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Sgt.Angelさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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1.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 
まずキャスティングからして素晴らしい。寺島進や大杉蓮らこれまでの北野組は出てないものの、ラーメン屋での笑顔が恐い椎名桔平や、恐そうなんだけれどいかにも幸薄そう(殺されそう)な國村準や石橋蓮司の顔。地味で目立ちすぎない故に危うさも備えた中野英雄、たけしの昔気質で落ち目のヤクザ感等々・・・。それぞれが見事な具合で描き分けられ(出演時間もほぼ一緒!)、これといった主人公はもちろんのこと、狂言回し的存在すらない。それでいてこの物語の推進力。ほとんど俳優たちの表情、所作だけでも十分に魅せてくれます。 これまでの北野作品と違い台詞を排した心象描写は一切無く、ひたすら続く怒号の応酬。口汚い罵り合いに反して映画のテンポはとても心地良く、そんな中に不意打ちのように飛び込んでくるバイオレンスシーンがまた素晴らしい(語弊があるか!?)。顔を切り裂かれ、口をドリルでぐちゃぐちゃにされ、箸で耳をぶっ刺される・・・工夫を凝らした痛い痛いシーンの数々がバイオレンス映画としての価値も多いに高めています。 北野作品としての分かり易い特徴は殆ど見られないものの、『ソナチネ』や『キッズ・リターン』に並ぶ完成度だし、僕の好みで言えば北野映画一番と言ってもいいくらい。極めてタイトにビシッと整った楽しい楽しい一級のバイオレンス映画に仕上がっています。
[映画館(字幕)] 9点(2010-06-16 02:12:17)(良:1票)
2.  歩いても 歩いても 《ネタバレ》 
映画の一番最初のカットからやられた。樹木希林とYOUの何気ない会話。彼女らの背景については一切説明がないのに確かな存在感がある。阿部寛や原田芳雄がぼそっと放つ小言、仕草など、俳優陣の演技力も超一流ながら是枝監督の演出力は半端じゃない。日本映画の良さを感じられる素晴らしいホームドラマ。 家族だからこそお互いに嫌な所を知り尽くしているし、長い付き合いでうんざりしてくる。そう簡単には断ち切れない縁だからこそ鬱陶しい。だからこそ親族との関係は希薄にもなるし、争いごとも絶えない。 みんながみんな嫌な所を持っていてさらりと嫌みを言うし、喋ることが無くなってしまった時の場の空気といったら辛いの一言。ほとんどサスペンス。大したことでもないのに家族の前だと何故か突っ張ってしまって、でもやっぱりあとで反省してこっそりと破いた紙を貼り直す。このあたりのシーンを見ていると何とも言えず居た堪れない思いになり、キリキリと心が痛む。見ているのが辛い程に。 この登場人物の異様なまでにリアルな存在感の中、老いた母親が見せる心の闇には痛ましさとともにぞっとする程恐くなる。普通にしていれば気付かない所で人はその脆い心に闇を抱えているのかもしれない。 月日を経るほどに家族という存在はお互い面倒くさくなってくる。一緒にいても辛いことばかり。 しかし、まるで他人の家に来たようだった次男の息子も、この何気ない2日間で父親に心を開くきっかけになった。最後に母親から聞いたどうと言うことのない話を次男は娘に語った。 この時に感じた優しさ、温かさはやはり家族だからこその物だと思う。
[DVD(邦画)] 9点(2009-02-08 00:07:29)(良:2票)
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