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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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141.  ドラキュリア 《ネタバレ》 
予想的中の中途半端さ。特に「現代に蘇った吸血鬼もの」って駄作が多いよなあ。何がダメって、どの作品も、吸血鬼の「恐ろしいんだけど、抗い難い強烈な魅力を備えた危険な魔物」っていう基本的な描写がぜんぜん出来てないんだ、これが。  最近では「アンダーワールド」や「ブレイド」なんかもそう。こういう作品に限って吸血鬼と言えば、「ちょっと力が強くて、ピョンピョン跳ねる」という程度の描写で、それ以外は牙を剥いて「シャー」とか「ハー」とか言ってるだけで、「闇と血に生きる者」としての凄絶さや悲壮さ、それでいて気品に満ち溢れた「貴族」のような華麗さを併せ持つ「不死の魔物」という凄味をまったく感じない。この作品も同じ轍を踏んでいて、吸血鬼がただの「陰気な兄ちゃん」や「ポルノな姉ちゃん」にしか見えないw  「実はユダだった」というオチも「だから何なの?」といった程度で面白くない。  アクションも実に中途半端で安っぽい。できないならやるな。やるなら徹底しろ。つまらない作品に共通しているのは、とにかくやることが「中途半端」という点に尽きる。  こういう作品を見ると、同じ「吸血鬼」を題材にしていても、やはり日本の漫画や小説は、ストーリー性や吸血鬼のキャラクター性、アクションの演出にも独自の工夫とセンスがあり(「ジョジョの奇妙な冒険」の1~2部や、「吸血鬼ハンターD」等)、レベルの高い世界観やキャラクターを確立しているが、海外の作品にはいつまで経ってもそういう発展性が見られない。   「ゴシックホラー」として作っているならともかく、アクション要素も加えた「娯楽映画」として撮っているにも関わらず、いつまでも原作のイメージを引き摺っているから、ちょっと解釈を変えただけのような中途半端なものしか作れないんだろう。今や「吸血鬼=ヴァンパイア」と言えば「妖艶な魅力」と「危険な不死の魔物」という二面性を兼ね備えつつ、「滅びの悲哀」をも持っているイメージが基本。
[ビデオ(字幕)] 1点(2006-12-26 22:33:07)(良:1票)
142.  イン・ザ・カット 《ネタバレ》 
まず、この手の「エロ」を売りにする志の低い作品にありがちだが、ストーリーとエロがまるで無関係。単に男客に対する集客効果と時間稼ぎが目的のオカズにもならないショボいベッドシーンがダラダラと続くのはウザ過ぎる。こういう無駄なエロシーンこそCutしてもらいたい。  各登場人物の人間描写もいい加減で、それぞれの人間性や事件の背景がさっぱり掴めない。それゆえ主人公の女が、あんな怪しげでホモくさい刑事を好きになる理由が分からないし、ストーカーみたいな元彼や腹違いの妹、生徒の黒人なども、まるっきり存在理由が分からない。単なる「観客に対しての犯人候補」という程度の存在に過ぎない。  「婚約者を裏切った」という父親の過去のエピソードもストーリーの根幹に何も関わっていないようだし、大事な伏線のように演出されたやたら意味ありげなオープニングもまったく無関係。  そして何より、まったく必然性も意外性も無い真犯人。何であの刑事の相方が犯人である必要があるのか?殺人鬼としての動機もポリシーも不明だし、それまでのストーリーにすらほとんど絡んでいない。そもそも犯人と疑う根拠が「手首のタトゥー」だけというのもお粗末な限り。なんで刑事が二人揃って同じタトゥー彫ってるのかも不明のまま。あげくあっさり素人に射殺されてりゃ世話無い。  地下鉄の広告に書いてある、いちいち意味ありげな文句も意味不明。それっぽい雰囲気を出そうとしているだけの薄っぺらい演出。  「サスペンスやミステリーなんて、ちょっとオチで予想を外せばいいんだろ」とでも思い込んでいる、監督や脚本家の安易な製作姿勢に苛立ちを覚える。  2003年にもなって、こんな完成度の低い作品を平然と作っている監督の志の低さに呆れる。こんな作品には容赦なく最低点を付けさせて頂く。 
