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アンギラスさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  TENET テネット 《ネタバレ》 
ムチャクチャだな~  【ネタバレ】  でもまあ「時間の矢の逆行」を概念としてはっきりうちだしたのはエラいんでないかい?(ありそうで今までなかった?) ずいぶん投げやりな感じで、説得力はまるでないし直感にも寄り添わないがなw。 挟撃作戦などもう少し説明してもよさそうなもんだが、早口でわざとごまかしてる、ように見えるのはマイナス点。  ラストもほとんど夢オチと変わらん。ただ現状ではそうせざるを得んのもわかるんで、だからこそ量子とか物語にしにくいわな。  でもまあ、みんなでおそれずチャレンジしていって、少しずつ真実に近づいていくしかないだろうな。 おれも、あなたも含めてな。
[映画館(字幕)] 5点(2020-10-09 06:49:02)
2.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
時間のストレッチ体操 【ネタバレ】 最近の説によると、恐竜には羽毛があったそうだ。なんでかはよくわからないらしい。そりゃそうだ。羽毛なんて空を飛ぶ時ぐらいしか必要がない。変温動物であるはずの恐竜にはそもそも暖を取る必要があるとも思えず、よしんばあったとしてもたんに長い毛でよいはずで、あんな複雑な構造を持つものを生やす必要がない。ひょっとしてムチャクチャ暑かったから巨大な羽をはやして扇ぎたかったのかもしれんが、非現実的である。  ならばこういう仮説が成り立つ。ある日、彼らは空を飛ぶ何かを見た。それを見て「自分も空を飛びたいと想った」。そして、どのようにすれば空を飛べるかを何万年も、何十万年も考え続けるうちに突然変異で一本の羽が生えたのではないかと。そしてまた何百年もかけてそれを全身に増やし、胸筋を大きく鍛え上げ、ついに数メートルだけ宙に浮かぶことに成功したのではないかと。  時間は不思議である。エントロピーは常に増大するはずなのに、「進化」だけが流れに逆らい続ける。まるで大きな流れの川の中で、なにかの拍子に(例えば底に大きな岩があることが原因で)そこだけ流れが滞り、逆流している一筋の流れのようだ。  突然一本の羽をはやして生まれた恐竜は、自分にだけなぜそのようなものが生えたのか理解できない。周囲にいる同時代の恐竜たちの中にも、理由がわかるものは一匹もいない。しかし、恐竜にも共同無意識のようなものが存在していたとすれば、その理由や目的を「時代を超えた視点で」全体としては理解していたはずである。  ごく極小の部分において、エントロピーはループすることがある。その「逆方向に進む局面」こそが進化である。つまり進化とは、じつは方向性を逆にした退化なのだ。かつて空を飛べていたものが、種を切らして滅亡した。その逆が、かつて海や泥の中に沈んでいたものが、やがて空を飛んだ、という進化の系統樹である。  モノリスという角張った「人工物」を見て、猿人は大腿骨の使い方を覚えた。それは同時に、彼が肉体を進化させるのでなく、「モノ」との関係性を深化させることで結果的に進化する道筋を得た瞬間だった(ただし肉体の一部として、どう見ても彼の日常には過分な容量を誇る脳を、どういうわけか彼はすでに得ていた)。  (以下略)
[インターネット(字幕)] 9点(2020-05-06 21:12:54)
3.  ミッドサマー
はいはい。  あなたがとても才能のある人で、みんながモヤモヤモヤモヤ感じてることをすごくうまく映像化できるということはよ~くわかったから、今度はもうちょっと役に立つもの撮ってね。
[映画館(字幕)] 7点(2020-04-12 21:26:02)(良:1票)
4.  ジョーカー
グダグダじゃねーか。
[映画館(字幕)] 4点(2020-01-29 06:24:11)(良:1票)
5.  ハンターキラー 潜航せよ
Netflixのお絵かき番組に飽き飽きした人は、今すぐこれを見に映画館へ走れ!  やっぱこれだよこれ! 浪花節こそ人生だ!!!
