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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1395
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  一分間タイムマシン(2014)
あまりに短い尺なのでネタバレなしにします。アイディア一発(誉め言葉です)のウィットに富んだ小粋な小品。たった5分余りの短な尺とは思えない濃さを味わえました。作り手のセンスの良さが光る佳作。ピンポイントで好みの作品に9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-17 14:06:11)
2.  1922 《ネタバレ》 
全編通じての重苦しさ、不快さ、決して感情移入致しかねる登場人物の心理と行動。如何にもキング作品の実写版といった風情です。  1922年当時のアメリカ、ネブラスカ州の家族観や社会的背景等々について、ほぼ無知と言ってもいいであろう自分としては、妻に突き放された男の苦悩や悲哀、怒りといった感情は理解出来ず、恐らくは日頃から「かかあ天下」的な家庭であったと思われるジェームズ家における夫婦関係や親子関係も推察し難いものがあります。  端的に言えば感情移入不能。え?それで離婚?それで殺す?息子巻き込むの?刃物で殺すの?井戸の埋め戻しってバレバレじゃない?全てにおいて感情移入出来ませんでした。(個人的には牛を巻き込んだことが地獄行き確定の最悪の罪)  ところが、観続けていくと何やら心境に変化が。キング作品の常と言いましょうか、滅茶苦茶胸糞悪いのですが何故か思いを馳せてしまう。いつの間にか主人公に対して悲哀の念を感じてしまいました。ある種の同情なのか、感情移入とは異なる疑似体験的な心理なのか。理由はどうあれ罪は罪。単に犯罪者である主人公なのにどこか哀れに思えてしまう。  人生の選択は誰にでも常に付き纏うものだと思いますが、たった一度の選択のミス(極めて重大なミスではありますが)が彼の人生のみならず息子や息子の恋人、そしてその家族へとその影響が連鎖し、不幸の構図が出来上がって行く。恐ろしいことです。  ラストシーン。彼は自死したのか?それとも既にほぼ崩壊していた精神が感滅的に崩れ去ってしまったのか?いずれにしても、その先に待っているのは地獄ということですね。  重たかったなぁ。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-01-14 14:33:49)
3.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス 《ネタバレ》 
類似作は多々あるものの、これぞ本家エメリッヒさんによる続編。期待通りの前作のテイスト踏襲、SF大作と言うと語弊があるでしょう。空想偽科学人情大活劇とでも言いましょうか。  決して否定的な意見ではありません。実際純粋なサイエンスフィクションとして観ない限り実に面白いです。荒唐無稽の極み、命の重さは脇に置いておいて、兎に角派手にやらかして観客が大盛り上がりすることを大前提に置いた作品。あくまでも作り物なんだから、あのビル破壊して何千人とか、あの橋破壊して何百人とか、大真面目に人の死に様を想像したりしたらダメなのです。確かに街は破壊され、戦闘機は撃墜され…ているように見えますけれど作り物なのです。誰も死んじゃいない。  こういうものはフィクション中のフィクション。フィクションの極み。人間ドラマだって中心人物たちを美化していればいいのです。ヒーローとヒロインさえ生き残っていればハッピーエンドなのです。そういったことを軸にしてどこまで面白く肉付けしているのか。本作のような作品は、そこが評価ポイントだと思っています。流石にやり過ぎ感は否めませんが、本作は一本筋が通ったSFスペクタクルとして大いに楽しませてくれました。  とか言いながら、こちらのサイトではレビューを書いていませんが、前作はアメリカ万歳があまりに鼻についてあまり評価出来ませんでした。20年経つと我ながら寛容になったと言うか丸くなったと言うか。今だからこそ楽しめたのかも知れませんね。レビューは書いた時点での正直な感想を書けば良いとは思いつつ、やや自粛して7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-16 15:54:08)
4.  イコライザー THE FINAL 《ネタバレ》 