[ビデオ(字幕)] 0点(2006-12-26 22:30:06)
143.  ウォーターワールド 《ネタバレ》 
「USJ」+「北斗の拳」-北斗神拳=「ウォーターワールド」という感じ(笑)。  衣装や小道具の作りこみは丁寧だが、肝心のストーリーやアクション演出、キャラ描写などは大雑把。  とにかく登場人物の設定等が薄っぺらい。まず主人公がミュータント(?)である必然性がほとんど無い。とりあえず舞台が海だから、何か主人公に有利な特長があった方がいいな、という程度の設定で、テーマ的にも、アクション的にも、異能者であることを作中で生かせていない。  最初、少女を疎ましく思っていたのに、何ら心を通わすイベントも無いままに、いつの間にか大切な友人のような関係になっているというウソ臭い展開にもウンザリ。ヒロインとジジイの存在理由も皆無に近い。  少女の背中の地図も、「謎」というにはお粗末すぎる。敵キャラも「いかにも悪役」という記号的なデザインで、おまけに頭も悪いから魅力が無い。  また海だけという舞台設定もインパクトを狙ったんだろうけど、あまりにも無理がある。陸地が「伝説」になっているほど海しかない世界で、人間が海上で数百年も生活できるかっつーの。重油や弾薬、食料をどこから調達してるんだ。設定が穴だらけだから、別に突っ込みたくもないのに、つい突っ込みたくなる。  仮に海だけの舞台を生かして矛盾の無い展開にするなら、生き残った人類が少し進化していて、全員が主人公のような何らかの「特殊能力」を持っているという設定にしないとね。  撮影には金をかけているが、肝心のストーリーやキャラ設定は大雑把でお粗末な作品。  PS.なんでああいう世界の悪役はバイクに乗ると「イィィィ、ヤッハー!」と叫ぶんでしょうか(笑)。
[地上波(吹替)] 3点(2006-12-25 18:33:27)
144.  マインドハンター 《ネタバレ》 
惜しい。  閉ざされた孤島でFBI心理分析官の演習中に本当の殺人事件が起こるという設定は魅力的。ミステリーで言うところのクローズドサークルの典型だけど、やっぱり「誰が犯人なのか?」という疑心暗鬼と緊張感はこういう舞台設定でないと出ない。  ただ問題は最初の液体窒素(?)の段階で、明らかに「これは演習ではなく本当の殺人」という事が、実習生だけでなく、観客である我々にもはっきりしてしまうという点(あれではさすがに、お約束の「死んだフリ」の可能性も完全に否定されてしまう)。「犯人は誰か?」と言う謎以外にも、「どこまでが実習なのか?」という部分での謎も途中までは残しておいて欲しかった。  他にも心理分析官になろうって連中が揃いも揃って無能すぎるところもマイナス。ちょっと怪しいだけですぐ「お前が犯人に決まっている!」と感情的に騒ぎ立てるばかりでイライラさせられた。サラを疑う時もあんな状況では爪の血痕が犯人の証拠にはなり得ない事ぐらい素人でも分かるじゃん!ラストの時計の指紋以外、論理的に謎や手掛かりを突き詰めていく過程が少ないのが残念。もっと心理分析官と殺人鬼の知的な駆け引きが見たかった(ジャンルは違うが、こういうのを見てしまうと、漫画「デスノート」の犯人と探偵の駆け引きのレベルの高さがよく分かる)。  島に着いてからすべての罠を設置したというのもかなり無理があるし、その真犯人もイマイチ意外性や魅力に欠ける。もう一回くらいドンデン返しが欲しかった。  全体的にテンポも良いし、現実的ではないけどインパクトのある殺し方など、恐怖演出に関してもなかなかセンスがあるだけに、シナリオ面での作り込みが甘いところが悔やまれる。
[DVD(吹替)] 7点(2006-12-25 18:14:30)(良:1票)
145.  ステイ 《ネタバレ》 
確かによくある「妄想系サスペンス」の亜流ではあるけど、その手の作品の中では比較的良作。  他の方のレビューにもあるが「ジェイコブスラダー」や「シックスセンス」と同じく、死に逝く者の見る、今わの際の脳内世界を映像化。  中盤までのダラダラ感や「人称の視点」が本人以外の人物に移る点など、突っ込み所やマイナス点も多々あるが、それさえ我慢すればラストまでは一気に見せてくれる。  特に「ひとつの死によって、また新たな出会いが生まれていく」というラストは運命の連鎖という皮肉や悲哀を描きつつも、同時に希望へと繋がる終わり方で秀逸。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-23 14:51:47)
146.  シャンハイ・ヌーン
舞台や時代設定などに工夫はあるが、それ以外は良くも悪くもいつものジャッキー映画。  はっきり言って、この手の緊迫感に欠ける「お約束カンフーアクション」はもう飽きたというのが本音。せっかくのウェスタンという舞台もイマイチ活かせてないし、全体的に地味な印象。  ジャッキーの相方も中途半端なキャラで魅力に欠けるし、ルーシー・リューも「助けられるお姫様」役は似合ってない。ラスト辺りで少しアクションもこなすが、どうせなら「チャーリーズエンジェル」ばりに戦いに参加した方が面白くなったんじゃないかな?  また、他の方も指摘されているように、ラストでジャッキーの嫁がオーウェンとくっつき、ジャッキーは姫とくっつくと言うのも何かおかしいw。   とにかく娯楽映画としての割り切りが足りない。
[地上波(吹替)] 4点(2006-12-23 14:48:57)
147.  羊たちの沈黙
アンソニー・ホプキンス演じる「人食い殺人鬼でありながら、知性溢れる天才精神科医」というレクター博士のキャラクター性は強烈に魅力的。  それまでホラー映画の中の殺人鬼と言えば、単に凶暴な怪物のような描き方をされる事が多かった所へ、「知性」と「狂気」を持ち合わせたキャラクターを造形した、この作品の意義は大きい。  特に刑務所の中に居ながらにして、相手の性格や心理などを推察してしまう「プロファイリング」の面白さとも相俟って、非常にオリジナリティのある作品に仕上がっている。  その後ブームに乗っかって量産されたサイコホラー映画とは一線を画する出来。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-18 21:27:46)
148.  DENGEKI/電撃
良い意味でも悪い意味でも、この手の刑事アクション映画の見本のような出来。  シナリオに「プチどんでん返し」程度の工夫がある以外は、基本的にストーリーなんてあって無いようなものだし、メインとなる格闘アクション、カーチェイス、銃撃戦はどれもオーソドックス&出来レースで、これと言って目新しい見せ方も無し。主役の無敵っぷり、暴走っぷり、強運っぷりには最早突っ込む気力も無し。  はっきり言って、この手のアクション映画は、最早どれを見ても一緒で飽き飽き。3日も経てばどんな話だったかすら印象に残っていないだろう。
[地上波(吹替)] 4点(2006-12-14 20:29:22)
149.  フライトプラン 《ネタバレ》 
無理やご都合主義があるのはサスペンスやミステリーの宿命とは言え、そこを突っ込まれないように工夫するのが、この手の作品の肝じゃないの?優れたミステリーは論理を駆使して出来る限り矛盾が出ないようにするし、幻惑的な謎とロジックのバランスが取れたものになっている。  しかし今作はサスペンスとは言え、単純に楽しむには見過ごせないアラが多すぎる。  飛行機の中という密室空間におけるサスペンス映画である以上、娘がいなくなった事に対する解答は、「主人公の妄想オチ」か「本当に誰かに誘拐された」かの二通りしか無いワケで、安易な妄想オチに逃げないなら、ちゃんとサスペンスミステリーとして破綻の無い脚本を作るべきだろう。  散々言い尽くされてるけど、まず「娘さんを誰も見ていない」という言い分に無理がある。他の乗務員にしろ客にしろ、誰かが娘さんを見ていたと証言すれば、そのままなし崩し的に計画が破綻する可能性が高い。この計画にとっても、また作品の質にとっても、一番重要かつ難しいポイントのはずなのに、「たまたま誰も見てなかった」という理由であっさり流してしまえる監督と脚本家の厚顔無恥さに憤りを覚える。  他にも、どうして「旦那が死んだらニューヨークに埋葬しに行く」と分かったのか、「旦那の棺の暗証番号をどうやって知るつもりだったのか」なども説明されていない。向かいの部屋から覗いていたという二人組みの存在も意味不明。  娘のためならどっちがテロリストか分からない行動を取りまくったり、散々疑ったアラブ人に謝罪をしないという、明らかに人種差別の感覚を持っている国民だから出来る非常識なラストなど、いかにも個人主義国家アメリカらしい身勝手と傲慢に満ちた作品。 
[DVD(字幕)] 2点(2006-12-14 10:26:53)
150.  ゴースト/ニューヨークの幻 《ネタバレ》 
これって恋愛映画として真面目に見るよりも、恋愛、サスペンス、コメディ、ホラーの要素をバランス良く取り入れた娯楽作品として見るべきでしょ。  普通、色々と盛り込むと中途半端な結果になりがちだけど、この作品は設定のおかげもあって、各要素が足を引っ張り合うことなく、それぞれが上手く溶け合っている。  幽霊になった主人公が自分の境遇を嘆く間もなく事件の真相を知り、霊媒師を通して会話したり、色々と制限のある中で、何とか恋人を守ろうと奮闘する様は、確かに感動もするけれど、むしろ「死後の非日常」にドキドキワクワクしつつ楽しく見れた。  さすがに突っ込み所は多いから、これを大真面目な恋愛感動ドラマとして評価できるかどうかは微妙だけど、娯楽映画としてなら全体的にテンポも良いし、普通に楽しめる作品だと思う。   PS.テーマソングのライチャス・ブラザーズの曲を知ったのは、この作品よりダウンタウンの「ガキの使い」が先で、ゆっくり回転しながらテーブルの穴から変装した顔を出すシーンであの曲がかかるので、どうしても思い出して笑ってしまう(笑)。
[地上波(吹替)] 6点(2006-12-06 21:48:33)
151.  5IVE[ファイブ] 《ネタバレ》 
エレベーターに閉じ込められた人間たちの密室劇を描く、良くも悪くも正統派の低予算サスペンス。  ただし人間ドラマのための人物描写は必要最低限のもので、取って付けた程度という印象は拭えない。絶望的な密室内での出産(=希望の象徴)といった展開もちょっとベタすぎる(あり得ないくらいの安産だしw)。  「5IVE」というタイトルも、「生まれる赤ちゃん含めて5人」という内容に合致してはいるが、これまたストレートすぎて「だから何?」という感じ。  これと言った謎解き要素も、意外性も、突っ込みどころも無い平凡な作りを「物足りない」と取るか、「シンプルにまとめた」と取るかは見る人次第かな。個人的にはもう少しヒネリがあっても良かったと思う。  決して駄作ではないけど、低予算だからこそ出来る冒険、効かせられるスパイスが欲しかった。   PS.最初のビデオ撮影のシーンが伏線で、エレベーター内の彼が幽霊オチかと思ってた。救急隊員が扉を開けたら彼女しかいないとかw
[DVD(字幕)] 4点(2006-12-04 01:34:32)(良:1票)
152.  オーシャンズ12 《ネタバレ》 
絢爛豪華な出演者たちに比べて、何とお粗末なシナリオであることか。ルパン三世のテレビ映画シリーズ並の荒唐無稽さに加え、開き直りとも取れる「トンデモご都合主義」に彩られた駄作娯楽映画。これならまだ前作の方がはるかにマシ。  「謎の大泥棒ナイトフォックスとの対決」という設定には期待させられるものの、結局ただの肩透かしで終わる。と言うか、あんたらまともに対決してないじゃん!  とにかく意味不明な部分や無茶苦茶な設定が多すぎる。  天才的な大泥棒の集団かと思いきや、あっさりベネディクトに見つかって脅しに屈するヘタレ集団だし、担当の女刑事と伝説の泥棒が親子という後付け設定も無理がありすぎ。しかも、そのコネ(?)のおかげで卵を盗めて、フォックスを出し抜けたというのだから、呆れ果てる。  それに、そもそもフォックスが泥棒同士の暗黙の掟を無視してまでオーシャンズに一方的に挑戦し、「オレに勝ったら金を全額払ってやる」と「向こうから」言い出してくれて、さらに「正直に払ってくれた」から良かったものの、フォックスがいなきゃ、いまだに金を払えずにいたんじゃないの?娯楽映画だからこそ、ここは真っ当に勝負させろよ!  おまけに業界人の自己満足としか思えない「ジュリア・ロバーツが本物のジュリア・ロバーツに化ける」と言う、下らない作品内パロディや、「実はカポエラでレーザーを避けたんだぜ、スゲーだろ」という「何それ?」と言いたくなるパープリンな種明かしなど、他にも突っ込みどころや意味不明な部分は数多い。  娯楽映画として力を入れる部分を間違えている。こんな観客を無視した肩透かし的なシナリオに対して、「監督が観客に仕掛けたコンゲーム」と好意的に解釈できる人が羨ましい。いやマジで。 
[DVD(字幕)] 1点(2006-12-01 15:56:47)(良:1票)
153.  エイリアン3 《ネタバレ》 
「エイリアン」シリーズの事実上最後の作品という事に加え、脚本家とのトラブルもあったようで、かなり難産だったであろう今作。しかしプロにそれを言っても始まらないし、そんなことが言い訳になるはずもない。どちらにせよ、その分を割り引いて見ても、今作はかなり低レベルと言わざるを得ない。  まず、他の方も指摘されているように、素人目に見てもカメラワークが単調すぎる。ほとんど「同じ距離」、「位置(視点)」からの撮影で、著しくメリハリに欠ける。この単調さは、「画面上の色彩の単調さ」に加え、エイリアンの出現タイミングや襲撃シーンなどにも悪影響を及ぼしている。「いかにも出そうなところで出る」の繰り返しで、あまりにもサプライズ演出が単調に感じられる。  さらに、登場人物の没個性的なキャラ描写、中途半端な活躍と死に方等、全体的にマイナス要因のほうが多い。閉塞感やエイリアンの恐怖感では「1」の足元にも及ばず、ホラーよりアクションに特化した「2」ほどの潔さも無し。  ただラストシーンは少し感動。憎むべき宿敵であろうと、ここまで運命を共にすると、ある意味、奇妙な繋がりを感じるという気持ちは理解できる。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-11-30 00:07:57)
154.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
まずストーリー云々以前に、あの一秒に一回くらいのペースでコロコロ場面が転換する、落ち着きの無いカット割りに辟易。おまけに画面がブレまくるので、見ていて頭が痛くなった。これが大きなマイナス。その場の臨場感や迫力を出すためだろうけど、やり過ぎ。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」。監督が見る側の立場を考えていないのがよく分かる。  で、肝心のストーリーはと言えば、「可もなく不可もなし」と言うしかない。ちょっとした謎解きやカーチェイス、アクションはあれど、娯楽映画として見ると、どれもこれも突出している部分は見当たらず中途半端な印象。  ストーリー展開もキャラクターの設定上、仕方ないとは言え終始逃げ回っているだけなので飽きてくる。そこそこリアリティはあるけど、娯楽作品として犠牲にされている部分も多く、色々と突っ込みたくなる所もチラホラ。黒幕にも意外性が無いし、終わり方も中途半端。  この手のジャンルとマット・デイモンが好きな人にならお奨めできるけど、そうじゃない人にとっては、はっきり言って、見ても見なくてもどっちでもいい作品。個人的にはマット・デイモンにまったく魅力を感じないので、この点数で。 
[DVD(字幕)] 3点(2006-11-25 21:24:24)
155.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  映像以外の完成度はシリーズ最低。作品として深く描くべき部分を省略し、どうでもいい部分に時間をかけているので、突っ込み所や説明不足な箇所が山積したままストーリーが展開する。  相変わらずハリーは状況に流されているだけで、魔法を上手くなろうとしたり、過去の謎を探ろうという意欲が感じられない。そのくせボス戦は「主人公特権」で何とかなるため、いつまで経っても主人公としての成長が見られない。  ドラゴンとの戦いも他の選手がどう対処するのかと期待してたら、なんと三人の戦いはカット。学園対抗戦の見せ場である戦闘シーンを省略する感覚が分からん。攻撃魔法で倒したり、精神操作でドラゴンを手なずけるとか思ってたのに拍子抜け。選ばれた連中の能力も分からず仕舞いだし、おまけにハリーはホウキで逃げ回ってるだけ。おかげで「相対的に描けたはずのハリーの能力や強さ」も曖昧なまま。勿体無い…。  またハリーを卑怯者呼ばわりしてボロクソ言ってた連中も、金の卵を取ってきた途端に祝福し始め、同じくロンとも仲直り。その間、ハーマイオニーやロンがどこで何を思っていたかの心理描写も無し。  あげく、その後はどうでもいいダンスパーティを長々と始める始末。学園青春ドラマも良いけど、思春期特有の複雑な心理などは、まったく描写されていない。彼らの心情をきちんと描かないから、ハリーとロンたちの仲違いも彼らの精神的な糧になっているように見えない。こんな事に時間を使ってる暇があるなら、もっと他にやらなきゃならない重要なイベントや説明しておく伏線がいくらでもあるはず。  ヴォルデモートもえらく簡単に復活するし、ラスボスとしての凄みや魅力が圧倒的に不足。またヴォルデモートが「対抗試合」を利用して復活するというのが意味不明。迷宮の優勝カップに触れると墓場に飛ばす呪文をかけておくというのも意味不明。ハリーを誘き寄せたいだけなら何でこんな回りくどい事をする必要がある?  「お前には友がいる」という綺麗事を言われても、そもそも友人たちの活躍や成長なんてほとんど描かれていないし、だいたいあのヴォルデモートにハリー以外の友人がいても何の役にも立たないでしょ。シリーズ通して「友人との友情と成長」を描いてこないからこうなる。
[DVD(字幕)] 3点(2006-11-14 08:51:35)(良:1票)
156.  ブラザーズ・グリム 《ネタバレ》 
一言で言えば「中途半端」。  見た後でテリー・ギリアム監督と知って納得。もちろん監督なりの狙いはあるのだろうけど、個人的にこの監督のセンスとはちょっと肌が合わない。  グリム童話を現代の撮影技術で再現した真面目な作品かと思いきや、ファンタジー、コメディ、アクションの要素を中途半端に足し合わせたジャンル不詳の中途半端な作品だった。基本的にグリム兄弟や童話を扱いながら、出来上がった作品から「素材の必然性」がほとんど感じられないのが致命的。  使用される小道具や衣装などはそれなりに凝っているが、森のシーンなどは「いかにもセット撮影」という人工的な印象で、セット特有の違和感や狭苦しさがあり、森の闇の底知れぬ深さや自然の美しさといった「空気感」をまったく感じない。これなら普通にグリム童話の絵本を読んでいた方がよほど幻想の世界を感じられる。  こんな中途半端な娯楽作品にも成り得ていないファンタジーアクションじゃなくて、史実に基づいてグリム兄弟の生い立ちやグリム童話の成立過程を追ったドキュメンタリータッチの作品にするか、兄弟の詐欺行為やハッタリが現実の事件や伝承などとリンクしていくような、「グリム童話の新解釈」としてリアルに描いてくれたら、もっと面白くなったはず。期待とはまるっきり違っていた。
[DVD(字幕)] 3点(2006-11-10 01:45:23)
157.  1.0【ワン・ポイント・オー】 《ネタバレ》 
良くも悪くも「不条理系サスペンス」の典型的作品。もう散々他の方に言われ尽くしてますが、確かに世界観やストーリー展開は「裸のランチ」や「未来世紀ブラジル」辺りと酷似。  「ナノマシーンによる洗脳」というのは宣伝以外にも使えるから怖いし、まったく荒唐無稽と言うほど非現実的でもないけど、SFのギミックとしてはありがちだし、近未来を舞台にした管理社会批判というテーマにも今さら感がある。  前半は謎めいた展開に惹きつけられるが、不条理系サスペンスと言うことに気付かされる中盤辺りで、真面目に見るだけの興味が尽きてしまうのも事実。隣人のゲームとか、妊娠を彷彿させるラスト、脳みそを回収していくハワードの過去とファーム社との関係等、謎のまま終わってしまう伏線が多いのが、この手の作品のマイナス面。ラスト間際になって無理に説明しようとするから、余計に中途半端なことになっている。  不気味な雰囲気を醸し出している映像のセンスは良いので、オマケして5点。
[DVD(字幕)] 5点(2006-11-09 16:35:28)
158.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 
