蜘蛛女のキスのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 ク行
 > 蜘蛛女のキスの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

蜘蛛女のキス

[クモオンナノキス]
Kiss Of The Spider Woman
1985年ブラジル上映時間:120分
平均点:7.19 / 10(Review 36人) (点数分布表示)
公開開始日(1986-07-26)
ドラマ刑務所もの政治もの同性愛もの小説の映画化スパイもの戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-05-05)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ヘクトール・バベンコ
キャストウィリアム・ハート(男優)モリーナ
ラウル・ジュリア(男優)ヴァレンティン
ソニア・ブラカ(女優)蜘蛛女
脚本レナード・シュレイダー
配給日本ヘラルド
字幕翻訳清水俊二
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
36.《ネタバレ》 原作未読です。タイトルからミステリアスで妖艶で、ブラジル映画であることから野性味溢れる濃い~い作品を期待したのですが、まったく想像していたものと違いました。牢獄の中の2人の男の会話にほぼ終始しています。2人のうち1人がホモセクシャル。もう1人の政治犯の男に対して、昔見た映画について語り始めるのですが、それが劇中劇として映像で再現され、牢獄での2人のやりとりと交互に進行していくという洒落たことをやっています。劇中劇の雰囲気も含めて欧州的な香りがするので、ブラジルというよりもアルゼンチンっぽいなと思ったのですが、後で調べてみると原作がアルゼンチン作家によるもので、監督もアルゼンチン出身でした。納得しました。牢獄の中の話を長く引っ張った割に、牢獄を出てからの話があっけなく、ちょっともったいない感じがしました。劇中劇のヒロインと、政治犯の昔の恋人と、むさ苦しいシーンの中の数少ない花である割に、2人ともちょっとビミョーだなと思ったのですが、後で役者が同一人物だと知りました。まったく気付きませんでした。あと、なんか牢獄の中に調理器具まであって、結構住みやすそうでした。海外では結構あるパターンのようですね。
camusonさん [DVD(字幕)] 4点(2023-05-09 17:24:20)
35.《ネタバレ》 非常に濃厚なホモ映画にして、一つの美しい愛の物語。2人が信頼し合っていく過程はかなり丹念に描かれ(刑務所での2人きりの会話劇というのがここで非常に効いている)、ラストの幻想的で切ない感動を誘う。序盤、ごついオカマにしか見えないモリーナだが、終盤死にゆく場面では、私には彼(彼女)は美しい女性にしか見えなかった。2人の会話の内容として語られる映画の場面がふんだんに挿入される構成も、閉鎖空間での会話劇に目先を変えられるシーンをもたらしている点で非常に巧みで効果的だと思う。総じて、マイベストに近い恋愛映画。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 9点(2019-11-21 22:33:13)
34.《ネタバレ》 これは男の映画だ。女性は出てこないが、男だけで世界が完結している。刑務所という環境の中、男の中の男と男の中の女の愛が描かれている。こういう映画を観ていると(実際はどうかはともかく)、男の中の女が、女性と変わらぬくらい、愛を貫く姿勢があるのだと思ってしまう。自分の中の複雑な部分を掘り起こされる、傑作映画だと思う。ちょっと臭い部分もあるが・・。配役が見事だ。繊細な神経の持ち主役の多いウイリアムハートとセクシーな男優ラウルジュリアが、この映画の愛に説得力を与えている。他の配役だったら、ここまで名作になりえたか疑問だ。しかし食わず嫌いをせず色んな名作を観ていると、こういう映画にぶちあたるから、映画あさりはやめられない。
トントさん [ビデオ(字幕)] 8点(2017-06-24 17:29:30)
33.《ネタバレ》 面白いのか面白くないのか分からない映画。