第一弾は衝撃的に面白かった。第二弾は前作を踏まえたがために少々トーンダウンした。では、邦題では副題に「THE FINAL」と冠する本作は如何に?期待感十分に公開初日の1回目にて鑑賞しました。  舞台はイタリア。冒頭から容赦ないイコライザーぶりを発揮するも、その優しさがアダとなって重傷を負ってしまうマッコール。絶対的無敵ぶりを発揮し、戦闘不能になることなどなかった過去作とは大いに異なる展開。そして、傷が癒えるまでの戦えない時間が彼の生き方を変えて行く。今までも安らかな時間に充たされることはあったものの、それは決して長く続くものではなかったが、イタリアのその小さな町は、彼に永遠とも思えるような平穏な時間と場所、そして何よりそこに住む人々との心の交流を与えてくれる。そして、やがて始まるその町とそこに暮らす善良な人々を守るための最後の戦い。その勝利が彼に本当の平穏な日々を与えてくれる。  目の前の悪は滅ぼせても、摘んでも摘んでも悪の芽が絶えることはなく(実際「4」に繋がるような布石はないことはないです)、再び彼が戦いの場に戻らなければならない時が来るかも知れませんが、3部作完結編として見応えのある1本でした。  それにしてもダコタさん、あなたあの人たちの娘さんだったのですね。うん、だったら中途半端な登場のような?4作目を期待してやみません。  究極のお節介にして究極のお人好し。賛否両論は当然ですし、必ずしも賛同出来ない点も多々ありますが、個人的にはこのぐらいの勧善懲悪が大好きなので7点献上します。
[映画館(字幕)] 7点(2023-10-14 22:36:17)
5.  イコライザー2 《ネタバレ》 
前作は「一体何者?」という状況で物語が進みながら、やがて正体を現すというスタイルに上手く纏まっていましたが、本作は明確に続編なので素性が明らかになった上での物語。どうやって主人公を見せるかはかなり難しい選択だったと思います。結果は…残念ながら微妙なところですね。聞けば、デンゼルさんは「続編」モノに初出演だったとか。確かにそんな気がします。なので、少々残念な初続編出演になってしまったように思えます。  冒頭のアクションシーンが必要だったかどうか微妙。女を薬漬けにする一見エリート若者風の男たちへの制裁と、画家志望の青年に救いの手を差し伸べギャングのアジトに踏み込んだ際の行動のバランス感が微妙。敵役は腕利きの元CIAエージェントたちのはずなのにアッサリ殺られる手応えのなさ。前作のロシアンマフィアに比べて小粒過ぎな感は否めない。そもそも雇い主のラスボスは出て来ないし。などなど、全編通じて微妙な展開の連続です。  相変わらずの無敵ぶりや有事に備えた自宅の危機管理ぶりとか、「一度しか殺せないのが残念」の言葉通り仮令元同僚であろうと容赦なく痛めつけ苦しめながら始末していくところはなかなか爽快でしたが、前述のとおりの微妙さのオンパレードが面白さを半減させてしまっているのが残念でなりません。  近く「3」がファイナルとして封切られますが、是非観に行きたいと思います。どうか失望させないでいただきたいものです。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-01 12:22:18)
6.  インターステラー 《ネタバレ》 
この極めて有名なSF超大作を、とあるきっかけで恥ずかしながら今回初めて鑑賞しました。皆さんのレビューの全てを読破することなく書かせていただくことをお許しください。  総じて言えば、作品としての長さを全く意識させられない優れたSFエンターテインメント作品、或いはスペクタクル作品だと思います。3時間近い長尺ながら、殆どテンションが途絶える間もなく一気に進められていく展開、ストーリーテリングには脱帽です。  監督御自身も「2001年」へのオマージュといった意味合いのことをおっしゃっているようですが、「静」の「2001年」、「動」の本作、或いは、哲学的な解釈の元に製作された壮大なスペースオデッセイである「2001年」、物理・科学の原理原則を盛り込みつつ「愛」をモチーフとしたヒューマンドラマである本作、というような対比も出来るのではないかと思いました。共通しているのは「大いなる存在に導かれて進化していく人類の未来」を描いた作品と言うことでしょうか。  最も印象的だったのはラスト近くに登場する四次元空間。時間が並立する(パラレルワールドが集中している?)空間の存在は、この物語が決してタイムパラドックスのような矛盾が生じることのない理論に基づくものであり、個人的には大いに賛同できる部分でした。  