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53羽の孔雀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 245
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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141.  シェナンドー河 《ネタバレ》 
前半が最高。「トマトの世話をする(関与する)のは自分のものだから。しかしこの戦争は自分の戦争ではない。ゆえに関与しない」というスチュワートの信念が、戦争という巨大な波に徐々に浸食されていく描写が素晴らしい。目の前で殺される南軍兵士、馬を強制的に徴収しようとする政府役人、戦地に赴く娘婿、そして北軍に捕虜にされた息子・・・。  息子が捕虜にされ、「もう他人事じゃない」と戦争に関わる決意をするところまでが前半、以降が後半で、後半に入って描き方がガラッと変わる。すなわち、戦争に関わった途端に不幸の連続。息子二人が死んだのも前後の脈絡がありませんが、原因を辿れば「戦争が無ければこんなことにはならなかった」ということなのでしょう。「戦争というのは人々を否応なしに巻き込み、不幸を与えるものなのである」というのがこの作品の言いたいことなのかなーと思います。  で、前半のじっくり感は良かったのですが、後半の唐突&ドラマチックすぎる描写は若干やりすぎ感がありました。特に窮地での黒人の友達とのシーンとか。前半は子供7人もいるにも関わらずスチュワートが主体になってたのに後半は脱出シーンを入れ込んだりとか、娯楽要素が裏目に出てしまったような気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-08 04:42:06)
142.  モホークの太鼓 《ネタバレ》 
一組の夫婦が主役の映画で、ひとつひとつのシーンの良さはさすが。戦いに向かった夫を待つ妻、戦いで地獄を見て帰った男たち、いよいよ赤ん坊が生まれるぞって時の男たちのソワソワ感。表現がちょっと誇張気味な気がしますが、それでもなお良し。ただ全体で見るとちょっと物足りなかった印象。自宅を焼かれて絶望→新たな住まいを見つけた時の喜びのシーンやラストバトルが始まるシーンなど、もうちょっと抑揚があると見てる側としても入り込みやすかった気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-06 23:03:26)
143.  大いなる勇者
うーん渋い。渋すぎる。良曲と山の大自然を背景にした情緒溢れる物語・・・なのですが、情緒溢れすぎて私には今一つピンと来ず。深いテーマがどうこうじゃなく、ストレートに山で生きた男を描いた作品、と見れば良いのだろうか。とりあえず、最初から最後まで山の中というのは予想外だった。
[DVD(字幕)] 4点(2014-02-04 23:41:55)
144.  西部開拓史(1962) 《ネタバレ》 
映画タイトル的に史実に忠実に作った歴史系映画なのかな?と思いつつ観ましたが、全然違った。やっぱり西部劇といったら人間ドラマ。さらに「きっと西部開拓という夢を持った熱い奴らが困難に負けず夢を成し遂げるっていう内容っしょ」とか思ってたら、これまた違った。この作品の主人公たちはあくまで自分の人生を自分の思いのままに生きているだけで、結果的に西部開拓に繋がった、という描き方。賛否両論ありそうですが、私は単にゴリ押しを見せられ「我々は正しかった!」とされるよりもこちらの方が好みでした。  テーマとしては第1章開拓、2章金鉱、3章戦争、4章鉄道、5章保安官もの西部劇と、西部劇といったらこれ!という要素のオンパレードで、上映時間が長い割に全く飽きませんでした。各章は完全に独立したものではなく、家族のメンバーを通して繋がっているのが面白い。シーン的に好きだったのは1章の河下りと5章の列車シーン。5章でようやく幾度となく観たお馴染み西部劇になり、「大」がつくのかはわからないが、列車強盗がテーマなのにはじ~んときました。  ただやはり「アメリカ万歳!」という感は否めない。まあインディアン問題を掘り下げたり反省的な描写を入れ込むと上映時間が余裕の4時間突破とかになりそうなんで仕方ないんですかね・・・
