101. スター・ウォーズ/最後のジェダイ
《ネタバレ》 スターウォーズはね、そりゃ素晴らしいシリーズですよ。でもね、私はそんなライトセーバーが欲しくてたまらないほどのめり込んだクチじゃない。結局「ソロとレイアのツンデレ」こそが命と思っている、けしからん(しかし実は大多数の)観客なのです。 ですんで、フォースやジェダイの行く末にも心燃え立たない。ep4のレイアよりずっと美形のパドメにも心動かされなかった私が、なんでポッと出の新シリーズのカワイ子ちゃん主人公に肩入れできるでしょうか。また、ソロの1/10の魅力もない中二病のその息子に深く共鳴できるというのでしょう。前作のキャラたちを凌げるような魅力的キャラを生んでこその新シリーズであり続編なんじゃないんですか?(まあこのシリーズに限らず、このハードルを越えられる続編映画が極わずかであることも否めませんが。) 「それなのになんで観に行くんだよ!」と問われれば、やっぱり諦めきれない未練みたいなもんですかね。いわば、あんな楽しませてくれたんだから「夢よ、もう一度…!」って気分。ep7では新キャラたちは今一つだったが今度はよくなったかもしれないし…… でも、今回はっきりわかりました。ダメだよ、コレ。この新メンバーたちがどうなろうと、もう絶対ソロとレイアに代表されるep4から6までのドキドキワクワク感なんか生まれっこない。だって、今回の映画で「画面に出てきて一番うれしくなったキャラクター」がチューバッカなんだもん。着ぐるみってホント便利なもんだわ(苦笑)。 時系列における前3作のコアなファンの懐古主義的支持によりそれなりの興行成績は修めるだろうが、そういうものにすがるより全く別の新しいワクワクドキドキを生み出すほうがよっぽど映画業界のためになることは、製作者の側だってもう分かりきっているはずだ。それについてはここ10年以上ずっと言われ続けているのに、全く変わる気配がない。その絶望感を私は今回改めて強く感じてしまった。 ハリウッドは、人種別にまんべんなく配役を苦心するのもいいが、それより先にやることがあることに早く気づいて欲しいですワ、ホント。 [映画館(字幕)] 3点(2017-12-21 12:32:37)(良:4票) |
102. ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
《ネタバレ》 実は、ハリーポッターシリーズははっきり言ってあまり好きではないのです。 しかし今度のこの作品については、可愛らしいかつての子役たちが(大人の役者としては微妙ながら)行きがかり上そのまま演じ続けていた前シリーズと違い定評ある大人の俳優たるレッドメインが主演であることだし、20世紀初頭という時代背景もいい感じなのでそれなりに期待していたのですが、いやはやとんだ期待倒れの作品でした。 まず、先のレビュワーのお二人が仰っているように、主役にほとんど魅力が感じられません。そんなに腕のある魔法使いにも思えない。さりとて不器用ながら愛すべきキャラクターってわけでもない。思わず笑ってしまうような気の利いたユーモアもない。 ワキを固めるのも、いかにもありがちな権威的なお偉いさん、その中にいかにも「ひそかに潜んでいる」のだかすぐに「こいつがラスボスだな」と気が付いてしまうような悪役、不器用ゆえ上に評価されないいかにも生真面目なヒロイン(?)と、なんだかどれもこれもどっかで見たことあるものばかり。 つまりこの映画は登場人物たちのキャラではなく、タイトル通り「ファンタスティック・ビースト」たちが売りなのか?とも思うのですが、それも……うーんどれもこれも微妙…。最初のほうの動物たち捕獲ための追いかけっこなんて、なんだか長すぎて「ワクワクする」というより「イライラさせられ」てしまいました。 なにが駄目だったんだろう? 結局「ハリポタ」人気の遺産をあてこんで安易に作っちゃった結果ってこと?やっぱり脚本とテンポかな?もっとスピーディーに気の利いた笑いをちりばめてグイグイ観客を巻き込んでいかないと、なかなか感情移入できないです。 そういう意味では、今回満を持して脚本を手掛けた感のある原作者ですが、脚本は専門家に任せたほうがいいのかもしれませんね(そのそもこの方の紡ぎ出す「思わせぶりな謎をちりばめて引っ張っていく手法」自体がどうも私には合わないようです)。つまり役者は関係なかったってこと、今作ではっきりわかりました。 [映画館(吹替)] 3点(2016-11-24 18:16:22) |
103. プリティ・プリンセス
