それぞれの心情が丁寧に描かれていて、その気持ちが痛いほど胸に迫ってきます。

ジェルソミーナはちょっと頭が弱いけど、善悪を知り純真。
母親に売られても、自分の役割を理解して恨み言を言ったりしないし、ザンパノに酷い扱いをされても従順に彼を好きになろうとします。
きっと人を憎んだり嫌ったりできないのでしょう。
でも、旅を続けるうちに自分の存在価値に疑問を持つようになります。
彼女の精神的成長でもあるし、頑張っても優しい言葉ひとつかけてくれないザンパノへの歯がゆい思いでもあります。
でも、キジルシの言葉により自分にも価値があると知り、ザンパノには自分が必要なのだと思います。
だから、何度も彼から逃れるチャンスはあったのに離れませんでした。

一見、かき回し役のようなキジルシが、こんなに重要な役とは思いませんでした。
彼がザンパノをしつこくからかうのは、単純にからかうと面白いという他に、ザンパノが羨ましかったのだろうと思います。
同じような境遇なのに、ザンパノは何の不安も悩みも無く刹那的に生きている。
「考えること」すら考えもせず本能で生きているザンパノに、ちょっかいをかけずにいられない心境が伝わってきました。
まして、今はジェルソミーナという伴侶を得ている。
ザンパノは、その存在の有難さすらわかってないけど、ジェルソミーナの気持ちを尊重して彼のもとへ送り届けます。
二人にとって恩人なのに、可哀そうな最期でした。

ザンパノは粗暴で、ちょっとした盗みなら犯罪とも思ってないような倫理観の持ち主。
女性に対しても、人間として尊重するということすら思い浮かばない。
当然、ジェルソミーナの気持ちなどわかろうともせず、最初は金で買った所有物としか思っていません。
ただ、ジェルソミーナと過ごすうちに、自分でも気づかないけど少しづつ細かい心情が芽生え、彼女を置き去りするときに毛布を掛けお金まで握らせる。
そして、後ろめたさを覚えながらも、彼女がどこかで生きていてくれればいいと思っているようでした。

だから、彼女の死を知って初めて、失ったものの大きさを知ります。
打算なしで自分に寄り添ってくれたただ一人の人。
自分を丸ごと愛してくれたただ一人の人。
そんな掛け替えのない存在を失ったことに激しく打ちのめされ、砂浜に倒れこみ身もだえして嗚咽を漏らす。
ザンパノが動物から人間になった瞬間でした。

3人の道にはいくつも分岐点がありました。
それぞれの選択が正しかったかどうかはわからないけど、自分の選んだ道を生きました。
ザンパノの道は、今後険しくなると思われます。

映像も綺麗です。白黒なのにというか、白黒だからこそ、明るい空や繁る草木、サーカスの煌びやかな装飾、暗い海や風になびく洗濯物などの色が想像力を刺激して鮮やかに見えました。
そう思わせる力が画面にありました。

短い時間に、様々な人生が凝縮され、見たときの年齢やどの立場で見るかで、何度も発見のある素晴らしい作品だと思います。
nanapinoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-07-28 12:39:59)(良:1票)
201.《ネタバレ》 欲望を抑えきれず行動にあらわれてしまう哀れなザンパノにだんだん同情を覚える。
酔ってドラム缶蹴りたくなる時、あるよなぁ・・・
チェブ大王さん [地上波(字幕)] 3点(2020-07-18 15:46:11)
200.見所がよくわからなかったです。
高く評価されているレビューを見てもよくわからない。

