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1.  わが谷は緑なりき
ひさしぶりで観た。4、5回は観てると思うが、やっぱり素晴らしい。ジョン・フォードというと西武劇が有名だけれども、最高傑作はこれにまちがいない。ジョン・フォードの映画は、なんとも男っぽいが、笑いの要素もあって、どこか黒澤明と通じるところがたしかにある。それから、モーリン・オハラの凛とした美しさが素敵だった。
[地上波(字幕)] 10点(2010-10-19 15:10:10)
2.  硫黄島からの手紙
 太平洋戦争について書かれたドキュメンタリーに接すると、キスカ作戦のような稀な例を除けば、たいてい一週間はどうしようもなく暗い抑鬱状態におちこんでしまう。この国のかつての軍上層部の、あまりに不合理な指導ぶりに......。これまで、物量を誇るアメリカと戦争を始めたのがまちがい、ということばかり言われてきたような気がするけれども、同じやるにしても、もうちょっとやりようがあったはずだ、と考えさせられ、その理不尽な戦術のもとに、まさに地獄のような苦しみのうちに死んでいった兵士たちを思うと、政治家の靖国参拝ていどのことで済まされては、とうていやりきれない気がする。この国ははたして心底変わったといえるのだろうか?  司馬遼太郎はこの時代のことを書こうとすると、「内臓が腐って死ぬ」と言ったが、いちいち資料にあたらなければならない史伝小説家にとっては、あながち誇張とも思われない。けれども本当は、「坂の上の雲」をめざすような昇り調子の時代だけでなく、この時代をこそ書くべきではなかったのか。内臓を腐らせながらそうでもしないと、われわれの戦後は真に終わりそうもない......。  そんなことを思わすのにこの映画は十分であり、これに比べると、この頃の日本映画の太平洋戦争ものは、兵士の闘う心情の純真さを描くことに偏りすぎている。日本映画にも昔、『日本のいちばん長い日』のような秀作があり、軍内部の対立、軍の愚かさなど、するどく問うものもあった。しかし今日、このような映画がアメリカ映画人によってはじめて制作されたということには、制作者のあっぱれさと、かえりみて日本映画のふがいなさを言わないわけにはいかない。実際の硫黄島決戦はこんなものでなく、もっと悲惨だったのだろうが、それはドキュメンタリーに求めるべき筋合いのものだ。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2007-08-23 08:36:12)(良:6票)
3.  ヴァンパイア/最期の聖戦
 これをたんなるスプラッターと見てはいけない。ヴァンパイアとカトリックとの間のあいまいな相関関係に、これぞ「B級映画」の手法をもって、鋭く斬り込んだ傑作。
[DVD(字幕)] 10点(2006-09-24 04:20:48)
4.  紳士協定
勇気ある映画。キリスト教中心社会の裏面をかいま見せてくれる。これを日本社会に置きかえてみれば、こういったテーマをとりあげることの難しさがわかるだろう。傍観者でいてはだめで、自ら偏見と闘うことの必要さを説く、感動的な仕上がりになっている。しかし、この感動を呼ぶ闘う姿勢が、その後の赤狩り時代のエリア・カザンとすんなり結びついてゆかないのは、どう理解すればいいのだろう?
10点(2004-02-05 14:59:22)
5.  日の名残り 《ネタバレ》 
自分を殺して殺して、殺して生きる男。お互い惹かれあっているくせに、決定的な一歩が踏み出せない女、男は一歩踏み出すべき瞬間に、またもや自分の小さく堅固な殻に閉じこもってしまう。これでよかったのだ、と男は自分に言い聞かせる。けれど「人は皆人生に悔いを持っているものです」とも男は言う。本当にそれでよかったのか、それともいけなかったのか、わたしにはわからない。 こういったことはおそらく誰でも思い当たるふしがあるにちがいない。 アイヴォリー-ホプキンスの傑作、というより、なんとも心に響く映画。 アンソニー・ホプキンスは例のレクター博士役で広く有名になった。たしかにレクター博士もたいした演技だったが、こうした地味な役どころにこそ、彼の本領を味わうことができる。ちょっとした手の動かし方に、ちょっとした皮膚の動きに、すべてを表してみせる。 
10点(2004-01-18 22:57:09)
6.  Mishima: A Life In Four Chapters 《ネタバレ》 
 三島由起夫はなぜあのような自決を遂げたのか。実際の伝記からの、いわば疑似ドキュメンタリーとでもいうような再現シーン(写真グラフで見たことのあるような場面を、忠実に再現している)と、代表作の小説から、ヒントとなるような内面の告白をいくつか抜粋する形で映画化し、この二つの軸をないまぜにして描く。これは三島という人間とその文学への、オマージュとでもいうべき入門編となっている。外国の映画監督が日本を舞台にするときにままあるような、とんちんかんなズレが少しもないところが、まず出色だし、なにより主演の緒形拳の、三島がのりうつったか、と思えるような、まさに鬼気迫る迫真の演技がすばらしい。そのほか、『金閣寺』の「どもり」の主役、坂東八十助が絶品だったし、『鏡子の家』の沢田研二もはまっていたし、どうゆうわけか演技陣が皆しっかりしていたのは、はたしてこの監督の手腕だったのだろうか。小説シーンの、日本画風に背景をアレンジした石岡瑛子の美術も斬新だった。