1. 恥
恥ずかしながら、スウェーデンで内戦なんてあったのかと一時停止して考えてしまいました。 監督はベトナム戦争を意識したのか、未来に起こりうる戦火を思い描いたのか。 生々しい戦禍の描写と共に夫と妻と市長それぞれの恥辱に塗れた姿がなかなかに強烈。 しかしながら痴情のもつれ具合に冷めてしまって今一つ惹き込まれなかった作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2024-02-12 01:25:58) |
2. 聖地には蜘蛛が巣を張る
《ネタバレ》 連続娼婦惨殺事件が描かれており、犯人は早くに分かって、あっさりと逮捕されて 淡々と眺めていましたが、そこからの展開に「ホンマですか?」 需要があるから存在する娼婦を殺しても無罪じゃ!って そこに何時もながらの神さん理論が絡んで、もうウンザリ。 ラストの息子の演出にはアホクサとしか思えず。 [DVD(字幕)] 6点(2024-01-08 02:21:01) |
3. 逆転のトライアングル
序盤は何が言いたいのか分からずリタイア寸前。 客船、無人島と舞台が移るにつれ、何となく分かってきてどうにかこうにか完走。 常軌を逸した薄汚いシーンはハナシに何の必要があったのか不快さしかありません。 人間皆平等主義は脳天気であって格差はあってしかるべき、ただ、日常において比べるのは他人ではなく、 昨日の自分、過去の自分かと思っているので、お話的にも退屈でした。 [DVD(字幕)] 4点(2024-01-08 02:17:53)(良:1票) |
4. 冬の光
格調高い姿勢を正して観る作品なのでしょうが。目を開けているのがやっと。メンタルが病んだ牧師さんの苦悩をペラペラペラペラ台詞で示す、誰一人として笑う事ない(だったはず)辛気くさい話。神さんを全面に押し出していますが、 ♪♪♪欲しい気持ちが成長し過ぎて愛することを忘れて万能の君の幻を僕の中に作ってた♪♪♪ そのままの姿に見えました。 [DVD(字幕)] 3点(2023-09-01 11:47:12) |
5. MONOS 猿と呼ばれし者たち
「一体何を見せられているのだろう?」 まともな教育を受けられない子供達は哀れだと思った以外は感情湧かず結末もどうでも良く。 メガトン級のワケワカメ作品です。 チッチャイオッチャンに加点。 [DVD(字幕)] 1点(2023-08-11 22:14:28) |
6. ライダーズ・オブ・ジャスティス
野暮な事言いますが、デンマークには警察が居ないのか! マッツ・ミケルセンの無双にも白けてしまいました。ウクライナ青年のクマの話のような展開が一風変わった作品で、オットー、レナート、エメンタールがミケルセンよりも惹かれるキャラでありました。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-07-15 02:18:20)(良:1票) |
7. わたしは最悪。
仕事とつきあう男を取っ替え引っ替え自分に正直に生きる30歳ユリア。自由奔放な生き方の何処が最悪なのか分かりません。 いろいろな選択をしながら歳を重ねる事を思わされる作品。生理的に汚いシーンが多かったのが難点。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-19 01:02:47) |
8. 夏の夜は三たび微笑む
人物の出で立ち、室内装飾が隅々まで行き届いた美しさで魅入りましたが、皆の恋愛模様が小粋さでなくゴチャコチャ感しかなくて一向に盛り上がれないままお開きとなりました。 [DVD(字幕)] 5点(2022-11-10 01:18:39) |
9. アナザーラウンド
今井雄太郎投手を思い出しました。 4人の高校教師が一応論理的ではあるものの、お酒に頼る姿に共感できず。 料理と共に美味しく戴くだけだと思っています。 眩しかった男4人の友情模様に加点。肩の力の抜けたマッツ・ミケルセンもまた良しであります。カッコいい! [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-13 00:45:14) |
10. 霊魂の不滅
《ネタバレ》 100年前に製作されたスウェーデン製サイレント作品が Amazon Prime に出ており鑑賞。100年前とは思えないクリア且つ幻想的な映像美に目を見張り、シャイニングの元ネタシーンに仰天。過去の悪業の後悔に身悶える男の話はベタながらも見るべきものがあったのですが、ムチャクチャにも程がある日本語字幕(酷・呆・怒)でもっての行ったり来たりの時系列に混乱し、感慨が吹き飛んだのが残念。まともな日本語字幕でリトライしたい哲学的な作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-27 00:12:22) |
11. 天才作家の妻 40年目の真実
《ネタバレ》 この邦題は意味不明なもの及び詐欺的なものとは違い内容がほぼほぼ分かってしまうという点が悪質、要猛省! 予想そのままの展開で豪華俳優ながら盛り上がるところもなく、とってつけたかのような結末もテンション下がるばかり。ノーベル賞という大きな舞台でありながら、ちっちゃな話に萎える作品です。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-25 10:22:32) |
12. アトミック・ブロンド
リスト奪取と二重スパイの発見というありきたりな筋立ての中で主人公が如何なる魅力を発揮するか。シャーリーズ・セロンはアクションはもとより決して腹の内を見せないエージェントを好演しています。こだわりのアクションに見合ったストーリーをと思ったのでしょう。「三十九夜」が浮かんだスパイグラス(エディ・マーサン 好演に+1点)が目を惹いたのですが、詰め込まれ過ぎた話に集中しようとしても彼女の大立ち回りに阻まれて分かろうとするのを諦めました。キレッキレアクションが持ち味のソフィア・プテラとの一騎打ちを期待していたのですが。どういう意図でああいう関係にしたのか意味不明です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-05-02 02:51:44) |
