141. マネキン
これ主題歌が流行ったんだよね。PVがMTVでよく流れてました。それだけで映画を観た気分になったものです。<もちろん全編通しても観ましたけど。。。> 7点(2003-10-13 15:32:23) |
142. エンゼル・ハート
わりと怖かったぞ。確かに途中で薄々真相が分かるともいえるんだけど、その真実そのものは、結構衝撃的なのだ。 8点(2003-10-13 15:30:49) |
143. デューン/砂の惑星(1984)
リンチの変態的SF。確かにこれを評価するのは、なかなか勇気のいることだ。まぁ、これも後の傑作群へのひとつの布石とでも考えておこう。 8点(2003-10-13 15:28:47) |
144. アメリカン・サイコ
街娼を相手にホイットニーヒューストンやヒューイルイス&ザ・ニュースの楽曲に対する表層的な批評を切々と述べる主人公。典型的な80年代<MTV>世代だ。<プログレ時代のジェネシスを「理解できない」為にあっさりと否定するところが如何にも。。。である> 彼らは表層が表層であることに無自覚であるがゆえに、無意識にその深層を覆い隠すよう常に心<と言われるもの>に蓋をして暮らしている。その表層の戯れは、高級レストランやブランドスーツの競い合いにも代表されるが、極め付けは名刺の文字や表面処理が自分のステータスを表すと本気で思っちゃうような姿勢だろう。そして、その自我の息苦しさは、いつしか押さえ切れない妄想と衝動によって表層を突き破らんばかりに揺れ動かし、主人公を狂気の沙汰へと向わせる。まぁ文明論的に解釈するに、こういった単純な図式になるのだろうけど、この映画(小説といってもいいか)の80年代的なモード批判はかなり辛辣だよね。80年代こそは「隠れサイコ」の時代だってはっきりと宣言しているんだから。でも、同時代人として思うに、これはちょっと行き過ぎだよなぁ。確かに80年代的ポストモダンな風潮に踊らされた人たちをデフォルメーションするとこんな感じかもしれないけど、あまりにも極端すぎてかなり引いちゃうところもある。もしかして、これは80年代を皮肉った壮大なギャグなのかもしれない。そう考えると結構納得しちゃうところもあるかなぁ。 8点(2003-10-13 01:15:07)(良:1票) |
145. リバー・ランズ・スルー・イット
「若さ」が美しいものであること。その魅力に対する羨望や嫉妬、自我への抑圧。そんな「青春」を巡る物語を描いた傑作といえるでしょう。兄は、結局、「青春」と決別する側に立ちますが、自らの純粋さを信じる若き弟<ブラッドピット>は当然のように破滅の道を選びます。それは、ある意味で自分が自分であることに固執するが故の<若さ故の>美しき悲劇なのです。彼は、ジェームスディーンや中原中也のようにその美しさが永遠に刻まれる存在の象徴として、いつまでも「青春」と寄り添う側に置かれるのでしょう。例え映画の中であっても。。。それにしても、ブラッド・ピットはまさに適役でした。レッドフォードが惚れ込んだことはありますねぇ。(彼に若き日の自分を見たんでしょうか) 10点(2003-10-12 23:45:31)(良:1票) |
146. 遊星からの物体X
74のkazu ionさんに同じく。僕らは中学生でしたが、仲間の一人が観たってんで、その話が結構盛り上がりまして。学校帰りに近くのナショナル<松下電器>ショールームに置いてあるLDプレーヤーで鑑賞会をしました。<映像サンプルとしてソフトの一つにこの映画があったのだ。それを勝手にセットして観る。そういえば店員に嫌がられたなー> 話のネタとしてはサイコーに盛り上がる映画でしたね。<あの物体Xは速攻でギャグになりました> 8点(2003-10-12 18:36:20) |
147. ジョーズ3
僕も3Dという宣伝文句に誘われて映画館で観ましたよ。もう20年前か~。ジョーズが迫ってくるとこは結構ビビったような記憶が。。。ビデオやDVDは3Dじゃないんだろうなぁ。そりぁ面白くないかもね。 2点(2003-10-12 15:21:40)(良:1票) |
148. クロッシング・ガード
ジャックニコルソン、ちょっと濃すぎるか。それはさておき、このショーンペン監督2作目は、彼の前作<傑作でもある>「インディアンランナー」と同一線上にある作品といえる。「兄は弟を追いながらそのことの意味を理解できない。弟は兄に追われながらその理由を失っている。」「インディアン~」のレビューで僕はこのように書いた。人が理由なく分り合えないという切実さを描いたのが「インディアン~」であれば、「クロッシング~」はその地平をさらに一歩進め、そして反転させ、そこからポジティブな回路を模索しているように思える。追う者と追われる者という図式は同じだが、双方にはそれぞれ、そうするための理由が存在する、加害者と被害者という明確な理由があり、それは、お互いが分かり合える足場を既に失っていることを意味するのだ。にもかかわらず、お互いがその「分かり合えなさ」に対する信憑すら持てず、失った足場の上空でもがきながらも理解への希望を捨てていないようにみえる。絶望的な立場を超えて、人と人はどうコミットし得るのか。いや、絶望的だからこそ、意味を求めてコミットする、その向こうに何があるのか。それは非常に難しいモチーフだ。この作品ではっきりとその答えが示されているとは言えないし、作品自体も1作目に比べて散漫な印象がある。ただ、目指すべきところには大いに共感できるし、正直、ぐっときたんだなぁ。この監督、やっぱり只者ではない。ショーンペンは今後も注目すべき監督であることは間違いないだろうね。 9点(2003-10-09 23:55:34)(良:2票) |
149. ミラグロ/奇跡の地
無名の役者ばっかりで、こんなにいい映画がつくれるんだからたいしたもんだ。「普通の人々」とは全く違った味わいで、最初はちょっとどうかなって思ったけど、見終わった後の爽快感はなかなかでした。レッドフォード、やっぱり只者ではないな。 9点(2003-10-09 23:46:22) |
150. ミラーズ・クロッシング
かっこいいとはこのことか。アルバート・フィニーの親父さん。マシンガンぶっぱなす姿も最高だが、最後の方の怖~いくらいの迫力には、観ているこっちもビクビクしちゃいます。 9点(2003-10-09 23:43:45) |
151. ワンダとダイヤと優しい奴ら
おもろい映画。ギャグのセンスが最高にいいと思うのと同時にかなりバカな奴らです。 8点(2003-10-05 00:05:05) |
152. 狼男アメリカン
あの変身シーンは話題になりましたね。よく物真似もされました。公開からしばらくしてから、何回かテレビの洋画劇場で観ましたが、結構面白かったですよ。僕は今30代半ばだけど、この映画は僕にとってすご~く懐かしい~って感じがします。というのも、この映画の題名を目にしたのが20年ぶりぐらいだからでしょうか。。。確かにビデオ屋では見たことないなぁ。あれだけ話題になった映画もこうして忘れさられていくのかな。「ハウリング」や「キャットピープル」もしかり。 8点(2003-09-27 12:16:54) |
153. チャイナタウン
面白い!30年代のLAを再現した舞台設定も私立探偵演じるジャックニコルソンもスタイリッシュで素晴らしい。もちろん実際に30年代のLAを知っているわけじゃないけど、あのハードボイルド小説で読むところの雰囲気が十分に出ていたような気がする。ラストもお約束だ~って感じだけど、的は外してないんだなぁ。ニコルソンの私立探偵役もピタッとはまっていて、とてもGood!最高のはまり役でしょう。フェイダナウェイもいい女だ。これシリーズ化したら面白かったんだろうな。もう1~2作観たかった。。。と思ったら16年後にパート2があったよ。遅すぎる。ジェイクは若くて精悍じゃないとね。 9点(2003-09-16 00:01:43) |
154. ドアーズ
結構観れると思いますよ。ヴァルキルマーもわりと雰囲気があったし。ちなみに僕はドアーズ好きです。ロックファンなら1,2枚目とラストアルバムは必聴でしょう。ドアーズの音楽は30年以上経った今でも十分聴ける、普遍性のあるロックだと思いますけど。つまり本物ってこと。ボーカルのインパクトにも増して、演奏が素晴らしいし、曲もGoodです。まぁドアーズを知らないとか嫌いだとか言っている人は、この映画を観てもしょうがないのかもしれない。ただ60年代後半~70年代前半のロックが好きな人なら見て損はない。 8点(2003-09-07 23:26:18) |
155. ラスト・ショー
シビルシェパードがめちゃめちゃ可愛かったね。白黒の映画だったけど、そこだけ輝いていたような。 8点(2003-09-07 19:22:40) |
156. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
とても好きな映画。僕が観たのは「グレートブルー」(THE BIG BLUE)でしたが。映像と音楽がとにかく素晴らしいですね。シチリアの白い大地と青い海、青い空のコントラスト。まるで海が奏でたような、静謐でいて躍動感溢れる音楽。ジャックのライバルであり、友人でもあるエンゾのキャラクター造形も何ともいえない味があります。ジャックにとって海とは、父親を奪った悪魔でありながら、常に自らを優しく包み込み、安らかな一体感を誘う大いなる(母なる)存在であったのではないか。その海がまたしても友人であるエンゾを奪った時。。。彼は悩みながらも、最期は海に誘われるがまま、海と同化することを選びます。そこに本当の答えがあると信じ。。。彼の中では自分こそ人の命を奪う海であり、悪魔だと思ったのかもしれませんね。彼にとっては避けられない結末だったのでしょう。彼はジョアンナという素敵な女性に恋をし、普通の生活を始めようとした矢先でもありました。簡単に言ってしまえば、男のロマンということになるのかな?? 大いなるものに導かれ、己の信じる運命に抗えず、自分の本当を確かめる為に、あなたを振り切って出ていこうとする彼氏に対して、ジョアンナのように「Go and see my love.」と言って送り出すことができるだろうか? どうでしょう、女性の皆さん。まぁ現代の普通の男性にとって、可愛い彼女と子供以上に大切なものなんてないだろうけど。 10点(2003-09-07 18:11:09) |
157. ブレードランナー
文句なし。いまさら言うことなし。原作をある意味で超えている。大傑作。 10点(2003-09-07 00:25:11) |
158. 偶然の旅行者
《ネタバレ》 とても面白いと思います。この作品の主人公は、息子の死や妻との離別によって生きる意味を見失いながら、もう一度人を愛する気持ちを取り戻すことで、生きてゆく活路を見出していきます。「自分を愛するように人を愛することはできない」と言ったのは、かのドストエフスキーさんですが、それは、ある意味で恋愛に対するナイーブさの顕れ。この映画のように恋の妖精はそう簡単に向こうから現れないもの。心のままに生きるといっても、なかなかねぇ。 9点(2003-09-06 23:56:55) |
159. カイロの紫のバラ
映画の中の世界というのは、フィクションであろうが、ノンフィクションであろうが、観る者にとってはあくまで想像の世界です。想像は美しく、そして現実には手が届かないもの。その現実がまさに手の届くところにあったとしたら。。。スクリーンの中の憧れの俳優がまさに私の目の前に現れたとしたら。。。そんなストーリーなんて現実に起こるわけない!単なるファンタジーでしょ、っていう声が聞こえてきそうですね。「ニューシネマパラダイス」のアルフレードがスクリーンの女優たちに想いを抱き続けたように、「カイロの紫のバラ」のセシリアも「憧れ」の対象として映画を観続けます。そんなナイーブさを現実逃避だといって笑うでしょうか?そうかもしれません。でも、彼女たちのナイーブな想像世界は、そのナイーブさ故に、彼女を彼女自身たらしめるとても大切なものだと僕は思います。「憧れ」とは、起こり得ないことに可能性を抱くこと。それはある意味でポジティブで、ある意味で哀しい。しかし、その哀しさは、慈愛となり、あるとき恋の熱情にもなる。そして、それは、僕らを常に優しい気持ちにしてくれるのです。映画への「憧れ」は人を優しくします。そう思いませんか? 9点(2003-09-06 22:27:06) |
160. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 若くて精悍な自分の親父とキャッチボールをするラスト。このシーンだけの為にこの物語があったといって過言ではない。親父に対する憧憬と確執、疎遠、そして後悔。あまりにも類型的だけど、やっぱり泣けちゃうんだよな。 9点(2003-09-06 22:04:11) |