ところで、今回アメリカからネット通販で取り寄せて観たのだけれども、このように誠実な作りの映画を、どうして未亡人が日本公開を許さなかったのか、理解できない。亡き夫だって、他人の人生をモデルに小説を発表し、裁判沙汰にまでなっているわけだし、三島自ら映画を製作・主演しているわけだし、たかが肉親だというだけの些細で偶発的なことで、この世界的に知られた日本人の伝記映画を、この日本に暮らす者には容易に鑑賞させないというのは、はっきりいって暴挙というものだ。このことひとつだけでも、未亡人は三島を理解していなかったということがわかる。今からからでもいいから、子孫はこの非をかえりみて、進んで公開を許可すべきだと思うが、いかがか。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2009-12-01 01:47:49)
7.  ゼイリブ 《ネタバレ》 
第二次大戦中の日本でも、街のいたるところに「ぜいたくは敵だ」とか「欲しがりません勝つまでは」といった標語が掲げられていたという。「産めよ殖やせよ」といったスローガンもあった。この映画のように、巧妙に人々の潜在意識下にスローガンを刷り込ませているような政策が、ひょっとするとわれわれの知らないだけで、すでに国家によって実施されているかもしれない。異星人による侵略、というのは、話を面白くみせる「B級映画」の手法なだけで、権力側の操作による国民のひそかな支配というテーマは現実味がある。ところどころ遊び心もあって(たとえば、プロレス出身の役者によるプロレス流格闘シーン)、ジョン・カーペンターでは一番好きな作品。ブルース調の音楽がいい。
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-01 04:54:34)
8.  ニューヨーク1997 《ネタバレ》 
 もうこれはこの手の映画の第一級の古典といっていいのでしょう。日本もこれから凶悪犯罪者が激増して、刑務所が満杯でもたなくなれば、どこかの島をこんなふうにあてて、「島流し」を政府は検討し出すかもしれない。まんざら荒唐無稽ばかりでない近未来。それはそうと、ラストでまんまと当局にいっぱいくわせつつ、署長の再雇用の提案にも見向きもせず、飄然と立ち去ってゆくスネークの反権力ぶりが素敵だった。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-24 04:41:14)
9.  我が家の楽園
 黒澤明がジョン・フォードから影響を受けたことは知られているが、フランク・キャプラからも影響を受けた。これを観ると、あの『生きる』の原典のひとつがここにあることがわかる。話に多少無理があるとはいえ、これがフランク・キャプラ調だといっていい雰囲気に観る者は包まれる。1930年代のアメリカが舞台だけれども、日本のバブル期や、現代の「勝ち組-負け組」の二分法で人生をみる風潮にもかかわってくるような、普遍的なテーマ性がフランク・キャプラ作品にはあった。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-25 06:09:46)
10.  鳥(1963)
衛星放送で何度目かの『鳥』を観た。今回ようやくにしてこの映画の意味がわかった。断言して言う、これはヒチコックによる、あるタイプの女に対する復讐の映画である。主人公の女は、自分勝手で高慢ちきな美人、つまり容姿が美しいだけで嫌な女だ。この女に懸想する男も、色好みの軽い男にすぎない。ヒチコックは、このようなタイプの女を、鳥を使ってこれでもかといじめてみせる。陰険そうな姑は、意味深ぶったたんなる付け足しの道具立てにすぎない。町全体が鳥の被害に遭うのは、このような女が一人やってくるだけで町が嫌な雰囲気に一変し、攻撃性を増すといいたいのだ。これはヒチコックの、あるタイプの女への憎悪と復讐の映画である。嘘だと思われるなら、そういう眼で一度この映画をご覧あれ。
9点(2004-01-22 21:20:27)(良:4票)
11.  未知への飛行
キューバ危機(1962)の2年後の作だけあって、当時の一触即発の、ピリピリした、いつ核戦争が勃発してもおかしくない世界状況の雰囲気が、よく伝わってくる。この頃と比べると、今はずいぶんと世界破滅危機の不安を感じなくなったものだ。ソ連が崩壊して、冷戦がいちおう終了した、ということになっているからなのだろうが、はたしてフェイルセーフは万全になったものやら。それに、中国・北朝鮮は......。と思うと、ひょっとするとわれわれは、明日のことも知らず、のほほんと暮らしているだけなのかも......。そんな気に十分させる映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-11-18 05:16:50)
12.  ロズウェル 《ネタバレ》 
『未知との遭遇』とか『ET』みたいなメルヘンでもなく、かといって攻撃性まみれの宇宙侵略戦争ものでもなく、実際あったとしたら、たぶんこんな話だっただろう、と思わせるに十分な、ドキュメンタリー・タッチのUFOもので、この点わたしは高く評価しますね。宇宙人そのものよりも、事実を世間から隠蔽しようとする軍や政府とのあつれきが緊迫感を生んでいる。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-09-10 01:48:34)
