1. 帰れない二人
《ネタバレ》 ジャ・ジャンクー監督の魅力炸裂。 リアルな中国の描写とクセになる音楽。 ダンスシーンと、そこに流れる音楽は本作でもクセになる味わい。 ヤクザな男とその女。 男はヤクザな稼業なので危険にさらされる。 そこに居合わせたその女は、男を守るために銃を発砲し5年の刑務所行き。 服役している間、救ってあげたはずの男は一度も面会に訪れず、その女が出所する時も迎えに来なかった。 出所したその女は男の行方を追い、なんとか見つけだした。 しかし男は、その女が刑務所にいた間に別の女を作っていた。 その女は復縁を迫ったが断られ、失意の中故郷に戻った。 数年後、その故郷に車椅子に乗った男が現れる。 自分を捨てた男なのだから見捨てると思いきや、献身的に介抱し、男はなんとか歩けるまでに回復する。 しかし歩けるようになった男は再び、その女のもとを去った… とまあ、男と女の関係を特に時系列をひねることなく、シンプルに描いただけの内容なのだが、何故だか心に残る作品だった。 理屈抜きにジャ・ジャンクー監督とは相性が良いらしい。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-03-23 11:36:53) |
2. グリーン・デスティニー
《ネタバレ》 ストーリー的にはよく理解できず。 アクションシーンに目が行きがちだが、これってロケーションが素晴らしく良い。 自然の雄大さがよく画面に現れている。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-30 21:25:09) |
3. THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~
《ネタバレ》 複雑な家庭に生まれた女子高校生が、やがて犯罪に巻き込まれていく過程を、香港と深圳を舞台にして描かれた内容。 期待していたエキゾチック感、アジアらしさはそれほど感じられなかった。 あと主人公の女の子より友達の方がかわいかったりするのも、微妙にマイナスポイント。 何か物足りない、痒いところに手が届いていない、そんな感じのアジア映画。 傑作アジア映画の発掘チャレンジ、今回は失敗。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-09-09 19:48:40) |
4. 妻への家路
《ネタバレ》 人間版忠犬ハチ公物語。 だけどハチ公物語ほどには感動できず、コン・リーの老け顔ばかりに意識がいってしまった。 あとストーリーが真面目過ぎてつまらない。 映像や音楽面でも見るべきものはなかった。 チャン・イーモウ監督の最低凡作ではないだろうか。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-07-04 03:21:56) |
5. 山河ノスタルジア
《ネタバレ》 ラスト、タオが昔を思い出すかのように踊るシーンがとっても素敵。 母親にも若い頃があった。 そして今は離れた場所にいる息子を想う。 ノスタルジアの何たるかを静かに語った逸品。 ジャ・ジャンクー監督の作品には、クセになる不思議な魅力を感じる。 特に音楽が印象に残る。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-06-15 19:40:20) |
6. 危険な関係(2012)
《ネタバレ》 ラクロという人の古典小説がベースになっているらしく、ストーリーの骨格がしっかりしている。 ストーリーがしっかりしているのであとは演者次第だが、チャン・ツィイー(中国)、チャン・ドンゴン(韓国)、セシリア・チャン(香港)の3人とも素晴らしかった。 とにかく悲劇を追究したかの様な話でなかなか後味は辛いものの、見て損をした気はしない。 チャン・ドンゴンからのキスをチャン・ツィイーがついに受け入れるシーン、チャン・ツィイーが涙してるのを見てチャン・ドンゴンがキスをするのを止めたのが、なんとも言えぬ味わいで印象深い。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-23 17:27:04) |
7. サンザシの樹の下で
《ネタバレ》 森の中を二人で歩くシーン。 川を渡る際、男が女に手を差し伸べるが女は恥ずかしがって一度は手をつなぐことを拒否した。 すると男は木の枝を女に差し出し、女はその木の枝をつかみ、一緒に川を渡った。 川を渡った後もしばらく二人は木の枝の端っこと端っこを握り合って歩いていたが、女は少しずつ男の手の方へ握り手を近づけていき、最後は女の方から男の手を握りにいった。 このシーンは実に素敵だ。 チャン・イーモウ✖️チョウ・ドンユイにして、チョウ・ドンユイの記念すべきデビュー作。 ラブストーリーで片方を死なす結末は、個人的には好きにはなれないが、そこまでの二人の愛を紡ぐ数々のシーンは大好きだ。 [DVD(字幕)] 8点(2022-12-11 22:42:55) |
8. 鬼が来た!