[映画館(字幕)] 9点(2019-05-12 19:33:13)
6.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
 この圧倒的な才能は、見事なまでに「見て快いもの」だけを峻別し、つなぎ合わせて魅せてくれる。   【ネタバレ】   悪いが「ブレードランナー2049」あたりの、不愉快なものをほぼナマで見せてしまう監督とは 真逆なのである。しかしそれは時に虚しい。    なぜならバーチャルでつかむ幸せは、現実ではない、という真実を覆い隠してしまうからだ。  幸せになれたとしても、それは宝くじ並みの確率でしかない。  この映画をまともに解釈すれば、そんなふうになってしまう。  見た目の快楽はごまかしじゃねーか。  普通の人はそう気づくはずだが、それに対するエクスキューズはなく、放置のままである。    その点、マンガではあるが「いぬやしき」ラストシーンでの、「僕は夢を実現するために機械に  なったんだ」とかいう叫びは、かなりいい線いっていると思う。  ぜひハリウッドに輸出して、まともな監督に映画化してもらいたいと思う。    未来は悪いことばかりではない、と思う。
[映画館(字幕)] 6点(2018-06-13 10:00:34)(良:1票)
7.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》 
 電脳共産主義だかなんだか知らんが、このクオリティのものを大量生産できるんなら別にいいじゃねーか。なあ?   【ネタバレ】   なんにも考えず楽しめりゃいいのよ。   ところであのラストを見てふと思いついたんだが、富士山のマグマ溜まりの上らへんに原発をあえて作るというアイディアはどうだろうか?  攻撃すると世界の終わりになるわけだから、中国だろうがアメリカだろうが事実上手出しできなくなる。  むろんもし攻撃したらここ破裂さすぞというブラフを普段からかけまくるのである。  核武装と同程度の抑止力になるんじゃないだろうか? 名付けてザ・スカンク作戦。   憲法改正も不要である。関係者各位にぜひご検討いただきたいものである。
[映画館(字幕)] 7点(2018-05-02 21:05:42)
8.  メッセージ 《ネタバレ》 
ゲソ星人つまんねーし。 【ネタバレ】 他の映像もアイディアもべつにぶっとんでねーけど妙に印象には残る映画。 つーかこの映画のキモは「人は過去のことだけを記憶しているわけではない」とかじゃねーかと思うんだが、そんなケッタイな話みんな面白いと感じるのかな。SFファンにゃ馴染みだろうが。 『君の名は。』でも感じたが、「3次元の人間には理解できないことを無理くり納得させる」ことに腐心してる感じ。そういう時代に突入したか。 ま、おりゃ身に覚えがあるけどな。はっきり言って。 あと宇宙人による分割統治うんぬんで、中国への露骨なラブレターありw。
[映画館(字幕)] 7点(2017-06-20 00:12:19)
9.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
あーつまんねー。 これじゃあ落書きみたいなアメコミ立体化しただけじゃねーか。メカだけがいやに細かい造形だが。  向こうじゃこれでうけてんのかな? ひょっとして意識的に支持率下げたいのかとすら私は思うが(某政党みたく)。
[映画館(字幕)] 3点(2015-07-30 08:20:10)(良:1票)
10.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
おもしろいよ  【ネタバレ】 終わり、てな映画だなあ。  ラストはいくらなんでも伏線不足じゃね? あと主人公の血がハイオク云々とか、いろいろよぐわかんねかった。 凝った車とファッションとカーアクション、あとギターとか青色LEDとか、外面だけ見て楽しい、とかホントに思ってんのかおまえ! みたいな。  昔のやつちょっと変えただけじゃねーか。  いつのまにやらバカを装うのが正しいという時代になってきたな。いいのかね。やっぱ両極に分けたいんやろかね人間を。わしゃなんかヤ~だけどね。
[映画館(字幕)] 6点(2015-07-10 20:34:54)
