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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1395
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  サラリーマン・バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
何やら既視感のあるシチュエーション。箱様の建物でもなく、地下室でもなく、離れ小島でもなく…鉄壁の要塞化したオフィスビルが舞台のサバイバル。  出勤したらいつになく厳重なセキュリティチェック。そこで気付けよ!と思う間もなく一気に軟禁状態に。お約束のように響き渡る天の声。否、この場合悪魔の囁きか。既視感あります。  悪い冗談かと思いきや早速見せしめの如き犠牲者が。しかも狙撃ならぬ自爆死。埋め込まれたチップは超小型爆弾なのね。これまた既視感。  正直なところ誰が誰だか区別が付きにくい状況で死亡フラグが連立して行く。そしてお約束どおりに裏切り者が登場。  などなど、全編通じて(エンディングも含む)既視感のオンパレードです。が、だからこその面白さもある訳でして、スピーディな展開、誰が死んでも不思議ではない状況(実際、流石に「え?死んじゃうの?」的な人物も)、決して退屈することなどなく一気に楽しめました。  とは言え、(実際の予定は知りませんが)シリーズ化に向けて意欲満々的なエンディングはどうかなと。本作限りで完結!という意気込みを感じたかったというのが正直な感想です。  ちなみに、邦題はストレートですね。必ずしも「バトル・ロワイアル」しているとも思えませんが。少々内容が分かりにくい原題の方が、謎めいていて良いような気がします。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-04 16:39:13)
2.  最終絶叫計画5 《ネタバレ》 
ひさびさに鑑賞しました、「絶叫計画」シリーズ。  下品です。相変わらず下品。下品の極み。でも笑ってしまう。最後まで観てしまう。笑ってしまった段階で作り手の術中にはまってしまっているのですね、多分。  各シーンがどの作品のパロディなのかぐらいを考え、他は何も考えずに暇つぶしするには最適の作品。テーマとかは無いに等しいし考える必要もないでしょう。  そうは言いつつも、この手のおおよそ邦画ではあり得ないタイプのお下劣な作品は実のところ大好物。ですが、子ども(とりわけ赤ちゃん)乱暴扱い表現はやっちゃいかんという自分なりのポリシーみたいなものはあるので、その分減点して5点分笑わせていただきました。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-26 13:52:09)
3.  search #サーチ2
前作を観た時、確かに面白いけれど柳の下に二匹目は居ないだろうなと思ってしまった私。撤回します。甘かった。これは前作を凌ぐと言っても決して過言ではない面白さ。と言うか前作以上にスリリングで意外性に富んだ素晴らしい脚本ですね。数々の伏線も漏らさずキッチリ回収。脱帽ものでした。  前作を観た時、喋ってる分の字幕とPCのディスプレイに表示されている英語の訳文が横書き縦書き乱れ飛び、目が疲れて大変だったので今回は吹替え版で観てみたのですが、私のような英語不得手な方には吹替え版をお勧めします。それでも理解力が衰えつつあるお年頃の私、リプレイしないと追い付けない場面もあったりして。なので、個人的には毎回入れ替えの昨今の映画館では鑑賞不適な作品とも言えそうです。  次作があるかどうかの情報を知らないのですが、前作と今作ではスタッフが巧みにローテーションしてこの出来栄え。是非是非再度の チャレンジを望むところです。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-04-06 19:24:51)
