41. 新・刑事コロンボ/幻の娼婦<TVM>
《ネタバレ》 新・刑事コロンボになって3作目、ようやくまともなエピソードに巡り合えた気がする。 ネームバリューのあるオールドミス、隠れて浮気している恋人の口から出た自分への侮辱、そして女は化ける…この最初の設定はとても面白いと思う。 セックスカウンセリングが舞台ともあって世間では、このエピソード、賛否両論ではあるが、トリックの解明ばかりでなく、男と女の単純な心理描写がよく描かれていて、昔のコロンボに通ずるものがある。 しかし、新シリーズになってからというもの、毎回コロンボはいきなり犯人の前に出くわし、もうすでにコイツが犯人だということを前提に捜査を進めているようでならない。 加えてコミカルなシーンが多すぎて、肝心の捜査シーンがカットされているので、いつもコロンボと犯人は相棒のように一緒にいるようにもみえるのが残念。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2010-10-24 04:02:26) |
42. 新・刑事コロンボ/狂ったシナリオ<TVM>
マンネリ感は否めない。ここまでくると「古畑任三郎」と同じレベル。 コロンボは登場シーンから犯人が誰なのかわかっていたかのようだ。 まるで犯人はお前だというかのようなコロンボのセリフの数々。 私が思うに、「刑事コロンボ」の面白いエピソードの共通点はコロンボが犯人に会いに来る回数は3、4回がベストだ。 犯人に何度も訪れるコロンボ。あちこち落としてある被害者の私物…。 正直疲れた。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2010-10-14 22:58:53) |
43. 新・刑事コロンボ/汚れた超能力<TVM>
《ネタバレ》 被害者と加害者が同じ刑務所にいたという過去をアメリカ軍やコロンボが最初に調べていないというのは、どうも納得がいかない。その刑務所暮らしをしていた二人が出所して超能力者やマジシャンになった経緯、そこに何の繋がりもない。 超能力とか科学技術なんてものは年々新しくなっていくものだから、ネタとして使われると作品自体古臭いものに変わっていく。その古臭さをなくすには、やはり超能力はインチキという結末でなければならないのだ。 ラストシーンで犯人に少しでも良心があればコロンボはギロチンで首が落ちていたはず。 それにしても、これだけの証拠(推理?)で第一級殺人というのは腑に落ちない。私の理解力がないからだろうか? [CS・衛星(吹替)] 5点(2010-10-08 00:11:07)(良:1票) |
44. ジュリア
《ネタバレ》 本サイトで高評価だったので期待したが、展開に起伏がないし、何を訴えたいのか全く伝わってこない作品だった。 クリント・イーストウッド主演の「ファイヤーフォックス」と同じく、本作はモスクワで反ナチス運動をしている幼馴染のジュリアにたどり着くまでがメインストーリーだが、冒頭の、なかなか本が書けない主人公の葛藤や成功など、本筋に必要ないエピソードが多すぎる。 ジェーン・フォンダは、まるでファッションショーのように衣装替えが多かったが、それが返って、1938年の舞台設定の雰囲気をブチ壊している。 ジュリアに逢って、自分の産んだ子を探してほしいと頼まれる主人公リリー。 しかし、いかに戦争が始まったとはいえ、この結末は酷過ぎると思う。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-05-20 01:59:18) |
45. シャーロットのおくりもの(2006)
《ネタバレ》 もともとアメリカで1952年から子供に読まれているロングセラーで、日本ではクリスチャン向けの本屋にも並んでいるらしいです。 原作を既に読んでいたのですが、少女がシャーロットなのか、豚がシャーロットなのか…。 これは5歳くらいの子供がいる親が寝かしつける前に読ませる本だと思います。 構成は無茶苦茶ですが、毎晩少しずつ読ませてあげれば、命の尊さが伝わるのではないでしょうか? 映画は、原作をそのまんま90分に再現されたもので、それ以上でも、それ以下でもありません。 良く出来たCGだし、大人が目の色変えて真面目に点数をつける作品ではないと思います。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2010-04-01 21:03:58) |