[DVD(字幕)] 9点(2014-02-03 20:23:40)
145.  シェーン 《ネタバレ》 
決してつまらなくはないが、特別に面白い!という感じでもなかったです。まあ本作の作り的にそりゃそうか。若干退屈に感じてしまったのは、シーンがほぼサルーンとジョー家の2か所のみだからですね。ただその分それぞれの人物の関係とそれに合わせた時代描写がとても良かったです。  最初に土地を開拓したライカー側は「これまでの時代」を示し、後から合法的に開拓しようとするジョー側は「これからの時代」を示すと。んで、飛び入りのシェーンはまさに昔から未来にシフトチェンジしようとしてる最中だと。んで、これまでの時代を表すアイテムが暴力ないし銃であると。一旦は銃を置くと決めたシェーンだったが、これからの時代へ向かうジョーがこれまでの時代の象徴アイテムの銃を使おうとするのを許さず、力ずくでも止め、自分が再び銃を持つと。更にそこにそれまでの流れで描かれたシェーンの一家への愛とジョーイがシェーンに憧れを持っているという2つの要素を織り交ぜたのが上手いですね~。ジョーを止めるためにやむを得ず銃で殴りジョーイ少年の憧れを壊してしまったシーンは、それまでジョーイ少年の夢を壊さないように立ち回ってきたシェーンの姿があるからこそ観てる側としてはよりグッとくるものがありますね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-01 02:12:25)(良:1票)
146.  ロイ・ビーン 《ネタバレ》 
「西部の男」を視聴後、無性に本作が観たくなったので2周目鑑賞。そしたらもう見え方が全然違う。ロイ・ビーンといえば、①やりたい放題の悪徳判事②リリーに首ったけ な人。この先入観があり、かつロイ・ビーンというキャラクターが好きな私は、9点か10点かでかなり迷いました。先入観の助力があるからこそ「リリー」という名が出てきただけで笑っちゃうわけで。「あ、ロイ・ビーンの琴線に触れたなw」とその先の展開が予想できちゃうわけで。酔っ払いが銃を乱射してんのに全く無視なポーカー軍団がリリーのポスターに狙いを定めた瞬間に制裁を下すところなど、ユーモア以外の何物でもありません。ロイ・ビーンのキャラクターを前提として、一見「無茶苦茶」なところを「ユーモア」として楽しめるかどうかによって、前半のさりげない会話や無法者を処刑するシーンなどのイメージが大きく変わりそうです。  本作は最初から最後まで全て、ポール・ニューマン扮するロイ・ビーン中心に回っている。自分が世界の中心だ!自分が正しいと思ったことをやる!的な。現代の価値観で冷静に見ればロイ・ビーンの行動は「いや、違法行為じゃん」とか「そんなやり方は認められない」となるんですが、ロイ・ビーン本人としては全くそんなことを思ってないし気にしていない。というか、そんな考え方そのものがない。誰に何と言われようと、「自分の考えが正しい」と本気で思っている。そんなロイ・ビーンも時代の波には逆らえない。「自分が正しい」が通用しなくなる時代がやってくる。しかしそれでも、ロイ・ビーンはロイ・ビーンのまま。リリーへの絶対的な愛(崇拝)は忘れないしポーカーで勝てないところも変わらない。時が過ぎれば消えてしまうものかもしれないけど、そんな男がいたという証は子孫によって、また「記念館(笑うところ?)」によって僅かながらも繋がっていく。なんか上手く言い表せないけど、とにかく素晴らしい作品だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 05:27:50)
147.  夕陽に向って走れ 《ネタバレ》 
いや凄い。何だこれ。傑作だと思います。ストーリーは正当防衛による殺人→逃避行というシンプルなものであり作風も渋めですが、この映画の素晴らしさは各登場人物の深い心情描写と、監督の主張したいテーマを統一感を持たせつつ作品に溶け込むように入れ込んだという2点にあるでしょう。 ①監督のポロンスキーは赤狩りによって21年間ハリウッドを追放されていたとのこと。その監督の思いというか主張はまさに本作の主人公ウイリーに表されていると思います。自分は愛する人と一緒にいたかっただけなのに、インディアンというだけで差別視され、正当防衛および事故にも関わらず殺人犯という汚名を着せられ、逃げざるを得なくなってしまう。