《ネタバレ》 夢が売り物のディズニー映画だから、内向的だけど実は可愛い女の子が洗練されたプリンセスへと成長していくそんな夢のある作品!かとてっきり思ったんだけどなんだこりゃ。ありきたりのちゃちい青春安モノムービーじゃないですか。あんなチャラ男にのぼせたりする男を見る目の無さ、身分が明かされ一躍有名人になったら子供にサインなんかしちゃうあたり、どーもあの主人公には好感持てなかったです。それに「(生まれながらの)プリンセスのほうがマスコミを目指す自分よりも世間に影響力がある」なんてたとえそれが真実でもそんな白けることをお友達に言わせて欲しくなかったしね。そのあたりがこの映画にのめり込めなかった原因かな。 だいたい私には最初のカーリーヘア(?)に眼鏡でおどおどしている彼女の姿が一番可愛らしかったような気がするし。ま好みの問題なんでしょうが・・・ こんなつまんない映画に出ちゃうなんて、なんかジュリー・アンドリュース、泣けちゃうよな・・・口直しにメリー・ポピンズかサウンド・オブ・ミュージックを見直したくなりましたよ・・・ [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-11-16 17:33:25) |
104. 緑の館
ザッピング中、画面に映ったいかにもウソくさいジャングル。深夜のBSシネマの放映だった。「あー昔の映画やってんだー」と思ってそのまましばらく見ていたんだけど、なんかつまんなそー。え?今チラッと映ったのオードリー?と思い隣の夫に「ねえオードリー出てる」と言うと「んなわけないじゃん」とにべもなく否定される。でもやっぱりオードリーでした。こんな映画に出てたんだ。原作は結構名作らしいのだけどこの映画いわゆる昔のメロドラマ。なんつーかこの時代だから仕方ないのかもしれないけど、下の人も言っているように西洋文明の傲慢みたいなものがあり、それが私にはいちいち鼻について仕方なかったな。オードリーの美しさだけでは観られない映画もあるってことも良く分かったし。 それにしても早川雪洲も出ていたとは、びっくりしたね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-04-10 17:09:20) |
105. ゲッタウェイ(1994)
《ネタバレ》 ゴミ食っちゃうぐらいの悲惨さが奥さんの涙を誘うんだよ、ちょっと振り払うぐらいで済んじゃうヨゴレ振りですんじゃうなんてがっかり。まあそういうとこだけじゃなく一事が万事なんだよね。リメイクするならもっと本腰入れろよ、と言いたい。 [地上波(吹替)] 3点(2007-01-25 15:39:49) |
106. ラスト サムライ
なんだろう・・・この映画観てまず思ったのが、なんとなく「屈辱的で不快」という思いだったのですよね。見た当座はそれが何故なのかわからないままだったんですが、後にどこかのレビューで「この映画は所詮『異文化を受け入れられる深い懐をもち自己批判もできるという姿を誇示するアメリカ知識階級』の自画自賛映画である」みたいなものを見かけ、「あーそうだったんだ、私の不快感はそこにあったんだ」って思ったんですよね。 滅び行く美しき武士道、そこに自身の再生の道を見つけ共に戦おうとするやはり気高きアメリカ軍人・・・でも彼がどんなに日本の武士道に賛同し共に戦おうしようとしても結局は武士にはなれないわけだし、それなのに「『誇り高き武士とオレも一緒に戦ったんだ』みたいな自己満足を縁(よすが)にその後の人生を十分生きました」なんて結末を見せ付けられてもムカムカきちゃうだけなんですよ。ちなみに同じような理由で「ダンス・ウィズ・ウルブス」も私はどうしても好きになれません、まああっちのほうが無力感や脱力感があるだけましかもしれませんが・・・ というわけで、美しい日本の情景の描写や外国映画でありながら違和感を最小限にとどめることを出来た細部にわたるスタッフの努力は素晴らしいとは思いますが、根本の映画の理念みたいなものがどうしても受け入れられない私にはこの程度の評価しかできません!平均点下げてごめんなさい! [DVD(字幕)] 1点(2007-10-15 17:11:00) |
107. ダンサー・イン・ザ・ダーク
何の因果でこんな後味の悪い思いをしなきゃならんのでしょう!この監督は私たち観客に何か恨みでもあったんでしょうか?世の中にはいろんな映画があります。んでもってどんな映画を撮るかは確かに創るひとの自由です。そんでもねー、ただ衝撃的で印象に残りゃいいってモンじゃないでしょ。おかげさまで坊主憎けりゃ袈裟までってヤツで、ビョークという人の歌まで大っっキライになってしまいました。もう!この後味の悪さどうしてくれんだよ!って感じです。 [DVD(吹替)] 0点(2007-01-22 12:37:00)(良:1票) |