「山での遭難」という分かりやすいシチュエーションを用意した割には、何に焦点を絞るべきかが曖昧で中途半端。  基本的にドラマに絡むメイン登場人物は主役を含めふたりしかいないし、揉め事が女関係なので、どうにも話がみみっちい。ホプキンスの役柄は人間的に出来すぎだし、その他の登場人物はさっさと退場させられてしまう始末。ラストも決着をつける前にライバルが落とし穴に落ちて有耶無耶になる、という展開もちょっといい加減すぎないか?  また「大自然の驚異」といっても単に熊に襲われるだけで、極限状況と言うほど差し迫ってはいないのでサバイバルものとしても物足りない。  全体的にテンポは良いので最後まで見ていられるが、作品としては人間ドラマかサバイバルかのどちらかに特化して欲しかった。中途半端。
[地上波(吹替)] 4点(2006-11-08 21:46:45)(良:1票)
159.  プレデター2 《ネタバレ》 
偶然にも「プレデター」→「AVP」→「プレデター2」という流れで鑑賞して来たので、ラストの展開もエイリアンの骨もすんなり享受。  ただ、プレデターが勇敢な戦士であるという、後付け的なキャラ設定が出てくるのは良いとしても、基本的に「強さ」や「勇猛さ」を示すための戦いのはずなのに、全員揃って光学迷彩なんか使ってコソコソ姿を隠して不意打ちしたり、あれだけ強力な武器を使ってるのに、よれよれの中年刑事にやられたりと、正々堂々としているのか姑息なのか、強いのか弱いのかさっぱり分からない。この辺のキャラ設定の曖昧さ、中途半端さが最大の難点であり、敵キャラとしての凄みや魅力に欠けている原因。  アクション面の演出にもセンスが無い。前作でも思った事だけど、すごく科学が進んでいるという設定の割には、彼らが使っている武器も、現在の人類の武器を少し強力にした程度のものなので見ていて意外性や迫力が無い。はっきり言って発想が貧しい。  赤外線しか感知できないという視覚の設定も、人間を対戦可能レベルに引き下げるためのご都合主義でしかないし、そのくせ作中では、その設定を上手く活かした戦いになっていない。  全体のテンポも悪い。ラスト30分辺りからはテンポアップするはずの展開なのに、この作品はダラダラしちゃって、一向に盛り上がっていかない。  とにかくアクション映画として中途半端。良い意味での「ハデさ」や「思い切り」が足りない。この中途半端さが知名度の割りにシリーズ化していかない要因だろう。
[地上波(吹替)] 3点(2006-11-02 12:56:15)(良:1票)
160.  ミッドナイトクロス 《ネタバレ》 
割りと高評価だけど、個人的には良さが分からない作品のひとつ。  実際の製作年代よりも古臭く感じる。基本的にシナリオに意外性がまるでなく、展開に緩急もないので見ているのが苦痛だった。中盤頃、ビデオ残量を見て、まだ残りが一時間もあるのにウンザリしてしまった。  大統領候補の知事暗殺事件に巻き込まれる序盤からストーリー展開に変化がなく退屈。結局、事件の背景や黒膜にも意外性がなく、サスペンスとしてもミステリーとしても中途半端。基本的に謎解き要素がないので、最後まで興味を持続させる「求心力」に欠けている。  事件の顛末もいまいちはっきりしないまま。あそこまで徹底的に真相を公表しようとしていたのに、結局はビビってあきらめたってこと?あきらめて、せっかく撮ったからってことで、彼女の悲鳴を自分の映画に残して終わり?なんかすっきりしない終わり方だなあ~。めちゃくちゃバッドエンドじゃん。  そもそも彼女の悲鳴をB級ホラー映画に使うという神経に共感できない。生前に録音した彼女の声(実際にはそういうシーンは無かったはずだが)を使うとしたら、自分が監督なら、例えばデート中にふざけて録音した「愛してる」というセリフを使うとかさあ…。なんでよりによって本当に襲われている時の悲鳴を使うかなあ。彼女の声を「真実の証拠」として残したい気持ちは分かるけど、ちょっと悪趣味&自虐的すぎじゃないか?  評判の良い「花火のシーン」も、あそこは恋人が無残に殺されたところなんだから、あんなに綺麗に演出するべき場面じゃない。これを見て「美しいラストが大好き」なんて評価はさすがに違うでしょ。原因が殺人なのだから、花火で「儚さ」や「美しさ」を表現する場面じゃない。  何にしても後味の悪い映画。
[ビデオ(字幕)] 2点(2006-10-29 21:12:34)(良:4票)
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