4.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
遅れ馳せながら鑑賞。前作と比べて少なめのレビューながら、良い点もそうじゃない点も概ね皆さんに語り尽くされた感がありますね。私は肯定派、支持派です。思いっきり楽しませていただきました。  いきなりでまさかの精鋭部隊?捨て駒作戦、キッチリ始末したと思ったら実は味方だったというブラックジョーク、サメやらネズミやらイタチやら動物たちの大活躍(サメはハイブリッドだしイタチは活躍の予感だけですがw)、レトロでサイケなラスボスの大暴れ、前作同様ハーレイ・クインの魅力爆発等々、やや長尺にも関わらず中だるみ皆無でラストまで惹き付けられっぱなしの上にエンドロールにはオマケが2個。良い意味でおなか一杯になりました。まさに「ゴチソウ」でした。  強いて言わせていただければ、トリ馬鹿のワタクシ的には冒頭の小鳥ちゃん受難(後で仇討ちしてもらえるけど)と少し後の鳥カゴ放火シーンがNGですが、人の命を思いっ切り軽視している本作では全く聞いてもらえない意見ですね。  次回作やスピンオフに期待せずにはいられない快作に9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-05 11:32:06)(良:2票)
5.  search サーチ 《ネタバレ》 
正直なところ、冒頭のPC画面のみによる語り出しには抵抗を感じました。日頃からスマホよりPC中心にネットライフに勤しんでいる自分ではありますが、他人が操作するPC画面では字幕を見る余裕もなく展開してしまい追い付くのがやっと。もし映画館で観ていたら酔ってしまったかも。そういう意味では、熟練の映画ファンの方であっても、PCはイマイチ馴染めないという場合にはオープニングで「NO!」かも知れませんね。  ただし、本作独自のその手法に慣れてしまえば寧ろそのスピード感が心地良く、いつの間にやら作品世界に没入していました。一種のPOVとでも言いましょうか、アイディア一発勝負のこの演出方法は、二番煎じ三番煎じとなると上手く行かないような気がしますが、こと本作においては大成功と言って良いかと思います。  もっとも、PCやスマホの技術が今も尚日進月歩の現代においては、近い将来には極めて懐古的な作風になってしまうことも確かでしょう。旬のうちに楽しむのが正解かと思われます。  そして肝心のストーリーですが、個人的にはヴィックの行動に十分意外性を感じて驚けましたし、マーゴットの安否についてのサプライズ的展開もさり気なく挿し込まれていて良かったと思います。ミステリー、サスペンスとして見応えを感じました。スケープゴート的に登場する娘の叔父やネットフレンドへの疑惑も上手く盛り込まれていたと思います。尺の短さ故に深味という意味では物足りなさがないこともありませんが、逆に展開が早くて大いに惹き込まれました。  まさに、観た後素直に「面白かった!」と言えた佳作に8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-21 11:03:28)
6.  ザ・キラー 《ネタバレ》 
冒頭に延々と続く病的とさえ思えるような殺し屋の哲学についての独白。完璧を求め過去の仕事も100%成功して来たと自負する孤高の殺し屋。ビジュアル的にもスタイリッシュでストイック。相当カッコいい。さながら「ゴルゴ13」の実写版かと期待させられます。がしかし、超腕利きのスナイパーとは思えないような凡ミス。難し過ぎるシチュエーションとタイミングで引き金を絞ってしまう。結果、高級コールガール?は哀れ犠牲に。そしてお仕事失敗。  そもそもターゲットの方も相当無防備。通りの向かいのビルの上層階の窓がずっとカーテンも何もない状態になってて、もしかしたら時折り人影だって見えてたかもしれない。せめてVIPの到着前にチェックするでしょ普通。更に、これからお楽しみだってのにカーテン開けっぱなし。撃たれて慌てて閉めてるし。