同性愛をテーマにもしているし、政治ものでもある。
ヒューマンドラマ、刑務所もの、恋愛ものとも取れる。

同性愛を扱っているから、直感的にNGな映画だと感じてしまう。
描かれている内容は、とても密度が高いし、映画としての完成度も高い。
それだけに評価が難しかった。

基本、悲劇というものを重要なテーマとして扱っているようにも感じた。
同時に、幸せの瞬間、これも大切に描かれていると思う。

人生の悲喜こもごも、これを際どい材料で描き切った、濃密な作品である。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-03-26 01:45:34)
32.《ネタバレ》 これは監獄に収監された政治犯と、彼をスパイさせるために同室に送り込まれたゲイの物語。けれど主役は圧倒的にゲイの男の方。かつて軍事独裁政権だった韓国も民主化され、アウンサンスーチーのビルマ(ミャンマー)もそれが終わろうとしている。この映画の男が闘っているような20世紀の政治はますます地上から消えつつある。そしてその名残を記憶にとどめようとするかのように、この男の「政治」は古典的だ。そういう時代の「政治と人間」というテーマでした。だからもう「人間」の方が深くて輝いて見えるのは隠しようもない。しかもこの男の述べる政治・信念からは、本当の葛藤、リアルな切迫が感じられない。作品として表現されていない。だけどこの映画のいちばんの面白さは、最後に、そんな男の「政治の貧困」を知ったうえで、自分の出獄時、男のために危険な任務を引き受けてやり、それに殉じてやるところにある。そして最後は男の仲間に、組織を守るため殺されてしまう。
政治というものの過酷さは昔も今も変わらない。それを批判しても仕方ない。だが政治を一歩づつ良い方向に進めてきたのは、圧倒的に多数の、名もない「人間」たちなのだということかもしれない。
さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-08-08 09:37:44)
31.《ネタバレ》  モリーナを愛することができればこの映画を愛することができる。ウィリアムハート渾身の演技。本当に女性的に見えた。モリーナとヴァレンティンの愛は確認できないくらいかすかなものだったが、モリーナはその愛にかける。

 二人の囚人がいる。一人は性犯罪者でゲイのモリーナ。一人は政治犯で革命を考えるヴァレンティン。相いれない二人が、古い、たぶんナチスのプロパガンダ映画についてを話題にし、モリーナには秘密があって…。

 戯曲がはまる。でもこの映画は、戯曲からのはみ出し度がイケる。

 絶望ってやつはいろんな表現があると思うが、ヴァレンティンのラストは幸せそうで良かった。あくまで幸せそうというだけだが。
JFさん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-08 10:54:28)
30.《ネタバレ》 自分の趣味に全く合わない映画でした。見る人を選ぶ映画でしょう。リアリティを全く感じませんでした。食事と介抱で「やさしい」、男に魅かれていくなんてね。生死をかけている者が、映画を語るのだが、その言葉、セリフに心を動かすものがなかった。
cogitoさん [DVD(字幕)] 2点(2015-06-12 19:06:49)
29.《ネタバレ》 ○当サイトでも好評価の今作だが、面白さがさっぱりわからず、ただただ退屈だった。
TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-05-17 17:24:14)
28.《ネタバレ》 まだ自分の映画の好みも把握していなかった頃、評判を聞いてどこかの名画座でやっているのを観にいった映画です。
映画の好みは人それぞれで映画に求めるものも人によって全然違うんだな…という事を僕に教えてくれた、反面教師的な意味で貴重な映画です。

好きな人には申し訳ないのすが、僕にはほんとーに退屈で観ていてつらい映画でした。

あばれて万歳さん [映画館(字幕)] 3点(2014-10-15 18:48:07)
27.他の房は大人数なのに何故彼等は二人だけで広々と過ごしているのだろう。この疑問が解ける前と後で鑑賞の集中度がガラリと変わりました。しかし、期待には程遠い展開と結末で、男同士の惹かれ合いにこちらが惹かれるものはありませんでした。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 4点(2014-07-12 00:06:45)
26.主演二人の演技が見どころなのは分かりますが、私には退屈極まりない映画でありました。劇中映画に出てくる女優が(私にとっては)全然魅力がないのもマイナス要因。ブラジルではあれが美人なのかね?
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 5点(2014-02-19 23:43:26)
25.《ネタバレ》 同性愛者と政治犯の刑務所もの。同性愛者モリーナは実は政治犯ヴァレンティンの情報を引き出すためのスパイであるが、二人の心の交友は見ていても痛く心悲しい。

