1. HERO(2002)
刺客にせよ剣士にせよ、呆れるほど強そうに見えない。スピードがあるのはいいのだが、動作毎の力が感じられない。人間が空中を飛び回る映画に現実的な立ち合いを期待するほうが無理というものだろうが、もう少し何とかする方法は無かったものか。それから、突きにいく途中で剣先が波打ってたのも相当間抜けである。中国の刀剣についてはよく知らないが、日本刀に比べれば玩具に見える。いい鋼が発明される以前の話なんだろうか?そろそろ中国も香港もワイヤーに頼らない立ち合いで、中華四千年の本格的アクションと取り戻すべきではないのか。ドラマも反復が多すぎる。少し、くどい。にも関わらず、長空だけ明らかに扱いが少ない。せっかく時代劇でも滅多に見られない長物を使ったチャンバラなのにあれじゃあんまりだ。残剣と飛雪の部分を3分の1くらい彼に回してやれば良かったのに。始皇帝が善人ぶっているのも、なんかアレだ、不自然だ。それにしても、マギー・チャンは綺麗だね。チャン・ツイィーには悪いが、埋めようのない差があるようなないような。 5点(2004-01-25 18:22:52) |
2. 北京ヴァイオリン
頑張るお父さん。ドジるお父さん。怒るお父さん。いまはもう、絶滅危惧種に近いこういうお父さん。いいです。あと、一人目の先生。君子とは、多分こういう人でしょう。ラストレッスンで後光が差してます。 8点(2003-10-13 15:59:09) |
3. 鬼が来た!
多くを語るべき作品なのに、観終わったら声も出ない。 9点(2003-02-16 21:45:15) |
4. 西洋鏡/映画の夜明け
大筋の流れは誰でも読めるような単純なもの。それでも惹きつけられるのは、やはり自分も映画が好きだからだろう。初めて映画館で(自費で)映画を観た時の喜びは今でも覚えている。あの感覚が、観ているうちに甦ってきた。 7点(2003-02-16 21:30:10) |
5. 至福のとき
待ち待ったチャン・イーモウの新作!と意気込んで観たのはいいものの、「アレ?」な出来。チャオと仲間はあまりにバレバレな嘘ばかりつくので必要以上に愚かしく見えるし、見合い相手もあまりにも性格が悪すぎる。寓話的というより、幼稚な設定だと思う。なんだか、観ていて少し気分が悪くなった。 6点(2003-02-16 21:07:57) |
6. 活きる
苦しいけれど、不幸じゃない。貧しいけれど、不幸じゃない。幸せとは決して言えないけれど、不幸じゃない。たとえどんなに辛くても、不幸じゃない。そんな生き方が、ここにあります。 7点(2002-06-08 19:54:41)(良:1票) |
7. こころの湯
ストーリーの本筋が優れているのみならず、サイドストーリー的に語られる“中国風呂話”がどれも秀逸。最初はくすぐりかと思ったオー・ソレ・ミオがラストで感動を呼ぶ。英語題が「SHOWER」となっているが、西欧式のシャワーでは決して味わえない風呂のぬくもりを感じる作品だった。 8点(2001-10-27 17:51:11) |
8. 山の郵便配達
公務員かくありたし。足と心で配達してくれる郵便配達の姿には誰しも頭が下がるはず。息子に後を譲ることの意味も、一つの型として示されている。さりげなく、押し付けがましくない良い話。 8点(2001-06-03 21:38:55) |
9. 初恋のきた道
ラストの1時間だけ授業をする場面あたりからもう涙、涙で・・・。あの朗読は本当にいい。40年間聞き飽きなかったという台詞に素直に共感できます。眼鏡外して涙をぬぐうのに忙しくてエンドクレジットがよく読めませんでした。 10点(2001-02-04 20:50:10) |
10. あの子を探して
不覚にも、泣きそうになった。 9点(2000-08-03 12:14:54) |