入り口のガードマンその他手下たちは向かいのビルに駆け付けないし。そのくせ警察の対応は矢鱈早かったりして。  グラフィック・ノベルが原作だとしてもちょっと現実感が薄すぎると言うか肝心の部分の緊張感に欠けると言うか、だからこそ「コメディ」を感じさせられたかのような意見まで出てしまっているのですね。まぁ「殺し屋とはこうあるべき」というテーマではないのでしょうから少々詰めが甘くても良いのかも知れませんが、と言うか詰めが甘くなければ本作のその後のストーリーには繋がらない訳ですからこれで良いのでしょうけれど、何だかスッキリしない展開でした。  復讐劇も不安定感ありですね。情け容赦なく殺さなくてもいいんじゃね?みたいな対象を撃ち抜いたかと思えば、少なからず感情移入して願いを叶えて?しまったり、何よりラスボスをスルーしたのは何故でしょう?彼の言葉をまるまる信じた?これ以上の報復は無いと?隠れ家で彼女と幸せに平穏な生活を送れるとでも?  冷徹のようでいて失い切れていない人間性が時折り顔を出す情緒不安定な殺し屋が、愛に生きる道を選ぶまでの物語なのでしょうか?それとも、もっと深く人間の心を掘り下げることで人の生き様を描いた作品なのでしょうか?エンタメとして楽しむことは出来るものの、何か心に残るものがあるかと言えば微妙な作品でした。ビッグネームによる作品でなかったのなら評価はどうなっていたのでしょう?迷った挙句の6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-05 16:58:38)(良:1票)
7.  ザ・ウェーブ (2019) 《ネタバレ》 
大切な会議の前夜だからと同僚の誘いを確かな決意をもって固辞していたものの、妻とのすれ違いなんぞという日頃から繰り返している些細なことに開き直って結局は誘いに応じて夜の街に繰り出してしまった主人公。  そして、入るべきではなかった怪しげな店に入り、入るべきではなかったアブなそうな部屋に入り、会話すべきではなかった強面の人物と話し、貰うべきではなかったヤバそうなクスリに手を出し…まさに悪循環。絵に描いたような転落。  なんだかこうやって振り返ると、小心者のサラリーマンの悲哀を描いた悲喜劇みたく思えるのですが、実は結構ハイなトリップムービーとでも言いましょうか、謎の薬物で激しい幻覚の世界に飛び込んだかと思えば、まるで人生やり直しみたいなタイプリープしちゃったりと、一体どこからどこまでが現実なの?それとも全てがクスリによる幻なの?といった激しめのストーリー。  散々ドタバタした挙句、結局最後には良い人になりたくて死を望む?そして本当に(恐らくは良い結果を遺して)死んでしまって、死後の世界では自分を導いてくれた最愛のひと?に添い遂げることが出来ましたとさ。みたいな作品でした。テーマは何だったのでしょう?人は他人への思いやりをもって生きるべき、と言った人生訓と言うか道徳観念?なんか違うなぁ…。  決して面白くない作品ではないのですが、良く解らないと言うか、今ひとつ印象に残らない作品。限りなく4点に近い5点献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-27 15:21:01)
8.  ザ・スイッチ 《ネタバレ》 
これ、普通に面白いですね。残忍に殺しまくってるのに可笑しい。コメディって分かってるから冒頭のカップル惨殺シーンも引かずに見れちゃう。可哀そうだとか、痛そうだとか全く感じないです。  それは全体通して言えますね。「コメディ」という免罪符の下に、スプラッターと言うかスラッシャーと言うか自由に盛り込めていて、結構残酷でもマジなホラーと違って目を背けないで済んでしまう。ホラー系コメディ作品の他にはない魅力、楽しみ方とでも言いましょうか、ゾンビだろうがサメだろうが、コメディのエッセンスをふりかけるとグロければグロいほど残酷シーンが爆笑シーンに転じてしまう。そんなことが言えそうに思えます。  この監督さんの他作でも感じましたが、随所に光るウィットやお笑いセンスは特筆ものだと思います。個人的にはこの手のホラーが大好物ということもあって甘めの8点献上です。  ちなみに、原題も邦題も結構ストレート系ですが、原題の方がひと捻りあって作り手のセンスを感じます。原題直訳の方が良かったのでは?何と訳すか迷うところですが。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-10-25 15:17:45)