基本的にはエンターテインメント作品と思いますので、超が付く程のピンチを次々と奇跡的にクリアしていく展開はスリリングで大いに楽しませていただいたのですが、強いて疑問を言わせていただくならば「地球環境が壊滅的な状況となり人々が食糧確保のために農業に勤しんでいる」というそもそもの設定に寧ろ非現実的な印象がありました。ありがちかも知れませんが、やはり壊滅的な結果をもたらす争いは避けられないような。  加えて、相対性理論や量子力学など本来であれば相当高度な理論に繋がるキーワードが多々登場するものの、平易な解説は(ある意味当然かもしれませんが)省略されている為、その部分で置いてけぼりになる人も多いのかなと。  とは言え、高評価も素直に頷ける良作であることは間違いないですね。9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-02-13 15:37:16)(良:1票)
7.  イグジスツ 遭遇 《ネタバレ》 
POVによって描かれる作品は数多かれど、元祖的なヒット作である「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の共同監督の1人であるエドゥアルド・サンチェス監督の作品ということで期待度高めで鑑賞しました。  全体を通してそれ程激しくない適度な緊張感。早々に登場するビッグフット(?)は、暴力的ではあるものの目を覆う様な惨劇には至らない。実に無難に纏められていて、決して退屈することはないと思います。  がしかし、例によって全く感情移入出来ない登場人物たち。危機管理能力もしくは生存本能の欠如。根拠もなく繰り返す「大丈夫だ!」の一言。決して勇敢とは言えない無謀な行動。イラつくばかりです。  そしてラストシーン。「挑発しなけらば襲って来ない」らしい相手に対して挑発しっぱなしで冒頭から死亡フラグ掲げっぱなしのお兄さんが、漸く挑発をやめて死を覚悟した途端に去って行く実に物分かりの良い怪物。あれ?子どもの仇はとらないの?あっけな過ぎるエンディング。  場面ごとの演出等は流石元祖POV!と言いたくなるものもありましたが、観終わってみると何も残らないような残念な作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-14 00:03:22)
8.  イグジット14 《ネタバレ》 
長きに亘り生贄によって命を繋いできた母親と、母親のために生贄を求め続ける息子。生贄の犠牲者は、ある者は命を奪われ、また、ある者は生きたまま鏡の中に閉じ込められる。そして、息子は新たな生贄を誘い込むために架空の14番出口の標識を置く。  都市伝説的なストーリーですね。特に斬新とも言えない内容ですし、恐さも今一つといったところか。主役の4人の大学生は、男子はありがちなお馬鹿キャラ。到底感情移入出来ません。それどころか、初っ端から死亡フラグが高々と掲げられていて全滅を予感してしまいます。  また、サイドストーリー的に三角関係的な男女関係を挿し込んでいますが、そのエピソードが本筋に絡んで来ない。それを語るのだったら、もう少し怖さの演出の方に力を注いで欲しかったところです。  そして、最後に登場してあっさり退場する父親キャスト。我が子からSOSの電話を受けて急行したものの、着いた時には時既に遅し。それどころか自分まで犠牲に。この父親キャストって必要だったんでしょうか?   いずれにしても、登場人物にイラつかされるばかりで全く恐くないホラーには辛めの3点献上です。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-12-12 23:48:17)
9.  インヘリタンス 《ネタバレ》 
如何にも裏の顔がありそうな権力者の死。父と対立し正義の道を突き進む娘。遺された謎の鍵。そして裏庭の隠し扉。そこから広がる秘密の地下室。その暗がりに佇む一人の男。これだけ魅力的な要素が取り揃えられていれば、そりゃもうワクワクして観てしまいますね。  30年間も幽閉されていた男の口から語られる亡父の真実。信じたくないけれど信じざるを得ない状況に追い込まれて行く娘。父の裏の顔を改めて知り、葛藤する正義の道を歩み続けて来た娘。  彼女は男の語る話を信じ、贖罪の念に駆られ男が望む以上の代償を払う。そして、彼女は重い荷を背負いながら人生を歩むことになる。  でも、このままじゃないだろうな。ほら、友人の刑事に頼んでいたことがあったでしょ?その答えが届き、状況は急転直下。  そりゃそうでしょ。男が遠い異国に旅立って目出度し目出度しの訳ないでしょ。  絵に描いたようなどんでん返し。