1. 百万長者と結婚する方法(1953)
マリリンの天然コメディエンヌぶりが本当に可愛い。盛りを過ぎれば劣化を囁かれるばかりのイケメンと美女にとってコメディこそが長生きへの道なれば、今時の若い可愛い子ちゃん達(死語)もマリリンに学ぶべき! [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-29 15:37:14) |
2. 日の名残り
執事という仕事が、使用人と呼ばれる職種の最高峰として誇りをもつことのできた時代。あらゆる感情を押し殺してその職務を全うしようとするバトラー魂と一人の人間として揺れ動く感情との内面の葛藤を、非常に繊細な抑えた演技で見せたホプキンスはさすが。レクター博士よりよほど深く重く複雑な心理描写が求められるこの役こそ、彼の代表作と言っていいのでは。感情のままに突っ走る若い使用人カップルを見送る2人の心の内を思うと大人でいることの切なさにキュンキュンする。観る方も有る程度大人じゃないと良さを味わえない極上の一作。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-12 14:25:29)(良:1票) |
3. 昼下りの情事
《ネタバレ》 あれは治らない病気だぞ。お父さん、満足げに笑ってる場合じゃないだろー!オードリーは激可愛いけれど、正直、ジジイが少女をたぶらかす映画にしか見えなかった。それでもその後の少女の成長を伺わせるラストなら良かったのに、あれはないー!全体に漂う上品な雰囲気にはうっとりしたものの、(サブリナでも思ったが)ロリコン趣味が演出次第でいくらでも高い評価を得られることを再認識。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-27 13:53:25) |
4. ビッグ
《ネタバレ》 すんごい分かりやすい展開なので子供向けなんだろうと観ていたら、実はオトナが楽しむためのファンタジーなんですな。身体が大人なだけで、12歳にしても妙にオツムが幼いようなジョッシュが、大人の恋愛を経験しちゃうことにすごい違和感。というかいくら見た目が大人同士でも、精神年齢で言ったら母子ほども歳が違う男女のベッドインなんて、オエーの一言。ただ、幸か不幸か、ラストにもう一度子供に戻ることを拒否したヒロインの気持ちには深~く共感できた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-17 00:10:01) |
5. ヒューマンネイチュア
洋楽のPVでお馴染みのゴンドリー監督。映画のようなPVを撮る監督ならではの、PVのようなテンポの良い展開を期待していたがやはり冗長気味だった。人の違和感を逆手にとって惹きつけるゴンドリー氏の作風は、やはり短編でこそ活きるような気がする。でも、食卓でマナーを学ぶネズミたちの様子は異様にリアルに出来ている一方、類人猿になりきる人間のほうはどこか作り物っぽくてその滑稽さが際だっているあたりに、職人芸を感じた。人間はなんとバカで情けない生き物かと、笑いながら冷や汗をかく、そんな映画。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-18 13:45:33) |
6. ビッグ・リボウスキ
愛しきダメダメ男たち。こういう男のどうしようもなさもまた人間として魅力的…とか思ってしまう私は、だめんず予備軍?! でもデュードってあんだけ馬鹿で強烈な人間に囲まれててものほほんと自分らしさを貫いてるし、なにげに思いやりも責任感もあって、実は趣味人だったりもするし、一緒にいて疲れないから経済問題さえ解決できれば理想的な結婚相手かも。しかし何よりも面白いのはここでの評価の分かれっぷり!!大絶賛とこき下ろしが交互に読める。ひとつ言えることは、この映画で笑える人の方が、きっと楽しい人生を送っているはず。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-30 14:57:21)(良:2票) |
7. ピッチブラック
とにかくヴィン・ディーゼルがカッコイイ!ムキムキマッチョは頭ん中も筋肉で出来ているなんて偏見のあった私だが、間違っておりました。強靱な肉体に賢さと精神力と複雑な背景を併せ持ち、なおかつ実はつぶらな瞳を持っているアンチヒーローだなんて、惚れずにいられようか。敵なのか味方なのか分からないままにグイグイ惹きつける魅力がリディックにはあった。敵の生命体はコウモリというか鳥というか、せいぜい翼竜という感じで今ひとつ迫力に欠けたが、ライターの火で周りが明るくなった一瞬に取り囲んでいた敵の姿が見える、というシーンにはかなりゾッとした。この怪物と素手で闘っちゃうんだもの、リディックってばやっぱ凄すぎ。 7点(2004-12-11 22:18:37) |