■二人の対照的な生き方が、しかし交わりそうで交わらない関係と共に描き出されている。自分の殻と頭の中の世界に生きる男、現実を変えるためにすべてを投げ打とうとする男、好対照な二人の間には友情(愛情)が芽生え、最後にはモリーナは密告の任務を捨てて連絡役を負うまでになる。

■しかし、やっと現実で生きようと思ったモリーナは、実は当局におとりとして使われているだけであり、それに気付いた地下組織に殺される。一方現実のために戦っていたヴァレンティンは、拷問の末に最後には幻想の世界へと羽ばたいてエンディングを迎える。何とも言い難いラスト。

■同性愛ものはなんかとっつきにくいものが多かったが、これはかなりスムーズでそして美しく描けているように思った。
θさん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-21 00:01:56)
24.《ネタバレ》 物語の大半はさながら主演二人の舞台劇だが、脚本と二人の演技力の高さにより見応えがあり、あきることなく話が進みます。圧巻なのはやはりウィリアム・ハート。モリーナがヴァレンティンに抱きしめられる場面では彼が本当に女に見えました。姿ばかりでなく、仕草と心まで完全に女になりきっています。役を演じるとはこういうことなのでしょう。作中、「愛に国境はない」といった台詞があります。そして自らの命よりも愛する人の身を案じたモリーナの姿に、愛にとって国境や性別などは少しも障害にならないという強いメッセージを感じました。
タケノコさん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-17 20:27:59)
23.話の本筋よりも、中に出てくるナチ映画の印象が強く残っている。善玉としてのナチ、悪玉としてのレジスタンス。そういう設定ってのは観たことがなかったんで、ああそうか、ナチの側からすれば、こういうのいっぱい作ってたんだなあ、と実に新鮮な驚きの面白さを味わった。といって「歴史は相対的なものでなんでもアリなのだ」と思ったわけでもなく、「ナチが正しかったかもしれない」と説得されたわけでもない。ただけっこう深いところで自在感を味わえ、私の中で貴重な体験となった。でも映画でそういう体験をすることはときどきあり、『国民の創生』には善玉としてのKKK団が出てきた(実は映画ではぼやかしているが「風と共に去りぬ」の原作にも出てくる。主要登場人物の某が後半善玉のKKKとなって、読んだときはビックリした)。その点日本の国策映画はあんまり「敵」に興味がなく、いかに日本の兵隊さんが苦労をしてるかってところがポイントなんで、そういう驚きはあんまりない。『支那の夜』には怪しげな抗日運動家が出てきたなあ。おっと脱線。で、このことと映画『蜘蛛女…』のモチーフの「裏切ること」ってのとどう関係があるのか、私には分からなかったけど、「思想」というものの不確かさってとこで何か通底していそう。スパイとスパイダーって、語源的になんか共通してるのか。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2010-05-30 12:06:28)
22.《ネタバレ》  刑務所の独房の中で革命家の一員と同性愛者の心の結びつきがメインストーリーだが、字幕スーパーや解説で政治犯を「テロリスト」とし、同性愛者を「ホモ!」と訳すことで日本人の解釈はよくも悪くも偏見も加えて変わってくる。
 二人の世界感は過去に観た映画の話を語り合う内にお互いが現実に抱えた課題に変化していき、主人公の同性愛者は出所後の生きる方向まで見出していく。
 物語は同性愛者の視点から描かれているので、社会情勢や同僚の抱えた問題はあえて視点をぼやかしている。
 それだけに彼が革命家の問題に巻き込まれた後にも同僚の物語の続きがあるのが、とても皮肉めいたものに思えてならない。なんだかホモの彼が可哀想過ぎる…
 仮に独房で二人が語り合う内容が映画の話でなかったとしたらどうだろう?
 例えばプロ野球や競馬の結果を「ああでもない、こうでもない」という話しだとしたら…。
 映画を語り合いながら「愛」や「ロマン」を語り合うという行為は本当に素晴らしいとは思いませんか?
 この映画、日本でも頻繁に舞台化されたようだが少々気になることがある。
 もしも映画のイメージシーンをなくして、二人だけの会話劇にしたらとても退屈なものになってしまうだろう。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-28 05:24:01)(良:1票)
