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プロフィール
コメント数 2398
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火 《ネタバレ》 
オープニングに登場するのは、おお、懐かしのモス・フィルムのマーク映像!旧ソ連時代と同じなんです、まだ使っているんですね。 最近ロシアやその周辺国で撮られた安っぽいCGを多用した第二次大戦もののアクション映画がレンタル店に溢れていますが、その同類と思って観たら全然レベルが違うちょっと興味深い作品でした。かなりスーパー・ナチュラルの要素を取り入れた幻想色の強い異色作です。 まず冒頭で撃破されたT-34戦車の中で全身大やけどの黒こげ状態になっていた戦車兵が野戦病院に運ばれます。不思議なことに生き延びられるはずがなかったこの戦車兵がやけどの跡も消えてどんどん回復しますが、戦車の操縦以外の事はすっかり記憶喪失しています。戦車兵が不足しているので記憶喪失のママ病院で適当に名前をつけてもらって実戦部隊に送られますが、彼は破壊された戦車と話が出来ると主張し始めます。そのころ前線ではホワイト・タイガーと呼ばれる一輌のティーガー戦車にソ連軍は大打撃を受けていて、このヘンな戦車兵にチューンナップしたT‐34と乗員を与えてこのティーガー戦車を撃破することを情報部の少佐は命じます。 モス・フィルムには独ソ戦映画のための専用車両工場まであるそうですが、それにしても冒頭から貴重な戦車が登場して驚かされます。残骸状態なんですけど四号戦車やレンド・リースでソ連に供給されたマチルダ戦車まで出てくるんですからね。撮影用のプロップなのかもしれませんが、ロシアのことですからまだまだナチスドイツの兵器が残っていても不思議ありません。謎のホワイト・タイガーは戦後型のソ連戦車を改造したものですが、正面から見ると驚くほどティーガーそっくりです。このティーガーは明らかにこの世の存在ではない超自然的な存在なので、実物とはちょっと違うスタイルであっても別に違和感がないわけです。この映画のすごいところは、随所で観られる激しい戦車戦や砲撃シーンなどをCGなしで見せてくれるところで、さすがかつて『ヨーロッパの開放』を製作したモス・フィルムの伝統技は健在です。 観たら理解できますけど、この記憶喪失のナイジョノフ少尉ももう霊的な存在なのです。対するホワイト・タイガーも北欧神話のオーディンの化身というかナチス・ドイツの武力が神格化した象徴みたいなもので、それはもう神々の闘争みたいなものです。音楽も『ニーベルンゲンの指環』をアレンジした様な曲で雰囲気が出ています。 この映画の不思議なところはラスト20分が45年の陥落したベルリンに舞台が飛んでしまうところで、生き残ったナイジョノフ少尉は一人戦車を整備して、ホワイト・タイガーと決着をつけるために消えてゆきます。最後のシーンでは自殺してあの世にいるヒトラーが登場してびっくりです。でもなんか不思議な余韻を残してくれるんです。個人的には『フューリー』よりはるかに面白いと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-18 23:08:47)
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