勉強し直してリベンジするまでひとまずこの点数で。
愛野弾丸さん [DVD(字幕)] 4点(2020-06-14 21:54:18)
199.《ネタバレ》 久々に「ハズレ」作品を見た。
粗野な男が、ちょっと頭の弱い女性をひどい扱いをして物語が進んでいく。
これってどうにも気分が良くないし、第一面白くない。
途中のアクロバット芸人との心のやり取りはなかなか良かったが、殺人のあとに救いのない展開が続いて気が滅入るばかり。
雰囲気とか音楽が良いという声が多いが、傑出したものはなかった。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-12-20 22:28:25)(良:1票)
198.なんとも救いがない映画だけれど、弱いものを丁寧に描いていることで好感が持てます。
「石に意味が無ければ、全て無意味だ」というのは心に残りました。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-12-17 22:24:02)
197.《ネタバレ》 人間の感情というものは、本当に言葉や態度だけでは伝わらない。いや、勿論伝えようとする努力は必要なのだけれども。
キジルシが言っていた「理由なんかないけどザンパノをついからかいたくなる」ようにザンパノもまた、理由なんかないけど粗暴な態度しかとれないんだろうなぁ。ジェルソミーナにしても酷い目に遭わされてもザンパノから離れられないのに特に理由はないんだろうなぁ。それを当人達でわかっていてもどうしようもないという・・・せつないなぁ。
まあ盗みに殺人ってのはちょっと行き過ぎだけど。
今のご時世、何でも安易に答えを求めようとする風潮があるけど、人間という生き物は「あいつはああいうヤツだしね」みたいに簡単には理解できないと思うんだよね。本当は。それを突き詰めるのも無理なんだけど、少しでも理解してあげようとするのが「優しさ」ってものなのだろう。それが今の世の中に足りないモノだと思う。何か酷く曖昧なこといってゴメンナサイ。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-14 00:06:24)
196.《ネタバレ》 よく練り込まれた脚本で展開に無駄が無いのも見事だが、どこか寓話的なシナリオが描き出すテーマは単純ながらも非常に深い。己の存在がこの世界でどんな意味を持つのかという根源的な問い、人が人に寄り添う・支え合うという意味での一つの愛のかたち、それを失った絶望的な孤独。こういったものを極めて自然に描き出す俳優の見事な演技に心打たれる(特にアンソニー・クインの最後の場面は、個人的に一番好きな映画のラストシーンの一つ)。

ネオレアリズモ的な観点でも、貧しく荒廃したイタリアの情景は(物語の雰囲気上も重要ながら)ひとつの時代を切り取った映画としての価値をも本作に付与している様に思われる。フェリーニには本作以降も、このように本質的でかつシンプルなヒューマニズムを表現し続けて欲しかった。魂を揺さぶられる傑作。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 10点(2019-11-17 00:18:54)
195.《ネタバレ》 男の贖罪の物語。そして、ニノロータの曲。しかし、なんといっても、ジェルソミーナの演技。じわじわと感動が深くなる。ジェルソミーナに向かって、ラストは切なくて切なくて。
にけさん [映画館(字幕)] 9点(2018-12-26 22:06:13)
194.《ネタバレ》 最近観た「日日是好日」という映画で、主人公が幼い頃にこの映画を見て良さが理解できなかったが、大人になって見返すと感動した。と言っている場面があって、自分も高校生くらいの頃に観たがやはりつまらないと感じていたので、改めて見てみようかという事で鑑賞する事にした(前置きが長い…)

旅芸人ザンパノに買われた、ちょっと頭の弱い女性ジェルソミーナ。この二人が辿る道、道、道。

ひたすらその旅する光景を眺めながら、ザンパノという男の粗暴さ、不器用さに戸惑いつつも、ジェルソミーナの置かれた境遇に同情しつつ、二人の関係性がどう変わって行くのかをじっと眺めていく。

最初はジェルソミーナの視点で観ていたが、途中からザンパノ視点にならざるを得ない展開が凄く巧いと感じる。そして、悲しさに打ちひしがれながらも、突き放したように去っていくカメラがなんとも的確で素晴らしいと思った。