21.《ネタバレ》 前半は刑務所内での舞台劇を観るような二人の囚人の対話が続きます。途中で明らかになりますが、刑務所長からモリーナは政治犯バレンティンをスパイする役目を負わされています。モリーナがバレンティンに語る空想の映画のストーリーは、バレンティンを裏切ることを命じられている自分の姿を投影しています。空想の中でしか生きられないホモの男と、現実を変革することに命をかける政治犯という全く対照的な二人が理解しあえるようになっていくのが素晴らしい。モリーナはバレンティンから獄外の同志への連絡を頼まれ苦悩の末引き受けますが、当局には密告せずおとりとして釈放されて前半とは打って変わって激動のラストへ突き進んでいきます。私はゲイの映画は苦手ですが、ウィリアム・ハートが演じる身を呈して真実の愛を貫こうとするモリーナの悲劇には圧倒されました。映画史上もっとも切ないオカマの演技です。
S&Sさん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-17 23:19:29)(良:1票)
20.《ネタバレ》 現実でも映画でもごついオカマには良い役回りは割り当てられないものだけど、本作のモリーナはよかった。悲惨だけど、美しい役だ。ウィリアム・ハートはたくましい男性の殻を着た可愛らしい女性を見事に演じており、下手な女性以上に女性らしかった。たった一晩だけ愛する人と結ばれた後に待つ、あまりにも悲惨な末路。胸がきりきりと痛んだ。
no oneさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-28 01:42:59)
19.ラストの映像でぐわーっと心揺すぶられ・・・切なつぎです(涙)。
ジマイマさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-02-10 00:43:14)
18.《ネタバレ》 うわー、暗く、悲しく、後味悪く、だけどとても素敵な映画でした。ゲイと政治犯が監房の中で過ごすうちに、少しづつ心の糸を結び合う過程が描かれています。ゲイのモリーナ役、ウィリアム・ハートが特に秀逸で、落ち窪んだ目の囚人が、最後は愛のために走るレジスタンスに成り代わっていて、私にはとても美しく見えました。二人で房で語り合うシーンが多いのですが、モリーナの優しさやにじみ出てくるような悲しさが、刑務所という暗くて厳しい、硬い背景を和ませていました。二人の魂はどこに行ったのでしょうね。最後、空想の世界に旅立つバレンティノが愛しい女性と手をつなぎながらも「モリーナは?」と振り返るところがひどく印象に残っています。
のはらさん 9点(2004-02-07 19:36:40)
17.《ネタバレ》 オカマさんが出てくるよーて聞いてて、最初にウィリアムハートが映ったので「え?この人がその役?ごついなー」て印象を受けたんですが、そのごついモリーナがだんだん女らしくというか、女性に見えてくるから不思議です。特に具合の悪いバレンティンのお世話をするとことか好きですね。テキパキしてて。お母さーんて言いたくなっちゃう。お母さんといえば、モリーナのお母さんが可哀想で仕方有りません。息子本人は優しくていい子なのにつかまっちゃうし、やっとでてきたと思ったら、今度はあんなことになっちゃうしさぁ。主役の二人は、それぞれ生きたいように生きれたように感じたので良かったのではないでしょうか。
ショウガ焼きさん 8点(2004-01-28 05:35:35)
別のページへ
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 36人
平均点数 7.19点
000.00%
112.78%
212.78%
325.56%
425.56%
512.78%
625.56%
7513.89%
81130.56%
9822.22%
1038.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
chart

【アカデミー賞 情報】

1985年 58回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ウィリアム・ハート受賞 
監督賞ヘクトール・バベンコ候補(ノミネート) 
脚色賞レナード・シュレイダー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1985年 43回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ウィリアム・ハート候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ラウル・ジュリア候補(ノミネート) 
助演女優賞ソニア・ブラカ候補(ノミネート) 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS