1181. 恐怖のメロディ
展開は見え見えでしたが、イーストウッドを苦しめるストーカー女の圧倒的な存在感が光ります。さすがに度が過ぎてはいますが、尻軽男がお灸をすえられている部分は自業自得であり、怨念と憎悪と恐怖の三つ巴の戦いに胸が高鳴ったのですが、あてが外れました。 淡白に過ぎるクライマックスでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-20 21:36:27) |
1182. ザ・シークレット・サービス
ほぼ私が想像した通りだったひねりが足りない展開はいけません。しかし、マルコヴィッチのベストアクトと言える、映画史に残るような不気味な犯人がそれを補って見応えのある作品としています。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-09-18 15:47:54) |
1183. ハスラー
勝負、人間模様、恋愛模様、何れも雰囲気は漂いながら今ひとつ惹き込まれていけないもどかしさを感じる作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-23 16:09:34) |
1184. ダイ・ハード4.0
むやみに町を混乱させているだけで恐ろしさのない小悪党な犯人グループ。全くの役立たずな当局。不死身のマクレーン。三者の絡みは、殺るか殺られるかの張り詰めた緊張感、殺られないために振り絞る知恵の感じられぬ、ただただ町や建物や人を破壊しまくるだけで怪獣映画を観ているようでした。同じ人物が演じているマクレーン。自身の風貌や成長した娘に時の流れを見ますが、それ以外で彼の年輪を見せて欲しかったです。固いこと抜きでアクションをお楽しみという点ではボスのあまりにも貧弱な最期がダメでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-29 18:02:22)(良:1票) |
1185. 刑事コロンボ/ハッサン・サラーの反逆<TVM>
《ネタバレ》 決定的な証拠を突きつけた上での国王のお出ましとなれば尚良かったです。サラーのうろたえる様子は現実味がありますが、国王と警部の心通じ合う様子に現実味を感じられませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-20 22:37:16) |
1186. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
50万ドルの工面はついたのか疑問である動機が弱く、11分間も決め手としては弱く、哀愁漂うラストシーンは「人が一人殺されている。本当にこれでいいのかどうか?」と釈然としない。観終わって残尿感の残る作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-15 12:56:38) |
1187. 刑事コロンボ/5時30分の目撃者<TVM>
犯人にワナを仕掛けて観念させる。シリーズの魅力の一つですが、本作は「ああ、引っ掛かる」と観てる者にまる分かりのあからさまなワナに、冷静沈着な犯人がコロッと引っ掛かっており、がっくりしました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-14 02:20:51) |
1188. 民衆の敵(1931)
《ネタバレ》 不良少年からチンピラとなり因果応報の最期を遂げたトムの物語。実直な両親と兄がいる平均的な家庭があった事が目を惹いたものの、ギャング映画お決まりの展開はひねりがなく彼の心情も掘り下げられることもなく淡々としています。トムの悪党ぶりが見所となってきますが、瞬間湯沸し器型の凶暴さはあるものの、狡賢さやふてぶてしさに欠けていて物足りないものでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-08 15:01:19) |
1189. 刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM>
ルーサン警部は、シリーズの雄弁な犯人達の中にあって、とりわけ雄弁で役者という設定であったとしても芝居がかりすぎて辟易し、動かぬ証拠となる過ちのショボさとその後の語りに白けてしまいました。こういう人物を見ると「男は黙って」が良いと感じます。もっとも、コロンボ警部が黙ってしまうと魅力が薄れるのですが。 [DVD(字幕)] 5点(2009-07-03 04:01:20)(良:1票) |
1190. 刑事コロンボ/闘牛士の栄光<TVM>
「はぁ?」「え~?」犯行動機が観る者にも分からぬ稀有な作品に楽しみが大きかった分だけ反動が大きい結末で、すぐに忘れ去りそうです。ただ、被害者夫婦の言動、あんたら何人乗ってるの?ぞろぞろ出てきた子供に大笑いさせられた、斬新な?警部の登場シーンは忘れないでしょう。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-23 03:52:37) |
1191. 刑事コロンボ/死の方程式<TVM>
《ネタバレ》 犯人の邪魔者を削除するやり口の狡猾さは見事なものでしたので、浮ついた気質が最後に剥き出しになり、冷静に考えられずにうろたえて自滅する様は拍子抜けしました。警部はご自身があんなに恐れる場所で犯人に罠を仕掛けるのなら、副社長抜きのさしでの恐怖におののく者同士の対決を見たかったですね。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-01 00:39:26) |
1192. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
