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コメント数 230
性別 男性
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1.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 
存分に楽しめました。ギルは芸術的観点によるノスタルジー君で、僕は上っ面だけのノスタルジー君ですが・・・。冒頭の風景に、過去に観てきた巴里を舞台とした数々の映画を思いだしつつ、その景観に馴染まない何台ものスタイリッシュ?な流線型の車に違和感を感じているところに、突如現れたあの1920年代の角ばったシボレーに膝をたたく。僕は正直インターネットや携帯が無くてもよいし(その時点でここに書いてないが・・・)テレビが無くてもよい。新聞、ラジオ、劇場に映画館があれば!気に入った曲があればレコードを買う。その時代への憧れ。いやしかし、待てよ。セキュリティは重要やし、何よりも今更ウォシュレットが使えんかったら困るなぁ。・・・やっぱり、現代。  
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-10 22:00:36)(笑:1票)
2.  羊たちの沈黙
あの“キングコング”を想起させる、化け物と美女が静かに奏でるアブノーマルなラブストーリーがたまらない。二人の知性が絡まる程に、エロチシズムが溢れ出る。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-22 21:44:31)
3.  奥様は魔女(1942) 《ネタバレ》 
この時代の製作スタッフが、子供を楽しませようと工夫を凝らしたメルヘンが行き渡っており、しみじみとしてしまいますね。でもロマンチック・コメディにしても、やっぱり結局は薬を使ったから好きになったってとこが引っ掛かってしまい、無邪気に気持ち良くなれなかった。それでもこのヴェロニカ・レイクは本当に魔女だな。この表情、特に視線には魔性が潜んでいる。彼女を見るだけでも充分値打ちのある映画だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-04 10:26:14)
4.  ウエスト・サイド物語(1961) 《ネタバレ》 
先ずは一瞬にして観る者を日常生活から切り離してしまうオープニングのダンス・ファイトが鮮烈。そして何と言っても決闘前、主要キャストがそれぞれの思いを抱えて歌い継ぐ“TONIGHT QUINTET”の高揚と感動は凄い。BGMとしての音楽だけだったら、こうはならない。実際に歌い(吹き替えであろうと関係なく)連なり、重なり合うからこそ、ここまで胸が高鳴るのだと思う。この“TONIGHT”は本当に鳥肌もの。反対に鑑賞中、気になるのは(人を殺した後や、兄を殺された後で、そこで歌うのはいくら何でもおかしいやろ?)と冷めてしまうやたらめったらの歌唱シーン。この映画はミュージカルにする必要あるの・・・?とついつい、いらぬ疑問まで持ってしまう。だけど知る由のないブロードウェイはもちろん、舞台のことは置いといて、製作者は「決闘前の“TONIGHT”で観客をしびれさせるんだ!その為には他のどんな場面でも、とにかく歌わせてしまえ、その方が自然だ」と思ったに違いない。(すみません・・空想・妄想です)観る者を興奮させ、瞳孔が全開になる場面を作ることにだけに没頭し、その場面を生かす為には無駄な場面さえも盛り込んでいく、そんな力技のようなエネルギーが充満した映画だ。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-12 18:14:35)
5.  エデンの東(1955)
結局僕はこの主人公に共感できなかった。やはりあの、明るく笑ったと思ったら次の瞬間に頭を抱えて憂いの表情で苦悶する情緒不安定な青年を受け入れられなかった。所どころに良いなと思う場面はあったのだけど・・・。“うわっ、ジェームズ・ディーンや!”という感動に匹敵する程の何かを、映画を通して感じられなかった。残念。
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-30 21:51:22)
6.  スタンド・バイ・ミー 《ネタバレ》 
僕は幼少の頃、夕暮れ時、近所のモータープルで動物の死骸を発見し、その体内を動き回る無数のウジ虫を、数人の友人と一緒にずっと見ていた記憶がある。その動物が何であったかさえ思い出せないが、その状況だけは憶えている。今では思い出すだけで虫唾が走るが、そこに好奇心以外の理屈は見いだせない。今はもう湧き上がってこない剥き出しの好奇心だ。遠い記憶を手繰り寄せるような感覚でスクリーンに釘付けになったので、鑑賞後の余韻には、もうどうにもならなかった。ゴーディ少年の挿話、デブのゲロまみれの仕返しは、その状況の面白さがテーマだ。その後のオチや、デブがどうなったかを真面目に問われることに感じる違和感こそ、大人の世界へ通じていく困惑かもしれない。 
