1. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 アルパチーノがまるでソクラテスのように「魂への配慮」を説く一方で、アルパチーノ自身が「腐った社会」に嫌気がさし死のうとしている。それに対してチャーリーは「踊ればよい」と諭す。中高年が若者に対し「大人になれ」と言ってみたり「善く生きろ」と言ってみたりしてアレコレ説教垂れるのは仕方のないとしても、自分自身は「魂への配慮」をしているのか?という問い。最後は中高年が若者を救った格好だが、他方で校長のような中高年もいるという「腐った社会」の現実があることも忘れてはならない。若者にも中高年にも各々に生きることの難しさがあることを教えられる。腐った社会で絶望せずに生きていくため、大人になりつつも魂への配慮を忘れず、かつ踊る事ができれば言う事ないんだろが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-07-12 13:57:55) |
2. 世界にひとつのプレイブック
なんか邦画の人情モノの劣化版的作品という印象。主人公2人が病んでるといってもたいしたことはないし、その原因も当人にとっては大変なことかもしれないが、端から見ればありきたりな話で珍しくもなんともなくインパクトは弱い。ドタバタ系が展開するものの、心情変化の描写もかなり雑。決して悪いとは思わないし、ホノボノと見られる作品ではあると思うが、問題を抱えた男女が「ダンスを通じて変わる」という点で比較するなら『Shall we ダンス?』の方がしっくりくるかな。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2023-03-01 00:49:28) |
3. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
宇宙人が攻めてくるということなので、もっと壮大なものかと思ったら、泥臭い市街戦の連続だったので少々期待外れ。 [地上波(吹替)] 4点(2023-02-06 12:05:09) |
4. 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
《ネタバレ》 題名からはハリソンフォードがガンガン活躍するアクションモノかと思ったが、イガイと社会派だった。これは邦題がよくないね。アメリカがそんなにいい国だとも思わないので、市民権を得ようとする心情が理解できず内容的には共感はできないが、「国籍とは何か」について考えさせられる。難点はたとえ誤ったとしても妹殺すのに眉間に銃弾撃ち込むか?ってところで、ラストのオチが少々納得できなかったこと。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-12-15 11:23:24) |
5. セッション
師弟という名の支配・被支配の関係を超越しないとダメってことだろうね。テンポもいいし後味も悪くはないが、もの足りなさもある。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2022-11-12 11:10:10) |
6. 絶体×絶命
息子のためには違法行為もするし、犯人は殺せないから生きて捕まえる必要があるという制約の中での追っかけモノで、テンポのよさもあり緊張感が持続する。難点は犯人と子供との交流がドライな感じだったので、もうちょっとウェットな会話で面白味を出してもよかったのではないかと。 [地上波(吹替)] 7点(2022-09-13 22:37:31) |
7. セルフレス/覚醒した記憶
本来「意識」と「記憶」は別モノなんだが、本作ではその辺の関係については描かれず、記憶だけがクローズアップされる点が少々雑。そしてサスペンスものにしてしまって、終わり方もアッサリしてる。興味関心ある題材だったのに、少々期待外れではあったが、気軽に見る分には悪くない。 [地上波(吹替)] 5点(2022-06-27 11:32:04) |
8. ゼロ・グラビティ
夢か訓練というオチかと思ったんだが。映画館の3Dで見たら「楽しい」のかもね。映画に何を求めるか?にもよるだろうけど。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-11-13 17:16:59) |
9. SAFE/セイフ
ジェイソン・ステイサムの陰鬱で不器用な感じは中々よい。マフィア&悪徳警察に追われる少女を守るというプロットは『レオン』に似てなくもない。が、この天才中国人のヒロイン?はウェットで可愛げのあったナタリー・ポートマンに比べると不細工で捻くれ者ではある。とは言え、何とも言えない存在感があり、ドライなジェイソン・ステイサムのテイストにマッチしていて、ロリコン臭のない迷コンビにはなっており、独特の世界観がある。 [地上波(吹替)] 6点(2020-10-12 22:43:03)(良:1票) |
10. セルラー
ノンストップサスペンスで緊張感はあるんだが、ドタバタ感もあって娯楽性もあるという中々よくできた脚本で楽しめる。最初は音声では伝わらない危機感がだんだんと共有され、最後は映像の力で決定的になるという展開もうまい。他方、警官はマスコミ(TV)というある種のオールドメディアで事態を知るという世代感覚の違いも表現されている。 ただし、こういうテクノロジーツールがキーアイテムになる作品って、その後のテクノロジーの発達によってちょっと古さが出てしまうのが難点か。 [地上波(吹替)] 7点(2020-08-28 11:46:29) |
11. 戦争と冒険
脱走してから議員になる所までなので、半生と言えば半生なのかもしれないが、まだままだ序の口で物語は終わってしまうので、拍子抜けする。チャーチルは父親へのコンプレックスがあったように言われている(先日見た番組ではそのような説明だった)が、本作では母親が中心でちょっとマザコン的に描かれている。チャーチルはここから浮き沈みを繰り返し、ヒトラーと対決しつつ、米ソとの攻防繰り広げる大政治家となるわけだが、本作ではその片鱗は全く感じられず、チャーチルの人生としてはこの先が肝になっていくんだろうと感じられた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-02-06 00:02:59) |
12. セクレタリアト/奇跡のサラブレッド
《ネタバレ》 主婦馬主のタイアンレインは素人らしさをうまく演じていたとは思う。他方マルコビッチはパンチ不足。騎手には殆ど存在感がない。競馬映画はこの3役が肝となるのだが、バランスの悪さで『シービスケット』と比べるとかなり見劣りする。レース映像も迫力不足。よって、「伝説の名馬がいた」というだけの作品になってしまい、人間ドラマが希薄。と感じつつ、実話だし、予定調和で終わるのだろうなと思ったが、ラストの31馬身差は圧巻過ぎて、信じられん奇跡だ。本当に実話なのか? [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-07-06 12:30:37) |
13. 戦火の馬
よくできてるとは思うんだけど、その分逆にアザトイというか。戦争と動物で「これでもかっ!」って所がね。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-01-02 21:02:30) |
14. セレンディピティ
《ネタバレ》 基本的にはマリッジブルーのドタキャン系なので後味は悪い。ストーリーはデキスギだし2人は病的だが、実際に行動は起こさなくとも内面的には「この人でいいのだろうか?」という葛藤の末結婚してしまう人も多いのだろう。逆に、病的だからこその奇跡とも言えるわけで、この話は極端としても、偶然とか必然とか意思や行動の関数によって「デスティニー」は構築されていくのかと思うと、それはそれで人生の深遠さを考えさせられるものはある。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-29 14:06:54) |
15. 世界で一番パパが好き!