今作のような犯人こそ警部のワナに嵌って自滅してほしいものです。犯人の毒々しさだけが際立っており、殺しを犯す必然性及び決め手が弱いところが不満です。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-11 20:06:42) |
1193. 刑事コロンボ/歌声の消えた海<TVM>
《ネタバレ》 手袋が荷物に入っていなかった事が巡り巡って犯人を降参させます。動機が浮気の清算なのも因果応報を感じます。船が到着するまで一人でさっさと解決しています。同様にさっさと本が書かれて撮影されたかのようなオーソドックスな作品です。私も観終わってさっさとレビューを書き上げ一丁上がりという具合です。1週間後には内容を忘れている気がします。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-11 14:29:54) |
1194. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM>
シンクタンクの装備には隔世の感がありますが、子供に対する盲愛は時代を超えた普遍的なものがあるようです。今回の警部の詰めの一手はダーティですが、勝つために一番の泣き所を突くのは止む無しです。チェス盤をひっくり返すMM7に、父とはさみ将棋をして負けると盤をひっくり返して泣いていた幼い時の事を思い出しました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-26 16:57:40) |
1195. さらば冬のかもめ
《ネタバレ》 未見のニコルソン出演作品。この度DVDを購入しての念願の鑑賞となりました。未成年の水兵にかける情けの数々。兄貴分気取りで青年に教えた事が、欲情を果たす事、酒を味わうのではなく食らう事、暴力にものを言わす事。「だけ」であるのは私の年齢から感じるのは軽蔑です。世の理不尽さ非情さからの行動であっても最後は任務を完遂するのです。斜に構えたまま現状の生活に甘んじて生きていく事が想像される結末は納得させられます。男臭さ、人情味、負け犬感を併せ持ったニコルソンの流石の名演に出費の価値があった作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2008-02-24 11:24:16) |
1196. 大列車強盗(1903)
ようやく鑑賞できました。評価について考えさせられる作品です。面白かったかと問われれば、とるに足らない内容で「1点」の評価です。背景を考慮に入れますと「10点」の評価です。 [インターネット(字幕)] 5点(2007-12-05 09:19:30) |
1197. チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
《ネタバレ》 初めて観ました。指輪を取り合うストーリーの骨子について語るのは野暮なのでしょう。三位一体での暴走振りは、CGの効果もありなかなか楽しいものでした。マックス・ケイティもどきのオグレイディにはクスリとさせられ遊び心も感じる作品です。ディラン対オグレイディはまずまずでしたが、メインがナタリー対マディソンであったのは興ざめでした。サシの対決でぶちのめされる屈強なボスキャラは男でなくてはいけませんね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-12-15 22:13:08) |
1198. HELL ヘル(2003)
《ネタバレ》 心の支えを失い劣悪な環境の中で人間性を失った者が、己を取り戻し巨悪に挑む姿が闘いを通して描かれています。この筋立て悪くないのですが、各過程において踏み込みが浅く歯痒さの残る作品でした。具体的には、妻との絆、冷酷さの希薄な人間性の欠如ぶり、己を取り戻せた要因、451との絡み、下衆さばかりで卑劣さのない管理者達です。肝心のスパルカも単調で退屈でした。もっと残酷にしろとは言いませんが、攻めと守りとやられっぷりに工夫が欲しかったです。本作の収穫はラストで主役を食っていた451の存在です。鋭い観察眼と的確な状況判断、殺る時はためらいなく殺る姿が参考になりました。 [DVD(字幕)] 5点(2006-12-15 01:31:14) |
1199. バトルランナー
小悪党の司会による悪趣味なテレビ番組及び深く物事を考えずに熱狂する観衆を皮肉っているのでしょう。したがって、全編を貫くアホさ加減が中途半端でない事は本作にマッチしています。デイモン・サブゼロ・バズソー・ダイナモ・ファイヤーボールの脳みそが欠如した面々の中で、とりわけダイナモは空前にして絶後のキャラクターであり、忘れじの(忘れてしまいたいのに忘れられない)爆笑オペラおやじです。結構楽しめる作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-19 00:27:35) |
1200. エアフォース・ワン
空飛ぶ要塞の至れり尽くせりぶりに感嘆し、最高権力者の大統領の縦横無尽の大活躍は、浮世離れしてはいますが面白かった、というのが前回観た感想です。久しぶりに見ましたが、物足りなさがつのりました。前回は出演していた事を知らなかったゲーリー・オールドマン。国粋主義に狂信的である異様さは12歳の子供相手に吐く言葉からも窺えますが、ゲーリー・オールドマンなればこそ、もっと根本的なところで狂ったキャラクターであって欲しかったです。そしてグレン・クローズ。毅然としていましたが、大統領に対しても将軍の釈放は何があっても認められないという姿勢であって欲しかったです。もっとも、二人の対決が手に汗握るものになって、国家の大義と娘の命を秤にかけて娘の命が重かった薄っぺらい最高司令官の大立ち回りが霞んでしまうのはまずいかもしれませんが。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-08 21:20:34) |