9.  サークル(2015) 《ネタバレ》 
所謂「不条理系シチュエーションスリラー」のようでいて、人間の内面に光をあてながらその本質について問うような社会派サスペンスでもあります。  何が何やら解らないうちに、ランダムに集められた50人もの老若男女が順番に殺されていく。殺されるにあたっては参加者相互が投票して対象を決めるようなシステムらしい。もしかしたら最後の一人は脱出出来るのかも知れないが、それは約束されたものでも何でもない。何故なら、主催者?は全く姿も声も現わさないから。  設定としては興味深いものがあります。物語が進んでいく過程では、利己的な主張をし続け他人の命を軽んずる者もいれば、集められた者たちが助け合うことで窮地を脱しようとする者もいる。それぞれの主張の背景には、社会的な問題が見え隠れする。  サークル上の人々には何らそこにいる必然性も蓋然性もなく、かといって偶然性のみによるものかと言えば明らかに第三者の意図が感じられる。そんな理不尽な状況にあって、分け隔てなく死が迫る中、人は何を考えどのように行動するのか?ただそれだけが繰り返される会話劇。漠然としたテーマを示しつつ決して結論には至らない。消化不良と言えば消化不良ですが、本来は舞台劇かと思わせるような淡々かつ延々と繰り返される会話からは、そこはかとない緊迫感や恐怖が感じられます。  ラスト、唯一の生存者が外界に戻された時に見たものは、同じく解放されたであろう人々と上空に浮かぶ強大なUFO。エイリアンに拉致されて何らかの心理実験?選抜試験?に強制参加させられていたということをほのめかしているのでしょうが、正直言ってこれは要らないカットではないかと思いました。ここまで観客に考えさせておいて、最後の最後に説明的(それもある意味陳腐な)になる必要があったでしょうか?  ポジティブに捉えれば先鋭的で意欲的な作品。楽しめましたし意気込みも感じられますが、ラストのカットに失望したので6点献上に留めます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-16 11:02:59)
10.  サメストーカー リターンズ(TVM) 《ネタバレ》 
「サメストーカー」シリーズ第3弾。三作目にして漸くサメ映画的にサメが登場します。(量的に過ぎないかも知れませんが)  とは言うものの、やはりサメは主役でも何でもなく、ストーカー男のペットに昇格といった感じです。ただ、最近ではサメが出ないサメ映画まで登場しているぐらいですから、これだけ登場頻度が上がれば十分サメ映画と言って良いのかも知れません。  さて、三作目ともなるとストーカー男の手口はマンネリ化して進歩しない、にも関わらず捕まらない、というのもどうかなとは思いますが、実際ここまで病んでいれば、と言うか元カノの幻影にとり憑かれていれば、同じパターンから抜け切れないということかも知れません。それに、考えてみれば前二作も含めてヒロインとの出会いは彼が用意周到に仕組んだものとは言えず、寧ろ偶然の産物、偶発的な事故ですし。  しかも、本作ではヒロインのコートニーが全ての始まりになっています。彼女が立入禁止の島に行きたがらなければ。彼女がデビッドを受け入れなければ。親友のキャットのことを信じていれば。等々。ヒロインは受け身的な被害者ではなく、自ら危機を背負いこんでいる訳です。  そして、一気に狂暴かつ極悪化するストーカー。決して死なないストーカー。罪を加速度的に重ねていくストーカー。でも、何かにつけて脇甘すぎ。流石にそろそろ捕まるかサメに食われるかしないと、惰性でシリーズが続いていきそうです。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-24 00:13:08)