旅芸人の話だからと言って決してお気楽な明るいものではなく、生きる事の大変さ、儚さを感じられるような内容だったので、その辺はやはり大人になってからでないと感じられない部分なのかなと思う。
ヴレアさん [インターネット(字幕)] 9点(2018-10-09 18:42:11)
193.《ネタバレ》 粗暴な旅芸人“ザンパノ”は、己の体に巻きつけた“鉄の鎖”を、何百回、何千回と引き千切り続ける。
その様はまさにこの剛力自慢の愚か者が、己の犯した“罪と罰”に雁字搦めになっていることを表している。引き千切っても、引き千切っても、彼は自ら鎖を巻き続けるのだ。
きっとこの男は、この映画に描き出されていない部分においても、大なり小なりあらゆる罪を犯してきたのだろう。

そんな男の前に現れた“ジェルソミーナ”の存在とは果たして何だったのか。
罪深き男に贖罪の機会を与え、愛を知る権利を与えるための「救済者」だったのか。
それとも、彼が辿るべき「道」を決定づけるための「裁定者」だったのか。

更なる大罪を犯し、愛を知る機会を自ら踏みにじったザンパノは、ジェルソミーナのもとから逃げるように立ち去る。
そして、この愚か者は、それから数年経ってようやく自分の人生においてかけがえのないものを失っていたことに気づく。
初めて、己の罪に対する懺悔と後悔に苦しみ嗚咽を漏らし咽び泣く。
しかし、夜の海の波は、そんな嗚咽など嘲笑うかのように消し去る。

ザンパノは、血管が切れて目の光を失うその日まで、無間地獄のように、延々と同じ口上を繰り返し、鉄の鎖を引き千切り続けることだろう。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-04 23:02:34)
192.古い映画は展開やセリフ回しが肌に合わない自分だが、この映画にはそれがなかった。
主演二人の演技と全体に漂うムード、映像美、すべてが良かった。
ジュリエッタ・マシーナの表情が忘れられない。
レイブンのかなづちさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2018-03-04 09:44:52)
191.《ネタバレ》 名作と呼ばれるに相応しい作品。ストーリー、音楽、ともに芸術性に優れた作品。素直に、観て良かったな〜って思いました。
しかし、捨てられて死んでしまったジェルソミーナの人生って何だったんだろう。お金のために母親に売られ、野獣のような男との奴隷のような生活。ザンパノを一人ぼっちには出来ないと自ら残ったのに、最終的には捨てられる。
ザンパノも、不器用な生き方しか出来ない自分に嫌気がさしながらも、虚勢を張りながら、懸命に生きている。
きっと苦しいのは自分一人ではない。ジェルソミーナやザンパノのように、みんな多かれ少なかれ、苦しいなか生きてるんだ。そんな風に思えた作品でした。
若い頃に見ていたら、もっともっと心に突き刺さったかも。
ぽぽ☆ぽんた (^-^)vさん [DVD(字幕)] 9点(2015-05-01 03:56:31)
190.甘美なテーマ曲やストーリー、俳優のキャラクターも印象深く記憶に残るので割と好きな作品。
ただ、結構単純な話であるのに、いかにも深いテーマ性があるように語られる風潮はいかがなものだろうか。
深くはあるのだがそれはあくまで考察すればの話で、世界中で広く受け入れられているこの作品の良さは、もっと表層に表れているはずだ。
つまりこの映画が分かる分からないと言った話は、この作品全体を包むもの悲しさに心地良さを覚えるかどうか、といったことに集約されるように思う。
要は、何か分からんが雰囲気が良い、ということである。
ポン酢太郎さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 00:27:11)
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【点数情報】

Review人数 209人
平均点数 7.92点
000.00%
110.48%
210.48%
3115.26%
4104.78%
552.39%
6136.22%
73416.27%
83315.79%
93617.22%
106531.10%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.93点 Review16人
2 ストーリー評価 8.64点 Review17人
3 鑑賞後の後味 8.58点 Review17人
4 音楽評価 8.84点 Review19人
5 感泣評価 8.61点 Review13人
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【アカデミー賞 情報】

1956年 29回
脚本賞フェデリコ・フェリーニ候補(ノミネート) 
脚本賞トゥリオ・ピネッリ候補(ノミネート) 
外国語映画賞 受賞 

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