761. ブロンクス物語/愛につつまれた街
価値観の異なるロレンツォとソニーに愛情を注がれたカロジェロがどのように成長するのかが描かれていないので、通り一遍のホームドラマのようでした。男盛りデニーロの魅力溢れる姿に久々に接し、素敵だと改めて思う次第。「待ちくたびれましたで」「えーっ、一瞬やんか(泣)」のジョー・ペシはそれでも輝いておりました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-16 12:54:31) |
762. ビリーブ 未来への大逆転
ルースが完全無欠の女性ではない事が意外でした。完全無欠だったのはマーティンで献身的にルースと子供達を支え続けた信じられない程の人格者で、鑑賞史上最高の夫をアーミー・ハマーが好演しています。男性女性の生物学的な区別と差別の違いを問い続けた夫婦の生き様が眩し過ぎました。フェリシティ・ジョーンズの抑揚のない演技が残念。僅かな出番で存在感を示したキャシー・ベイツの健在ぶりが嬉しい所です。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-01 22:49:04) |
763. メリー・ポピンズ リターンズ
コリン・ファースとディック・ヴァン・ダイクの対峙が私的に唯一の見せ場。前作へのオマージュは感じられたものの、平板な物語と長さに辟易してしまったミュージカルシーン共に沁みるものが無かった。「相変わらず頑張ってはりますね」と思えたメリル・ストリープに苦笑。 [DVD(字幕)] 4点(2019-10-31 16:41:19)(良:1票) |
764. 追跡者(1971)
《ネタバレ》 大牧場主ブロンソンの中途半端なキャラのせいで一向に話が盛り上がらない。お目当てロバート・ライアン演ずる保安官も思わせぶりなキャラでこれまた話が盛り上がらない。バート・ランカスター演ずる執行官の姿勢を支持していたのが、元カノに欲情したとってつけたかのようなシーンに白け返る。牧童達もイキガルだけでショボイ事この上ない。弱い者に勝って立ち去るラストシーンに何の感慨も無く後味悪さだけが残る。毛色の変わった西部劇。 [DVD(字幕)] 4点(2019-10-29 01:32:57) |
765. ロバータ
アイリーン・ダンが歌い上げた Smoke gets in your eyes は本作の為に作られたそうです。その切なさは染み入るものでした。オートクチュール洋品店「ロバータ」を舞台にしたランドルフ・スコットとのロマンスは他愛ないものでしたが、二人を食ってしまった感のあるフレッド・アステアのダンスシーンが凄過ぎます。ジョージ・ラフトの妖艶さとジェームズ・キャグニーの弾けまくる情熱を併せ持った神懸かり的なステップに拍手喝采。bravo!!! [DVD(字幕)] 9点(2019-10-26 22:47:47) |
766. クリスチナ女王
《ネタバレ》 歴史ものとしてもロマンスものとしても見応え十二分でした。持ち味である凛々しさを存分に発揮したグレタ・ガルボ演ずるクリスチナ女王はまさにはまり役であって神々しいまでの美しさでありました。アントニオ演ずるジョン・ギルバートの線の細さが残念です。 1日中テレビにかじりついていた10月22日、陛下がかぐや姫の「神田川」がお好きだという件が印象深く、本作で女王が葛藤の末に退位した姿に色々と考えさせられました。 [DVD(字幕)] 8点(2019-10-26 02:26:37) |
767. ゼンダ城の虜(1937)
1952年版とほぼほぼ一緒な起承転結。 ロナルド・コールマン>スチュワート・グレンジャー 気障であっても嫌味のない台詞回しが冴えてます。ラストのやせ我慢もきまってます。 ダグラス・フェアバンクス・Jr<ジェームズ・メイソン チャライだけで史上最高の悪役には遠く及びません。 マデリーン・キャロル <デボラ・カー 美しさでは少し負けているかな。 ソードファイトシーンは1937<1952 淡白でした。コールマンVSメイソンを妄想しながらのリプレイタイムとなりました。 戴冠式は1937>1952 セット装飾の荘厳さが見事。 1952年版と遜色無い出来栄えで大いに楽しめました。 [DVD(字幕)] 8点(2019-10-22 10:43:30) |