46. 16ブロック
《ネタバレ》 シナリオがいいというので観賞しましたが、見事に裏切られました。 主人公が何故あそこまで裁判所までの護送に執念を燃やしているのか全く理解できませんでした。16ブロックという距離も日本人の私にはどれくらいのなのか全然わかりません。 アル中で片足が不自由、離婚した奥さんだけでは、主人公のトラウマは伝わってきません。。 ラストに使われるボイスレコーダーも段取りが良すぎるし、同僚や証人との心の繋がりに無理があり、納得いきません。 クレジットが出るまでブルース・ウィリスだというのは気がつきませんでした。役作りなのでしょうか?それとも病気…?このまま老け込んでしまわないよう心からお祈りします。 似たような映画で、70年代にクリント・イーストウッド主演の「ガントレット」という作品があるのですが、あちらのほうが100倍面白いです。 [DVD(字幕)] 4点(2009-08-29 04:35:20) |
47. シンプル・プラン
《ネタバレ》 墜落した飛行機に残されていた大金をネコババしようとしたばかりに、次々と災難が降りかかってくる。 観賞し終わって、冒頭一番まともな主人公が一番殺人を犯しているところに、皮肉な運命を感じてしまう。 私は以前、傷害事件に会って、和解金として100万円を目の前に置かれたことがありました。 金なんかで絶対に許さないと心に誓っていた自分ですが、目の前の現金を見た時、無意識に顔がほころんでしまった記憶があります。 「欲」というのは潜在的なものも含まれていて、「罪の意識」を免れようとする気持ちも、現状に立たされないと自分がどういう行動に出るか断言できないのが、私の結論です。交通事故のニュースで「ひき逃げをして、怖くなって逃げた」という供述をよく耳にしますが、なんとなくわかります。 因みにDVDの裏ジャケには、「原作をスティーブン・キングが絶賛!」と書かれていましたが、映画の内容もキング色が見え隠れした仕上がりになっています。 退屈させない娯楽映画です。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-27 07:35:33) |
48. ジャニス
ジャニスジョプリンにハマる、きっかけを作ってくれる映画だと思います。 編集に無駄がありません。 最近流行りの、関係者の回想インタビューといったものは全く入らずに、ジャニス本人の言葉とコンサート映像だけで進行していくところが理屈抜きに疲れなくていいです。 因みに、最近発売されているDVDには、歌詞の対訳がなくインタビューしか字幕が流れません。ビデオとレーザーは歌の歌詞も字幕スーパーがついているので、なるべくそちらで鑑賞されることをお勧めします。 歌詞の内容に彼女のメッセージが含まれているからです。 それにしても、明るく華やかにエンディングは流れるのに、胸が締め付けられ、涙が出てきてしまうのは何故なんでしょう? [レーザーディスク(字幕)] 10点(2009-01-15 15:48:53) |
49. 市民ケーン
鑑賞後の満足度は世代に反映されると思う。 現在、この手法を発展させて、様々なサスペンス映画が製作されているので、若い人ほど、さほど驚かないだろうが、年齢が高い人間ほど、その斬新さを感じ、記憶はいつまでも残ると思う。 因みに現在、様々なメーカーからDVDが発売されているが、個人的には吹き替えが収録されているマックスターをお勧めする。 吹き替えは、ただ字幕を棒読みしたものではなく、無名かもしれないが、ちゃんとした声優が字幕とは違う「日本語」を話してくれる。 字幕を追ってストーリーを追求するのとは解釈が違ってくるはずだ。 英語を理解できない日本人にとって、字幕とは記号でしかないのだ。だから私は吹き替えをお勧めする。 最悪なのは、淀川長治の解説を収録したアイ・ヴィー・シー。絶対にお勧めしない。あの爺さんは、ラストまで全て語ってしまっていて、早送りしない限り、冒頭から自動的に再生されてしまう。 オーソン・ウェルズだったら「第三の男」のほうが絶対お勧め!! [DVD(吹替)] 7点(2008-12-22 01:45:55) |