11.  サメストーカー(TVM) 《ネタバレ》 
「サメストーカー」シリーズ第二弾となる本作。タイトルに恥じない、とまではいきませんがサメの役割が少しグレードアップ。タイトルのみの「サメ映画」とは言わせない感が少しだけ感じられました。ストーカーのダニエルことブルースはちゃんと?サメを餌付けしていて、手懐けているとまではいかないまでも、そこそこ獲物を得るための「道具」として利用し始めています。ただし、あくまでも「道具」であって「パートナー」あるいは「分身」とまでは言えないレベルです。とは言え、これならば「サメ映画」に一歩踏み込んだかと。  で、肝心のストーリーは前作「ビギニング」をほぼ踏襲。どうやら、この流れがシリーズを通じたものになりそうな予感です。  イケメン青年がサメの襲撃からヒロインを助ける→母親までもが彼にゾッコン→サメ以上のスピードで一家に大接近→彼の中で元カノとヒロインが重なって来る→元カノはボクのモノ、なのでヒロインはボクのモノ→そしてストーカーパワー炸裂→ヒロイン絶体絶命→ヒロイン(ある意味)サメに助けられる(今回は弟にも助けられる)  決して退屈はしません。時間の無駄などとは言いません。クオリティもまずまず。寧ろそこそこ、いや結構楽しめます。けれども、折角単純にストーカーものではなくタイトルに「サメ」を冠した本作だからこそ、という見所に欠けるのです。サメも無念?残念なサメ映画です。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-23 23:43:36)
12.  サメストーカー ビギニング(TVM) 《ネタバレ》 
まず始めに、本作を含む3作品の邦題は「サメストーカー」シリーズとして整理されていますが、少なくとも本作では、ブルースは確かに凶悪かつ狂暴な「ストーカー」ですが、彼自身は「サメ」でもなければ「サメ」使いでもありません。なぜ「サメ映画」として位置付けたかったのか?おそらく本作より少々サメ風味が強い第二作の方が先に日本デビューしていたので、本来の第一作である本作もサメ映画と位置付けざるを得なかったのではないでしょうか?  そんな疑念にかられながらも、恐怖のストーカーを描いた作品としては決してつまらなくはありません。否、面白いです。オリジナリティに溢れている訳でもなく、必要以上にストーカーが大暴れする訳でもありませんが、ここに登場する狂気はなかなかどうして恐い!昨今のニュースを見ていると決して絵空事ではないリアルな恐さを感じます。  そんな訳で、単純に言えばオーソドックスと言うか、世間に浸透しているストーカー行為のイメージを描いた作品だと思います。ただし、その背景にある歪んだ思考については深くは掘り下げない。あくまでも社会派サスペンスではなくシンプルにサスペンス。同時にタイトルに「サメ」とありながらもサメは主役でも脇役でもなく、こちらも掘り下げない。中途半端感は否めません。本国では人気作品でシリーズ化、ということのようですが、確かに特に強い印象は残らないまでも楽しめはします。それだけに、邦題タイトルの「サメ」って要るのかなぁ?と少なくとも本作においては感じました。  (追記) 書き忘れていました。観賞する前は、「サメストーカー」と言うぐらいだからストーカーの正体はサメで、喰いそびれた獲物(女性)を追い求め人間の姿となって彷徨う姿を描いたダークファンタジーだと思ってました。普通にストーカーを描いたサスペンスより、そっちの方が観たかったかも。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-23 23:14:11)
13.  ザリガニの鳴くところ 《ネタバレ》 