11.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
わりとミもフタもねー  【ねたばれ】 だらだらだらだら中東の紛争は続く。イスラム国だの何だのと、事態は解決どころかややこしさを昂進させている。敵はもしかして勝つことでなく、ゲリラ戦を「やり続けること」に活路を見出してるんじゃないか、と思えるほどである。  911でやられた味方を守るため、ヒロイズム・マッチョイズムで「正義の守護神」を引き受けたはいいが、いつまで続くのもう疲れてきたよ。どこもかしこもちょっといいかげんにしてほしいんだけど。だいたい終わらせる気あんのこれ? な~んて思っちゃってるアメちゃんも、少なからずいることだろう。  「蛮人を殺すことに後悔はない。仲間を守れなかったことにこそ悔いがあるんだ」とかいうセリフのあと、主人公はまさにその元「仲間」に殺されてしまうわけだが、そこにブーメラン的メッセージを見出すとかいう封建的な作りにもなってないと思う。ドリルで子供殺したりする様は間違いなく「蛮人」だし、それにスナイパーを撃つ時のゴルゴ13みたいな演出は、あっさり命中して終わりで反映画的淡白さ。主人公も身も蓋もなく女子供殺すわけだし、きっと現実の戦場は、映画な物語など関係なしにどうしようもなくリアルなんだ、とそういうことなんだ、たぶん。(んで、神様は蛇足で落ちをつけるのが好きなんだ、つーところまでリアルだ)。  戦争をリアルで日常の職業とする、ということの異常さを、こんなふうに(一部の)アメリカ人はちゃんとわかっている。かといって「世界の警察」の座を降りるわけにもいかん(志願者は無尽蔵だろうし、それに「正義」を「多国籍」軍に委ねるには、ちとまだ無理があるような気がするからだ)。  しかしまあ、この先もこの一国が正義ヅラをし続けることが、やや古臭くなりはじめたことは確かなのである。長期戦になること必定のシリア情勢に加え、ウクライナ&ロシアである。さらに中国の膨張は止まず、10年以内にGDP抜かれる・ほっといていいの? 加えて半島では考えられん刃傷沙汰ときて、相対的に弱いアメリカ? が漏れ出し始めちゃってんである。  では、地球の平和はいったいどーオムツされるのか?  バランス・オブ・パワー? ハイパー兵器? んで日本核武装? とかいうところまでいくと思うツボかもわからんが、まー一度、ヒマな時ぐらい思いを馳せておくんなさいお父さん、てな映画。 
[映画館(字幕)] 7点(2015-03-08 21:34:19)
12.  SUPER8/スーパーエイト(2011) 《ネタバレ》 
スーパー8点のスーパー映画である。以下略
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-12 22:31:26)
13.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
【注意!!!過激ネタバレあり!!!】 イーストウッド版『ハウル』か。生死に対するある種の諦念を表現しようとしているようにも映る。が、ぶっちゃけメチャ退屈。ラストの反物語も効果に?つか、考える気力も失せる出来。   《一晩寝ながら考え、追記》  そうか、これはようするに「どうして男女は一目惚れするのか」ということを説明するための映画なんだな。物語による因果とか、あるいはシンクロニシティなんかは関係あるようなないような、フワフワしたもんなんだと。神様つーかなにか超越した力というのは、いつもそんな感じなんだと。  ラストのキスシーン幻視はまさに映画の一場面で、現実はそんな映画みたいにいかないけれども、前向きの意思さえあればこれから自分で映画みたいにすることも可能なんだと。ウソは(主人公が最後の最後で少年についたウソのように)けっして悪いことではないんだと。いやむしろ、正しい虚構こそ未来へ進化するために必要なことなんだと。んで、そのことに気づきさえすれば、神様はもう余計な口出ししなくなるもんなんだよと。うーーーーーーーーむ。  しかしそんなこと映画にする必要あんのか。なんとまあこの超越ぶり、まさに世界一の監督にしかできんことだなあ。  すげーとは思うが、もう一回見る気はせんぞ正直。 
[映画館(字幕)] 3点(2011-02-19 22:47:30)
14.  ソーシャル・ネットワーク 《ネタバレ》 
