401. ドント・ルック・アップ
《ネタバレ》 地球規模の危機なのに他国が全く登場しないアメリカの馬鹿騒ぎぶりが描かれています。「ちょっとトイレ行ってくる」「私も」に血圧計崩壊。名優が怒りをかきたててくれます。後味の悪さと2時間超えのダラダラ描写で頭痛が。超豪華キャストに釣られての鑑賞でしたがハズレ作品でありました。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-01-11 16:23:42)(良:1票) |
402. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 刑事コロンボが浮かぶあれこれ策を巡らす犯人。グレース・ケリーなのでやむを得ないのかもしれませんが、私的には妻への制裁が成功後の展開が見たかった。警部は個性に乏しく、レイ・ミランド、ロバート・カミングス、グレース・ケリー三つ巴の愛憎劇も全く盛り上がらない残念度合いが大きい作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-01-10 11:07:13) |
403. 星の国から来た仲間
ドナルド・プレザンス、レイ・ミランド、エディ・アルバート共演というところだけでの鑑賞。再生してのディズニー作品に「どういう事???・・・」混乱しましたが、子供にも安心して見せられるファンタジーをまぶした勧善懲悪ものでまずまず楽しめました。件の三名は名優の名に恥じない存在感で作品の格を高めております。中でもプレザンスの物静かであっても感情が窺える語り口はいつも通りに惚れ惚れさせらる名人芸。掘り出し物な良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-01-04 15:06:34) |
404. 恋の手ほどき(1958)
ミュージカルだったとは。しかもダンス無しの歌だけ。話もつまらない。夢うつつでどうにかこうにかの完走。お目当てルイ・ジュールダンのこれぞ映画俳優と言える着こなしに+3点。 [DVD(字幕)] 3点(2021-12-31 22:53:06) |
405. 月下の銃声
人間関係がイマイチ分かり辛く、ジメジメした辛気くさい展開結末に目を開けているのがやっとの状態。ロバート・ミッチャムのサイコパスを思わせる顔つきが辛気臭さに輪を掛ける。とりあえず入れときましょうかのようなロマンス描写は全削除でよかったかと。本作が傑作「罠」の前年に作られているという「へぇ」に+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2021-12-30 16:21:23) |
406. 深く静かに潜航せよ
WW2での豊後水道に於ける日米海戦が描かれています。クラーク・ゲイブルとバート・ランカスターの新旧オレ様男共演が興味深かったのですが、「戦艦バウンティ号の反乱」でのチャールズ・ロートンの足下にも及ばないクラーク・ゲイブルのアクの無さに肩透かしもいいところ。これではバート・ランカスターとの対峙も全く盛り上がりません。最初から分かっている結末に向けてオーソドックスにまとめ上げられている職人監督の手堅い佳作。 [DVD(字幕)] 6点(2021-12-29 00:27:50) |
407. 少佐と少女
《ネタバレ》 ジンジャー・ロジャース31歳がもうすぐ12歳の少女を演じるのも大概なのに少佐が最後まで少女だと信じているなんて! 嘘くさい話を白けることなく観られたのは、脳天気、もとい、爽やかレイ・ミランドのなせる技でしょうか。ハリウッド監督デビュー作にしてワイルダー節炸裂の台詞、演出は流石巨匠。ヴェロニカ・レイク軍団には大笑いでありました。 シャルル・ボワイエをチクリと刺していましたが、シャルル・ボワイエの意見で脚本を勝手に書き換えられた怒りから監督に転向したというのに100へぇであります。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-21 04:44:59) |
408. ドリームランド
製作も兼ねたマーゴット・ロビーの意欲作という事ですが、ボニー&クライドを意識した作りはノッペリしていて、こちらの感情の起伏もゼロ。(どう見ても17歳には見えなかった)ユージンの青春モノとしてギリギリ見られる尺の短さが救いの作品。 [DVD(字幕)] 5点(2021-12-19 15:27:23) |
409. ブルー・ガーディニア
《ネタバレ》 フラれたが為のやけっぱちで好色男の誘いに乗ってガブ飲み泥酔状態で男の住居に。何とか逃げ帰ったものの一切の記憶が無い。翌朝男の他殺体が発見される。「私が殺したの? 覚えてないのよ」 期待が高まったのですが、ヒリつく場面が皆無の監督らしさを感じないマッタリこじんまりした「酒は飲んでも飲まれるな」な作品で肩透かし。アンタ誰だっけ?なやっつけ仕事のような真相もギリギリ許容範囲。アン・サザーン>アン・バクスター>リチャード・コンテも作品に合わせたかのような手堅い演技でありました。ナット・キング・コールは艶のある歌声ではあるものの、そこまで響いてくるものは無かったのも歯痒いところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 18:44:51) |
410. 007/消されたライセンス
見た目も企みも貧弱な所を残虐シーンで補っている悪役相手に私怨で暴れ回るボンドに全く興に乗れず。若きベニチオ・デル・トロのペラッペラなチンピラぶりに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-09 16:31:06) |
411. 007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトン初体験。硬軟自在の姿に大いに惹かれました。しっかりした筋立てで目の離せないスパイ活劇でした。ただ、ジェームズ・ボンド像としては何か違和感がありました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-09 00:27:26) |