ミステリーあるいはサスペンスドラマという形を採っていますが、メインとなるのは謂れなき差別に苦しむひとりの女性の生き様を描いたヒューマンストーリー。  親に棄てられ、兄姉と生き別れながらも、この世に生を受けて以来彼女を優しく包み込んでくれて来たノースカロライナの湿地帯で独り逞しく生きるカイア。恋人との悲しい別れ、嘘で固めた顔で言い寄って来る傲慢な男による屈辱的な扱い、彼女を苦しめる更なる試練にも耐えながら、彼女の愛する湿地帯について独自の研究に没頭していた彼女は、或る日突然、彼女に言い寄っていた男の変死事件の容疑者として逮捕・勾留されてしまう。  彼女に手を差し伸べ続けて来た雑貨屋の優しい夫婦、幼少期から彼女を知り気にかけていながらも何も出来なかった老弁護士、そして若さ故彼女を愛し続けていながらも町を去ってしまっていた元交際相手。検察と町全体を敵にしながらも温かな人間関係が彼女を絶望から救い上げてくれます。法廷劇としては比較的ライトな雰囲気ですが、老弁護士の一言ひとことにはずっしりとした重みと胸をすくような鋭さがあります。  なぜ彼女自身は何も述べなかったのか?ラストシーンに至って驚くべき事実が判明するものの、真相が具体的に語られることはありません。真相はどうだったのか?含みを持たせるエンディングから、これで良かったんだ、という彼女の人生への賛辞が聞こえて来るようです。  単純なハッピーエンドではないし何が正義かという疑問を残しながらも、虐げられてきた一人の女性の人生にとって仄かな希望と救いのある物語。原作を読んでみたくなりました。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-13 20:26:23)(良:1票)
14.  サメデター 《ネタバレ》 
原題のひとつ「頂点捕食者」というのが本作のテーマに通じるようです。捕食行動をサメ目線で表現したかったのじゃないかと。あくまでも海の頂点捕食者はサメ。人間はそれを理解していない、みたいな。(この後は批判的に書きますが、基本的に本作のような作品を支持していますので誤解なきようお願いします)  けれども、観終わってみれば何とも意味不明な作品。冒頭の妙に長い、と言うか長すぎるダイビングシーンから嫌な予感が…。さりとて、続くビーチではいきなりのサービスカットでそれを忘れさせ、タイトルバックのヘビメタが「お、これは期待していいのか?」と思わせてくれたものの、そこまででした。  75分という短かめの尺なのに、つなぎ的なカットが長いことしきり。それで押されてしまったのか肝心のサメシーンはかなり少な目。登場しても泳ぐばかりで大口開けた捕食シーンは2カットぐらいかな、いやそのうち一つは魚を捕食してるし。  サイドストーリー的に進行するレジャー施設オープニングセレモニーは、机上論ばかりでパーティも施設も登場することなし。強気の腹黒そうな経営者はいきなりお亡くなり。男コンビと女コンビの二組の賑やかし出演者は只管滑り続ける。  極めつけはラストシーン。謎の爆発、大怪獣出現?そして出演者のお顔付きの長~いエンドロール。最後の最後に監督?の口元の大アップ。意味不明のまま忽然と終了してしまいました。ただただ唖然です。  この作品、クラファンで資金を募っていたということですが、もしかしたら資金の枯渇で終了?的なエンディングだったのかも。  ただその結果、よくよく考えてみればサメ映画の王道的な作品に落ち着いたのかも知れません。ある意味、オーソドックスな古典的サメ映画の雰囲気が感じられないこともありません。やっぱサメは海でしょ!みたいな。  ちなみに邦題は原題のダジャレアレンジ?それとも単純に「サメ出たー」というオヤジギャグ?ポスターのカタカナ文字に至っては最早私の理解を超えていて全く解りませんでした。  これぞサメ映画?だとしたら楽しみはまだまだ尽きない予感がします。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-07-05 22:40:08)
15.  サウスパーク/無修正映画版 《ネタバレ》 
