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1.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
 生真面目な、けれどすごく可愛らしいファミリードラマでした。きっと旧東ドイツで育った観客はうんうん、にやにやとしながら観たんでしょうねえ。小ネタのきいた微笑ましいエピソードを積み重ねていくうち(ピクルスの瓶探しがかわいいなあ、特に)、やがて息子が母親のため、っていう元々の行動原理を超えて、自分自身が不意に失ってしまった、安心して将来を委ねてきた社会主義の理想像を自分の手で語る事にのめり込んでいきます。最後にうそニュースでかれだけの輝ける東ドイツの指導者となる彼の元ヒーローの口を借りて語られる理想はけれど、社会主義も資本主義も超えて、若い優しい男のもっともっと素朴な理想像のキラキラ輝くスケッチです。それを優しく見守るすべてを理解した母親の優しい笑顔にはやはりほろりとさせられます。けど、何より素晴らしかったのはやっぱり、あのレーニン像のシーンです。取り払われた旧世界の理想のイコンが太陽に照らされて輝きながら優しく手を広げて新しい世界の訪れを告げる。滑稽なんだけどかなしい、厳しい世界をまざまざと見せながらも優しく受け入れる。何となくみんなのなかに印象的なニュース映像としてあったあの画をなんと鮮やかに甦らせたことか!あのシーンがラストシーンでもよかったのに、とさえ思っちゃいました。あれを思いついた瞬間がこの映画の創り手の勝利の瞬間でしょう。映画全体のなんとなくのぎくしゃく感を忘れる素晴らしいシーンだと思います。あ、あと。えー、ララちゃんかわいいっす。惚れたっす。
7点(2004-12-19 03:43:53)(良:2票)
2.  NARC ナーク
これは、ちょっとすごいなあ。見事。タイト。クール。そして画が素晴らしい!慎重、かつ繊細。最後まで絶対に緊張感を失わないんだ、っていう強い決意と確固たる目線が厳然とあって、いろんな手練手管が(見る人によってはあるいはうるさく見えるのかもしれませんが)きっちり機能してて、描きたかったことをきちんと描ききってます。レイ・リオッタもジェイソン・パトリックも素晴らしい!痛みと優しさ。仕事と家族。プロフェッショナルでいつづけることの苦悶。許せることと許せないことの紙一重の間でもがく男達の苦悩を、あくまで冷え冷えとした画で観せながらも、熱く熱く描ききるこの手腕!すごい!ひさびさに、沸々と熱いものが湧いてくるいい映画でした。それが正しくなくたって、人にはいつも命と引き換えにしても守りたいものがある方がいいんだ、すべての痛みの向こう側で生きることの駆動力になるのは、その妄念だか執念だか執着なんだ、きっと。そんな風に思いました。ほんと、画が、というかそのトーンの揺るぎない感じが素晴らしいです、この映画は。
8点(2004-04-04 01:10:07)(良:1票)
3.  過去のない男 《ネタバレ》 
カウリスマキ万歳!このゆるさ。このトホホ感。なのにこんなに優しい気分になれる。この人にしか出来ない荒技があるんでしょうが、それをうまく言葉にはできそうもありません。魔法が使えるとしか思えない。たこ焼きの材料しか使わずにとんでもなくおいしいフランス料理のフルコースが作れてしまうような。いや逆かな、フルコースに使う食材を全部使って、夏祭りで食べたあのたこ焼きの懐かしい味を再現してしまうような。出て来る人がもういちいちみんなにこりともしないで最高にイカす(!あえて、イカすって言いたいのです!)会話を交わす感じがたまりません。警備のおっさんと強盗社長がとくにいいなあ。でもそうはいっても実はとってもかわいいラブストーリーでもあって、それはそれでにやけちゃいます。”おもしろうて、やがてかなしき”そんな言葉を思い出しました。アイデンティティーと幸福なんてほんとは何の関係もないのかもよ、そう、アイデンティティーみたいなものと日夜格闘してる、自分や自分のまわりの人たちに言って歩きたくなりました。未払いの給料を配り歩くみたいに。みんな頷いて、黙ってそれを受け取ってくれたらいいのに。ね。 音楽も最高!まさかフィンランドの映画で、ブラインド・レモン・ジェファーソンとクレイジーケンバンドが両方聞けるとは!こうやってふいに自分の好きなものが重なりあうのって映画の楽しみの一つな気もします。
8点(2004-03-29 03:45:23)(良:1票)
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