《ネタバレ》 ストーリーは重厚かつしっかりしているが、そこまで楽しくはなかった。 香川照之の熱演は光る。 ラストシーンはなかなかに強烈。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-04 20:59:40) |
9. 最愛の子
《ネタバレ》 子供の誘拐が中国で社会問題化してるかは知らないが、自分には実感の湧かない内容だった。 それと、いくら育ての親で夫が誘拐してきたのを知らなかったとしても、後から誘拐してきた子だと知ったなら、素直に諦めるべきだ。 という訳でいまいち感情移入できず、長く感じてしまった。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-11-20 21:16:43) |
10. 真夜中の五分前
《ネタバレ》 逆ナンされたと思いきや、その女は別の男が好きだった。 つまり、暇つぶしに弄ばれただけだ。 あといくら双子でも、見分けがつかないという設定は無理があるかな。 中国を舞台にしたラブストーリーならば、そこはやはり中国人が監督でないと味わいが出ない。 日本人監督の演出だと嘘くさくなる。 [インターネット(字幕)] 4点(2022-11-19 08:46:03) |
11. 少年の君
《ネタバレ》 見ていて辛いシーンの連続だが、いじめの悲惨さを世に訴えるためには必要だったと思う。 いじめ撲滅という観点では良い映画になっている。 一方で、楽しめたかと言えばそうではない。 心が晴れる映画ではない。 今までのチョウ・ドンユイはかわいさで魅力を発揮していたが、本作では演技派としても女優の地位を確立した。 監督のデレク・ツァンもこれからの活躍がますます期待される。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-10-24 00:36:50) |
12. 鵞鳥湖の夜
《ネタバレ》 Yuki2Invyさんのレビューにもある通り、グイ・ルンメイの外見が問題だ。 髪の毛が短すぎるし、服装もまるで魅力がない。 雑多な夜の街とネオンが魅力的だっただけに、残念で仕方がない。 この作品は女優グイ・ルンメイにとって、マイナスにしかなってない気がする。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-10-01 21:55:09) |
13. ソウルメイト/七月と安生
《ネタバレ》 学生時代からの友情って、お互いが歳を重ねていくと、意外と脆くも崩れ去る。 お互いがお互いの人生を歩み出し、それぞれが異なった経験を重ねていくにつれ、学生時代の透き通った友人関係に少しずつ亀裂が入る。 やがてその亀裂は、決定的な決別へと繋がっていく。 そこに異性に対する恋愛が絡めば、更に関係が危うくなることは想像に難くない。 現実には亡くなったが、小説の中では生き続ける。 虚実が織り混ざっており、見てる途中で少し混乱したが、この結び方は実にいい。 話とは関係ないが、安生を演じた中国の国民的女優であるチョウ・ドンユイ、本作でその魅力を存分に発揮している。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-19 17:38:05)(良:1票) |
14. あの子を探して
《ネタバレ》 主演の女の子の執念に敬服しました。 テレビ局長が眼鏡をかけていると聞いて、テレビ局の門から出てくる全ての眼鏡の男に声をかけます。 丸一日、それをやります。 夜には疲れ果てて、路上で寝てしまいます。 でも、翌日もテレビ局の門の前に居ました。 この執念が実り、局長の目にとまり、ハッピーエンドとなる訳です。 この当時の中国の惨状を映画を通して知ることが出来ました。 それだけでも、大変、興味深かったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-10 20:05:14) |
15. 恋する都市 5つの物語
《ネタバレ》 これは確実にハズレを引いてしまった自信がある! とにかくつまらないし、ほとんどロマンスを感じない。 しかも、無理にフランス風に作ってみたり、嘘くさい日本が出てきたりと、ニセモノ感も半端ない。 あと、これ女性向けなのかな? イケメンは沢山でてくるんだけど、女優陣が全く魅力なし! よくぞここまで、魅力のない女性を揃えたな!という感じ。 まんまとハズレ映画を引かされました。 完敗です! [インターネット(字幕)] 3点(2022-04-30 22:49:52) |
16. キムチを売る女
《ネタバレ》 とにかく色彩と映像感覚が素晴らしく、それを眺めているだけでも楽しめる作品。 特に青の使い方が凄い。 とにかく青、青、青にこだわっている。 かといって青をむやみに使いまくっているわけではなく、効果的に使っているから、そのセンスに脱帽だ。 映像そのものも透き通る様に美しく、アジアの情景を見事に映し出している。 主人公の女性は、特別美人とも思えないが、とにかく出てくる男が全てが下心丸出しで彼女に近づいてくる。 異国の女性が、子供を抱えながら生きていく為には、様々な事件に巻き込まれ、そして苦労をするハメになるというのが、この物語の主題の様にも思えた。 こういう淡々と進む作品ってのは、最後に衝撃のオチを持ってくるかしないと、終わらせようがないってのは分かるけど、ちょっと違和感のあるラストだった。 それでも、長回しで女性を背後から追い続ける躍動感あふれるラストは、とても新鮮で衝撃をおぼえた。 電車に飛び込むのでは?と予想していたので、普通に線路を渡った時には「やられた!」と思った。 彼女に殺人行為をさせるラストの展開には疑問を感じるものの、ラストの長回しシーンはとても印象的で、最後まで美しくまとまった作品だった。 [DVD(字幕)] 7点(2021-08-09 18:30:44) |
17. ウィンター・ソング
《ネタバレ》 氷上で抱き合う男女の画が美しい!! こんなに美しい画を観たのは久しぶりだ! 、、の感動はそのシーンだけで、終りに近づく程その感動は薄れていった。 なぜって、二転三転させるために技巧にはしった脚本と、観ている者を飽きさせまいとする演出がハナにつくからだ。 でも、考えてみると、そもそも“愛”というものをテーマに掲げていながら、題材自体に無理がある。 というのは、女が男を捨てて名声を得ようとした時点で、この男女間の“愛”というものは取り返しのつかないエンディングを既に迎えていただろうからだ。 しかも、後で空港で思い直したとは言え、男は女に復讐をしたからだ。 おまけに、監督と女との関係も、“寂しいから”“女優になるため”というのが付き合い始めた動機であるし・・・ つまり、登場人物全てに“愛”を語る資格のない者ばかりが出てくるのだ。 これはひとえに、ストーリーを二転三転させて脚本をひねろうとしたこと、そして、ミュージカルとの融合をはかるためにスタイリッシュさを重視したこと、これらが原因であると思われる。 ただし、美しすぎる氷上での抱擁シーンは、不覚にも心を打たれたので、それなりの評価はしたい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-08-07 23:04:49) |
18. LOVERS
《ネタバレ》 恋愛模様をCGとワイヤーアクションで表現しようとした試みは良いと思うが、映画そのものは全く良いとは思えなかった。 ストーリー展開も無理矢理感強く、しかも冗長。 それにしても、アンディ・ラウが気の毒過ぎるだろ! チャン・ツィイーは薄情過ぎるだろ! 金城武は、いいとこ取り過ぎるだろ! [CS・衛星(字幕)] 2点(2021-07-24 13:18:06) |
19. エグザイル/絆
《ネタバレ》 暗い画面で撃ち合ってるばかりで、ちっとも面白くない。 ジョニー・トー監督に対して苦手意識が生まれた。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-30 20:53:24) |
20. スパイシー・ラブスープ
《ネタバレ》 5話からなるオムニバス・ラブストーリーなんですが、映像センス、音楽センス、女優の美しさなどなど、全てが高いレベルで仕上がっています。 ストーリーこそ、日常的な部分を描いているせいか、平凡と感じてしまう部分もあるかもしれませんが、観た後にしみじみと心に残り続けるであろう、素晴らしい短篇ばかりでした。 5話とも素晴らしい作品でしたが、その中でも「少年と少女の恋」を描いたパート、「離婚夫婦とその子供」を描いたパート、「すれ違いの若い男女」を描いたパートの3つが、特に気に入りました。 「少年と少女の恋」のおはなしですが、これが純粋に面白かったんです! 少年は白いワンピースを着たクラスメイトの彼女に恋をします。 いつも後ろの席から、彼女を下から上へなめまわすように見ています。 そして彼は常に“ボイスレコーダー”を持ち歩く音フェチでもあります。 そこで少年は思いつきました。 「大好きな彼女の声を盗み録りしよう」 と(おいおい)。 そして、その少女を演じたカオ・ユアンユアンという女優。 白いミニのワンピースがとても似合っていて、かわいいのです。 少年はそのテープの中で、「また、あの白いワンピースを着てきて」と、一方的にお願いしたりもしているんですが、その気持ちは分かりました。 だけど、“告白テープ”の中で、そんな変態じみたことを言っていいんでしょうか?? そういった意味での、興味の尽きない短篇でした。 そして、「すれ違いの若い男女」を描いたおはなしについて。 このパートで主演を演じた徐静蕾(シュー・ジンレイ)という女優。 チャン・ツィイーらと並ぶ、中国の有名女優らしいのですが、これがとてもかわいい! 劇中では、「AUのキャンペーンガールの様な格好でアルバイトをする」役を演じていたりするんですが、この格好がとてもいいのです。 この監督、服装フェチなんでしょうか? まあ、私にとっては嬉しい限りですが。 他の2作品も、なかなかの出来と味わいで、全体的によくまとまった感のある素晴らしいラブストーリー・オムニバスでした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2021-05-28 00:07:26)(良:1票) |