既視感あるな~。ある意味、最後には正義が勝ったということで。お天道様はちゃんと見ているんだからね。この先どうなってしまうのかはご想像にお任せ、というエンディングですね。  いろいろと納得いかない展開はあるものの、その辺りはサスペンスあるある、ミステリーあるある、ホラーあるある、ということで良しとすれば、正直なところ殆ど意外性はありませんが、演出の妙、脚本の妙もあってスリリングな展開を楽しめます。  ただ、本邦の2時間サスペンスドラマと比較するに、作品によっては2時間サスペンスの方に軍配が上がる場合もありそうな物語。ハリウッド作品ということでキャスティングも含めて過剰に期待してしまうと思わぬ肩透かしかも知れませんね。  そんな印象もあって6点献上に留めます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-04 15:43:25)
10.  イコライザー 《ネタバレ》 
予告編で大いに期待して観た作品。うん、期待どおりだった。ひさびさにカッコいいワシントンおじさんを見させていただいた感じ。復讐モノはいいな。主人公のやってることが少しばかりヒドクたってOKな気分でいられるし。てか、ヒドイ方が溜飲下がるし。あぁスッキリ♪ あ、細かいこと言わないって条件付きですけどね。  (追記) 第三作が封切られるにあたり、第1作、第2作と連続して鑑賞し直しました。やはり、本作のマッコールは良いですね。ヒーローとしての姿が逞しく美しい。無敵は無敵でなければいけません。お約束のピンチは不要。なので、ラストのホームセンターでの戦いの中で、唯一巨漢の相手に苦戦するのはイマイチ要らないです。手こずる理由が解らない。割れた鏡を武器にしないでもいいでしょ。そこだけが不満です。とは言え当初の8点献上は維持したいと思います。やはり爽快。よくよく考えるととんでもなく残酷な物語ですが爽快。第2作は個人的には少々不完全燃焼だっただけに最新作に期待します。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-14 11:01:20)
11.  イノセント・ガーデン 《ネタバレ》 
ひとことで言えば映像美に拘ったサスペンスホラーかな? 皆さんのご指摘どおり、先読み可能や既視感は否めず、決して練り込まれた秀逸なサスペンスという感じではないです。とは言えそれを十分に補うだけの魅力を感じる作品であり、評価は分かれますね。 殺人者の血筋とその目覚め。愛する娘を呪われた血から遠ざけるべく、狩猟による快楽に誘い続けた父。全てを知りながら心から真実を受け入れられずにいた母。そして、自らの運命に心のどこかで気付いていた娘と、目覚めを待ち望んでいた叔父。ダークで救いようのない世界…。 日々報道される事件事故を思えば、これは実はどこにでもある現実をデフォルメしただけなんだろうなぁ、などと思ってしまう今日この頃です。あぁ恐い。 ちなみに、原題より邦題の方が少しだけ良いかも。イノセントと言い切ってしまうことがまた恐いけれど。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-04 14:29:00)
12.  陰謀のスプレマシー 《ネタバレ》 
二転三転するストーリーに翻弄される、ってほどでもないけれど、十二分に楽しめるサスペンスドラマです。主人公のお父さん、冒頭では切れ者の技術者って感じなんだけれど、ヒットマンに襲われたりするうちに少~しずつ本来の姿を現していく。この親父、タダもんではないな、ってのは結構早くに判るけれど、この事件の中でどんな位置づけにあるのかは中盤以降まで判らない。うまく纏められた脚本じゃないでしょうか。 地元警察もCIAも結構トロかったり、エイミーがお父さん顔負けの活躍をしたり、ラストには偶然にも生き残るお父さんなど、お約束的ご都合主義は随所に見られますが、上質のエンターテインメント作品として仕上がってます。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-08 15:58:44)
13.  インシディアス 《ネタバレ》 
微妙の一語に尽きます。実にオーソドックスなホラー。物語も演出も、新しいものを期待していると裏切られてしまう。とは言え、無難なものを無難以上に纏め上げていて、何一つ残らないけれど、退屈することなどない。その中でも、まぁ幽体離脱体質の親子ってのは新しいアイテムかな? いずれにしても、当たり前かも知れないけれど、受け付けない人には全く受け付けてもらえない作品ってとこでしょうか?
