1. 劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐
《ネタバレ》 ドラマ版は未見です。辻褄が合わない脚本と、浅薄な演出、笑いを取るための出演者の変顔&ダジャレ、画面に合わないCG、何度も繰り返されるスローモーション&無音、等々……私が嫌いな映画の要素が悉く入っていて、遣りきれない気分でした。 それなら単に出来の悪い映画だなで終わるのですが、許せなかったのは主人公アタルの描き方です。犯人のマドカはアタルに「汚い大人にバツを与えよう」とアタルを誘いますが、これは彼ら知能に障がいがある人を純粋で天使のような者と扱っていることに他なりません。それはアタルが容疑者と断定された時に舞子が「アタル君は犯罪なんて犯しません!」と言っていることでも明らかです。つまり彼ら知的障がい者を一人前の人間としてこの映画は扱っていない。非常に差別的なシナリオだったと思います。倫理的に許容しかねます。同じように知能が健常者に比べ低い人を天使として扱った作品としては『フォレスト・ガンプ』がありますが、それに通じる不快なモノがありました。 [映画館(邦画)] 1点(2013-09-16 09:20:17)(良:3票) |
2. 劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇
紅蓮篇と比べると非常に見易く、分かり易くなっていたと思います。端折れるシーンはキチンと端折っているお陰で、前篇に多くみられたダイジェストで解説する必要が無くなったんでしょうか。しかも30分毎に何かしらの燃える展開が起きるので、観ていて飽きることは余り無いでしょう(起きることは同じですけどね、ピンチ→巨大化→ピンチ)。それにしてもロージェノムとアンチスパイラルって何でも知ってるんですね。劇中で彼らが「……という結果は当然のこと」と説明すると、「……ああ、うん。そうなんだ」としか言えませんね。 [DVD(邦画)] 5点(2011-03-17 11:35:12) |
3. 劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕
《ネタバレ》 生態系を三体の幻の鳥ポケモンに投影して、自然環境の調和の大切さを訴える構造は悪くないと思うのです。悪いのは前作に比べ悪役があまりにも目立たない(というかどうでもいい)存在だということ。魅力的な悪役がいるからこそ、活劇の爽快感が成り立つんですから。あとCGの使い方は不自然と言わざるを得ないでしょう。敵の本拠地の外観だけCGで描かれてもねぇ。 [DVD(邦画)] 4点(2011-01-23 02:09:07) |
4. 劇場版TRIGUN Badlands Rumble
なんというか、誰の為に、何を伝えたくて、何をしたかったのか全く分からなかった映画です。トライガンに関して門外漢のわたしが詰まらなく感じるなら兎も角、一緒だったトライガン大好きの友人まで、観終わった第一声が「酷いな……」でした。こりゃだめだ。 [映画館(邦画)] 2点(2010-12-10 23:44:51) |
5. ゲド戦記
《ネタバレ》 なんじゃこりゃ。映画全体が酷いのですが、特にキャラクター造型の基本が出来ていないのが、最も気に障りました。アレンの影に怯える過去をすっ飛ばしているので、アレンが只の中二病患者にしか見えない。テルーは最初のヒス女からアレンに心を開いたのか良く分からない。映画作りの才能って遺伝しないんですね。 [DVD(邦画)] 2点(2010-08-07 22:07:07) |
6. 劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇
まずグレンラガンを劇場版として公開すると聞いて、本当に大丈夫かと心配しましたが、その心配が見事に当たってしまいました。グレンラガンといえば強引なパワーアップ展開と、合体シーンなどのケレン味ある演出、そしてキャラクター達の過剰な迄の名乗り口上が魅力だと思っているのですが、如何せん映画となると強引なストーリー展開にはついていけなくなります。元は30分アニメということで、30分の終盤には無理くりパワーアップして敵をやっつけるという、云わば暗黙の"お約束"があったからこそ成り立っていたことを其のまま映画にシフトしてしまっているので、ハッキリ言えば展開に納得できないという状態に陥っていたと思います。これはテレビアニメ版を観ている私さえそう感じたので、一見さんにとってはもっと理解し難い展開だったのではないでしょうか。こういうテレビアニメの劇場版を観ていて常に感じることですが、その劇場版に映画としての付加価値を盛り込もうとするのなら、テレビアニメ版のファンへの過剰なサービス、演出、展開は避けて、一見さんにも理解できて楽しめる様なモノを目指した方が良いと思います。これが映画の歴史に残るとは絶対に言えない。だってファンの為の単なるエクスプロイテーションでしか無いですから。 [DVD(邦画)] 3点(2009-11-13 01:49:25) |
7. K-20 怪人二十面相・伝
《ネタバレ》 ヒーローものとして観るならば結構面白い出来の映画でした。建物を飛び回りながらの格闘シーンは見応えあります。 ただ乱歩好きの人には確実にお勧め出来ない内容でした。完全に同人作品といっていい様な内容です。まあ第二次世界大戦を回避した、所謂パラレルワールドのお話と割り切ってもいいのですが、ある程度はオリジナルの設定を尊重して欲しかったです。どうしても許せなかった点だけ書いていきます。 1、怪人二十面相は世の中を騒がす、つまり愉快犯なのでオリジナル版ではあんな銃を撃ちまくったり、格闘したり、世界の発電所の破壊を目論んだりは絶対しない。美術品を盗む事と明智の鼻を明かす事しか興味が無いですし。因みに二十面相は血が苦手です。 2、明智が無能すぎ。全ての謎を平吉に解決してもらってる。D坂や心理試験の時の頭のキレはどこ行った! 3、オチは乱歩への侮辱であると思う。このK-20の原作者は怪人二十面相を読んだ事があるんでしょうか? [映画館(邦画)] 4点(2009-02-04 18:34:57) |
8. 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲
《ネタバレ》 オリジナルとクローンの対立と共生、自己の存在とは?生まれてきた意味とは何か?という子どもには少々難しいお話です。それでも子ども向けアニメで現代版フランケンシュタインを作る小学館は侮れないし、その志を非常に高く評価したい。しかし最後にサトシがポケモンから力を貰って簡単に生き返ってしまうのは少し苦言を呈したくなりましたが。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-06 17:13:11) |