13. オリ・マキの人生で最も幸せな日
《ネタバレ》 フィンランド映画なのにモノクロな点は敢えてそうしたとはいえ残念。1962年オリ・マキが当時の世界フェザー級王者デービー・ムーアに挑む世界タイトル戦の舞台がフィンランド。国の期待を一身に背負ったオリ・マキが恋に落ちてしまう。浮ついた気持ちのままでの決戦はあっけない。オリ・マキにとってはハッピーエンドなのかもしれないが、献身的にサポートしたトレーナーは立つ瀬がないだろうし、昭和スポ根アニメ世代人間にとっては何か腹立つ結末と邦題。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-01 11:58:04) |
14. 幸せなひとりぼっち
《ネタバレ》 「自殺したいのに出来ない!」というのに「天国に行けないパパ」(傑作)がありますが、本作はその理由がもう少しシリアスです。しかし、切れたロープを手に店員に怒鳴り散らしたら「何に使ったのですか?」と返されてグウの音も出ないシーンを筆頭に数々の笑いどころがあって楽しいです。葬儀の際にお義理でなく参列してくれる者を望むなら、ぼっちで生きるのは幸せじゃないよねと思わされます。しっかりとした脚本にキャラが立っている人々。(猫も。オーヴェの胸に乗っかっている姿に涙が出ました)しみじみとした味わい深い秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-06-28 18:20:19)(良:1票) |
15. シンプル・シモン
《ネタバレ》 アスペルガー症候群で四角四面なシモンに極々ナチュラルに接するイェニファーに心洗われるものがありました。愛情に計算や完璧は無い事をおぼろげながら感じ取ってゆくラストシーンが微笑ましい。ステラン・スカルスガルドの4男だという(長男・次男・五男も俳優だそう、驚驚驚驚)ビル・スカルスガルドの好演が印象的。フィンランド同様にスウェーデンインテリアの色彩感覚も見惚れます。レンタル理由が思い出せない本作は大当たりの秀作。 [DVD(字幕)] 8点(2020-06-08 09:08:51) |
16. ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
予備知識無し。除雪車が人間を襲うホラーものかと思いきや、嬉しい的外れ。冒頭のステラン・スカルスガルドに「ラッキー」幻想的な北欧の光景(+1点)に「あぁ、行ってみたい!」魅入ります。無骨なオヤジの復讐譚は伯爵とセルビア人グループボスとの三つ巴の闘いとなり画面に釘付け。血生臭い描写での死の後の十字架がクールで印象深く、描写省略での十字架もナイスな演出。セルビア人ボスの得も言われぬ重厚感に「この人誰なんだろう」ず~っと気になっていた答をエンディングで知り「ブルーノ・ガンツ! う~ん 確かに」(+1点)出演シーンから観直し。 リーアム・ニーソン版があるそうで、勿論観ません。 [DVD(字幕)] 9点(2020-06-04 02:53:00)(良:1票) |
17. ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
ボルグの大大大ファンの私は、テレビ観戦時には必ず正座して競った場面では祈りを捧げ、勝利の瞬間は一緒のポーズで喜びを爆発させたものであります(懐) FILAは今に至るまで愛用しています。 この一戦は見ていないのです(理由が思い出せず)翌日の新聞で興奮していました。 本作でボルグがマッケンロー以上の悪童だったのが仰天であり、それを封印したプレースタイルが可能である事に信じ難い思いがします。 そして好きな仕事を楽しんで出来ていないように見える彼の姿は、ワーワーキャーキャー声援していた当時の私には頭の隅にも浮かびませんでした。 王道的な作りで見応えある良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2019-10-07 12:45:35)(良:1票) |
18. 人生はシネマティック!
戦時下でのプロパガンダ映画製作と脚本担当カトリンの生き様が描かれています。私的に映画は脚本命なので、プロパガンダ作であるのを割り引いても、ご都合主義的にコロコロ変わってゆくのに萎えます。劇中劇と共に作品全体が「パンチに欠ける」もので物足りません。その中にあってビル・ナイの主役と見紛うばかりの存在感が光ります。喪失感に押し潰されそうなカトリンを諭すシーンでの超男前な姿はリプレイタイム。彼に点数の全てを捧げます。 [DVD(字幕)] 7点(2019-09-04 08:47:50) |
19. ファニーとアレクサンデル
《ネタバレ》 DVD2枚組319分。オスカルが倒れてから以降は画面に釘付けに。白眉はオスカルの弟二人と主教の直接対決で、カールが普段とは別人の様な頼もしさを見せるのにエクダール一族の絆の強さを思い知らされる。敵役の主教は若きクリストファー・プラマーを思い起こさせるヤン・マルムシェーの好演もあって、上辺の上品さと裏腹の神に絶対服従を強いる腐った性根が浮き彫りに。生きる喜びに溢れた大団円がひたすら心地良い。5時間費やした甲斐のある絢爛豪華且つ重厚な群像劇。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2019-02-24 20:55:12) |
20. 奇跡の海
《ネタバレ》 少し頭が弱いベスが神に縋ってヤンへの盲愛に突き進んだ果ては想定内の救いの無いもの。彼女の気持ちを考えず彼女を地獄へ追いやったヤンがすっかり回復して感慨深げに鐘の音を聞く姿は想定外で、言いようのない憤りに体が震えた。しつこい演出の冗長さに我慢しながら鑑賞の甲斐も無く、監督の鼻持ちならない陶酔感に反吐が出る。愚作。 [DVD(字幕)] 1点(2016-12-04 17:08:42) |