[映画館(字幕)] 9点(2010-05-23 07:32:38)
7.  キートンの大列車追跡 《ネタバレ》 
メカニックで言うとさすがに危うい。列車も大砲も、小道具一つに至るまで現代の感覚で見ると玩具のようだ。しかし、この発想とアクロバティックな動きは、この手作りの感覚でこそ驚きを増す。例えるなら戦前のプロ野球選手のバットやグローブの写真を雑誌で見たとき、(よく、このようなグローブで硬式球の弾丸ライナーをさばけるな・・・)と疑問に感じたことが、次々と、想像を遥かに超えた技術でもって、鮮やかに目の前で証明されるような感じがする。その卓越した技術と、それに裏付けされたこころざしの高さが、画面の中から煮えたぎっている。
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-15 08:58:53)
8.  プリンス/パープル・レイン
お・・・俺の青春!(汗) いや、戯言を敢えて書きますが、僕が(広い意味での)ロック・ミュージックを聴く感性は、10代の頃に、プリンスの『パープル・レイン』前後の何枚かのアルバムを、それこそ貪るように聴きまくったことで(自然と磨かれていったものだな・・・)と、しみじみ感じてしまいます。今聴き今観ても、音楽、パフォーマンスともに究極形。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-07 17:30:14)
9.  あなただけ今晩は 《ネタバレ》 
(注意)あの傑作『アパートの鍵貸します』をまだ未観の方は読まないで下さいね・・・。そもそも『アパ鍵』なんて、ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンのラブ・シーンさえも無い、全編の95%が片思いの映画でした。しかしこの二人が本当にお似合いで、心通じ合った幸せな二人をもっと見たいな、と思わずにはおれない程に後味のいい作品でした。そして、その期待に手ぐすね引いて本作の鑑賞に臨むのですが、いきなり娼婦とヒモですよ、これが。いきなり『アパ鍵』フリークがワイルダーにしてやられる訳ですよ。これは飛び過ぎですよ。その昔、宮沢りえのヌード写真集を見たときに近い(いや、今の時点で何もそこまで)感に腰が引けてしまうんですよ。話を戻しますと、本作はそれを強引なコメディタッチでまとめにかかる訳なんですが、やはり何度観ても僕の心は置き去りになってしまうんですよね。二匹目のドジョウ狙いを鼻で笑うくせに、このメンツでこれやられると腰が引けるとは、自分が情けない・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-24 22:43:14)
10.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 
あのフレディの部屋、内装の色彩、その不気味な美しさに息をのむ。ミランダ(サマンサ・エッガー)が如何に逃げるか、その心理的駆け引き。しかしフレディ(テレンス・スタンプ)の発言を、僕は何気に聞きながらも唖然とする。それは“敬意を払う”であったり、“娼婦と同じだ”と罵倒したり。臆面もなく、この言葉を発する男の精神世界が本当に怖い。ミランダは最初から貼り付けられた蝶も同然なのだ。強烈なアングルと共に、サマンサ・エッガーの演技力に唸る。死の淵を彷徨う彼女の顔は壮絶だったが、息絶えた顔をカメラが正面から捉えることは無かった。よって、文字通りの体当たりで汚れ役を演じきったこの主演女優には、痛々しさよりも巧さが印象を残す。ワイラー監督は女優の扱い方に、厳しさとともに配慮がいき渡っているのだなと感じる。だからこそ、またいつか鑑賞しようと思える。
[DVD(字幕)] 8点(2008-11-21 22:27:03)(良:1票)
11.  ラスベガス万才
エルヴィス映画初鑑賞。やはりジョン・レノンの“声”と並んで、ビートが乗り移ったかのようなエルヴィスのヴォーカリゼーションは、(ロックを歌う)という説得力に満ち溢れています。ですから、ロックをいかにして歌うかを、たっぷりと見せるステージングこそ、この映画の最大の見どころだと感じます。(とは言え、個人的には60年代以降のエルヴィスは今までノー・チェックだったんですが・・・)それにしても、あれ、(のど自慢)って訳しちゃうんですね・・・。違和感あるようでいて何故か納得できますけどね。内容的にも、とにかくスカッと気分が良くなる映画でした。鑑賞後も、サンバっぽいリズムとともに、“ビバ~♪ラスベガス”のサビのリフレインが耳にこびり付いて離れません。さすがに僕に乗り移ったビートでは、挙動不審のオッサンにしか見えないですが。