[DVD(字幕)] 5点(2012-10-08 00:34:56)
14.  インセプション 《ネタバレ》 
ちょっとばかり遅れを取ってしまいましたようで、皆さんの膨大なレビューは全部読めてません。ゴメンなさい。  これは傑作だと思いますよ、素直に。夢や死生観や時間を扱った作品は、最早数え切れないぐらいにあると思います。映画だけでもそんな状況なんだから、小説やら絵画やら、ありとあらゆるジャンルの作品を並べてしまえば途方もない数になりますよね。勿論、だからと言って何でもありというわけじゃありませんが、この作品、断片的にはどこかで観たようなカットやら台詞やらが気にならないわけでもないのだけれど、トータル的には素晴らしい纏まりを見せていると思います。よくぞ破綻することなく纏め上げた。間違いなく賞賛に値します。  ストーリーとしては単純。ライバル会社を潰すために若社長を洗脳する、ってだけですからね。でも、その単純さこそが、この作品の複雑な展開を理解可能にするのに寧ろ必要な訳で、このテーマで複雑なストーリー展開を盛り込んだら、観客は置いてかれてしまって訳が解らず、それこそ「設計者」の「迷路」に入り込んでしまうというものです。だから、このくらい解りやすくてシンプルな物語でOK。それでこそ複雑な作品世界が生きるというものです。  重層化した夢の世界。そこの住人たちは、夢を見ている本人の深層心理を具現化したもの。夢だから何でもありのようでいて、夢の作者の観念世界はある意味良識の世界。だから意図しない限り、とんでもない状況になることもなく(サイコな人の夢だったら大変でしょうけれど…)、極めて現実的に事は運ぶわけですね。そして、その幾重にも折り重なった世界を自由自在に策を巡らしつつ闊歩する主人公たちのカッコ良さ。ひさびさに満足しました。  ちなみに、香港のパン兄弟の作品に「リサイクル」というホラーがあるのですが、そこに描かれている世界観、と言うか「向こうの世界」の表現の仕方と、ある意味共通しているテイストを感じました。テーマは相当違いますけどね。
[DVD(字幕)] 10点(2011-05-05 12:20:43)
15.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 
ジム・キャリーの作品をひさびさに観ました。彼独自の濃い芸風を期待していると、ある意味裏切られます。でも、それは良い意味での裏切りであって、その抑えた芸風(それでもかなり濃いかも)だからこそ心地良い時間が流れていきます。 勿論、作品もテーマ自体も好感が持てるものですけれど、出演陣の一人ひとりが皆善人。お約束的な主人公の痛い場面や危機一髪場面も殆どなく(てか、あったとしてもあっさり解決)、そして、それが物足りないのかと言えば決してそんなことはなく、ストレスなく物語は展開していきます。 ジム・キャリーのキャラクターに適度に依存しつつ、とても真面目に創り込まれた良心的作品ですね。  追記。ヒロインがボーカルをつとめるバンド「ミュンへハウゼン症候群」がいいですね。ポップなリズムに辛辣な歌詞、彼女の可愛らしさとのミスマッチ。ファンになりそうです。バンド名が作品のテーマと重なって意味深ですが…。  追記2。確かに、本作品でのテレンス・スタンプは「SAW」シリーズのトビン・ベルに似てるかも…。
[DVD(字幕)] 8点(2010-11-22 00:49:17)(良:2票)
16.  イングロリアス・バスターズ
いや~面白い!流石のタランティーノさんですね。 よくよく考えると残虐極まりないシーンがてんこ盛りですけれど、何故かスタイリッシュでカッコいい。人殺し映画をカッコいいなんて言っちゃいけないんでしょうけれど、極上のエンターテイメントに仕上げてます。 そういう意味では危険な作品。でも、タランティーノさん、また作ってくださいね。