元のTV版については未見。だからこの作品だけでの感想ですが、これは好きです。毒舌と言うか下品の極みと言うか、よりによって子どもたちがNGワードを連発するこの展開、正直楽しみ切りました。たまにはこういうのもいいじゃないですか。歯に衣着せぬどころじゃない台詞の数々。設定も展開も胸がすく思いです。そして散々下品と不謹慎の極みを重ねておいて最後にはホロっとさせる。いいですね~♪  ただ、あくまでもアメリカとカナダの関係性に依存していることで成り立っていることは否めません。製作後20年以上経った今現在の国際情勢。アメリカと某R国や某C国のネタとして作ってしまったら、間違いなく国際問題。経済制裁とかじゃ済まないです。  また、テロがらみの内容で宗教を持ち込んだりしたら製作スタッフはボディーガードなしで街を歩けないかも。あくまでも、アメリカとカナダのネタだからこそ成立しているような気がします。  とは言え、たまには倫理観も何もかなぐり捨ててこんな作品も観てみたい。大笑いさせていただきました。そしてホロリとさせていただきました。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-05-31 22:36:28)
16.  ザ・メニュー 《ネタバレ》 
少々説明不足と言うか投げっぱなし感のある作品ではありますが、サイコなシェフとそのスタッフvsいわくありげなセレブの客たちという構図の中で展開する、意味深な豪華メニューの数々という発想は新鮮でした。  説明不足や投げっぱなし感というのは、例えば既に他の方のご指摘にもあるように謎のドアの向こう側のこととか案内役の女性の放った言葉とか、どこかで回収するのかなと思っていたらそのまんま終了みたいな幾つかの場面や、もっと本質的な部分ではシェフのご乱心の根本部分が今ひとつ曖昧なところとかです。  ホラーやミステリーを数多く鑑賞されて来た方でしたら十分に想像可能な程度かも知れませんけれども、モヤっとしたまま終了してしまう方も多いかも、と思えました。もっとも、ある程度ご想像にお任せしますのでお楽しみください、という作品であれば個人的にはそれも良しとするところですが。  とは言え、ユニークな設定とレイフ・ファインズさんのパワフルなサイコ感、ニコラス・ホルトさんのイラつくことこの上ないKY感、そして集まったセレブな客たち一人ひとりの存在感には、最初から最後まで惹き付けられました。  とりわけヒロインのアニャ・テイラー=ジョイさんは、最初の場面ではCGかと思ってしまったぐらいにハッキリとした個性的なお顔立ちだなと思っていましたが、物語が進むうちに徐々にその美しさに見とれてしまいました。彼女がチーズバーガーに齧り付くのを見て、シェフが料理を提供する喜びを思い出したのも無理はないのかなと。  それにしても本当にこんなシェフがいたら、最早教祖の立ち位置ですね。スタッフは全て完璧にマインドコントロールされていて、自らの命を平然と差し出す。訪れた客たちまでもが、やがて抵抗することを忘れて従ってしまう。手放しの称賛は狂気と隣り合わせということでしょうか。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-28 15:47:51)
17.  サマー・シャーク・アタック(TVM) 《ネタバレ》 
登場人物が概ね危機管理能力皆無のお馬鹿さんキャラ。いくらコメディタッチだからって目の前で家族がサメに食われてヘラヘラしてるんじゃないっ!冒頭から感情移入不可能な状況に突入です。  そして、この妙に寒いコメディタッチがエンディングまで続きます。88分が長いこと長いこと。  登場人物が褒め称える湖が決して美しくないというのもテンション下がります。あの池で泳ぎたくないって。  まぁ兎に角緊張感がない。本来はホラーなのかも知れないけれど、やっぱりどう見てもブラック・コメディ。ただし、ネタの一つひとつが笑えないどころか腹が立つレベル。これは2点献上でも止むを得なし。  ちなみに、エンドロールのキャスト紹介。記憶にある中では初めてアルファベット順のものを見ました。メインキャストだろうとほぼエキストラだろうと平等この上なし。この拘りこそが製作陣のスタンスなのかな?