シングルファーザーの苦労は自分にはわからないが、人生は選択の連続であり、選択の度に何かを諦めていくのだろうな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-31 12:00:19) |
16. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
ウディ・アレンとはことごとく相性の悪い私。これも彼の作品とは知らずに何となく見てしまったんだが、本人登場でコリャダメだなの予感。予感どおりにダメでした。何がダメかってなんかあの早口の説明口調がウザイって言うか、生理的に受け付けない。イチイチウルセーなあという感想しかないんですよ。いくらウディ・アレンと言えどもダメなものはダメです。というか良かった記憶はありませんが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-02-02 23:17:33) |
17. セブン
つまらなくは無いんだけど、難点を言うと、図書館の貸し出し履歴で身元をわられてしまう犯人は頭悪い。私なら偽名で借りるか、古本屋かどこかで買うよ。あと凶器の領収書残しておくのもなあ。途中で方針変更したと言っているし、逮捕を前提だったとも思えないし。インテリぶった計画的な知能殺人を装ってる割には非常にお粗末。これで犯人に対し「怖いなあ」より「馬鹿だなあ」という感情が上回ってしまうので、作品がシリアスさに欠け、恐怖心も盛り上がらない。要は犯人が馬鹿なのでサスペンスにならない。また、犯人の目的は「罪を犯した人間が死の恐怖で罪を悔いる」事にあるので、犯人が嫉妬により殺されるが、死の恐怖で罪を悔いているとは思えない点は譲ったとしても、ブラピが憤怒で殺人犯しても、ブラピが死刑にでもならないことには(その可能性は低い)犯人は目的を達成した事にはならないのでは?(ブラピは生きながら憤怒の罪を悔いるのか?)よってこの辺もちょっと犯人は思慮が足りないというか、浅はかだなあと。(だからブラピは犯人に負けてはいない。)奥さんの首が届いたり、ブラピが私刑することに感じるところはあるものの、オチとしては弱いかなあと。蛇足ながら、この手の作品のレンタルする時は、近所で猟奇殺人が発生した場合、自分のレンタル履歴・個人情報が警察に渡るのを覚悟すべきと思います。 5点(2004-04-19 16:42:47)(笑:1票) |
18. セカンド・チャンス(1983)
《ネタバレ》 天使が時間を戻せるという能力があるので、ストーリーが何でもありありになってしまって見ていて緊迫感がない。(何が起きても驚かない)最後の強盗が悪魔だったというのはなかなか良いオチだと思うけど。 5点(2004-04-05 22:59:21) |
19. 戦火の勇気
《ネタバレ》 最後のメグの手紙「私が本当に怖いのは(死ではなく)仲間を失望させる事です」には感動。死に行く際の両親へ宛てる手紙でこのような事書けますか?最後まで現場にとどまり、決死の覚悟で反乱を起こした部下までも守ろうとしたにも関わらず、結果的に裏切られらたメグの無念さが伝わってきます。その辺の男よりもよっぽど男気がある。軍人の士官は立派でカッコイイなあと思います(まあ映画ですが)。俗世間では保身で逃げてるヤツが多いので、尚更そう感じます。ただし、裏切った部下達も人間として「誠実でありたい」という気持ちを失うことなく、自分達の行った行為・及び嘘を付き通す事に苦しみ続けるところにこの作品の救いがあります。一方のデンゼルは過失とは言え、守るべき部下を自身の手で殺してしまう。その行為や事実を隠蔽する軍の体質に苦しみ続けるが、相反する自身の気持ちの葛藤ではなく、命令に従わなければならないサラリーマン軍人の苦悩であり、上官見殺し兵士達の葛藤に比べるとかなり弱い。自身が事実を隠蔽している分、その苦悩からの逃避として他騒動の真相究明に邁進したがる気持ちはわからないでもない。でも、軍の命令ではなく、自己の探求心から逃げ道を用意せずに兵士達を追い込むだけのやり方には疑問が残る。最後に殺した部下の両親への真実の吐露で肩の荷が下りているようだが、これは軍人としての守秘義務違反だし、自分が楽になりたいだけ?という感じがしてイマイチすっきりしない。人間的ではあるが、本来なら軍人を辞めるべきだろう。ところで、最後の子役の娘はメグそっくりと思ったのは私だけでしょうか? 7点(2004-03-15 01:30:58) |
20. セブン・イヤーズ・イン・チベット
なかなかよかったです。ストーリーが淡々と進んでいくので、「印象に残らない」とか「退屈」という感想をもたれる方もいるようですが、歴史の1ページとして考えると感慨深いものが有りました。実在の人物という事で同じ異文化理解系の「ラストサムライ」より説得力があります。また、ブラピの抑えた演技がダライ・ラマ役の少年を上手く引き立てていたと思いました。 7点(2004-02-16 05:03:07) |