立派な青少年向けプロバガンダ映画だが、真に受ける人がこうも多いとちょっと心配になってくる。プログラムなんてこんな大層なもんじゃないし、いい大人が傑作だなんて興奮するような映画じゃないでしょ。
[映画館(字幕)] 6点(2011-02-19 22:46:45)
15.  ソルト 《ネタバレ》 
とても面白いノンストップ・アクション。ただし主演がアンジーでなければボロクソだったかも。 【以下バレ】  冷戦が終焉を迎えスパイにとって明瞭な敵はいなくなった。いや冒頭に少し出てくる国や、あといくつかそういう国があるにはあるが、映画で描くにはまだ生臭すぎる。しかしスパイ映画は作りたい。その悶々とした気持を抑えがたく、作り始めたはいいがやっぱり話は破綻しましたという映画である。  見る側はだからそういう気持ちを分かってあげて、アンジーちゃんカッコいいねとだけ言ってあげるべきである。決して金髪にすると単なるオバちゃんだななどと言ってはいけない。ましてや最後らへんわけわかんねーなどと言うべきではない。面白いシーンもたくさんあったはずだ。もう忘れたけど。 
[映画館(字幕)] 6点(2010-08-31 23:53:00)(笑:2票)
16.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
私はこのシリーズ好きでない。 【以下バレ】  ポテト夫人の目玉やゴミ回収屋や、他にもかなりあった伏線はいかにも「これぞ伏線」とばかりに機能しており、それがかえって作り手の「どう、僕らアタマいいでしょ」顔を連想させてなんかイヤだ。そのことが玩具という今更感情移入しにくいものたちの物語を見せられ、半ば強制的に感動させられるということへの違和感にどこかで通じている。カウボーイを理想の男として教育するというのも何か取ってつけたようだ。滋味がないのである。 
[映画館(吹替)] 6点(2010-08-31 23:52:00)(良:2票)
17.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
タチの悪い映画パート2。しかしこの夏のアニメの中でいちばん面白い。 【以下バレ】  猫とコウモリが合体したようなドラゴンも可愛かったが、何よりヒックらを乗せて龍の巣へ向かう時の、並行して飛ぶ何体かの龍の姿が雲の間から浮かび上がる映像や、無数の龍が巣穴を飛び交っている場面の映像などでもう私はノックアウトである。子供の頃に永井豪の漫画を読んでうけたあの衝撃をひさしぶりに思い出した。  『インセプション』を観た時も感じたことだが、作り手はおそらく自分らが子供時代にうけた衝撃をリアルに実写化(というのも変な表現だが、ぴったりくる)することに情熱を燃やしているのである。そのようなことが出来る才能や、技術面も含めた環境を同世代人として羨ましく思うし、うまくいった場合は思想がなんであろうが映画として不純だろうが、断固として支持する。  なんでナイトフェアリーだけ一頭だけなのとか、いくらひどい仕打ちを受けていようが自分らの女王に簡単に歯向かえるはずがないとか、あのラストはいくらなんでもないだろうとか、んなこたどうでもいいのである。
[映画館(字幕)] 8点(2010-08-31 23:51:06)(良:1票)
18.  インセプション 《ネタバレ》 
こんなにタチの悪い映画もないと思うが、面白いから許す。 【以下バレ】  夢というか他者の意識内に潜入するというアイディアは知る限り『ゴルディアスの結び目』が初出。すぐれたアイディア故に模倣者を何人も生んだが、「夢の夢」だのチーム戦だの、ここまでアイディアを膨らませた者はいなかったのでは。それにコブの個人的な深層心理や、既視感をスケールでごまかす映像の連発など、観客の興味を力づくででもひきつけてやろうという根性はたいしたもんである。  特に夢のまた夢による多重化した緊張感というのはなかなか得がたい体験であった。これだけでも8点行くし、後世に語り継がれることになると思う。  夢の表現そのものに目新しい発想があるわけではないし深化したわけでもない。それに第3層(雪山)はあきらかに余計だしヘタ。浮遊する身体の撮り方といい、この監督は映像センスというか、立体的なものを面白く伝える感覚ははっきり言ってイマイチである。しかし前作にも通じることだが、とにかく物語を面白く完遂させるセンスがある。  なんでタチが悪いかは、ノーコメントとさせていただく。
