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1.  ミスト 《ネタバレ》 
観ていて、どうも感情移入ができなかったためか、ラストでの主人公の自殺行為には呆れてしまった。このへんは人にとって感じ方がちがうのかもしれない。 スーパーで立て籠もり中に、変な宗教がかったおばさんのカルト的宣告がはじまったあたりで、だんだんと観ているこちらの気持はダレてきた。何物かが外にいて、たぶんそれは鳥でも犬でも、要するに通常よりも強力になったのなら何でも良いのであって、見せたいのはパニックに陥っている人物たちの心理が主なんだと思う。ただ、それももう少し説得力がないと、たとえば倉庫のあたりから侵入してきたタコかムカデの怪物のような生き物の描写にしても、実にチープなのである。予算の関係もあろうが、もう少し何とかならなかったのか。 霧の中に怪物が潜むという設定は、文字どおりチープさを覆い隠す巧いシチュエーションなのだけれども、さすがに思わせぶりが長すぎると馬鹿馬鹿しくなってきて、彼らの長いディスカッションばかり聞かされて苛々してきた。ここはあと一つ、なにか退屈させない要素を入れるべきだったように思う。 B級作品には、ふしぎなカルト的魅力の生まれる例がいくつもあるが、どうもその気にもなれない。単に低予算だけではない、知恵のほうも低いものになっているように思えた。
[DVD(吹替)] 3点(2018-04-28 20:03:09)
2.  セブン 《ネタバレ》 
 これは『ブレード・ランナー』へのオマージュという話だが、モーガン・フリーマンの苦渋に満ちた演技がよかった。一方、“七つの大罪”うんぬんの犯罪シーンはまあネタで、この作品で意外と古びるのはここらへんからかな、という気がする。  映像はさすがなもので、特に終結部の郊外(変電所?)の風景は俊逸だ。こういう荒涼とした絵を邦画ではあまり見ない。ダイナミックさが足りないのである。その意味では大風呂敷の七つの犯罪シーンにしても、ちゃんと絵にできるという自負があるからやったわけで、おそらく日本映画でこれを撮ったら目も当てられないことになったろう。日本人は大人しい草食なのである。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-17 01:16:00)
3.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 
 無駄のない緊密な脚本で、この時期のフリードキンは乗りに乗っていたんだろうなと推察される。続く「エクソシスト」も見事な出来だった。まったく恐れ入るばかりである。   しかし現在の時点で初めて観る方がどのように思うかは分からない。退屈な刑事ドラマとみるか、ハックマンのやたらにあくの強い演技に食傷するか、・・たしかに捜査というものはたいていは退屈なものなのである。初見の時を回顧しながらこれを書いているが、一度観た時は意味不明だった細部が、二度目に観た時に突然パズルのピースを合わせるように合点がいった経験を思い出す。   相棒のロイ・シェイダーとハックマンの二人が、うらぶれた一室で容疑者の電話を盗聴する。どうでもいいような夫婦の痴話話を聞かされて、刑事ふたりがその場で笑い転げる。このときのカメラの冷徹さ。   あるいは、有名なカーチェイスのシーンに至る前に、狙撃されるハックマンのシーンの直前に挟まれる何でもないようなショット。子供が三輪車にのって走る遠方に、NYの電車がガードの上を横切る様子が映される。これはハックマンが車で追跡することを暗示する伏線だろう。   実に見事なものである。これ以外にも、三角地点による尾行のリアリズムといった描写や、いちいち指摘していれば枚挙に遑がない。一見地味なようで、実は華麗な映画なのではなかろうか。こういうものが“映画”だという気がする。 
[映画館(字幕)] 9点(2011-01-11 09:54:52)
4.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
 なんだか陰惨な作品を作ったものだな、という印象が残る。むろんシリアスなタッチを否みはしないし、むしろ好きなほうなのだが、それだけではなくどうも鬱なのである。   ハビエル・バルデム演じるシガーという殺し屋を、「すごいぜ」とか言ってしまうのは簡単だが、こちらの年齢のせいもあるのかちょっとついて行けない。前半部はまだしも良かったのだけれども、後半にいたって突き放したような作りになっているため、余計に陰惨さだけが際立っている。若い人なら耐えられるのだろうか。   シガーの風貌その他から、はじめはアメリカの先住民を連想してしまった。そういう問題提起でもあるのかなと思ったわけだが、これは深読みなのかもしれない。もっとも、あまり説明のない作品なので、シガーをどのように解釈してもかまわないとは言えると思う。ただ、荒唐無稽なキャラクターではない。郊外のガソリンスタンドの店主との会話は、まったく噛み合わないままに進むけれども、実はシガーはかなり論理的に話している。このあたりが怖いところである。   不要な音楽を廃して、映像と、それから凝った効果音とで否応なしに映画に惹き込まれるような作りになっている。それに見合うだけの美しいショットだと思う。しかし、やはり後味の悪い映画だ。 
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-09 01:36:30)
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