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プロフィール
コメント数 2401
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  ジンジャーとフレッド 《ネタバレ》 
大抵の映画作家がそうであるように、巨匠フェリーニも晩年にはノスタルジーに惹かれてゆくようになる。そのノスタルジーがアナクロニズムの一形態に過ぎないと理解しているのもフェリーニなのです。 クリスマスのTVバラエティー特番に出演することになった、かつて“ジンジャーとフレッド”というアステア&ロジャースのコピー・ダンスで一世を風靡したアメリアとピッポ。コンビを解消して三十年ぶりに再会を果たしたふたり、ともにとっくに芸能界から足を洗っているのに人生初のTV出演、果たして往年のような息の合ったダンスを披露することは出来たのか?クリスマス特売セールの派手なポップやサイン・ボードがローマ駅周辺を埋め尽くしている冒頭シーン、やっぱフェリーニ映画はこうでなくっちゃいけません。彼は心底ローマという魔都を愛していたので、これは彼独特のローマに対する愛情表現だと思います。彼が嫌っていたのは当時すでに映画産業を衰退させていたTV業界で、アメリアとピッポが出演する俗悪なバラエティー番組をつうじてTVカルチャーをコケにしています。出演者は“ジンジャーとフレッド”も含めたそっくりさん芸人と世間を騒がせたゴシップ当事者たち、でもド派手で騒々しい演出はまるでサーカスの公演を見せられているような感じ。そう、フェリーニは「TVなんてしょせん電波サーカスだよ」と喝破しているんです。 マストロヤンニとジュリエッタ・マッシーナはこれが最初で最後の共演ですが、どちらも実年齢に相応しいふけ演技、でも年老いた色男と可愛いおばあちゃんが絶妙でさすが名優同士です。二人の駅での別れのシーン、「アメリア悪いが送らないよ、出てゆく汽車は苦手だ」というマストロヤンニのセリフ、なんか『ひまわり』の有名なシーンの楽屋オチみたいで洒落ていました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2022-10-28 22:36:52)
2.  ジンギス・カン(1965) 《ネタバレ》 
オマー・シャリフがテムジン/チンギス・ハーン、その妻ボルテがフランソワーズ・ドルレアック、その他のキャストも米英の俳優でチンギス・ハーンの生涯を描くというキワモノ的な映画です。かつてジョン・ウェインがチンギス・ハーンを演じている『征服者』という珍品大作があって余りのひどさに笑いのネタにされていましたが、10年も経って懲りずに同じ様なコンセプトで撮るとはプロデューサーも大した度胸です。オマー・シャリフのテムジンはそりゃジョン・ウェインよりは格段にマシですが、やはりこの時代ならユル・ブリンナーにやらした方が様になってたような気がします。私の想像ですけどこの企画は最初はユル・ブリンナーにオファーがあったと思いますよ、でも彼はクレバーなので断ったというのが真相なんじゃないでしょうか。 ジャムカに父を殺されてとらわれの身となった族長の息子テムジンは、ある日脱走して自分の部族を再興する。勢力を増してきたテムジンは中華王朝の大使を助けた縁で都に行き、皇帝に信頼されてその将軍となって戦う… ちょっと待った、ええそうなんです、実はこの映画は韓流歴史映画の様な史実無視のファンタジーなんですよ。皇帝を殺して部族を統合して世界帝国を築きました、と最後の辻褄だけは合わせてますが、その最期もジャムカと決闘して負った傷がもとで死ぬという独自性に満ち溢れたストーリーです。ユーゴで撮影されたそうですが、自然や地勢がどう見たってモンゴルや中国には見えません。ちょっとチャチなところも有りますが都(北京のつもりか?)のセットや宮廷衣装はそれなりに造りこまれてはいます。合戦シークエンスも名手ジェフリー・アンスワースが撮影監督だけあって見せるべきところはキチンと見せてくれます。脇を固めるのも演技力ある名優を揃えており、中でもジェームズ・メイスンが印象的でした。西洋人が感じている東洋人感のカリカチュアなのか知りませんが、メイスンは薄ら笑いを浮かべた表情で全カットを押し通したんですからね。そしてフランソワーズ・ドルレアック、まさか彼女が金髪のモンゴル人だなんてなんか凄いものを見せられて得した気分です。 でもねえ、チンギス・ハーンが中華皇帝に仕えて「皇帝陛下!」なんて言ってるのを見せられると、もう見続けてゆく気力が無くなってしまいそうでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-22 22:22:15)
3.  料理長(シェフ)殿、ご用心 《ネタバレ》 
料理がテーマの映画は出てくる皿が美味しそうに見えるかどうかが大きく映画の印象を左右しますが、この映画では偉大なるシェフであるポール・ボキューズが腕をふるった実物が撮影に使われており、どの料理も実に美味そうです。パリのマキシムなど超一流のレストランを使って撮影しているのもゴージャスです。ジャクリーン・ビセットが創る“爆弾ケーキ”はクリームを盛り上げて創ってゆくところはもう涎が出そうなほどですけど、オッパイの片割れみたいな完成形はちょっとねぇ(苦笑)。 スクリュー・ボール・コメディとしてはセリフ・音楽・テンポのバランスが絶妙で、文句なしに楽しめます。ジャクリーン・ビセットはうっとりさせられるほど美しいし、ドンフェルドの衣装がまた素晴らしいんですよ。ジョージ・シーガルはあまり好きな役者じゃないけど、コメディを演らせたらやっぱピカイチであるのは確かです。 シェフたちの殺されかたが、「料理とは食材を切り刻み火あぶりにすることである」と言うアイロニックなブラック・ユーモアとシンクロしていて、往年のイーリング・コメディに通じるところもある秀作だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-26 23:50:26)
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