[DVD(字幕)] 9点(2010-08-01 20:07:14)
17.  1408号室 《ネタバレ》 
キングの作品の映画版はハズレが多いですけれど、これは及第点。比較的映像化しやすい内容なのかもしれません。 好奇心の塊の主人公が半ばなめてかかって禁断の部屋に入ったものの、その恐怖が本物と知るやどんどん追い詰められ、ところが最後には自らの心に巣食っていた恐怖と言うか後悔の念というか、つまりは自分自身に打ち勝ち、恐怖の海から見事に生還するといったお話。主人公の心の動きが丁寧に表現されてます。 ただ、ワタシ的にはあまり印象に残らなかったなぁ… キャスティングが豪華過ぎたかな?もっと地味な俳優さんたちが演じていたら、恐怖がリアルだったかも、などと考えてしまいました。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-08 01:35:01)
18.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
面白いとは思います。でも、疑問が解けない。てか、もう少し説明が欲しい。 そもそもインサイドマンは誰?別に公開しないでもいいからヒントぐらい欲しいな。それともヒントは既に出てる?ラストの迎えの車の後部座席右端の男?いかにも帽子がヒントっぽいけど。でも、だとしたらいささか不親切では?それと、ダルトンのビデオは潜伏中に撮ったってこと?何のために?結局、その辺りを考えさせるのも作り手の目的なのかな? 全体的にその手の謎(って言っていいのか分からんけど)が多過ぎて減点ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-03 20:03:45)(良:1票)
19.  186 感染大陸 《ネタバレ》 
意気込みは解るんですけれど、どうにも退屈。予告編のイメージとの乖離が原因かもしれないけど。 一応主人公がいて、主観映像的表現方法(2001年作品だから製作当時はまだまだ斬新だった?)&インタビュー形式でお話は展開していくんですけど、他の主観映像作品のいくつかと同じように、カメラマンがウザい。いや、ここでは主役(監督?)も大いにウザい。使命感が鼻につくというか。 そうやって不満が高じていくと、そもそも何でコレラ?みたく、いろんなところでケチを付けたくなってしまいます。 自主制作映画の標準レベル程度としか感じられず、低評価でゴメンなさい。
[DVD(字幕)] 3点(2009-10-26 01:12:58)
20.  硫黄島からの手紙
あまりテレビでは映画は観ないのですけれど、ついつい惹き込まれてしまった作品。遅れ馳せながらの投稿です。既に皆さんのレビューで語り尽くされた感もあり、あっさりと一言。 受け取り方によって良作とも凡作ともなってしまいますね。それは皆さんのレビューで一目瞭然。日本人として余りに繊細な部分を米国人が描く。もうこれだけで斜に構えてしまう方もいるでしょう。それは否定しませんし、あくまでも母国に対しての感覚・感情の問題ですから。 私としては、当時の日本という国に、少なくとも批判ではなく愛情を込めた眼差しをもって見てくれている、そんな空気を感じたので、敢えてディテールへの不満は触れないことにします。良作ですね。
[地上波(吹替)] 8点(2009-09-27 10:33:38)
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