1. CUT(2011)
《ネタバレ》 監督は主人公が叫んでいた「今の映画はゴミ。本当の映画は芸術」なんてことを訴えたかったに違いない。主人公は借金返済を殴られ屋として返済するのだが、殴られた鬱憤を映画をつぶやくことで解消しようとしている。だが、全く理解できない。数万円払って無抵抗な男を殴る連中の神経。たとえヤンキーだろうがチンピラだろうが、そんなに払うやつはいないと思う。殴られる主人公も顔に痣が出来る程度で2週間ちゃんと生き続ける。最後の映画100本のタイトルも北野武やジョージ・リンチまで出て名作と語っている始末。こうやって「映画は芸術!」と脳みそばかり先行している監督ほど駄作ばかり作っていることが悲しい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-08-23 05:22:54) |
2. 鍵泥棒のメソッド
私は「運命じゃない人」みたいな、資金がなくてもシナリオで勝負していた内田けんじが好きだった。俳優は当時有名じゃなかったが、皆、輝いていた。 だが、本作は冒頭から私の嫌いな広末涼子が登場しガッカリした。どうして彼女が起用されたのだろう。「おくりびと」もそうだが、広末の演技力、魅力が私には全く伝わってこない。 こんな始まりだから、どうなるかと心配だったが、堺雅人、香川照之が登場し、なんとか話に入り込むことはできた。二人は確かに魅力ある役者だと思う。 私は「半沢直樹」も「リーガル・ハイ」も観たことがないので、堺雅人は特に新鮮だった。 だが、この二人、テレビドラマもWОWОWの映画のCMも出っ放し、観る人は飽きないのだろうかと疑問に思ったりもする。 ところで本作の感想だが、いつもの内田ワールドは決して裏切ったりはしない。伏線、小道具、全てを散りばめて、それを一つ一つ拾っていき、最後に上手にまとめる。つまらない訳ではないが、面白いかと言われると正直2時間10分は長すぎたと思う。疲れた。 今回は、下手すると三谷幸喜のつまらない映画と同じレベルに成り下がるギリギリのラインだった。 まぁ、観て損はないと思うが、心に残るものはなかった。 評価は、オマケで6点ってとこ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-11-20 19:41:04) |
3. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 上原美佐演じる雪姫がとても魅力的でした。調べてみたところ、彼女は役者には向いてないと、このデビュー作から2年で引退されたそうです。ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズのアイデアに使ったそうですが、馬での競争や火の祭りなど、「ジェダイの復讐」と重なる部分は多いですね。ちょっと長回しな感じが古臭いですが、当時観た人たちにとっては最高の娯楽作品だったろうと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-16 03:21:48) |
4. ガチ☆ボーイ
《ネタバレ》 この監督の前作「タイヨウのうた」がよかったので、今回も期待しました。この監督の作品は良くも悪くも、映画の教科書通りの作りで安心できるんです。ピッタリ開始1時間で、ハイライトのドロップキックの布石を投げかけたりと、構成は「タイヨウのうた」と全く同じです。 でも、笑いのセンスだけは教科書に書いてないんでしょう。 冒頭から1時間、全く笑えないギャグのオンパレードは、私には拷問のように感じました。それが後半から、企画そのものが変わったかのように感動もの(?)になるんです。 最後のドロップキックは80年代に大ヒットした「ベストキッド」そのまんま。負けた選手への大喝采は「ロッキー」そのまんま。 ジャンルを問わず沢山観続けてきた大人の私には退屈極まりない映画でしたが、正直、昔の映画を知らない高校生以下の客を対象にしているのだと思います。 [DVD(邦画)] 4点(2009-09-07 17:57:42) |
5. 歓喜の歌
予告編を観て期待したんだけど……。 関東の古典落語を面白いと思えない人間は絶対無理だと思う。 登場人物が全員、終始説明台詞。素人レベルの脚本。製作の途中で誰か指摘してやれよ!って感じ。 役者は揃っているのに、これだけ笑えない映画も久しぶり。BGMもセンス悪いし。 この監督の作品、私には全く合わない。 お年寄りは面白いって言うかも。 [DVD(邦画)] 4点(2008-12-24 03:58:22) |