768. ボーダーライン ソマリア・ウォー
《ネタバレ》 広報戦略に引っかかって「アル様大暴れ」を期待した私はションボリですが、チョイ悪親父風でのクサイ台詞も違和感ないのが流石の貫録。トム・ハンクスの「キャプテン・フィリップス」を観ていたせいで話はよく呑み込めました。功名心>使命感であったとしてもソマリアに一人乗り込み生きて帰って来る行動力は眩しいものがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-13 13:36:03) |
769. フロントランナー
大いなる自業自得劇であり、撤退宣言でのもっともらしい言い草にも同情の余地は無し。ヒュー・ジャックマンの淡々とした演技に好印象。彼よりもマスコミの仕事ぶりに目がいきました。編集会議での局員とヒゲブトコバエ(別名クロメマトイ)の如き現場リポーターどもに失笑。共にジャーナリストとしての志をお持ちなのでしょうね。(何じゃそれ?なんて言わないでしょうね) 余談ながら、ビル・クリントン元大統領が22歳の実習生と執務室で!性行為に及んだあの大騒動が思い浮かびます。それがドラマ化されているそうで、米大統領は面の皮が分厚い事も資質の一つと言えそうです。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-03 15:59:18) |
770. タッカー
《ネタバレ》 完成車がズラリと並ぶ光景を筆頭に画面の得も言われぬ美しさに見惚れてしまった。ストラーロによる撮影というのに納得。流石。タッカーにも藤沢武夫のような人物が居れば会社も繁栄しただろうに。ジェフ・ブリッジスの夢に感染させられたマーティン・ランドー、共に記憶に残るであろう熱演。本作がアメリカでコケたのが信じ難い。「・・・・敗戦国からカメラや自動車を買うハメになる」そのままの時代だったせいなのだろうか。カチンときたこの台詞に-2点。 [DVD(字幕)] 8点(2019-09-30 16:37:31) |
771. メリー・ポピンズ
コリン・ファース出演の「~リターンズ」鑑賞前に本作をという事での初見。お伽噺風シーンは楽しいながら延々と見せられても何だかね、沁みてこない。子供二人が妙に老けていて可愛さに欠ける(ゴメンチャイ)違和感が始終附いて回る。ディズニー作の悪役なのかと思える父親に全点数を。「子供が流す涙を拭いてあげる事も出来ない程の仕事の忙しさ」は胸に刺さる一言。 [DVD(字幕)] 6点(2019-09-27 16:39:07) |
772. 大平原
《ネタバレ》 大陸横断鉄道敷設の西部開拓史。悪に鉄槌を下すジョエル・マクリーがひたすらカッコイイ。インディアン襲撃シーンで段々と追い詰められて「もうダメか」と諦めた時の救援列車に大興奮。バーバラ・スタンウィックはジーン・アーサーばりの気風の良さが作品に華を添え、男二人の間で揺れる女心を見事に演じている。脇を固める面々も悪人は悪人らしく善人は善人らしい存在感溢れる演技で、ザ・西部劇と言うべき傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2019-09-27 16:36:10) |
773. クリスマス・イン・コネチカット
《ネタバレ》 バーバラ・スタンウィックがコネチカット在住で良妻賢母の料理レシピが絶大な人気を誇るコラムニストであるはずない! 案の定、ニューヨークで生活する料理下手独身女性と言う役どころ。英雄帰還兵(イケメン)を農場に迎え入れる羽目になる物語で展開が想像した通りとなりました。毒婦役で無いスタンウィックもなかなかの魅力。彼女をとりまく男性陣が素晴らしく(シェフ役S・Z・サカールが一押し)品のあるコメディ劇を楽しめた良作。クリスマスの実感が無かったところが-1点。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-27 13:48:48) |