逃げたとしても「愛する人と一緒にいたい」という目的を達しようとすれば助かる見込みはほぼゼロ。つまり「どうすることもできず、待っているのは絶望」という描写。本作で描かれるウイリーの怒りと悲しみ、絶望はまさに監督のそれを表しているのでは。 ②ウイリー・ローラ・クーパー・女医さん(名前忘れた)の心情描写が見事。ウイリーとローラの「一緒にいたいが一緒に逃げることによって互いに相手に不利益を与えてしまう」というジレンマ。女医さんの地位も名誉もあるが満たされず、結局欲しいのは「愛している」という一言、というあのシーン。保安官という立場上ウイリーを追わざるを得ないクーパーの苦悩。どれをとっても一級品だと思います。ローラが死んだところは・・・う~~~ん難しい。またいずれ、必ず見直します。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-29 01:23:58)
148.  アラモ(1960)
歴史知識・戦争知識皆無ですがレビューします。  まずこの映画のジャンルとしては西部劇というより戦争ものというほうがしっくりきます。テキサス独立戦争のアラモの戦いを描いた映画。・・・らしいのですが、脚色も強いみたいですね。勉強して出直します。  この作品を前半・中盤・後半に分けるとしたら、何といっても後半が凄かった。食糧確保のため敵陣に夜襲をかけるあたりから、もう釘付け。逆に、前~中盤にかけては正直退屈な感がありました。というのも、人は出てくるがその外枠がはっきりせず、な~んかモヤモヤする・・・というのが延々続いてしまった感じ。実際にメキシコ軍とぶつかるまでが長すぎたような印象を受けます。  後半の一連のシーンにおいて、「究極の目標達成のためには自分の命をも惜しまない」という、この精神がすごすぎる。そもそもこの戦いの意義は「時間稼ぎ」であり、究極の目標達成のためにはここで時間を稼ぐことが合理的、というその考え方はわかりますが、その「時間を稼ぐ」ことの代償は自分の命なわけです。数の上では超圧倒的不利、それどころか敗北必至。自分が死んだら独立もなにもないにもかかわらず、未来のために命を懸けるその熱さ。正直、心動かされざるを得ませんでした。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-27 04:27:32)
149.  大いなる男たち
 う~む自国をヒーロー側にもってくるところがさすがアメリカですな。しかも劇中2回も。立場が逆で、北軍側が南軍に助けられる方が良かった。あれだと「仲良くしてやってもいいぜ?」「俺たちって器大きいだろ?」になっちゃうような気が・・・  全体としてはほぼまったりほっこりな男の友情映画ですね。次第に友情が芽生えるとか立場を超えた恋愛とかはベタ中のベタ。特徴的なのは3000頭の馬の大移動や大量の馬が入り乱れての戦闘シーンで、何よりその画がすごかった。「赤い河」の馬バージョンですなw
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 02:06:41)
150.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
作品の時間と劇中の時間を近しいものにするというその発想は面白かった。室内シーンではさりげなくしかし露骨に時計が映る。主人公ケーンと観客の時間感覚を近くすることでリアルさを強め、ケーンの気持ちを味わってみてください、ということなのでしょうが、考え方が自分と違いすぎてどう~~にも入り込めなかった。どちらかというと第三者視点で観てしまい、それ故ケーンの孤独っぷりがものすごく切なかった。どうせ最後に皆さん助けに来るんでしょwとか思ってたら最後の最後までずーーーっと独りのままTHE END・・・お馴染みの保安官ものとは違うこの描き方と秀逸さが傑作と呼ばれる所以なのでしょうが、如何せん自分とは合いませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-23 00:20:59)
151.  シャロンの屠殺者 《ネタバレ》 