412. 飢ゆるアメリカ
WW1で武勲を横取りされドイツ兵との捕虜交換により帰還。戦傷が原因でのモルヒネ中毒で職場である銀行の金を使い込もうとするのに行き着く所まで堕ちて行く姿を想像しましたが。この件は話の糸口に過ぎず、71分によくこれだけ盛り込めたと驚く山あり(僅か)谷あり(大部分)の展開で、それぞれ自分の事しか考えない、資本家、労働者、共産主義者、赤狩りにいいようにされ貧乏くじを引き続けるリチャード・バーセルメス。それでも腐らないばかりか他人を思いやる姿は信じ難いもので、大恐慌の最中でヘイズコード制定直前に「負けたらアカン」監督の熱いストレートな思いが迫ってくる秀作です。 若きロレッタ・ヤングの瑞々しさに好感。アリーン・マクマホンの存在感も印象的。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-06 16:08:12) |
413. 007/オクトパシー
オープニングクレジットでのルイ・ジュールダンに座り直しました。往年の二枚目色男らしい紳士然とした立ち居振る舞いでありながら、狡っ辛く冷酷な悪役ぶりは期待以上で大満足。手を汚さない彼に絶対服従なターバン姿の手下が贔屓のタイガー・ジェット・シンを思わせる迫力で満足。征服欲の塊な将軍とのスリーショットは悪の枢軸でありゾクゾク。ストーリーがしっかりしていて最後まで結構手に汗握りました。お顔立ち、色気、哀愁、キレ、甚だしく欠けるモード・アダムス(-1点)のミスキャストが実に惜しいところです。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-06 15:53:30) |
414. ネバーセイ・ネバーアゲイン
意外と楽しめました。ソフトバンク会長が浮かんだクラウス・マリア・ブランダウアーの味のある悪役ぶりが目を惹きました。ローワン・アトキンソン出演に100へぇ。ビーンを思わせる怪演にクスクス笑いが止まらなかったところです。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-12-06 03:21:01) |
415. レッド・ノーティス
ルパン三世のような、名探偵コナン世紀末の魔術師のような。 騙したつもりがチョイと騙された展開は舞台と主演三人の華やかさに大いに惹き込まれました。父親云々身の上話は余計だったかなぁ。三人のスケジュールを何とかやり繰りして続編を作って欲しいと願って止みません。 スカッと爽快! 芯から楽しめた快作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-29 15:16:57) |
416. ムクドリ
「悲しみは半分、喜びは二倍」絆のあり方を思わされました。ムクドリを絡ませた展開はお見事。獣医さんとカウンセラーの存在が今一つ中途半端だったのが惜しいところです。見応えある良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-29 02:33:29) |
417. バグダッドの盗賊(1924)
ダグラス・フェアバンクス初体験。ジャン=ポール・ベルモンドのような一つ一つの身のこなしのキレの良さに惚れ惚れすると共に、大胸筋に目が釘付けでありました。痛快活劇でありながら身分違いの恋に苦しみ自分と向き合う姿にホロリと。長尺ながらしっかりとした起承転結で飽きるところがありません。 あまりにも壮大にして美しいセット装飾、大群衆エキストラ、数々の特撮は97年前の作品とは思えない驚異の素晴らしさで、コケたらどうしようなどとは考えていなさそうな時間とお金のかけかたに製作者ダグラス・フェアバンクスの肝の据わりを見ました。 頑張っても報われない事を知っていても本作の「幸せは努力して得るもの」には納得。 スタッフ・キャスト渾身の傑作に拍手。 [DVD(字幕)] 10点(2021-11-28 03:41:07) |
418. 弾丸か投票か
《ネタバレ》 冒頭にニュース映画という形で金儲け以外頭にない阿漕なギャングの実態を提示しておいてイザ始まる対決模様。エドワード・G・ロビンソンが強面刑事。バートン・マクレーンがギャングボス。ハンフリー・ボガートがナンバー2。途中までミスリードしてしまった(恥ずかし)脚本がお見事。死亡フラグがしっかり立っている三人と紅一点ジョーン・ブロンデルそれぞれ手堅い演技を見せてくれます。ブロンデルとの別れ(切な過ぎる)からエンドマークまで握り拳硬直状態「・・・・よう、頑張った!」43歳若き千両役者ロビンソンが作品の着地をピタリと決めてくれました。秀作。 [DVD(字幕)] 8点(2021-11-23 22:54:38) |
419. ライブ・ワイヤー
《ネタバレ》 飲んだら胃酸と反応して人間爆弾となり周りも巻き込む大爆発を起こす! 誰がこんな事思いついたのかビックリです。おめめが真っ赤になって溜に溜める演出が愛嬌たっぷりで笑えます。筋立ては他愛なく見応えありませんが、後にジェームズ・ボンド役をゲットするのも納得のピアーズ・ブロスナン若くピチピチした喜怒哀楽模様を堪能出来たので良しとします。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-06 18:27:38) |
420. 30年後の同窓会
「さらば冬のかもめ」は鑑賞済みですが、本作がその続編というのにピンときません。そもそもドクが何故二人に付き添いを頼んだのかがイマイチ分かりません。同窓会のロードムービーを通じて、後戻り出来ない年齢で後悔やら何やらを抱えて息をし続ける事、墓場まで持って行く秘密や真実がある事などに思いが至りました。下ネタ馬鹿話に戯れる三人は末永く強い絆で結ばれるのでしょう。良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-06 18:17:05) |