[映画館(字幕)] 8点(2010-08-31 23:48:40)
19.  レポゼッション・メン 《ネタバレ》 
開始5分でこの映画はダルいと直感し、30分がたつ頃にはそれがほぼ確信に変わっていたのだが、まさかまさかの大逆転が待っていた。 【以下バレ】 人工臓器回収屋が債務不履行に陥った患者から臓器を回収する話で、どうするかというと電磁ガンか何かで気絶させたあとその場で腹を裂いて臓器を取り出すのである。心臓や肝臓など取り出されたら患者は当然死ぬ。しかし回収人たちはいっさい罪に問われない(ようだ)。ムチャクチャな話であるが、しかし考えてみると近い将来、人工臓器の時代が来るとしてもし取り替えたあと破産したらどうすんのかという問題はかなり深い。この映画のようにあっさり殺すわけにはいかんだろうが人工臓器はおそらく半永久的に動くよう作られた半不動産(?)である。開き直られたらどーすんのかという問題は容易に結論の出ない議論となるだろう。  (中略)  しかし後半、自分が回収される立場となったことでストーリーは走りはじめるのだが、同時にどういうわけか映像にハリが出はじめる。落とし穴だの空港でのガラス越しだの元相棒との撃ちあいで大笑いだの。見に来てよかったというレベルにいきなり達して私はホッとする。連れの女がなぜあんなに強くかつ10箇所も人工臓器を入れているのかなど不明なことには関係なく、映像さえよけりゃこっちは十分見れるのである。  そしてそこからクライマックスまでの疾走感に、私はもう頬が緩みっぱなしであった。なぜ最初からそれをやらんのかという感じである。ベッドシーンなどのB級な場面、ことにその行動動機となる心理葛藤はB級にも到達していないような淺薄さだが、それらを隠蔽して余りあるノリのよさ。そして極めつけは互いの臓器をポスしあうクライマックス。テーマの表層性をああいう形で昇華させたことに、私は何か哲学的な感銘すら受けた。ぎゃはははははっ。  パクリも多かったが、あまりの頑張りにそれも許せてしまう。彼らもまたオールド・ボーイやブラジルが大好きなのだということがひしひしと伝わってくるからである。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-10 23:07:23)
20.  ローラーガールズ・ダイアリー 《ネタバレ》 
アメリカじゃまだローラーゲームやってんの? まーあの面白さはなんか独特で忘れがたいものがあるから、続いてるかもしんないなあ。  【以下バレ】  主人公の茶目っ気がよい。車の中からイケメンを発見してしばらく見つめ、親友を振り返って「み゛~」とかなんとか意味不明の鳴き声を発したり、駐車場に来た男を見つけ上の空でありながらナイス・ジョークを言った親友を指さしたり、同じくプールの端で男を表情のみで誘ったり(両人ともすばらしく豪快な飛び込みぶりであった)、みごとな可愛さであるが、しかしこの女優、調べたらなんともう23歳である。反則だろ。み゛~。  ミス・コンテスト~中流な家~車~バイト先のレストラン~ローラーゲーム(イベント)会場と、いつか居たことがあるような街の風景の中で、地味な主人公があるきっかけを得て生き生きと弾け、やがて落ち込み、再び輝き始めたところで終わる物語。それはまるでローラーゲームの頃のように懐かしいし、パターンの繰り返しはまるでローラーゲームの周回のようだし、登場人物の破天荒さはまるでローラーゲームの肘打ちのようだ。ある意味アメリカの象徴ローラーゲーム。この国では平凡な女子高生ですらこの活力あるゲームの主役を張ることが可能なのだ。少なくとも映画内では。うまやらしい。  な~んて、このへんの叙情を書くには私には知識が足らんので他に譲るとする。 ロッカーに閉じ込められたり、プール内ブラジャーなど細かい部分の上手さや破綻のなさが印象に残った。肝心のゲームの描写はやっぱりちとわかりにくかったが、全体としてまあまあ。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-10 23:04:53)
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