面白かったです。ベースは軍隊vsインディアンの軍隊視点ですが、そこに完全なる野生児が飛び込んで縦横無尽に動きまくるのが面白い。酒を飲みまくり人ん家?に勝手に上がり込み上官に対して言いたいことを言いまくるという、普通なら即追い出されるか殺されているのでは・・・となるシーンが多数あり笑。  そんな野生児が「ただやりたい放題やってたら上手くいった」とかではなく、感覚は野生ながらも文明(社会)に調和しようとしているのが良い。文明に憧れを抱きつつも、いざ内部を知ると自分よりよっぽど野生なおじさんが。周りともどうも感覚が合わない。一度は「なんじゃこりゃ!」と飛び出すも、やっぱり放っておけず助けに生き、無事社会の仲間入りを果たす・・・その一連の描き方が見事だったと思います。まあ最終的にあっさりしすぎな感がないこともないですが、それでも充分楽しめました。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-22 00:25:35)
152.  アパッチ(1954) 《ネタバレ》 
先住民は多くの西部劇映画で登場するが、ほとんどが悪役。しかもただの悪役ではなく先住民側の主張はほぼ描かれない絶対的な悪というパターンが多い。しかしこの作品は先住民(アパッチ)が主役という変わり種で、まずそこが良い。  1886年、インディアンは居留地に移され、偉大なるアパッチのジェロニモが降伏し、主人公のマサイは最後のアパッチとなる。それは人数的に一人というよりもアパッチの誇りを持つ最後の一人という意味合いが強い。「戦いの時代は終わった。白人の文化に歩み寄り生きていく」という選択をする周囲に対し、マサイは断固としてその考えを受け入れない。そんな中、白人の文化に触れ、これからの時代を生きる術を知り、愛する人と子どもができるにつれ少しずつ考え方が変化していくマサイ。子どもの産声を聞いた時、周囲を囲まれているにも関わらず無防備で家に歩み寄る最後の戦士マサイの姿は、白人とインディアンの戦いが終わりを告げたことを意味していた。  ・・・というストーリーですが、途中歩み寄りを見せようとするマサイを仲間が裏切り、誰にも止められない復讐の鬼と化し、複数人相手に力と知力を活かした戦いっぷりを見せるシーンなど、数の上では勝ち目などあるわけもないがそれでも戦士の誇りを体現するマサイの姿がとても良かった。ただ猪突猛進するわけではなく戦いにおいては冷静さを失わない点も良い。また、個人的には今まで戦士として生きてきたマサイが白人の町で白人の文化に触れるシーンも好きです。  まあ結局は白人側の思うがままかよってのはちょっと気に食わないですけどね。
[DVD(字幕)] 8点(2014-01-21 01:02:17)(良:1票)
153.  トゥルー・グリット 《ネタバレ》 
オリジナル観ました。リメイク版はストーリーとか展開はほぼ完全にオリジナルと一緒で、ひとつひとつの要素の演出を濃くした、という感じですね。マティの交渉シーンが長くなってたりラ・ビーフの長距離射撃のエピソードが追加されてたりルースターとラ・ビーフのいがみ合いがオリジナルより強めだったり。オリジナルよりさらにドラマチックになるようになってます。が、マティとラ・ビーフのキャラが強まったのに対しルースターのキャラは弱まってますね。というかオリジナルのルースター役はジョン・ウェインで、とにかくこの人が濃すぎたw「細かいことは気にしねぇで俺を見とけ!」と言わんばかりのあの存在感たるや相当のもんだったんだなーと思い知りました。というわけで逆に、リメイク版ではマティ、ルースター、ラ・ビーフの三者のバランスが上手くとれていてその点良かったと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-19 22:04:44)
154.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
普通の3Dで鑑賞。なるほど確かに、これは3Dで観るべきというのが理解できました。というのも、この作品自体が3Dで観られることを前提で作られている感じです。序盤のネジがカメラ手前に飛んで手を伸ばしてキャッチするカットとか「あ~はいはいちゃんと3Dで観てますよw」と監督さんに言いたくなりました。露骨な構図ですね笑。また、宇宙空間すなわち無重力という設定が3Dを活かしまくっている。普通なら不自然になる人物の上下左右前後斜めをぐるりと回るような自由なカメラワークで撮っても不自然にならないのは、無重力という設定があってこそ。登場人物視点の映像も多数あり、観客もあたかも宇宙空間にいるような感覚を覚えます。