774. WANTED/ウォンテッド(1986)
《ネタバレ》 レンタルした理由が思い出せず(泣)お目当てもない本作でしたが、これが掘り出し物(嬉) 報奨金稼ぎがCIAの元同僚の依頼を受けてテロリストと対決する。期限内に逮捕出来れば25万㌦、生け捕りでボーナス5万㌦ 理詰めな展開に目が離せず、賞金稼ぎのアウトローぶり、テロリストの極悪ぶりを好演するルトガー・ハウアー&ジーン・シモンズ(驚)に惹き込まれます。 賞金稼ぎのアジトや船での暮らしぶりが男のロマン(死語?)を感じるもので、男性諸氏なら尚更ではないかと。 周りを固めるキャラクターも無駄な人物は居らず作品を盛り上げていました。 勝敗は想定内でしたが、「ボーナスが何だ」に痺れまくりでリプレイタイム。 先頃亡くなられたという(驚・合掌)ルトガー・ハウアーの魅力が発揮されていた良作。 ニューワールド・ピクチャーズの設立がロジャー・コーマンによる事に一番ビックリしています。 [DVD(字幕)] 8点(2019-09-19 14:00:01) |
775. ペレ 伝説の誕生
ペレ誕生のドラマは見応え満点。両親、幼馴染、スラム街の面々、ブラジル国民、それぞれの熱い思いにこちらも熱くなります。また、初めて知ったブラジルサッカーとジンガの関係も印象深い。直線的に怒涛の攻めを見せるドイツサッカーが好みの私にも充分楽しめた一品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-19 01:46:28) |
776. 征服
シャルル・ボワイエとグレタ・ガルボによるナポレオンとマリア・ヴァレフスカのロマンス。日陰者との逢瀬での色男としての魅力は流石のものだけど、カリスマ性が感じられなかったのが物足りない。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-19 01:32:51) |
777. 都会の叫び
《ネタバレ》 キン肉マンのイメージを覆すヴィクター・マチュアの激シブさにメロメロですわ。幼馴染を背中から撃つ決着、泣きじゃくる犯人の弟。たまりませんわ。「汚れた顔の天使」には及ばないものの手に汗握った傑作。観に行けばよかったなぁ、激しく後悔。 [DVD(字幕)] 9点(2019-09-19 01:20:43) |
778. 栄光何するものぞ
本作でのジェームズ・キャグニーは大尉役という事もあってか、シャキッとを通り越して始終けたたましく白けてしまいました。三角関係がメインの異色戦争映画は盛り上がりの無い一品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2019-09-19 01:09:08) |
779. ハンティング・ナンバー1
《ネタバレ》 こういう作風をファンタ系と呼ぶのを初めて知る事に。そのいでたちがジョン・マクレーンを彷彿とさせる重度アル中(私はアル・パチーノ中毒、彼はアルコール中毒)の主人公のサバイバル劇。気前よく飛び散る血しぶきをボーっと眺めながら結末を考えていました。国境の壁をすり抜けられるのが最も印象深い「ホンマかいな」「有り得ないとは言い切れない」 脚本家の力尽きたかのような結末に大減点。 [DVD(字幕)] 2点(2019-09-19 00:59:45) |
780. ゴールド・ディガース(1933)
バズビー・バークレイによるミュージカルシーンは「フットライト・パレード」に比べるとスケールが小さいものの、光るバイオリンの斬新な発想に只々感嘆。ドラマパートが絶品。恐慌不況下の中で懸命に生きるコーラスガール3人。ポリーとブラッドのロマンスを軸に、コーラスガールをゴールドディガーの寄生虫呼ばわりするローレンスとピーボディ、一泡吹かせようとするキャロルとトリクシー、それぞれが絡むコメディタッチの展開が絶妙。中でも美味しい所を持っていった感があるローレンスを演ずるウォーレン・ウィリアム(主役にクレジットされている)に身悶えさせられまくりでした。ラストのミュージカルのテーマの重さに感じた違和感に-0.1点。 [映画館(字幕)] 9点(2019-09-19 00:42:02) |