1. 完全犯罪クラブ
実在の少年犯罪を題材としたサスペンス。タイトルに偽りあり(ちっとも完全犯罪でない)。全体的にテンポが悪く地味だが、終盤、美咲の廃屋にて冒頭のシーン立ち戻る展開になって以降、一気巻き返した印象。ライアン・ゴズリングがまさかあんな渋い俳優に成長するとは思っていなかった。 [DVD(吹替)] 5点(2014-09-17 19:28:12) |
2. フライトプラン
トチ狂ったジョディ・フォスターが飛行機内で大暴れして乗員乗客に迷惑をかけまくる映画。役者陣は良いし、機内で子供が消失するという導入、機内セットの美術、不安を掻き立てる音楽も素晴らしい。お膳立ては整っているのに、どうして用意された脚本がこんなに酷いシロモノなのか。松本人志が言うように「誰も見ていないわけがない」のだから、最低限、そこは整合性をつけるべきではないのか。いっそ主人公が黒幕だったというオチにしたほうが、よほど面白くなりそうだが。 [DVD(字幕)] 4点(2014-09-17 19:23:33) |
3. サスペクト・ゼロ
サスペンス、ミステリの体裁を取りながら、中盤でオカルト映画であることが明かされる珍作。その方面に興味と知識のある人なら相応に楽しめるかもしれないが、そうでない人にとっては大差のついた消化試合を見せられているようでひたすら退屈。 [DVD(字幕)] 3点(2014-09-17 19:22:37) |
4. パッセンジャーズ
オチがすべての映画として見られがちであるし、それがこの映画の売りのひとつであることは否定しない。しかしこの映画の本当の魅力はオチそのものでなく、そのどんでん返しによってこの映画がまったく違った物語として観客の心に迫ってくることにある。本格的な航空サスペンスと思ってこの映画を観た者は、まさか最後で自分の人生を振り返って感動することになるなどとは思いもしなかっただろう。 [DVD(字幕)] 7点(2014-09-17 19:21:52)(良:1票) |
5. パニック・フライト
『フライトプラン』と同時期に公開された航空パニックものだが、低予算ながらこちらのほうが数段出来が良い。小気味よくまとめられたタイトな脚本は観る物を飽きさせないし、要人暗殺に白昼堂々ロケットランチャーを使うという馬鹿馬鹿しさも楽しい。低予算ホラー映画でならした監督ウェス・クレイヴンの面目躍如といったところか。 [DVD(吹替)] 7点(2014-09-17 19:21:17) |
6. ウェス・クレイヴン’s カースド
俳優の降板、脚本の度重なる改訂など、現場の混乱がそのまま映画の出来に反映されてしまっている無残な作品。狼男伝説というこの上なく魅力的な題材を用い、ハリウッド資本を投入し、ウェス・クレイヴンという大家を起用しながら、こんなNHK教育で流される夏休みドラマみたいな出来で良いのだろうか。 [DVD(吹替)] 2点(2014-09-17 19:20:07) |
7. ラストサマー3
もっともやってはいけないタイプの続編のひとつ。これに「ラストサマー」の名をつけるのは犯罪的ではないか。 [DVD(吹替)] 0点(2014-09-17 19:18:14) |
8. ラストサマー2
ジェニファー・ラブ・ヒューイットの南国プロモーションビデオと考えれば、それなりにリゾート気分は味わえるかもしれない。無理にでも続編を作らねばならない現場の苦心が伝わってきて痛ましい。 [DVD(吹替)] 4点(2014-09-17 19:17:25) |
9. ラストサマー
ホラー映画の定番スタイルを保ちつつ、謎の核心へと観る者を引っ張っていく中盤までは上質な出来。惜しむらくは、最後に明らかになる真相、あるいは黒幕があまりに予想の範囲内に過ぎることか。ここに至っては、名脚本家ケヴィン・ウィリアムソンの筆も失速してしまったようだ。 [DVD(吹替)] 5点(2014-09-17 19:16:50) |
10. ルール2
映画それ自体をネタにしたホラーという点で『スクリーム』などと共通した雰囲気があるが、あちらの周到さ、映画への偏愛ぶりとは比較するのが失礼なほどチープな作り。唯一ラストの着地点だけはそれなりに面白いが、これにしてもオリジナリティには乏しい。 [DVD(吹替)] 3点(2014-09-17 19:16:03) |
11. ルール
都市伝説に材をとったホラー・サスペンス。出だしは上々だが、舞台が大学になると途端に数多の陳腐な低予算ホラーレベルに堕してしまうのが惜しい。 [DVD(吹替)] 4点(2014-09-17 19:15:21) |
12. ダウン
往年のロジャー・コーマンを思わせるB級トンデモ映画。おバカぶりを楽しむにはいまひとつパンチが足りない。 [DVD(字幕)] 3点(2014-09-17 19:14:29) |
13. 処刑教室(2008)
カンニング事件を追う新聞部の生徒が、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく。古き良き時代の学園ミステリを思わせる筋立てなのに、どうしてこんなに退屈なのか。小ネタにこだわる前にキャラクターの魅力や、物語の推進力であるはずの事件の組み立てに気を配るべきだろう。それにしても、この邦題はひどい。 [DVD(邦画)] 3点(2014-09-09 20:07:52) |
14. 鬼教師ミセス・ティングル
小品ながら、脚本の妙をじっくりと味わえる学園コメディの佳作。囚われてなお逆転に向けて心理戦に挑むティングル先生のキャラクター、「皮肉」という言葉の使い方など、ケヴィン・ウィリアムソンの筋立ての上手さが際立つ。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-09-09 20:05:21) |
15. フォーリング・ダウン
無礼な店員、無駄な工事、ファーストフードの誇大広告、街のチンピラなど、この世のちょっとしたむかつきや理不尽さを、マイケル・ダグラス演じる主人公が武器を手に次々と粉砕していくブラック・コメディ。ストレス解消にはもってこいの映画である。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 20:02:09) |
16. ユージュアル・サスペクツ
本格ミステリにおけるある種の叙述トリックの、もっとも誠実な形での映画化。その後あまりに模倣されすぎたおかげでさすがに現在ではその新鮮味は薄れつつあるが、それはこの映画の影響がいかに大きかったかの証左でもある。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:57:21) |
17. クロニクル
モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)に新しい視点を持ち込んだ功績は正当に評価されるべきだろう。ただし本作の問題は、映像があまりに「普通の映画」の範疇に過ぎる(=綺麗過ぎる)こと、それによってフィクション色が大幅に強まってしまっている点であり、そのためにせっかくの周到な企みも台無しになっている。 [映画館(字幕)] 5点(2014-09-09 19:56:06) |
18. ニック・オブ・タイム
駆け出し俳優だった頃のジョニー・デップを主演としたリアルタイム型サスペンス。逆転につぐ逆転で見るものを飽きさせない展開だが、最終的に明かされる事件の全貌はあまりにご都合主義で興ざめ。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:54:23) |
19. デイ・アフター・トゥモロー
地球が寒冷化し、雪に覆われるというお話。いつも通りの派手なディザスター・シーンと、お決まりの家族愛シーンが特に工夫もなく進行する。唯一、あまりに勘違いした日本描写は面白いが。 [DVD(字幕)] 4点(2014-09-09 19:52:37) |
20. ゾディアック(2007)
1960年代に発生した実在の未解決連続殺人事件を扱ったサスペンスだが、むしろジャーナリストと警察官たちの人間ドラマとして見るべきだろう。その描き方は確かに重厚ではあるが、しかし冗長でもある。 [DVD(字幕)] 5点(2014-09-09 19:51:59) |