アトラクションっぽいというのは主に前半で、某リゾートの椅子に座って観るあのSFアトラクションにかなり近いです。主人公視点でぶつかりそうになったデブリをスレスレで避けるとか、自由が利かない中で目標物につかまれるか、とか。  ストーリーとしては単純明快で宇宙空間で作業中に事故発生。なんとか生き延び地球まで帰らねば、というお話。テーマとしては「生命の尊さ」でしょうか?しかし、映像を観るためだけにでも映画館に足を運んで損はない作品と思います。  映像以外で印象に残ったのが、何といっても宇宙空間の怖さ。無限に広がる無重力空間の怖さ。目の前にいて会話も届く距離なのに、その人を助ける術が何もない。ただゆっくり遠くへ行ってしまうのを見ていることしかできない。その人を助けようと飛び出せば、もう二度と戻ってくることができない。・・・怖すぎます。  また、無音の怖さと地球の美しさの対比が印象的。酸素も切れかけ、ちょっとしたことで死ぬ状況。音もない。空気もない。体の自由も利かない。その背後には大きく美しい母なる地球。何というか、ゾッとするような感覚を覚えます。また、普段当たり前の音楽や人との会話がこれほどまでに安心感を与えてくれるものとは思ってもみませんでした。  鑑賞後1日経ちますが、未だ余韻さめやらぬ、という感じ。公開終了する前にもう1回観に行こうかな。もちろん3Dで。
[映画館(字幕)] 8点(2014-01-18 19:23:42)
155.  拳銃の町
ミステリー色がかなり強い西部劇。事件が起こり謎解きをし、最後に種明かしが入って全てが一本の線に繋がるという、まさにミステリー小説を映像で観ているという感じの西部劇でした。メインの見どころは当然ストーリーですが、そこに女性関係という変数が絡み主人公にとって重要な働きをするというのはいつも通り。駅馬車で爆走や酒場シーン、銃要素も当然ありますが、それらを期待して観るというよりはストーリーを楽しみたいという人向けの作品かと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-01-17 19:15:51)
156.  コマンチェロ 《ネタバレ》 
面白かったです。観る前は「コマンチェロ」とは何ぞや?って感じでしたが、コマンチェロとはコマンチ族と仲良くする(武器を密売する)白人のことで、本作はこのコマンチェロを摘発しようとする警備隊のカッター大尉(ジョン・ウェイン)が主人公の娯楽作品となっています。以下、良かった点を3点。 ①ジョン・ウェインとスチュアート・ホイットマン・・・二人のコンビとキャラが良いですね。観てるうちにだんだん二人が好きになってきます。劇中のさりげないお互いの気遣いや不意打ちで椅子で殴ったにも関わらずケロッとしているゴードを見た時の一瞬のウェインの表情など、なんというか細かいやりとりや仕草が良いです。 ②恋愛描写・・・この作品もお馴染みの初っ端一目惚れパターンですが、その後の描写が通常より奥行きがある。一目惚れした瞬間からお互いの愛は変わらないが、ポールとピラーはどちらも頭が良く冷静であり、それが故自身の気持ちに反した今で言うところの「駆け引き」の態度をとってしまう、という描写。また、それが作品の前面に出すぎずストーリーに調和しているのも良かった。 ③細かい気の効き方・・・少数対大勢力という構図はありがちですが、それに至った理由が成り行きではなく潜入捜査のためという理屈付け、都会で育ったポールに対する「どういう教育を受けたんだ」という台詞、ポールに気を回してさりげなく「こんばんは」と言ってアメランの注意を自分に向けるウェイン等、細かいところが良かった。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-17 03:51:33)
157.  怒りの河 《ネタバレ》 