[DVD(字幕)] 7点(2008-11-16 10:56:34)(笑:1票)
12.  錨を上げて 《ネタバレ》 
これはもうジーン・ケリーが見せること、魅せること!アニメーションとの合成のダンスも素晴らしいし、少女と踊る場面の流れるようなスピード感は息をのむほどです。それでもってソロが決まりまくってるのですから!映画の出来栄えはさておいて、(ジーン・ケリーを堪能するなら、この映画なのではないか)とまで思ってしまいました。役どころが、あまりにもおいし過ぎますしね。くしくもクラレンス(シナトラ)が言った台詞“君といると自分が欠陥だらけに思えてくる”には吹き出してしまいましたが、妙に納得できますね。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-15 21:04:31)
13.  我が家の楽園 《ネタバレ》 
まさに力技敵な感動の渦!そしてその主役はカービーだ!モノクロのザラついた映像が光り輝くような、そんな場面の応酬です。中盤、憎きカービーがロシア人に投げ飛ばされる場面で総快感を味わい、そしてクライマックスでは反対ににカービーがロシア人を投げ飛ばすのですが、僕はこの場面で思わず涙がボワッと溢れました。このあたり、巧いなと思います、たまらないなと感じます。それに、つねにクルクル回って踊るバレリーナのエシー(アン・ミラー!)が最高ですね。これも、それまでは“変な家族”の象徴として微笑みと失笑の間で踊り続けていたのですが、ラスト、バンダーホフ爺さんとカービーが(ついに!)二人でハーモニカ演奏を始めた場面で、またしてもクルクルと踊りながら画面に切り込むように登場してきた瞬間、(おおっ!)と感嘆の声をあげてしまいました。それまでのバラバラであるが故の楽しさから一転、それぞれがグッと一体感を持ちえた素晴らしい場面だと思います。余談ですが、僕はジーン・アーサーが好きだなと思って、彼女の、キャプラ監督以外の出演作をここ最近2本鑑賞したのですが“それ程でもないな”と感じてしまったのです。ところが一転、今回本作を鑑賞して、やはり“ジーン・アーサー最高”と思い直したのです。ここに『オペラハット』『スミス都へ行く』での彼女の印象は確固たるものになりました。これもひとつのキャプラ・マジックなのでしょうか。
[DVD(字幕)] 9点(2008-10-21 06:51:21)(良:1票)
14.  クリスマス・イン・コネチカット 《ネタバレ》 
僕は『教授と美女』でバーバラ・スタンウィックに完璧に魅了され、『レディ・イヴ』でその思いは更に強くなった。以後、彼女の主演作をもっと観たいという思いが募る一方、観ることが可能な主演作に限りがあるので、観てしまうのが惜しいと思うようになった。それほど僕にとっては特別な女優だという思いが強い。これは好みの問題だけど、“綺麗な”とか“可愛い”といえば、もっと他にあげるべき女優はいると思うけど、“魅力的な”ということにかけては、これは圧倒的な存在に思える。本作においても出演時の年齢や髪形や衣装なんか超越してしまってるほどで、先にあげた2作の“悪女”ってスパイスの効いた爆発的な魅力には及ばないまでも、それでも気がつけば彼女の演技、一挙手一投足に酔いしれてしまう。内容的には随所に(そんなん普通バレるやろ?)っていうツッコミどころを、淡々とバレずにいき過ぎる展開が逆に楽しい。赤ん坊の親や看護婦といった端役(といっても結構ポイントになる)が絶妙のタイミングで現れる終盤の展開も大好き。
[DVD(字幕)] 8点(2008-10-19 10:26:53)
15.  赤い河 《ネタバレ》 
とにかくダンソン(ジョン・ウェイン)が岩のようにゴツイ。肉体的にも精神的にもゴツイ。ドカッと座ってウイスキー飲むさまが決まりすぎです。もはや演じているというよりも、役柄からジョン・ウェインに引き寄せられているかのような境地。そして狂気とも言えるこの男の執念に引っ張られた(というよりも引きずられた)男たちのドラマ。“契約”という現代的な言葉と、その上下関係、信頼関係、窮地での処置。その全てに今の時代にも置き換えられるテーマが縦横無尽に張り巡らされている。意見を突っぱねられて服従するときの気持ち。ボスを追放した後の何とも言えぬ気持ち。モンゴメリー・クリフトも素晴らしい演技で立ち向かってます。
[DVD(字幕)] 8点(2008-09-27 22:14:29)
16.  希望の降る街 《ネタバレ》 
この時代でサスペンスの要素がある映画って、人間の行動を非現実的にデフォルメして伝えてるところが多く、今観ると肝心の緊張感がごっそり抜けおちてしまってるように感じます。よって巧いな、面白いな、と思えても、傑作とまではなかなか思えないことが多いですね。本作もそういう映画の一つかなと思います。その中でも押し寄せるデモ隊に、ライトキャップ教授が空砲一発 →ブラッケンを突き出す場面はかなりの爽快感を味わいました。本作もケイリー・グラント熱演なのですが、ロナルド・コールマンの役柄の方により感情移入してしまいます。ラストの締めくくり方、粋ですね。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-23 10:25:08)