[インターネット(字幕)] 2点(2022-11-22 10:01:34)
18.  サンズ・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
まるでアウトドアやサバイバルが似合わない一人の女性とスーツ姿の男ゾンビのロードムービー。これは新しいですね。  頭空っぽ、やることなすこと見事なヘタレっぷり。そんなヒロインだから始めの30分ぐらいはイラつくことイラつくこと、まるっきり感情移入なんか出来ません。倒すチャンスは何度もあったのに、ゾンビを従え只管歩くモリー。  でも、時が経つにつれモリーの感情に変化が。砂漠の中、ゾンビと二人きりで歩く途方もない道のり。愛息チェイスとの想い出に浸りつつ、答えがないと解っていつつもゾンビのスモールに語りかけずにいられない。この辺りの彼女の感情の移ろいがしっかりと描かれてます。下品で如何にもお馬鹿なキャラでスタートしたモリーが、物語が進むにつれ時として美しく、時として可愛らしく見えて来ます。  命の恩人でもあるスモールとの悲しい別れを経てやっと辿り着いた空港なのに、結局はチェイスへの思いから独り残るという道を選んだ彼女。愛息の救出に向かうためクルマのキーを捜すべくゾンビが潜む部屋に入って行く時の力強さ。そして。チェイスを守り抜くという強い意志を抱きゾンビに立ち向かうラストシーンでは、逞しい闘う母親の姿へと変わっていきます。  ブリタニー・アレンさん、いいですね。ゾンビ・ホラーにヒューマンドラマを上手く組み込んだ佳作に7点献上します。  邦題の意味がイマイチ解らないのが残念です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-11-04 00:31:10)
19.  ザ・ゲスト 《ネタバレ》 
コンパクトに纏まったサスペンスの良作だと思います。  冒頭、題名よろしく訪れる謎の男。どう考えても怪しいけれど、愛息を失った母親にとっては息子代わりの存在感を放つ礼儀正しい彼を引き留めずにいられない。お約束どおり他の家族は彼への拒絶感を否めないながらも、彼の鋭い洞察力と的確な発言と行動に心を揺さぶられ、次第に心を開いていく。  いいですね。ここで予測されるのは、彼がサイコキラーで、こうやって家族に取り入った上で突如豹変し皆殺しにする、という展開ですが、この作品は違うんですね。まさかの軍が絡んだ秘密実験の被験者にして無敵の殺人兵器だったとは。意外でした。  前半部分の好青年にして無敵っぷり。後半に入ってからの無感情な殺人兵器っぷり。スピーディな展開なだけに若干説明不足に感じないこともありませんが、よく考えればキチンと辻褄が合っている。脚本の妙とでも言いましょうか。  唯一難を言うならば、そしてそこが一番の問題なんですが、それは彼が生き残ったこと。足の銃創は動脈を外れた貫通銃創、肩の銃創も急所を外している、背中の刺し傷もしかり、けれど流石に胸の傷はヤバいでしょ。何より、無敵の殺人兵器がド素人の女の子と男の子に背後を取られる訳ないし。そして息を引き取ったように見えたのは窮地を脱するために身に着けさせられた演技力?更に瀕死の状態で遺体を処理し消防士を襲い着替える?そしてこの後、どうやって脱出して傷を癒す?その後の生きる目的は?  ちょっと終盤にご都合主義が過ぎたかな?と。  とは言え、サスペンスフルでスピーディなエンタテイメントであることは間違いないです。そしてダン・スティーブンスさんカッコ良過ぎ。甘めの8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-12 10:19:50)
20.  ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷 《ネタバレ》 
「呪怨」のテイストを受け継いだ鉄板的幽霊屋敷怨霊憑りつかれ系ホラーですね。  脚本が清水崇氏ということで、短めの尺ながら丁寧にコンパクトに「呪怨」の世界を描き込んでいると思います。  が、しかし、ビジュアル的には見応えを感じるものの、全編を通じてほぼお約束どおり、意外性のない展開になっています。先読みが出来てしまうので、恐怖描写によるショックや驚きが感じられません。  4つの関連するストーリーが時間軸を入れ替えながら展開していくあたりは、綺麗に纏まっていてオリジナル「呪怨」を髣髴させられるのですが、意外性のなさが足を引っ張ってしまっているような気がします。  ハリウッド版「呪怨」シリーズのリブート作品という位置付けのようですが、「リメイク」ではなくて「リブート」ならではの新たなエッセンスが欲しかったところです。  それにしても、日本の怨霊がなんで海を渡って付いて来てしまったのでしょう?冒頭に出て来る日本の家屋に憑いている怨霊だったら、足を踏み入れた者に付いて行くのではなくその場で憑りついて帰国させないんじゃないかなぁ?怨霊が海外出張して他国で営業して販路拡大ですか?なんだかなぁ…。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-07-02 00:45:49)
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