グリンとコールは強盗を犯し、首を吊るされかけたという同じ過去を持つ二人。その二人が出会い、お互いがお互いの過去を知っている。旅の途中までは同じ道筋を辿る二人だったが、金鉱と10万ドルの誘惑の前にその後の道筋が分岐する。すなわちコールは欲に屈するが、グリンは屈さなかった。グリンは「人は変われる」ことを証明したのである。・・・と、メインテーマはそれなのですが、他の枝葉の要素を入れ込みすぎて終盤までどこに焦点を合わせたら良いのかがわからず、結果中途半端になってしまった印象が強いです。シチュエーション的には荒野あり町あり河あり山あり、シーン的にはインディアンありポーカーあり船上ありガンアクションあり、テーマ的には開拓者の生き方あり夢と欲の対比あり恋愛あり裏切りあり等々、本当に見せたいのは何??となってしまいました。  なお、各所の美しい風景と町からの脱出シーン、および最後の最後に作品の冒頭で吊るされかけていたコールをグリンが助けた理由がわかるという構成は良かったです。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-16 00:24:05)
158.  拳銃無宿(1947) 《ネタバレ》 
8割まったりシーンな西部劇。銃の撃たなさでいえば9割5分平和。こういうキャラのジョン・ウェインは初めて観ましたが、こちらの方が好みまである。作品の流れとしてはベタですが、ベタなの好きです。  この映画を貫くテーマはなんといってもトーマス家の教えである暴力の否定、隣人を愛せの心・・・なんですかね?名の通った無法者のウェインがトーマス家で生活を共にするにつれ人の暖かさや銃を持たない暮らしの良さに気付いていく。水を通したことで人から感謝されたり、それによって人の輪が広がったり、それによって教会で聖書をもらったり・・・。お馴染みの一目惚れ恋愛も当然大きな意味を持っていますが、私はそれよりもあったか系シーンの方が好きでした。  また、こんなの俺じゃねえ!といわんばかりに飛び出すも結局銃を使わず女にものめり込めない揺れる描写も良かった。というか、そういうキャラをジョン・ウェインが演じてるというのが良かった。  ただひとつ、最後のシーンがあれじゃペニーとの愛がこの作品のメインテーマになってしまうのでは・・・いやそれで全然良いんだけど、前半の暖かい生活に触れるシーンの意味が単に「農夫の暮らしもいいなぁ」になっちゃうのでは・・・。ペニーが生きてるとわかったから銃を渡すのではなく、ペニーが生きてなくても「責任は自分にある」「暴力の否定」の教えを思い出し、銃を抜かないとかのほうが納得できた(というかそのほうが自分の好み)気がしました。 あ、でもペニーを見たから復讐心が消え、大切なものを思い出したっていうのも綺麗ですね・・・うーむ・・・
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-15 00:53:39)
159.  砂塵 《ネタバレ》 
いや~中々に面白かったです。まさにドタバタ西部劇という感じで、それぞれのキャラや会話、思惑ありきのやりとりを楽しむ映画ですね。コメディ要素もありますが、どちらかというと警察ものの娯楽ドラマ、というのが近い気がします。劇中サルーンで何度か舞台が行われ歌が入りますが、こちらもポップ。  本作では特に主人公のキャラが良かった。保安官なのに銃を持たず丸腰。しかし超凄腕。プライドを重んじる男らしさもなくゆる~い感じのスタンス。そして法を絶対的に重んじ、従う。それ故に理不尽に牧場を奪われたおっちゃんの味方ではなく、牧場の権利書を持つイカサマ野郎の味方をする。また、巧みな話術と合理的な方法で任務をこなし核心に迫っていくのも良い。自分がこう言えば相手はこうするだろうというのを先読みし、証拠を挙げる手腕がなるほど上手いな~と思いました。あと随所に挟まれる友達の話シリーズも好きです。  まあパターンですが、こういう系の映画のキーパーソンはやはり女性ですね。女は強し。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-13 00:39:04)
160.  大列車強盗(1903) 《ネタバレ》 
10分ということはとんでもなくテンポが速いのかな?とかいうウルトラ適当な心持ちで観ましたが、速いなんてもんじゃなかった。まさか開始2秒で強盗が始まるとは。サイレント映画は初めて観ましたが、サイレントでも充~~分に内容がわかるものですね。シーンも目まぐるしく切り替わり、駅あり列車あり馬あり銃撃戦ありと盛りだくさん。10分が非常に長く感じました。  映画史や映像技術に疎すぎる私は内容しかわからないので、可もなく不可もなくということで5点とさせていただきます。
[インターネット(字幕)] 5点(2014-01-11 20:50:38)
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