17.  コンドル(1939) 《ネタバレ》 
ほとんど全編パイロット泣かせの悪天候。その極限状態で行くか戻るかの判断を常に強いられる。躊躇している暇はないのだ。任務の厳しさと、人命の尊さが常に綱引きをしているような感じて、シリアス一辺倒のドラマでないにも関わらず、観てるとグッタリしてしまう程なんです。僕が大好きな主演二人(ケイリー・グラントとジーン・アーサー)も好演だけど、個人的にはその主演二人よりも、苦い過去を持つ寡黙な男を演じたリチャード・バーセルメスの方が印象深い。滲み出るカッコよさ。男はこうでありたい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-21 09:03:36)(良:1票)
18.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
この映画の豪華かつ上品な雰囲気が僕はたまらなく好きなんです。 当時のMGM看板スター揃い踏みということですが、ガルボもクロフォードも両バリモアもウォーレス・ビアリーも冴えわたる演技を見せてくれます。伯爵も社長も余命わずかの老いぼれも、それぞれ窮地に陥り、それぞれの局面の中である人は数奇な運命を辿り、またある人は希望を手に入れる。それぞれの人生模様が絶妙なバランス感覚で浮かび上がり、そして物語として完璧に調和している。この映画は何度鑑賞しても、その都度に自分も“グランドホテル”に宿泊している客の一人になって、物語の中へ没頭してしまうような気がします。またすべての人々の人生にドラマがあり、また新たなドラマが生まれてくるであろうという予感を清々しく感じてしまいます。それにこの映画にさして関係のない、赤ん坊が生まれたエピソードを加えることで、どれだけ映画に奥行をもたらしたことか測り知れません。個人的には、窮地の中で人間の尊厳にかけてギリギリの境地を明るく(そして優しく)演じたジョン・バリモアが得に素晴らしかったです。鑑賞後にもあの独特の笑い方が胸に刺さったままでした。 
[DVD(字幕)] 9点(2008-08-27 07:30:40)
19.  スイート・チャリティ 《ネタバレ》 
オリジナルと比較して、悲劇のヒロインへの落され方に関しては本作の方が流れるように自然で納得できます。流石に単にミュージカル仕立てのリメイクだけに留まりませんね。特に本作のオスカーへは感情移入してしまいました。あのタイミングでのカミング・アウトと、続けざまにパーティーで目の当たりにしたことの違和感には、気持ちの動揺を抑える時間さえ無かったのではないでしょうか?よってそれまでと同じ相手の仕草や言動さえ違う色へと変えてしまっても仕方がないのかもしれません。まして違う男の名前の“TATOO”を見た日には、僕だとどんな精神状態になるのか想像もつきません。(いや、例え僕の名前であっても違う意味で嫌ですが)逆にチャリティに関しては、もっと段階を踏んでうまく話していけばハッピーエンドも可能だったのではないかと思われてなりません。純真な心は分かるのですが、やっぱり空気読めてないですよ。とはいえ本作の見どころは、何といってもミュージカル・シーンで、構成、振り付けが素晴らしいです。ところどころサイケデリックな時代を反映していますが全く古くないどころか、最高にクール。パフォーマンスも映像も音楽も完璧じゃないですか!シャーリー・マクレーンの女優としてのポテンシャルの高さが如何なく発揮された作品だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 16:57:44)
20.  モロッコ 《ネタバレ》 
何度か鑑賞しましたが、何と言うかこれは見事にディートリッヒしか印象に残らない映画ですね。台詞が極端に少ないこともあって実験作的な色合いさえ感じさせます。ただしスタンバーグ+ディートリッヒの(ハリウッド前の)前作『嘆きの天使』が傑作だと思うので、わざと(ハリウッド第1作を)ディートリッヒの売り出しに重きを置いたのかな?とも思いますが。それにしても、本作におけるディートリッヒの輝きや、放たれているオーラは相当なものですね。今観てもここで歌い、演じている強烈な個性だけは永遠に色褪せることは無いだろうなと、しみじみ感じてしまいます。名作との誉れ高い映画ですが本作に限っては、映画の出来栄え、完成度を語る以上に、その歴史的価値の方が遥かに上回ってしまっている作品だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-08 05:03:54)
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