13.  トゥモロー・ワールド
 どうせ荒唐無稽のトンデモ映画だろうが娯楽にはなるだろうと、期待もせずに借りてきたが、それがどうして画面の異様な迫真感にたちまち引きこまれてしまった。たしかに話には無理があるとはいえ、この画面作りはたいしたものがあった。くわえてキング・クリムゾンの『宮殿』もうれし懐かし。この監督はただ者でないと見た。
[DVD(吹替)] 8点(2007-07-21 03:52:04)
14.  冷血(1967) 《ネタバレ》 
今の時代では、日本でもこんな話がよくあるありふれた事件になってしまった。これは40年も前の映画なのだけれども、もとになった事件にしろ原作にしろ、今から思うと時代の先例だったのだろうか。人が人を恨みもなく殺すにいたる過程、逃亡過程、そして処刑の末路まで、じっくりと描いていて見ごたえがあった。こんな映画こそ一例として子供たちに見せておくのがいい。ただ、もっとうまくやれ、というメッセージにとるかもしれないが......。乾いていながら妙につやと深みのある白黒映像が秀逸だったのと、ひょっとして黒澤明『天国と地獄』の佐藤勝を参考にしたかと思わせるようなクインシー・ジョーンズの音楽が結構でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-23 05:12:24)
15.  スターマン/愛・宇宙はるかに
ジョン・カーペンター にしては甘いラブストーリーだが、「宇宙人」対「地球人」の関係は、かつての「宣教師」対「未開人」に該当し、しかもこの野蛮な未開人にもいいところがある、というジョン・カーペンターの視点がミソだ。こうした視点はほかのカーペンター作品にも通底している。
[DVD(字幕)] 8点(2006-10-01 04:56:43)
16.  アンダー・サスピション
これは一見サスペンス風だが、実は仮面夫婦が決定的に崩壊してゆく話です。中年男の中年男による中年男のための映画。ジーン・ハックマンも、モーガン・フリーマンも、リキがはいってましたね。
8点(2004-07-19 00:42:53)
17.  K-19
アメリカ映画がロシア軍人をこう描くようになったか。冷戦時代は終わったんだなと実感する。 それはともかく、ヒューマンドラマとして秀逸。 それに潜水艦ものは甘ったるい恋愛ものとちがって、男しか出てこない男同士の世界でよろし。
8点(2003-12-28 08:46:43)
18.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
ほかの方々も指摘されているように、アメリカ先住民(いわゆる「インディアン」)から土地を収奪する白人、それが先住民側に寝返る話は『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、アメリカ軍が圧倒的な兵器で前近代的な国を攻撃する話は、ベトナム戦争を題材にした『地獄の黙示録』、森の生きものたちとの交流や自然の力に目覚めるところは『風の谷のナウシカ』、モビールスーツは『ガンダム』、......など、これらを足して割って、3Dにしました、という映画とみた。それでも、観る者をときに応援する気持ちにさせたり、ちょっと泣かせたりするところは、この監督の力量だ。ただ、最後に頼るものは結局、武器なんだな。
[DVD(吹替)] 7点(2010-12-10 11:25:27)
19.  ウィッカーマン(2006)
 わけのわかりにくい映画。それもそのはずで、どうやらこれは、キリスト教徒から見た先住民ケルトの異教の世界を、恐怖をもって描いたものらしい。おぞましく邪悪な異教の世界。それでこの映画全体が、異教への恐怖に満ちた妄想をなしている。妄想でできた映画。キリスト教徒にしてみれば、こんな最高のホラーはないのかもしれないが、キリストもケルトもないわれわれには、「なんのこっちゃ」と、ただのわけのわからん映画でおわる。ただ、映像はきれいでした。 (と、当初辛口に4点をつけたのでしたが、不思議にもだんだんもう一度観たい気がしてまいりました。そこで7点献上に訂正させてもらいます。)
[DVD(吹替)] 7点(2008-12-23 05:16:54)
20.  ゴースト・オブ・マーズ
「文明」対「野蛮」。しかし「野蛮」側から見れば、自分たちが「先住者」であり、「文明」側が「侵略者」なのだという視点を欠かさない。ということは、未来の火星を舞台にしていながら、実は批判的西部劇だ、これは。あるいは、「大航海時代」に東南アジアあたりの島で実際に起きた事件とまるでそっくりではないか。原住民に襲撃され、殺害されるヨーロッパ人商人と宣教師。ここでほうほうのていで脱出する列車は、かつてのガレオン船だ。これまでのカーペンター作品同様、主人公は「スレイヤーズ」側で、敵をやたらめったら殺しまくるが、やられる「魔物」側はというと、そう単純に悪一辺倒でもなく、その主導者は影の主人公といっていい。そして、真のヒーローはきまってアウトローだ。ジョン・カーペンターの視点は、これまでと変わらない。それはともかく、いつもながら音楽が理屈抜きにかっこいい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-26 05:11:51)(良:2票)
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